申請内容

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事業名称 2017はままつ少年の船
申請部門 継続部門
申請LOM 公益社団法人 浜松青年会議所
理事長名 渥美洋平
申請担当者 廣野 早欧理
携帯番号 090-7304-8101 メールアドレス iwataya-1129@amber.plala.or.jp
事務局TEL 053-454-6721 事務局FAX 053-455-3563
事務局住所 〒432-8036 静岡県浜松市中区東伊場1-3-1 グランドホテル浜松内

事業詳細情報

本事業の参加者 会員数 107名 参加率 57.20% 関係者数 53名 一般参加数 1300名
事業実施に至った背景 「はままつ少年の船」は1989年からの継続事業であり、地域の小学生(3年生~6年生)を対象に、学校や家庭では学ぶことの難しい情操教育の場として「協調性」「感謝」「友情」「挑戦」「夢」「勇気」等、それぞれの時代背景に沿ったテーマによる研修プログラムを実施してきた。

第1回が開催されから四半世紀以上経過する現代の子どもたちをとりまく社会環境は、あらゆる情報やモノが身近に溢れ便利で豊かになった反面、人間関係の希薄さや、心の貧しさ、効率偏重といった風潮が懸念されている。

文部科学省の調査によれば、20年前と比較して今の子どもたちは「がまん強さ」「積極性」「思いやり」が低下している傾向にあると指摘されている。

上記のことからも、本事業のような、見知らぬ人たちと多く触れあう機会や、知らない世界に出会い感動する経験をする情操教育の機会提供の必要性は、これまで以上に高まっていると言える。

地域の未来を担う子どもたちに向けて、このような「豊かな心」や「生きる力」を育む情操的な学びの機会を創出し提供し続けていくことは、地域社会全体の責務であり、青年会議所はその運動を主導するに相応しい団体である。
事業の目的 ・地域の次代を担う子どもたちに情操教育の機会を提供し、彼らが将来自らの力で社会を生き抜き、このまちを未来へ引き継いでいくために大切な豊かな心を育成するため。

・子どもたちおよび地域市民に年代を超えた地縁的な繋がりの機会を創出し続け、地域社会全体で子どもたちの成長を支援するしくみを構築するため。

・18歳以上のボランティアにもチームリーダーとして参画していただき、地域の若きアクティブシチズンのネットワーク構築の機会を創出し、地域のリーダーとなる人材を育成するため。

・事業運営を通じて、浜松JCメンバーの地域貢献活動参画への意識を向上させアクティブメンバーを増加させることはもとより、事業に関わる市民の意識を変革しこの地域のアクティブシチズンを増やすため。

事業の概要 1989年の第1回目の出航より29年にわたり26回継続開催している、浜松JCが地域および地域市民と協働して運営する小学生を対象とした青少年育成事業である。

海に面しているのに港はないこの地域の子どもたちにとって、親元を離れ、互いに助け合いながら航海をする体験は、必ずや彼らが大きく成長する原体験となる。そんな意思のもと1989年に本事業はスタートした。

2泊3日、大型客船(1989~2013年 ふじ丸、2014~2017年 にっぽん丸)に乗船し、子どもたち(小学3年生~6年生)に向けて、時代背景に沿ったテーマによる洋上研修を実施する。

はままつ少年の船実行委員会(浜松JCメンバーより選出)により、その年ごとに特色あるテーマ、スローガン、航路、研修プログラムを立案および策定し、全工程の運営を浜松JCメンバーで行うLOM全体事業である。

洋上での貴重な非日常体験を通して、参加する子どもたちはもちろんのこと、その保護者や、大人の乗船者など本事業に係わる全ての人たちにとって、感動を分かち合い共に成長する“人づくり”の機会となっており、また浜松JCを代表する看板事業としても地域市民に認知されている。

