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【ASPAC Memories】JCI ASPAC 2022 堺高石 大会

2025.05.25

【ASPAC Memories】

 

2025 JCI ASPAC ウランバートル大会の開催がいよいよ近づいてきました。
コロナ禍を乗り越え、実地開催として見事に復活した2022年の堺高石大会を皮切りに、これまでのASPACの歩みを振り返ってまいります。
これまで参加経験のないメンバーの皆さまにも大会の雰囲気や魅力が伝わるよう、写真を中心にご紹介いたします。
国際的な交流と学びの場であるASPACの魅力を、ぜひこの機会に感じ取ってください!

(役職名や呼称は当時のままで表記しております)


 

 JCI ASPAC 2022 堺高石大会

2022年、5月26日から29日までの4日間、大阪府堺市にて、JCI ASPAC 堺高石大会が開催されました。コロナ禍により現地開催は3年ぶり、オンラインも含めた史上初のハイブリッド形式での開催となりました。国内外から計9,830名と多くのメンバーに登録・参加いただき、そして、渡航制限はありましたが、海外からも6カ国23名のデリゲイツに堺高石の地へ足をお運びいただきました。コロナ禍により海外のメンバーと実際に会って交流する機会が途絶えてきていましたが、多くのメンバーに改めて、J C活動の魅力である「国際交流が行える楽しみ」を体感いただく機会となりました。また、今大会のテーマ「一期一会 ~この瞬間が宝物~」の通り、皆様にとって一生の宝物となる瞬間を経験できた大会でした。


 

1日目

◆結団式

(大浜体育館メインアリーナ)

2011年度JCI会頭 原田 憲太郎 先輩、JCI直前会頭 小嶋 隆文 先輩、JCI出向者、ASPACセネターの皆様、ダムディンツェレン・ヤンツァノロフ JCIモンゴル会頭をはじめ、多くの来賓の皆様にご出席をいただき、結団式を執り行いました。
また、アルへネス・アングロJCI会頭、並びにフェン・コーチJCI常任副会頭より、本大会に懸ける想いを、海の向こうからビデオメッセージにて頂戴しました。
中島会頭は冒頭の挨拶で、「全国各地会員会議所の理事長をはじめ、メンバーの皆様、堺高石青年会議所の皆様、そして、ご来賓の皆様よりご出席をいただき、心より御礼を申し上げます。出向者の皆様は、LOMを背負ってふるさとに発展と成長を還元するために尽力されていると思いますが、その頑張りが、なかなかLOMのメンバーの目に触れにくいこともあるかもしれません。国際青年会議所(JCI)に出向されているメンバーの皆様はなおさら目に触れにくいところで、日本を背負い、世界のために手弁当で活躍されており、『孤高の戦士の魂』を感じざるを得ません。JCにおける発展と成長とは、人に無条件で奉仕できるようになること、そして、社会に愛を拡げることですが、もうひとつ、『見えなかったものが見えるようになる』ことも大切です。ASPACで学べることは実にたくさんありますが、大会をつくり上げてきたJCIの皆様、そして堺高石青年会議所の皆様、さらには、この日本から出向先で活躍する全ての皆様の裏のヒストリーを掴むことができる大切な場がASPACであります。まさに、今まで見えなかったものが見える様になるのです。それぞれの出向者をはじめ全てのメンバーが励まし合いながら、ここから生まれた愛をLOMに還元していける、そのような素晴らしい機会となるよう、心からお祈り申し上げます。4日間、全力で楽しみましょう。」と述べました。

