途を照らす光となれ!

会長所信

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【スローガン】

途を照らす光となれ!

【基本理念】

あらゆるパートナーシップと

光り輝く個の連携が織りなす共感

 真に持続可能な三重の実現

【はじめに】

 当たり前と思っていた日常が、当たり前でなくなった2020年。新型コロナウイルス感染症はこの日本だけでなく、世界中で計り知れない影響を及ぼしております。近年、発生した特定の地域に限定されたSARSやMERSとは異なり、わずか数ヶ月でパンデミックと言われるほどの世界流行となった。新型コロナウイルスの感染拡大は社会的、経済的など様々な危機を引き起こし、いまだに私たちの生活に大きな影響を与えています。私たちの団体も政府や自治体からイベント等の自粛要請があり、様々な煽りを受けています。ですが、この国難と呼ぶべき有事に私たちがこのまま何もせず運動を止めてしまったら、誰が山積みの課題を解決してくれるでしょうか。

 

「新日本の再建は我々青年の仕事である。更めて述べる迄もなく今日の日本の実情は極めて苦難に満ちている。この苦難を打開してゆくため採るべき途は先ず国内経済の充実であり、国際経済との密接なる提携である。」

 

1949年、戦後復興期に高き志を持った先達によりこの日本に青年会議所運動の一歩がはじまりました。当時の経済や社会の状況は言うまでもなく、厳しい状況でしたが、戦後の荒廃した社会から這い上がろうと、経済再建の使命に燃えた祖国を愛する青年のやむにやまれぬ情熱が生み出した自然発生運動であったといえます。新日本の再建を夢に描き起ちあがった先達が額に汗し、ひたすらに働き、ひたすらに助け合い、弛まぬ努力によって、再建され、発展を遂げてきたからこそ、我々が今生かされているのだと思います。現在は過去の結果であり、これからの未来は我々の手に委ねられています。未来には無限の可能性があり、我々の行動で変えられます。このコロナ禍では、ただ待つことが多いかもしれませんが、我々の行動で、運動で、地域と人々の考えと行動を変えられます。我々が運動を展開していくにあたり、「やり方」は無数にあると思います。「やり方」よりも運動の「あり方」について論じていきたいと思います。JCはゴミ拾いをする団体ではありません。JCはゴミを捨てさせないようにする団体です。対処ではなく、根本的な部分を治療していく、そんな運動を示していくのが私たちの使命です。だからこそ一人ひとり能動的に行動できる実践者、すなわちActive Citizenへとなることが肝要であります。そのためには、このJCが必要である、そんなことをLOMの皆様に訴えかけたいと思います。青年の学び舎と呼ばれるこのJCに「成長」は約束されていません。ですが「経験」という多くの意識変革の機会を提供する場として、普段の生活では味わうことが出来ない多くの達成感や感動、またかけがえのない多くの仲間と出会える事が出来る唯一無二の団体です。周囲に理解され、認められる活動や運動を展開し、ともに未来へ種を蒔きましょう。

 

【新型コロナウイルスによってもたらされた社会の変化】

感染は瞬く間に拡大し、多くの命が奪われていく中で、史上初となる全都道府県に対し、緊急事態宣言が出されました。この状況下で、私たちは感染症を抑えこむこと、つまり「生き残ること」を最優先とし、消費活動や生産活動、また可能な限りの移動も自粛せざるを得なかったことから、内需・外需の減少やサプライチェーンの寸断が生じ、経済も大きく落ち込み、人々の暮らし「生きること」にも、多大な影響がもたらされました。そして、同時に国と国、人と人との分断をもたらしています。これは感染拡大を防止するための渡航制限や外出制限、人との接遇における距離の制約といった物理的な分断のみならず、社会の分断を招き、軋轢にも繋がりかねない精神的な隔たりも生じさせています。また、テレワーク・リモートワークや時差出勤などといった働き方が多様化するとともに、食事のデリバリーや通販サイトなど、非接触・非対面のサービスの普及が進みました。さらに全国でオンライン教育が一斉に展開されるとともに、感染リスクのある貨幣のやり取りが不要なキャッシュレス決済の利用も拡大しました。こうした「新しい生活様式」が定着しつつあり、今後はより一層デジタル技術の活用を加速化することにより、教育、仕事、あらゆるサービスが、住んでいる「場所」の制約から解放されて提供されることも予測されます。移動の自粛を余儀なくされる中で、これまで進まなかったオンラインを活用した教育やテレワークが多くの教育機関や企業で導入されたことで、利便性の高い大都市に居住するメリットは低減しました。このコロナ禍においてピンチという状況から、都市への集中よりも地方への分散が注目されるいま、私たちの活動・運動を強く推し進めることが、様々なアイデアを産み出すことにつながり、三重のチャンスへと転化させましょう。