2017年で26回目の開催という歴史から、子どもたちの豊かな心を育てる情操教育の機会として、学校、行政をはじめ地域市民および地元企業にも浸透しており、これまで延べ12,000人以上が乗船し、小学生団員の参加希望者は年々増加傾向にある。

【2017年度開催概要】
 スローガン  『想像力は無限大』さあ、未来をひらく冒険にでかけよう!!
 航路     御前崎港~伊豆諸島周遊~横浜港
 研修テーマ  3つの想像力
「自分に対する想像力」「他人に対する想像力」「未知に対する想像力」
開催期間・
タイムスケジュール
2017年7月31日(月)~8月2日(水)
開催場所 浜松市内~御前崎港~伊豆諸島周遊(客船にっぽん丸 船内2泊)~横浜港~浜松市内
事業区分 継続
公益・共益区分 公益事業
事業総予算・収支 【予算上の工夫】
 ・事業費の8割を登録料収入により賄っている(2017年度乗船費:54,000円/人)。

 ・地元企業、地域振興財団からの寄付金、助成金を募って事業運営資金の一部に充てている(寄付・助成金計:1,250,000円 14社1団体より)。

 ・公共施設や地元私立大学と協働し、説明会・結団式、当日集合場所等の会場設営費を抑えることができている。

【収支予算】               単位:円
 (収入の部)      (37,946,000)
  登録料収入       30,618,000 ※54,000円×567名
  寄付金・助成金      1,250,000 ※計14社 1団体より
  事業繰入金        5,900,000
  雑収入            178,000
 (支出の部)      (37,115,940)
  傭船費         30,240,000 ※客船にっぽん丸2泊3日使用料
  会場設営費          261,738 
  企画・演出費       1,876,920
  旅費交通費        3,089,460
  その他          1,647,822
SDGs 4.質の高い教育をみんなに
協力団体
共催
協賛 有限会社春華堂/株式会社河合楽器/はごろもフーズ株式会社/ローランド株式会社/株式会社グリーンハウス/田畑公認会計事務所/株式会社ヤマセ不動産/株式会社まるたや洋菓子店/常盤工業株式会社/株式会社共同/株式会社レンティック中部/丸友開発株式会社/秋田聡税理士事務所/TenCloverGym
後援 浜松市/浜松市教育委員会/磐田市教育委員会/湖西市教育委員会/袋井市教育委員会/掛川市教育委員会/森町教育委員会/菊川市教育委員会/御前崎市教育委員会/静岡新聞社・静岡放送/中日新聞東海本社/静岡第一テレビ/浜松ケーブルテレビ/K-mix/FM Haro!
その他 名誉団長:浜松市長 鈴木康友 名誉顧問:浜松市教育長 花井和徳 助成:公益財団法人はましん地域振興財団
事業対象者 ■静岡県西部市民:約85万人(浜松市・磐田市・湖西市・袋井市・掛川市・森町・菊川市・御前崎市)■団員乗船募集チラシ配布対象:48,503名(静岡県西部180校の小学3年生~6年生)■2017年度事業参加者:609名 および団員449名の保護者
行動(ACTION TAKEN) 【2016年8月~10月】
 前年度実行委員会より事業後の検証結果および事業後アンケートに基づく引継ぎ(アンケート対象:小学生団員、団員保護者、チームリーダー、浜松JCメンバー)。

【2016年8月~11月】
 その年のテーマやスローガン、募集計画、資金調達方法、研修の方向性等を実行委員会で立案し、商船会社と連携して事業実施期間や出航港、航路など事業運営の大枠を策定し、11月の理事会および総会にて審議可決。

【2016年12月】
・研修計画および運営計画スタート。保護者へのヒアリング、教育委員会や教育学部大学教諭、地域青少年育成団体の指導者らからのアドバイスをいただきながら進める。

