
氏名 | 三浦 宗一郎 |
所属企業・団体名 | 一般社団法人ハッシャダイソーシャル |
所属企業・団体役職 | 共同代表理事 |
推薦青年会議所 | |
活動カテゴリー | ビジネス、経済、起業, 青少年育成、世界平和、人権 |
SNS・HP | ・ハッシャダイソーシャル公式サイト|https://social.hassyadai.com/ ・個人 Xアカウント:https://x.com/so_ichi_raw ・個人 FBアカウント:https://www.facebook.com/Soichiro.Miura1216 ・PIVOT「若者の貧困と闇バイト」:https://youtu.be/2sh06rsPBQY?feature=shared ・note「高卒・元工場勤務の作業員が、東京のベンチャー企業で新規事業を立ち上げるまで」:https://note.com/sochan_1216/n/n208fe5734d34 ・ほぼ日の學校「若者たちを諦めさせない。 ヤンキーインターンの逆境思考。」:https://www.1101.com/n/s/school_lecture_20 |
活動エリア及び活動内容
拠点は東京、活動範囲は北海道から沖縄まで、全国で活動しています。生まれ育った環境に関わらず、すべての若者が自らの人生を選べる社会を目指し、「選べなさ」を抱える若者の自己決定を支援する活動をしています。全国の高校や少年院で授業を行う「ハッシャダイスクール」、非大卒の若者が社会に踏み出すための就労支援プログラム「ヤンキーインターン」、18歳で成人を迎えた若者を移動体験を通じてエンパワメントする「CHOOSE YOUR LIFE FES #18歳の成人式 」などを通じて、年間2万人以上の10代に人生を選択するためのきっかけや機会を届けています。
活動内容写真




経歴 自己PR
中学卒業後、トヨタ自動車へ入社。21歳まで自動車製造ラインにて勤務。人生を変える決断をし、DMM.comの亀山会長をアポ無しで訪問したことをきっかけに株式会社ハッシャダイに出会う。ヤンキーインターンでメンターを務め、600人以上の非大卒の若者を社会に送り出す。2020年に一般社団法人ハッシャダイソーシャルを設立。代表理事に就任。2024年、経産省のキャリア教育アワードにて最優秀賞を受賞。
VISION(この活動を通してどのような未来を実現したいか)
日本社会では急速な少子化が進み、労働力人口の減少による未来への不安や閉塞感が広がっています。その中で、貴重な“社会的資源”である若者は、能力や意欲があっても固定された社会構造や心理的な抑圧の中で、自分自身の無限の可能性を燻らせてしまっています。
若者が自分の人生を決断するとき、その選択肢には大きな格差が存在しています。生まれや育った環境は、彼らの将来に大きな影響を与え、世代を超えて再生産され続けています。私はこれまで、この「格差」の是正に取り組んできました。
しかし、活動を続ける中で見えてきたのは、「選べなさ」という課題が経済や学歴、地域といった「格差」という言葉だけでは説明できないということです。経済的・社会的に恵まれない若者だけではなく、一見すると恵まれているように見える若者もまた、自分の人生を主体的に選べずにいます。親や社会からの期待、自己否定感、見えないプレッシャーなど、さまざまな理由で「選べなさ」を抱え、自らの可能性を制限してしまっています。
私は、こうした状況を変えるために活動しています。若者たちのそれぞれの「格差」だけでは説明しきれないあらゆる「選べなさ」から若者を解放し、諦めや消去法ではなく、自分の意思で人生を選べる世界、そして活気に満ちた日本の未来を描きます。そして、選べなさを抱えた若者たちと共に、世界を驚かすような価値を生み出し、世界中の人々に可能性と希望を届けます。
ACTION(ビジョンを実現するために今行っている具体的な活動)
私は、“移動体験”があらゆる「選べなさ」を打ち砕くと信じています。慣れ親しんだ環境や人間関係から離れ、新たな場所や人との出会いを経験する「移動体験」は、若者に新しい価値観や気づきをもたらします。新しい環境に身を置くことで初めて、自分自身の本当の可能性に気づき、それを解き放つことができます。
しかし現在、格差の拡大やインフレの影響により、若者にとって「移動」のハードルはますます高くなっています。また、経済的な余裕があったとしても、家族や周囲からの反対、不安や心理的なブレーキなどによって、「移動体験」への意欲すら持てない若者も多く存在しています。
ハッシャダイソーシャルは、この状況を打破するため、「移動体験」の意義を若者に伝える『きっかけ』を提供するとともに、若者が実際に低コストで安心して新しい世界へ踏み出すための『機会』を創出し続けています。