オンラインで挨拶するアルへネス・アングロJCI会頭

中島 土 会頭

会場はマスクを付ける来場者が多かった

◆各国会頭会議 

(ホテルアゴーラリージェンシー大阪堺※ハイブリッド形式)
会場には、JCIモンゴルのダムディンツェレン・ヤンツァノロフ会頭をはじめ、JCIミャンマーやJCI東ティモールなどの仮加盟国も含め、アジア太平洋エリアの20カ国におよぶNOMの会頭が一堂に会しました。
各国の会頭たちは、それぞれの国における年初から現在に至るまでの運動の進捗状況や、共通して直面している課題、そしてその具体的な解決策について報告を行いました。特に「会員数の純増と退会者の抑止」、「JCIブランドの認知度および可視性の向上」、「財務的な持続性」といった重要なテーマに関しては、各国から共通の問題意識が共有され、会頭をはじめとする理事メンバー同士の連携が一層深まりました。
中島会頭は日本JCを代表して、「再び皆様とお会いできたことを嬉しく思います。本年度、JCI日本では、より良い社会をつくっていくための各LOMの中期ビジョンの創造を推し進める取り組みを行っております。また、現在世界中で起きている様々な問題を解決すべく、愛を前提とした仕組みをつくり、持続可能なまちづくりを進めて参ります。」と語りました。

 

 

(中央二人)JCIモンゴル ダムディンツェレン・ヤンツァノロフ 会頭 / 中島 土 会頭

オープニングセレモニーで思いを語る 中島 土 会頭

◆オープニングセレモニー

(大浜体育館メインアリーナ)
4日間にわたるJCI ASPAC堺高石大会の幕開けを告げる開会セレモニーが、盛大に開催されました。 オープニングアクトでは、ダンス・音・光が見事に融合したWRECKING CREW ORCHESTRA・EL SQUADによる圧巻のパフォーマンスが披露され、会場の熱気は一気に高まりました。続いて、JCI ASPAC堺高石大会実行委員長 関口宗親 君より、「思い出に残る文化体験になることをお約束します!」という力強い歓迎のメッセージが、参加者の皆様に向けて贈られました。 その後、本大会に参加する各国会頭ならびにJCI役員を紹介するムービーが上映され、国際色豊かなASPACらしい雰囲気が一層深まりました。 日本JCを代表して登壇した中島土会頭は、ウェルカムスピーチの中で次のように語りました。 「このJCI ASPAC堺高石大会は、戦争のない“平和な時代”に開催されるからこそ、より一層の意義と輝きを放つものになると、私は信じています。自由や人権といった普遍的価値を共有する私たちJCIこそが、世界平和の実現に向けて貢献していきましょう。」

挨拶をするJCI ASPAC堺高石大会 関口 宗親 実行委員長

◆ウェルカムナイト

(大浜体育館メインアリーナ)

オープニングセレモニーの直後に行われたウェルカムナイトでは、堺太鼓による力強いパフォーマンスから始まり、主催者であるJCIアルへネス・アングロ会頭をはじめとするJCI役員から開会の喜びと感謝のメッセージを頂戴しました。

ウェルカムナイトの締めくくりには、まちの魅力が存分に詰め込まれたムービーが放映され、これからの熱狂の4日間の最高のスタートを切りました。


2日目

 

◆総会Ⅰ

(ホテルアゴーラリージェンシー大阪堺※ハイブリッド形式)
アジア太平洋開発評議会(APDC)において、日本JCから、2022-2023年のAPDC議長の選出、ほかカウンシラーが選出されました。

※カウンシラー≓評議員(ASPACの総会で各国から推薦された6人のカウンシラー(評議員、Councillor )の選挙が行われます。カウンシラーの中から互選で1人の議長を選出します。評議会で、各国からの推薦をもとに、事務総長(Secretary General)、財政顧問(Treasurer)、開発担当役員(Development Officer)、議長補佐が指名されます。開発担当役員は、議長以外のカウンシラーの下に配属されます。)

JCIシンガポール エヴァン・ヤー 会頭 / 中島 土 会頭 /  JCIモンゴル ダムディンツェレン・ヤンツァノロフ 会頭

ハイブリッドでの開催となった総会

◆姉妹締結式

JCIでは、各地の青年会議所が姉妹締結を通じて、国境を越えた深い絆を育むことができます。今回、新たに小豆島JCとJCI一徳(台湾)、金沢JCとJCIオースティン・ペルダナ(マレーシア)との間で、姉妹LOMの締結が行われました。 昨今の社会情勢にかかわらず、オンラインを活用することで人と人とがつながる機会を創出し、友好と信頼に基づく関係を築いてまいりました。これにより、無限の可能性を引き出しながら、今後の活動を通じてメンバー同士のさらなる国際交流を深めていくことが期待されます。