・行政や企業への事業後援依頼(実績:1市、8市町教育委員会、6社)。

・報道機関への取材依頼(実績:新聞社2社、ケーブルテレビ1社、ラジオ局1局)。

・資金調達策として企業協賛募集方法を策定し、12月理事会にて審議可決。

・「2017はままつ少年の船」オフィシャルFBページ、地元メディア企業と協働してオフィシャルブログを開設。

【2017年1月~2月】
・団員募集方法およびボランティアスタッフ募集方法について、1月理事会にて審議可決。

・静岡県西部の行政広報課へ訪問、小学校校長会に出席し、事業への協力要請、事業説明および事業PRを実施。

【2017年1月~5月】
企業協賛募集の依頼。事業PRおよび協賛候補企業へのプレゼンを実施(実績:14社1団体より1,250,000円)。

【2017年2月~4月】
説明会・結団式の設営立案および会場調整、運営資料策定、4月理事会にて審議可決。

【2017年2月~5月】
・ボランティアスタッフ募集開始。
※その参考資料1・2P参照
募集チラシ配布対象:静岡県西部エリア334箇所、約6,000枚(金融機関、公共施設、店舗、大学、専門学校、自動車学校、スイミングスクール、ボーイスカウト、企業、OB・OGなど)。

・応募いただいたボランティアスタッフ希望者より随時、面接および事業説明を実施。

・「2017はままつ少年の船」本体事業の運営方法、当日のスケジュール、研修内容、必要備品の具体化および資料化。関係各所との調整。5月理事会にて審議可決。

【2017年4月~5月】
・団員募集開始。WEBまたはFAXにて応募受付。
※その参考資料1・2P参照
募集チラシ配布対象:48,503名(静岡県西部180校の小学3年生~6年生)

・応募資料の取りまとめ、データ化。応募者からの問合せ対応。定員450名に対し662名(147%)の応募があったため、抽選会を実施。

・抽選結果の通知発送。乗船候補者および落選者への通知。申込書ほか必要書類の発送および返送書類の取りまとめ、データ化。申込者からの問合せ対応。今後のスケジュール通知(オフィシャルブログ、メーリングリスト、電話にて)。

【2017年5月~7月】
・事前説明会・結団式に係る当日設営資料(ガイドブック、運営マニュアル等)作成、備品準備。関係各所(乗船者、行政、大学、商船会社、報道、浜松JCメンバー)との調整および情報共有。

・本体事業に係る当日設営資料(運営マニュアル、研修マニュアル等)作成、研修準備、予算書に基づく備品準備および支払い。関係各所(乗船者、団員保護者、行政、商船会社、港管理事務所、バス会社、弁当会社、運送会社、保険会社、報道、浜松JCメンバー)との調整および情報の共有。

【2017年7月9日(日)】
事前説明会・結団式の開催
※詳細 当日のストーリー写真1P参照
・会場:常葉大学 浜松キャンパス
・参加者:約1,400名
〔内訳〕
小学生団員:446名
団員保護者:約780名
ボランティアスタッフ:40名
浜松市教育長
商船三井客船株式会社:2名
地元メディア記者:2名(新聞社2社)
浜松JCメンバー:78名

【2017年7月31日(月)~8月2日(水)】
「2017はままつ少年の船」本体事業の開催
※当日のストーリー写真2P~11P参照
・出発解散会場:浜松市総合産業展示館
・乗船者:609名
〔内訳〕
小学生団員:449名(小学3年生~6年生)
チームリーダー(ボランティアスタッフ):48名
地元メディア記者:3名(新聞社1名、ケーブルテレビ2名)
看護師スタッフ:2名
船内運営スタッフ(浜松JCメンバー):70名
船外内地スタッフ(浜松JCメンバー):37名