具体的なアクションとしては、高校や少年院で自己選択を促す授業を行う「ハッシャダイスクール」、非大卒の若者が社会に踏み出すための移動体験型キャリア支援「ヤンキーインターン」、18歳を迎える若者が地元を離れ人生と向き合う場「CHOOSE YOUR LIFE FES #18歳の成人式」、闇バイトや詐欺被害から身を守るための教材『騙されないための教科書』の制作・配布など、多角的に若者の可能性を支援する活動を展開しています。
IMPACT(あなたの行っている活動は社会にどのような影響を与えているか)
学校や少年院での授業を実施する「ハッシャダイスクール」では2020年の創業以来、32都道府県、約600校の学校で延べ9万人以上の若者に機会を届けました。また、「ヤンキーインターン」においては、過去に600人超の非大卒を社会に送り出す支援をしてきました。成人年齢引き下げに伴い2023年に開始した「CHOOSE YOUR LIFE FES #18歳の成人式」にはこれまでに5000人超が応募、1500人以上の18歳に対して、移動体験の機会を提供してきました。また、2023年にリリースした『騙されないための教科書』は約1000校・45万人に届け、闇バイトや詐欺被害を防止しています。過去に関わった若者たちは「与えられる側」から「与える側」へとなり、今では多くの人々に希望を届ける存在として、さまざまな形で、社会に新たな循環を生み出しています。
◻︎経歴や自己PR等:
2017年7月、15歳からお世話になったトヨタ自動車を退職しました。そして、2018年1月、「ヤンキーインターン」を運営する株式会社ハッシャダイの門を叩きました。現在は、一般社団法人ハッシャダイソーシャルを設立し、代表理事を務めています。日本を代表する企業から、誰も知らないベンチャーへの転職、そして、起業。周囲からは止められた。しかし、私に迷いはありませんでした。
「生まれ育った環境に関わらず、すべての人が自らの人生を自分で選択できる」そんな社会をどうしても実現したい。その思いが、私を動かしてきました。
最終学歴は高卒。私の生まれ育った家庭は当時、経済的に、そして、精神的にも苦しい状況でした。自営で土木関係の会社を営んでいた父は多額の借金を背負い、栄養士である母が朝から晩まで、給食センターとコンビニで働いて家計を支えていました。中学卒業後には親元から離れ、学びながら働く道を選びました。16歳から5年間、自動車の製造ラインで働きました。工場の小さな窓を見上げては、もっと広い世界を見たいと思った。そして、給料を貯めては、旅にでていました。。
ありがたいことに、工場でも旅先でも、素晴らしい出会いに恵まれました。学歴も繋がりもなく、このまま工場で人生を終えていくものだと思っていました。しかし、自分の人生を自分で選択して生きる人たちと出会い、どのような家に生まれようと、自分の人生は自分で選べると教えてもらいました。自分と同じような境遇で、生まれた家に恵まれなかったとしても学歴がなかったとしても、誰にでも可能性がある。私は全ての人が、自分の人生を自分で選択肢、可能性を発揮できる社会をつくろうと決意しました。
そのために「お金持ちになろう!」と思い、当時の長者番付で上位に入っていたDMM.comの亀山会長に弟子入りのお願いをするため、ヒッチハイクで上京。アポなしでオフィスへ伺いました。奇跡的に対面する機会をいただき、そのまま、飲みに連れて行ってくださった先で、株式会社ハッシャダイの創業者を紹介していただきました。金持ちにならずとも、想いとビジネスモデルで若者たちの力になれるかもしれない。そう思い、工場の仕事を退職。「選択格差の是正」を掲げる株式会社ハッシャダイの一員となりました。
ハッシャダイでは「ヤンキーインターン」の立ち上げ・運営に携わりました。ヤンキーインターンは、中卒もしくは高卒の方向けのプログラムで、18歳から24歳の方であれば誰でも参加ができます。参加費、食費、家賃は一切かからず、6ヶ月間でセールスのスキルを中心に、様々な学びを経て大卒者と変わらないような選択肢を得られるプログラムです。これまでに600名を超える卒業生を輩出し、例えば、少年院を出た中卒の参加者は、大手人材会社でトップの営業成績を誇り、児童養護施設で育った参加者は、一部上場企業へ就職し現在はフリーランスとして活躍しています。私たちの活動は日経新聞やガイアの夜明け(テレビ東京)、72時間(NHK)など、数多くのメディアに取り上げていただきました。
しかし、新たな課題も見えてきました。若者と接する中で、より早い段階での多様な機会提供が必要だと分かり、2020年3月、一般社団法人ハッシャダイソーシャルを設立しました。代表理事として、今にいたります。2024年には経済産業省キャリア教育アワードで最優秀賞を受賞させていただきました。これからも、淡々と、活動に向き合っていく所存です。