3日目

 

◆基調講演

(大浜体育館メインアリーナ)
第1部では、世界12ヶ国400店舗以上(2022年当時)を展開する世界的眼鏡メーカー、株式会社OWNDAYS代表取締役社長 田中 修治 様より、世界規模での事業展開の経験を踏まえた「夢を叶える具体的な方法」について講演をいただきました。起業してから現在に至るまでのエピソードを交えながら、夢を叶える具体的な方法について、「知ってる、できる、やってる、を理解することが大切です。自分の夢を叶えるための方法は知っていても、やらない人が多いですが、今できること、やるべきことをやるだけで、大概の夢は叶います。」と語りました。

第2部では、国際弁護士の八代 英輝 様より、ご自身の経歴を交え、「目標や夢を実現するための大前提、努力することの重要性」について講演をいただきました。講演の中で、「弁護士という仕事は中々報われない仕事ですが、ある少年と出会い、更生に向けて自分自身も努力し、結果が出たときはとても嬉しかったです。可能性に向かって同じことを続けられるのが努力であり、目標と自分の距離を図ることが重要です。」と語りました。

株式会社OWNDAYS代表取締役社長 田中 修治 様
国際弁護士 八代 英輝 様

◆ジャパンナイト「ジャパンナイトスペシャル対談」 〜Hope For Now〜 今を希望に

(大浜体育館メインアリーナ)
第1部では、世界的ギタリストでありUNHCR大使で難民支援の活動を行うMIYAVI氏をゲストに迎え、中島会頭と対談。熱狂のジャパンナイトにおける最注目のプログラムである、スペシャル対談が行われました。
MIYAVI氏より、「JCのパワーとエネルギーとネットワークでできることは何でしょうか。コロナが収束に近づこうとする中で、現場に行くということ、肌で感じるということ、そして、自分に何ができるかを考えることが一番大事だと思います。自分の国に何ができるのか、地域に対して何ができるかを考える一方で、自分たちがもっているものを世界に対してどうやって還元できるのかを共に考え、精進し、挑戦し、世界をより良くしていきたいと思います。」とメッセージをいただきました。
そして第2部では、DJ KAORI氏と西沢モト氏によるクラブタイムパフォーマンスが披露され、会場の熱気は最高潮に達しました。
さらに、「香港ナイト」「マレーシアナイト」も開催され、各国の文化と交流を楽しめる華やかな夜となりました。

DJタイムで盛り上がりは最高潮に
堺高石ジャパンナイト
MIYAVI氏を交えての記念撮影
ジャパンナイトオープニング

4日目

 

◆「総会Ⅱ」

(ホテルアゴーラリージェンシー大阪堺※ハイブリッド形式)
27日の総会Ⅰに続き、ハイブリッド形式にて総会Ⅱが開催され、日本JCを代表して中島土会頭が出席しました。

冒頭、JCI ASPAC 2021台中大会 マッケーナ・リン 大会実行委員長から大会報告がなされ、日本JCより7,575名の参加登録があったこと、また、ジャパンナイトの企画、開催について、改めて感謝の言葉をいただきました。そして、11月に行われるJCI 世界会議 香港大会 ベン・マック 大会実行委員長より、バーチャルミーティング技術を駆使した新しい取り組み等、大会の展望についてプレゼンテーションがありました。
注目の2024 JCI ASPAC の開催地については、JCIカンボジアが開催地国家青年会議所に決定した他、JCI世界会議 2024の開催地としてJCI台湾が立候補を表明しました。さらに、2023年度 JCI役員の選出に関連して、各国の国家青年会議所より、JCI常任副会頭・JCI副会頭について、それぞれの役職への推薦、並びに立候補表明がなされました。
あわせて、中島会頭が、JCIアイスランド会頭 リキー・ヨーナ・アイリクスドッティル君に代わり、次年度のJCI会頭へ、ビクター・オマーソン君を推薦致しました。中島会頭は「彼が会頭に選任されましたら、日本青年会議所は、全面的かつ強力に彼をサポートいたします。改めまして、私は、自信をもって彼を、JCI会頭候補者として推薦させていただきます。」と述べました。
また、JCI基金(JCIの様々なプログラム及び活動を財政的に援助するために設立された基金)に寄付をいただいたメンバーへのピンバッジの贈呈がJCI基金委員会 曽根 香奈子 委員長より行われました。
本大会登録者数に関して、JCI ASPAC堺高石大会 関口 宗親 実行委員長より報告がなされ、「最終的な総登録者数が9,658人となりましたことに御礼を申し上げるとともに、一期一会のスローガンのもと、素晴らしい経験をさせていただいたことに感謝致します。」と挨拶がありました。