【2017年8月~9月】
・備品整理、忘れ物対応、WEBアンケート回収および回答集計、事業後検証資料および引継ぎ資料作成。

・記録スタッフが撮影した船内記録写真の整理、WEB記念写真配信サイトの開設。

・参加記念品としてメモリアルフォトブックの作成および配布。
※その他参考資料3~27P参照

・協賛いただいた企業へのお礼と事業報告のため訪問。

・9月にボランティアスタッフに向けて慰労懇親会を開催。
結果(RESULT) 1.目的がどのくらい達成できたか

・青少年育成という特色上、短期的に本来の成果を計ることは容易ではないが、事業の主旨や意義目的を乗船者や団員保護者、地域市民に向けてこの1年間発信し続けた結果、その評価(4.検証結果参照)からも概ね達成できたと言える。

・2017年度は、新たに企業協賛募集を実施したが、募集にあたり本事業の魅力を地元企業に広く伝えることによって、地域社会全体で青少年育成の支援体制を構築していく一助となった。

・18歳以上のボランティアスタッフをチームリーダー役として地域市民より募集した。その結果、50名の定員に対して48名の乗船であった(96%)。チームリーダー向けの乗船前懇親会、下船後の打上げ、その後の慰労懇親会などチームリーダー同士の新たなコミュニティ創出の機会を提供した。

・2017年度以前の「はままつ少年の船」の乗船経験者および「はままつ少年の船」への関わりがきっかけとなって、2018年度に浜松青年会議所に入会したメンバーは、新入会員41名のうち5名であった。

2.上記の結果の想定外の結果

・募集時から予想以上に反響が大きく、団員乗船を希望する応募者が、450名の定員に対し、662名(147%)であった。過去開催実績への評価や、乗船経験者および保護者間での口コミにより、団員の乗船希望者は年々増加傾向にある。

・2017年度は、船内研修の組み立て時より、研修テーマ(3つの想像力)に沿った内容の研修構築の徹底と、時間的余裕のある船内スケジュールの構築を心がけた。チームリーダーから「今年の研修は良かった。テーマに沿っていて団員にも伝わり易い内容だった。」と賞賛をいただき、団員保護者からも「時間に追われることなく、多くの団員や大人たちと交流が図れた様子だった。」との感想を寄せていただけた。

・例年リピーター乗船者は多いが、今年も例に違わず約150名がリピーター乗船であった。しかし団員乗船定員が450名であるのに対してその数は3割程度であり、言い換えれば、残り7割の約300名の小学生とその保護者らに対して、新たな気づきと成長の機会を提供することができたと言える。

・小学生時代に団員として参加した子どもが、大人になり5人がチームリーダーとして参加した。

3.上記の結果の確認方法

・事業前および事業後アンケート(団員、保護者、チームリーダー、浜松JCメンバーの役職毎に異なる設問内容)を実施した。

・団員乗船希望者数の推移
2015年度団員応募実績:461名
2016年度団員応募実績:541名(対前年比117%)
2017年度団員応募実績:662名(対前年比122%)

4.検証結果

・アンケート結果より、団員の90%が「研修が楽しかった」と回答した。また89%が「また乗船したい」と回答した。

・アンケート結果より、団員保護者の91%が「子どもをまた乗船させたい」と回答し、反対に「乗船させたくない」と応えた団員保護者は0%であった。また56%の団員保護者が下船後「子どもに前向きな変化が見られた」と回答し、実行委員会の対応についても94%の団員保護者から「良かった」と高い評価をいただけた。

・アンケート結果より、チームリーダーの89%が研修内容について「良かった」と回答した。実行委員会の対応についても98%から「良かった」との評価をいただけた。また乗船したいですか?の問いに対して90%のチームリーダーが「また乗船したい」と回答した。

・2017年度より企業協賛募集を実施したが、その結果、寄付および助成金額は、14社1団体より合計1,250,000円であった。これは助成金申請のみを実施した前年度(300,000円)よりも950,000円多い結果となった(対前年比416%)。
地域社会への影響 1.アクティブシチズンの増加