新型コロナウイルスの脅威は、ワクチンや治療薬が開発され、安定的に供給されるまで続き、今後も警戒を緩めることができず、このウイルスと共生していかなくてはなりません。「新しい生活様式」を取り入れ、新しい日常に順応もしていかなくてはなりません。明治維新、第二次世界大戦の終戦に次ぐ、第三の分水嶺というべき時代の転換期にあるいま、「生き残ること」と「生きること」、すなわち「“命”と“経済”の両立」を目指し、今ある力の発揮と、新しい力を開拓する運動を展開してまいりたいと思います。ニューノーマルと言われるこの時代、つよく新しい三重を実現するため、一人ひとりが自立し、考え、行動できるActive Citizenへの育成が重要になってきます。

あるきっかけでJCに入会した青年が、まちづくりや、青少年育成の事業に携わることで、公共心が芽生え、今まで考えなかった地域の課題についても考えるようになった。その過程でスキルや実績、また多くの人脈を手にすることができた。やがてくる卒業をむかえても、この団体で身に付けたことは覚えていて、この団体で築いたネットワークは残っていて、今度は自身で考え行動し始めることができる。これこそがActive Citizenであると思います。一人ひとりが光り輝く、またその個の連携が織りなす共感、これこそがJCの運動であると確信しております。

 

【今ある力で拓く】

我が国は人口減少、少子高齢化が着実に進行しています。本県においても2007年の約187万3千人をピークに減少に転じており、2020年の人口は、176万8千人となり2030年には、164万5千人と1975年の162万6千人に近づき、その後も減少の一途をたどっています。生産年齢人口は、1995年にピークを迎え、以降は減少に転じています。また、年少人口は戦後、第1次ベビーブームと第2次ベビーブームの時を除いて一貫して減少を続けています。一方、老年人口は、一貫して増加を続けており、1990年代後半には年少人口を上回り、2015年から2020年にかけ団塊の世代の高齢化に伴い老年人口が大幅に増加しています。また財政にも課題を抱え、慢性的なデフレが続き、力強い経済成長がなかなか実現できずにいます。国内経済の基礎となる地域経済は、新型コロナウイルスを起因とするパンデミックにより社会的、経済的危機に陥り、地域社会が疲弊するという悪循環に陥っています。

これからは、過去の量的発展の成功モデルから脱却し、質的な指標を掲げて、多種多様なイノベーションを生み出す土壌を造るべきです。質の高い地域を目指していくためにも、自ら積極的に輝こうとする、主体性を持った地域を創り出していく必要があります。伊勢神宮をはじめ全国的知名度を有する観光資源がある一方、頼り過ぎた故に他の尖った発信ができずにいる現状を鑑み、地域や次世代による三重の新たな価値を創出するため、各地域の保有観光資源を全国へ発信することで、さらに三重の質的価値を高めます。そして、JCの基礎や事業構築などを理解し、新たな運動を呼び起こすため、プログラムを定期的に開催することで、プログラムの普及および各地会員会議所へ学びの機会を提供し、県内各地の地域のリーダーを増やします。三重という地域が強みを生かして経済・人財の躍動を実感できることが、私たちの生活や地域の活力を支える原動力であります。それぞれが「公」を担う主体として自立し、行動することで、三重の明るい未来を拓きます。

 

【新しい力で創る】

緊急事態宣言を受けて、感染症対策で普及が進んだテレワーク、オンライン教育等は、非接触、非対面による「新しい生活様式」を象徴しておりますが、日本のデジタル化の遅れがますます浮き彫りとなりました。一方で、多くのリアルな活動がデジタルで代替可能なことが認識され、デジタル技術の活用で人々の生活をより良いものへと変革することが実現しつつあります。人と人とがリアルな接触を避けるために、Zoom等のオンラインミーティングツールの有用性が広く認識されることとなりました。しかしながら、テレワークやオンライン授業を実施するにあたっての設備が十分に普及しておらず導入の障害となっていたこと、行政分野でのオンライン手続の対応状況が極めて不十分であったことは、世間でも大きな問題として採り上げられました。これからはデジタルを効率性向上やリアルを代替するための手段としてだけではなく、新たな質的価値を産み出す無限の可能性を秘めた手段として活用しようとする姿勢が重要です。リアルな世界においても、デジタルで代替されない体験の価値を産み出さなければならないという意味においてはデジタルと無縁なビジネスはもはや存在しえないとも言えるでしょう。そして、デジタルは資本や地理的制約を超えて、個人や地域に自立して輝くことができる力を与えてくれます。このように、多様な質的価値を全国各地に生み出していくために、ますますデジタル活用が不可欠となっています。