JCIシンガポール エヴァン・ヤー 会頭 / 中島 土 会頭 /  JCIモンゴル ダムディンツェレン・ヤンツァノロフ 会頭

オンラインでアジア太平洋の様々なメンバーが参加した

【クロージングセレモニー】 

(大浜体育館メインアリーナ ハイブリッドにて)
本大会を締めくくるクロージングセレモニーが現地&WEBのハイブリッド形式にて開催されました。

JCIアルヘネス・アングロ会頭、JCIアジア太平洋地域担当 フェン・コーチ常任副会頭(大会議長)、2023年度 JCI ASPACジャカルタ大会のガンディー・アガーソン実行委員長、並びに多くの来賓の皆様が出席されました。

JCI ASPAC堺高石大会 関口 宗親 実行委員長

 堺高石JC  古川 浩高 理事長/ 中島 土 会頭 /  関口 宗親 実行委員長

中島 土 会頭

◆解団式

(大浜体育館メインアリーナ ハイブリッド)

解団式では、日本JC 2000年度 会頭 上島 一泰 先輩をはじめとする日本JCシニアクラブの皆様、JCI直前会頭 小嶋 隆文 先輩をはじめとするJCI出向者、そしてASPACセネターの皆様、海外デリゲイツの皆様等、多くの来賓の皆様、そして、全国の会員会議所理事長をはじめとするメンバーの皆様よりご出席をいただきました。

中島会頭は冒頭の挨拶で、「この解団式にあたり、海外デリゲイツに参加いただいておりますことに心から感謝申し上げます。そして、上島 一泰 歴代会頭をはじめ、多くの先輩の皆様に堺高石に足を運んでいただき、重ねて御礼を申し上げます。JCI堺高石のメンバーには、本当にお世話になりました。JCI日本としても、一生懸命力を尽くさせていただき、一緒に大会を構築できたことをとても誇りに思うとともに、心より感謝を申し上げます。また、本大会で佐々木 隆浩 前カウンシラーをはじめAPDCメンバーがその大役を終え、素晴らしい着地を迎えられましたことに心より敬意を表します。JCI小嶋 隆文 直前会頭、梶原 一生 財政顧問をはじめ、多くのJCI関係者のおかげで、このように解団式を迎えられました。私は結団式で『見えなかったものが見えるようになる』と申しましたが、私自身、何が見えるようになったかを1つだけご紹介したいと思います。本大会で、4年前のJCI ASPAC鹿児島大会に携わった先輩にお会いした時に、『先日の結団式が終わった時に、私のASPACが終わったんです。』と仰りました。私はそれを聞いて、4年間もの間、ASPACの思いが引き継がれていること、そして、人が『想い』を紡いできたという素晴らしい事実に気づくことができました。髙木 隆太 委員長をはじめとするコンベンション支援委員会の皆さんも大変な思いをしてこの大会を構築してきたと思います。皆様がこの大会を構築してくれたことを誇りに思い、その想いを次のASPAC国内大会に繋げていっていただけたら、さらにこの青年会議所、そして、まちや世界は発展していくと思います。この大会に携わったすべての皆様に感謝を申し上げ、私からのご挨拶とさせていただきます。本当にありがとうございました。」と述べました。

中島 土 会頭  / 佐々木 隆浩 APDCカウンシラー / 安藤 恭平 開発担当役員

オンラインで謝辞を述べる アルへネス・アングロJCI会頭

ハイブリッド開催となった会場