 地元の主要新聞社2社、ラジオ局1局、ケーブルテレビ会社1社の記事や番組で連日取り上げられ、地元メディア企業と協働したオフィシャルブログでも継続的に情報発信を行った。そのうち新聞社1社とケーブルテレビ会社には事業当日乗船もしていただき、これら報道によって、浜松JCの青少年育成事業への取り組みを広く周知することができた。またこうした事業認知度の向上によって、事業への参画者も増え、地域のアクティブシチズンを増加させる一助となった。

2.地域社会全体で子どもの成長を支える意識の増加(企業協賛)

 地元企業と地域振興財団の計15団体より、寄付金および助成金をいただき、その額は1,250,000円であった(対前年比416%)。またチームリーダー(ボランティアスタッフ)を継続的に輩出していただける企業もおり、有益な青少年育成の機会として地域に求められ、浸透している事業であると言える。

3.団員乗船希望者数の増加

 450名の定員に対し662名(147%)の応募があった。過去開催実績への評価や、乗船経験者および保護者間での“口コミ”によって、参加希望者は年々増加傾向にある。
2015年度団員応募実績:461名
2016年度団員応募実績:541名(対前年比117%)
2017年度団員応募実績:662名(対前年比122%)

4.参加者の満足度の向上

 アンケート結果より、参加者の90%が満足しており、また参加したいと回答している。小学生団員やチームリーダー(ボランティアスタッフ)にはリピーターも多く、本事業に参画した経験により地域貢献活動への意欲が芽生え、青年会議所メンバーとなる人材もいる。

5.団員保護者の満足度の向上

 アンケート結果より、保護者の91%が満足しており、再び子どもを参加させたいと回答している。また56%の保護者が下船後の子どもに前向きな変化が見られたと回答し、「自信がついた」「積極性が身についた」「社交的になった」「優しくなった」などの感想を寄せている。
LOMへの影響 ・地域を巻き込む大きな事業の実績により、青年会議所が行う青少年育成事業およびその他の活動に対する地域市民の認知度を向上させた。

・アンケート結果より、小学生団員の保護者の91%が満足し「また子どもを参加させたい」と回答したことから、青年会議所が行う青少年育成事業に対する市民のイメージ向上の一助となった。

・浜松JCメンバーは地域市民、行政、地元企業、地元大学などと密に連携し協働していく事業運営および運営手法のスキルを深耕させた。

・浜松JCメンバーの地域貢献活動への意識が向上し、今後の活動への自信にも繋がった。

・青年会議所メンバー以外の参加者のなかから、浜松JCに入会する人材もおり、アクティブメンバーが増加した。
事業の長期的な影響 ・参加した子どもたちが将来、地域にポジティブチェンジを与える人材へと成長していく。

・小学生団員やチームリーダー(ボランティアスタッフ)の成長はもとより、それに感化された団員保護者や地域市民たちが能動的市民へと意識変革し成長していく。

・本事業がきっかけとなり、市民、行政、学校、企業が一体となって地域社会全体で子どもたちを育てる意識が高まり、その仕組みが構築されていく。

・長期継続開催していくことで、市民が青年会議所という組織自体を知る窓口となり、本事業のみならず青年会議所運動全体への賛同者を獲得していき、青年会議所メンバーの増加に繋がっていく。
考察や推奨 2017年度、新たな事業運営資金調達の取り組みとして、これまで主に行っていた各市、財団への助成金申請に加え、企業協賛募集を実施し、その成果は前述の通りである。さらに2018年度の本事業より、助成金申請、企業協賛募集に加え、更なる運営資金調達の手法としてクラウドファンディングを実施している。

2017年度は事業の準備と平行して、2月~5月にわたり5回の『「はままつ少年の船」検討会議』を開催し、これまで本事業が抱える、運営上の問題点や予算上の問題点といった、顕在化したリスクおよび潜在化しているリスクを示し、それらの対策案を例示した、『2018年度以降における「はままつ少年の船」に関する提言書』を作成し、LOM内の総会にて提言した。
改善点 地域に根付き必要とされる事業にまで成長した本事業は、小学生団員の応募数については回を重ねるごとに増加傾向である一方、平日3日間での開催となるスケジュールからも、ボランティアスタッフや看護師など大人乗船者の必要数確保に毎年苦労している一面もある。