三重県の施策として「“命”と“経済”の両立をめざす『みえモデル』」を活かし、生活を豊かにする取り組みを実施する中で、さらにデジタル技術を活かした新たな価値を創造するため、デジタル・トランスフォーメーションを展開することで、さらに県内の生活を豊かにします。そして新たなインバウンドを確立するため、ニュースタイルのコンテンツを作成し、各地域の魅力を伝えるため世界各地からアクセスを募ることで、withコロナ禍においても活用できるニューノーマルインバウンドを確立します。また県内の少年少女に対してグッドルーザーの精神への理解と他を慮ることを伝えるために、スポーツを通じて体力の基盤を作り、礼儀・協調性を養うことで心も成長できる大会開催を実施し、未来を創る地域の新たな価値を創出します。私たち一人ひとりが、それぞれのステージに応じて、自らの未来を切り拓くために必要な能力を身につけ、個性や才能を発揮して自由に生き方を選択し、地域の中で活動することで、三重の明るい未来を創ります。

 

【繋がる力で守る】

ニューノーマルと呼ばれるこの時代において豊かな地域社会を築くためには、住み暮らす方々と共に各地域の課題に対し、新たな地域の価値を創造し、日々、イノベーションを起こし、地域独自の政策成果を地域から全国へと発信することが、新たな価値の創造と地域がパートナー連携を結び推進し、地域社会を、ひいては日本の未来を明るく描いていく必要があります。そして地域に対して広域的に市民意識変革運動に繋がる情報発信をすると共に、危機と共生する時代で我々の1年間行った運動成果の検証と次年度への承継を行い、会員意識の向上及び地域の人々の啓発、情報交換の場として、いかなる時代においても次代の大会開催へと途切れることなく繋いでいくことが必要です。また近年、数十年に一度といわれるような災害が毎年のように発災し、2020年は疫病の蔓延により緊急事態宣言も発令され、社会的な情勢により移動や人との関わり方に制限が課されるといった非日常の日々となっています。そのような状況において、これまでの災害経験による知見に基づき、これから起こり得る有事への危機感を醸成し、平時より人命と経済社会への被害を最小限に抑えることができる強靭な三重の形成をする必要があります。さらに毎年の会員減少とは退会者数の増加に起因する割合が多く、2020年度に発生したコロナ禍により会員拡大の推進と退会者減少は急務な危機、そして同質の問題として連携意識を持つ必要があります。女性・若者拡大を掲げている近年でも女性会員は8%台と不均衡な男女比率であり、女性の社会活躍をのぞむ現代社会とは真逆の組織体質であります。拡大候補者に対し、具体的かつ、地域特性に応じたLOM単体への拡大支援、また三重全体で繋がりを重視した拡大が必要であり、コロナ禍においても効果の高い運動の展開が必要です。近年の多様性が求められる社会に必要な、新たな視点や発想力を持ち合わせた20代また女性会員の拡大にも注力すべきであります。多様なニーズを生み出す原動力となり、誰もが活躍する社会を創るためにも、20代また女性会員が活躍できる組織作りをバックアップするため、全国の各LOMや他団体の成功事例の共有と各LOMに沿った会員拡大セミナーを実施することで、減少傾向にある会員数に歯止めをかけさらには会員増を目指します。真に持続可能な三重を実現するため、あらゆるパートナーと連携し多彩な個性をひとつに結び、また三重ブロック協議会の1年の運動の成果と各地域の魅力を発信・共有することで、光り輝く個の連携が織りなす新たな力を実感していただきます。安心して住み暮らせるよう、今までつないでこられた「三重ブロックはひとつ」という理念のもと、三重の明るい未来を守ります。

 

【結びに】

私たちが住み暮らす「地域」から、いま「どうするか」を考え、未来について「どうなるか」を描くことが肝要であります。当事者意識を集積する場として機会の提供をしていきたいと考えます。そして、あらゆる価値の根源となるべく、一人ひとりが創造者として、能動的な当事者として、モノではなく価値を生み出すことが、LOMの価値を高めることにつながります。このピンチという状況をチャンスと捉え、前向きに運動をつよく推し進めることが、多くのアイデアへとつながり、組織を前進させることができます。情報から得られる知識をインプットし、様々な場面でアウトプットすることが私たちの成長につながり、この成長こそが地域の発展・自社の発展へとつながり、ひいてはそれがこの国を元気にしていく。これこそが我々の活動・運動の目的であって、未来をより良く変える存在となる人財、そして組織を導いていくのではないかと考えます。だからこそ多くの経験を手にし、成長へと繋げましょう。この不確かな現状、正解のない時代だからこそ「レジリエンス」を向上させる必要があります。しなやかな再起力や復元力などの意味を持ち、社会・組織・個人、様々なレベルで必要とされるスキルです。これこそが私たちに求められていることです。青年とはあらゆる価値の根源であります。そして我々は青年である。

自身で考え、自身で率先して行動できる人間へと成長するために、つよくありましょう。そして成果という、大きな大きな果実を成熟させましょう。

 

「全人類の光明は、われわれ青年会議所の純粋な正義感と、目的完遂の確固たる実行力にうらづけられて初めてその輝きを見出し得る。」

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