現在、ドゥマゲテおよびセブ(ラプラプ)の2拠点で店舗を運営しており、月間約4000人が来客し7人の従業員が働く飲食店に成長しました。
「Real taste of Home」というコンセプトで経営を行っており、フィリピン人の多くが懐かしさを感じるフィリピンの地鶏料理を中心に提供しています。
顧客のほとんどはフィリピンのローカル顧客で、リピート率も各店舗50パーセント以上を実現しており、着実に地元で愛されるお店に育ってきました。
飲食店の成長に伴い地元農家からの地鶏の買い付け量を比例して伸ばしています。
毎月11農家から約650羽の地鶏の買い付けをおこなっており、これは小規模農家にとって必要不可欠な安定した収入源となっています。
2020年 北海道大学水産学部卒業
株式会社ボーダレス・ジャパン入社
2022年 TAO’s NATIVE CORPORATION創業
2023年 TAO’s Native Chicken1号店(ネグロス店)オープン
2025年 TAO’s Native Chicken 2号店(セブ店)オープン
フィリピンにおいて、農業に従事する世帯の3人に1人が貧困状態にあるといわれています。
農村部の貧困率は都市部の約2〜3倍とされており、多くの人が関わる産業でありながら、構造的に低所得に陥りやすい状況にあります。
地元で生活ができなくなってしまった農家の多くが経済的機会を求めて都市部へ向かいますが、都市のインフラや雇用供給は追いついておらず、スラムの拡大や生活環境の悪化につながっているのが現状です。
私たちは、農村における持続可能な収入機会の不足が本質的な課題だと考えています。
農村において安定した収入機会を創出し、十分に生活できる状態を作っていくことが私たちの役割です。
これにより、農村においても安定した収入を得ながら、地元コミュニティや自然とのつながりを大切にし、安心して暮らすことができる人を増やすことができると考えています。
結果として、都市への過度な人口流出を抑制しつつ、貧困問題の構造的な解決にインパクトを与えていきます。
フィリピンの農村に単身で渡り起業してから4年が経ちました。
当初は地鶏の卸売販売から事業を開始しましたが、価格競争に巻き込まれやすく、農家への十分な還元が難しいという課題に直面しました。
そこで現在は、農家と直接取引を行う飲食事業へとビジネスモデルを転換し、農家により高い収益を還元できる仕組みづくりに取り組んでいます。
フィリピンの飲食市場は拡大を続けていますが、多くの飲食店は大規模流通に依存しており、農家に利益が還元されることはほとんどありません。
私たちは、農家と直接つながる飲食モデルを広げることで、この構造を変えていきます。
このモデルを多店舗展開していくことで、将来的には何千、何万という規模の農家に安定的な収入機会を提供し、農村経済に持続的なインパクトを生み出していきます。
私たちの活動は、「農家への収益還元」「雇用創出」「食文化の再構築」という3つの側面からインパクトを生み出しています。
まず、地鶏を農家から直接仕入れることによる収益還元です。これにより、農家は市場価格の変動に左右されにくい安定した収入機会を得ることができ、生活を安定させることが可能になります。
次に、店舗運営を通じて地域の若者や低所得層の雇用を生み出しています。
フィリピンでは学歴や年齢が原因で昇給の機会が限られている人が多くいますが、私たちの会社では学歴・年齢は問わず、貢献に合わせて昇給と生活向上の機会を提供しています。
さらに、間接的なインパクトとして、フィリピンの食文化への貢献があります。現在のフィリピンの飲食市場は、ファストフードや大量生産型の食事が主流となっており、健康面や伝統的な食文化の観点で課題があります。私たちは健康的で伝統的なフィリピン料理を提供することで、消費者の食の選択肢を広げると同時に、フィリピン本来の食文化の価値を再認識するきっかけを創出しています。