2023年に開催された第7回価値デザインコンテストで、経済産業大臣賞を受賞され株式会社丸菱製作所 戸松 裕登さんにインタビューしました。
お仕事内容を教えてください!
株式会社丸菱製作所
設立70年来、エレベーター部品や工作機械部品製造を中心とした大型製品の一括加工を主要事業としてきました。
大型設備や複数を自社で保有することで、一貫した生産体系を実現しているのが特長です。

また、製造業受発注プラットフォーム「ASNARO(アスナロ)」は製造業者が持つ製造技術を商品として扱い、
売買を行うことができるプラットフォームサービスです。言わば、技術を売るフリマサイトですね。
会社を会わせることを目的としたマッチングとは異なり我々の持つ技術を商品とすることで、ユーザーの困りごとを解決する手段に直結した検索をすることができます。
ASNARO(アスナロ)リリース後は、サービス運営・拡大や持続可能な社会の実現に向けた広報活動にも取り組んでいます。
コンテストに出場したきっかけ、コンテスト出場前の事業の悩みは何ですか?
青年会議所から、価値デザインコンテストがあるよと直接紹介を受けました。
なぜ、出ようかと思ったかというといろんな課題があったからです。製造業、特に中小企業のためのECサイトになります。なので、良くある大手企業○○さんが採用しているものです!と公言するのが難しいサービスでした。
自分達の事業をどうPRするか、多くの人に安心感をもって使ってもらうブランド力を手に入れるにはどうすれば良いのかという悩みがありました。
今回、コンテスト出ることよりも賞を頂く、多くの人に認めてもらう、客観的な視点を入れてもらうことで、自分達のあるべき姿や、位置づけをはっきりさせたいなと想いました。
コンテスト出場後の、変化はありましたか?
入賞ができなくてもコンテストに参加することの収穫は少なくありません。しかし、この経済産業大臣賞という賞は非常に反響も大きく、受賞したことが事業における大きな後押しになりました。
メディアにとりあげてもらい、地元の新聞社に取材されました。
例えば、春日井市、名古屋市から、話をしてほしいと依頼がくるようになりました。
日本青年会議所主催のコンテストで入賞することが非常に強いブランドになるんだと実感しました。

今後の事業の展開を教えてください。
今後の事業の展開を教えてください。
価値デザインコンテストにエントリーする人に向けて一言お願いします。
価値デザインコンテストは毎年のテーマが違います。前回は社会課題がメインで、毎年自分のビジネスがどうはまるかは違います。
前回落ちた人も今回チャレンジして欲しいと思います。
コンテストは、必ずしも賞が取れるとは限りません。
しかし、運営の人や、観客が見てくれており、応援してくれる人がどんどん増えます。
コンテスト参加に意味があります。
そして、入賞することが、自社の事業のブランドになります。
アイデアがあるなら、恐れずにチャレンジしてみてください。