高付加価値化事例⑤

<取り組みを開始の経緯>

秋田県能代市にある温泉つきの介護施設。もともとは1965年に銭湯として営業を開始し常連のお客様で賑わっていた。
古い建物であったため急な階段や浴室は滑りやすいタイルの床であったことから、バリアフリー対策はできておらず、2010年頃になると常連客の高齢化や年齢に伴う病気、要介護状態等になり徐々に来店客が減少していた。
銭湯に来ることができない理由が体調や身体状況であったため、「また行きたいなあ」という声も多くいただいており、どのような心身の状況であっても温泉に入ることができる施設を作る必要があると考えた事例。

[具体的な取り組み①]

「病気や介護状態になってもいつもの温泉に入るために」
2011年に銭湯の隣の土地に介護施設(短期入所生活介護施設)を建設。銭湯で使用している温泉を介護施設にも引いてきたことにより、要介護状態でも温泉に入ることができるようになった。
要介護状態となり銭湯に来ることを諦めていた常連のお客様も、いつも入っていた温泉に入ることができQOLの向上につながった。

[具体的な取り組み②]

「本人・家族にとっての安心感」
ご家族にとっても、親がいつも行っていた銭湯が運営している介護施設ということもあり、安心して預けることができている。
温泉だけではなく、社長が料理人であるため定期的にご利用者様の目の前で寿司などを握っており、介護だけではない新たなサービスの提供に努めている。
また、他の介護施設と基本的な料金は同じでありつつ温泉に入れる介護施設ということで介護に対しての付加価値をつけることができた。