公益社団法人 日本青年会議所 沖縄地区沖縄ブロック協議会
2023年度 会長所信
濱元 一憲
始めに
沖縄県は2022年5月15日に本土復帰50年の節目を迎えた。沖縄の本土復帰の歴史とJCの歴史には大きな関係がある。復帰前の1959年にJCの根幹となる琉球青年商工会議所が設立され、同年の世界大会にて正式に沖縄青年会議所(NOM)としての産声を上げた。その後1971年沖縄が本土復帰前に沖縄青年会議所は日本青年会議所と度重なる協議の上、沖縄とJCI日本との調印が成り立ち、1972年沖縄地区協議会・沖縄ブロック協議会が誕生した。ブロック協議会として初代会長である新垣誠福先輩から受け継がれた歴史を学び伝承し、これからも時代に必要とされる人材・組織で有り続けなければならない。
JCは必要ですか?
ロシアとウクライナの戦争に関して目を覆いたくなるような状況が続いている。今、正しく【人類の同胞愛が国家による統治を超越し、人と人との繋がりが人類の同胞愛により恒久的な世界平和を実現する】※一部省略
JCICreedに記載されている事が世界で求められている。青年会議所の存在価値は未知数であり、未だ多くの可能性を秘めている。今までもそしてこれからも【明るい豊かな社会の実現】に向かい日々進化を続け、JCは必要な組織として存在し続けなければならない。一人一人の能力を最大限に発揮できる環境を意識し、ブロック協議会の新たな一歩を魅力溢れるメンバーと共に築き上げたい。
ブロック協議会の目的と責任
ブロック協議会の重要な目的の一つとして日本本会とLOMを繋ぐ調整機関としての役目がある。本会が掲げ推奨される事項を沖縄の地においてどう展開する必要があるか精査し、各LOMの取り組みに寄り添い、互いに協力し合う関係性が求められる。また、事業展開においては全域を見据えた公益事業を推進する。そして各LOMからの出向者で構築される本組織は出向者に学びと経験の場、成長の機会を提供する責任を絶えず意識し各LOMの進展の一助として存在し続けなければならない。
LOMの進展無くしてブロック協議会の進展無し。
LOMの進展こそが地域を良くし、沖縄県内から日本、世界へ繋がる。
LOMの進展にブロック協議会は心寄り添い、共に歩む。
単年度制の進化
拘る事に拘るな。我々は良くも悪くも単年度制に振り回され悩んできた。限られた期間で自身のやりたい事に集中し【その年のカラー】を出そうと提唱し続けてきた。それ自体は必要な事であり大切な事だと思う。しかし、その拘りが積み上げた組織の力を低減させ結果持続可能性が損なわれてきた事は無いだろうか?大切なのは単年度制に従い続ける事ではなく、単年度で区切る事に拘り過ぎず、今の時代、これからの時代を見据え変化させ続ける【単年度制の進化】が必要ではないか。予定者の期間を活用し、現年の事業から時には過去から受け継ぐべき事業を精査し、より良い構築に昇華させる。決して継続事業を提唱するのではなく、日本本会の推奨する新しい風とこれまでとこれからのブロック協議会が作り上げる魅力溢れる風を融合し未来に紡ぐ新しい単年度制の在り方に歩を進めたい。
コミュニケーションエリアの拡充
この組織の魅力を強める事と広める事は必要不可欠である。所属年数の短年傾向が進んでいる昨今、またコロナ禍も相まってメンバー間の交流可能な機会が減少し事業の参加にも支障が生じている。アカデミー事業を筆頭に県内各地のメンバーがエリアを超えて交流しJCを活用するそんな組織体を目指す。入会動機や所属年数は違えど同士である県内各地のJCメンバーが互いを知り、互いを頼り、互いに切磋琢磨する。そして個々社業の繋がり、幅広い視野で人と人を繋げる事にもアクションを起こしたい。【人間関係×JC×社業】の構成がLOMの垣根を超えた時、これまで以上に組織の魅力は間違いなく強く広くなる。 まずは互いを知る事から始めよう。