この解決策として、これまで以上に地域に密着し学校、行政、企業との連携を強固にしていくことはもちろんであるが、地域市民から継続開催が求められている本事業を、地域外へも広く積極的に情報発信していき、青少年育成事業のモデルケースとしてブランド化してPRしていくことで、より多くの事業認知や賛同者を獲得してくことが必要である。

また社会情勢等の理由により、参加者が負担する登録料(乗船費)も年々増加していかざるを得ない傾向にあるが、これについても本事業の素晴らしさや魅力をより広いエリアに発信し、事業のブランド価値を高めることで、スポンサー数を増やしていくことが必要であると考える。
JCI活動計画の推進 【Impact】
・地域市民、行政、学校、企業、大学に継続的且つ影響力のある情操教育の機会として浸透している。
・過去実績への評価や乗船経験者および保護者間での“口コミ”等により、団員乗船希望者が年々増加傾向にある。

【Motivate】
・地域の若いボランティア(18歳以上)を巻き込み、小学生団員をまとめるチームリーダーとして参加していただいている。
・小学生団員やチームリーダー(ボランティアスタッフ)にはリピーターも多く、乗船経験により地域貢献への意欲が芽生え、青年会議所に入会する人材もいる。

【Invest】
・地元企業や地元地域振興財団からの寄付金、助成金を募って事業運営資金に充てている。
・企業寄付金の一部によりメモリアルフォトブックを作成し、乗船者へは参加記念品として、協賛企業へは事業結果報告とした。

【Collaborate】
・行政、公共施設、民間企業、大学、専門学校を巻き込み協働しながら募集活動、事業PR、事業運営を行っている。

【Connect】
・本事業を通じて参加者、とりわけ市民より公募した18歳以上のボランティアスタッフらに、新たな地域コミュニティ創出の機会を提供し続けている。
・SNS、ブログ、地元メディア(ラジオ・新聞・ケーブルテレビ)を活用し、積極的に情報を発信し地域で共有している。
JCI VISIONの推進 地域の若いボランティアスタッフを募り、小学生団員をまとめるチームリーダー役として参画していただき、青年会議所メンバーと共に行動することで、地域の能動的市民のネットワークを構築する機会を創出した。
JCI MISSIONの推進 次代を担う子どもたちが将来地域にポジティブチェンジをもたらす人材へと成長するため、彼らの豊かな心を育成する機会を提供した。またメンバー自身も、本事業を通じて地域のアクティブシチズンを創造し、彼らと共に行動する過程でリーダーシップのとり方を学び、互いにポジティブチェンジを遂げることができた。
JCI申請の意思確認 検討している
その他 【この地域における「はままつ少年の船」の開催意義】

本事業のような大規模事業が長きにわたり継続されてきた背景には、当然にして関係者それぞれの立場においての“意義”が存在している。対外関係者では、小学生団員、団員保護者、学校、行政、ボランティアスタッフが挙げられる。対内では、浜松JCメンバー、そして浜松青年会議所という組織自体からの視点が挙げられる。

1.対外関係者における事業開催意義

まず小学生団員にとって、住み慣れた自宅、学校や地域、親元を離れ、馴染みの友達もいない、スマートフォンなどの通信手段もなく外界から隔離された、さらには普段味わうことのない常に地面が揺れる大海原での船内生活という極めて非日常的な空間の中で、初めて出会った同世代の団員たちと一瞬にして打ち解け、チームで協力しながら研修に取り組んでいく。その過程で、自分の意見を積極的に伝えられるようになり、思いやりの心を育み、探求する力を養い、想像力を培っていく。2泊3日という短期間のうちに、一回りも二回りも逞しく、目を見張る成長を遂げる機会となる。

一方、子どもたちを送り出す団員保護者にとっても、本事業の意味するところは大きい。小学校低学年までの保護的な育児期間を経て、初めて自らも経験したことのないような非日常的な環境にわが子を送り出す心境はいかようであろうか。まさに親離れ子離れであり、出航時のテープ投げでは、涙する保護者も数限りない。そして帰宅したわが子の少し成長した姿を見て、改めて今後の育児について考えることになる。「普段は自分の意見をはっきり言わない子から、帰宅後『来年も絶対に参加したい!』と言われ驚きました。」「少しだけ大人の顔つきなり、積極的になって帰ってきました。」と事業後の感想を寄せる団員保護者も多くおり、わが子の成長の裏側には、保護者としての成長の実感もあるのではないだろうか。

学校や行政にとっても、毎年夏休み期間中に開催され、非日常的な空間の中で情操教育を展開している「はままつ少年の船」の存在は、学校や行政の手が行き届かない分野で、青少年育成の一翼を担っているという意味において大きなメリットがあると言える。

最後に18歳以上のボランティアスタッフだが、主にチームリーダーとして小学生団員に一番身近で接し寄り添う職務で事業に参画している。小学校の中学年から高学年という多情多感な年代の子どもたちをチームとしてまとめる為に腐心し、時には感情を露わにし、時には挫折し放棄してしまう者もいる。チームリーダーは非常に骨の折れる職務であるが、自らを振り返りながら取り組んだ3日間が終わったときの達成感はひとしおだろう。下船後の彼らの姿勢やその成長振りから、継続的にチームリーダーを輩出する企業も少なくない。

2.対内における事業開催意義

実行委員会スタッフ、チームリーダー、パトロール、内地スタッフなど様々な立場でサポート役となる浜松JCメンバーにとって、「はままつ少年の船」は単なる事業のうちのひとつではない。事業計画から始まる議案作成、募集活動、セレモニー、渉外業務、広報業務、プロジェクトマネジメント、リスクマネジメント等々、JC活動にまつわる多くの要素が凝縮された本事業は、メンバーの自己研鑽の機会としても比肩なき事業である。浜松青年会議所に属したことがある者にとって「船」といえば「はままつ少年の船」を指す共通言語であり、これまで多くのOB、OGもチームリーダーとして乗船している。LOM全体事業でもある「はままつ少年の船」は、毎年500人を越える乗船者たちの笑顔にあふれ、その誰もが「乗船してよかった。」という実感が味わえる事業である。

浜松JCメンバー個々だけでなく、浜松青年会議所という組織においても本事業を継続開催する意義は大きい。何より「はままつ少年の船」は、浜松青年会議所にとっての看板事業である。年々小学生団員の乗船希望者が増加している背景には、これまで四半世紀以上にわたり開催してきた実績への信頼に加え、事業内容の質、事業の費用対効果に対して、地域市民から一定の評価も伺える。事実、団員保護者へのアンケートによれば、応募理由の回答として募集チラシ、ブログに次いで、乗船経験のある兄弟や親戚、学校内での友人の勧め、保護者間での評判を聞いて、といった“口コミ”によるものが多い結果となっている。募集対象エリアの小学3年生~6年生の子どもを持つ全ての家庭に、浜松青年会議所が主催する「はままつ少年の船」のチラシが届けられ、浜松青年会議所が青少年育成事業に力を注いでいる団体であることを周知している。これはどのような媒体よりも広告効果あるのではないだろうか。さらには本事業への関わりがきっかけとなり、青年会議所メンバーとなる者も少なくない。

このように、「はままつ少年の船」は“人づくり”を通して“まちづくり”や“明るい豊かな社会の実現”にも寄与している。この地域において「はままつ少年の船」は、長きにわたり地域に根付き影響力ある存在へと成長しており、その開催意義も大きなものである
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