国立成育医療研究センターで日本全国から紹介・搬送される重症小児患者の診療に従事する傍ら、同研究所医用人工知能研究部において、救命率の向上・医療現場の逼迫解消・高騰する医療費抑制を目的としたAI研究を主任研究員として主導。また、Johns Hopkins Bloomberg School of Public Healthで公衆衛生学を学びながら、本研究の全世代への展開および低中所得国への応用を視野に、国立健康危機管理研究機構との共同AI研究にも主任研究員として取り組んでいる。
世界経済フォーラムのイニシアチブであるGlobal Shapers Communityにも所属。2024年には健康危機に直面する沖縄県に対し、沖縄県医師会・歯科医師会・看護協会・薬剤師会の協力のもと、全国の大学教授や地域の若者とともに沖縄県保健医療介護部への政策提言を実現*。また、2025年には大阪・関西万博の未来社会創成委員会として世界各国から新進気鋭の研究者・起業家を招聘し、2050年のメンタルヘルスの未来像を再定義するセッションを企画・モデレートした。同年、Global Shapers Community東京ハブ2に移籍し、世界各大陸の若者・専門家と人種・価値観・専門領域を越えた健康課題の対話、国際機関への提言を目的としたイニシアチブを立ち上げた。インドとの第1回では日印両国から50人の若者が参加し、現在、中南米のエクアドル・パナマ、母校の東京科学大学と第2回を準備中。
学術面では、臨床医として血液疾患の新規遺伝子異常を同定し国際誌に上梓(Yamada et al, 2025)し、大学在学中には癌代謝研究(Mikeli et al, 2019)を行い、WILEY Top Cited Articleを受賞した。2026年、米国スタンフォード大学医学部のStanford CARE Scholarに選出。
*沖縄県への政策提言に関する新聞掲載歴:
2024年8月17日, 9月5日 琉球新報、2024年8月27日 宮古毎日新聞 ほか
*沖縄県への政策提言書:
https://1drv.ms/b/c/8420624bc3b9008f/IQCPALnDS2IgIICEgSQBAAAAASElyZsEUtwScUHsy_OHZzY
〈主な経歴〉
2022年 東京医科歯科大学(現・東京科学大学)医学部医学科卒業
2022-2024年 沖縄県立中部病院 臨床研修医
2024年1月〜 Johns Hopkins Bloomberg School of Public Health公衆衛生学修士課程
2024年4月〜 国立成育医療研究センター 小児科専攻医
2025年5月〜
国立成育医療研究センター 医用人工知能研究部リサーチアソシエイト(主任研究員)
〈その他の経歴〉
2022年7月〜 世界経済フォーラム Global Shapers Community (GSC)
2022年7月〜 2025年8月 GSC Okinawa Hub, Project Lead
2025年9月〜 GSC Tokyo Hub 2, Project Lead
2024年6月〜2026年3月 大阪・関西万博 未来社会創成委員会
〈主な受賞歴〉
・Stanford CARE Scholar, Class of 2027 (Stanford University School of Medicine, 2026)
・横断的研究推進費 若手研究助成(国立高度専門医療研究センター 医療研究連携推進本部, 2026)
・成育医療研究開発費(国立成育医療研究センター, 2026)
・Welch Scholarship (Johns Hopkins Bloomberg School of Public Health, 2024)
・WILEY Top Cited Article (WILEY, 2022)
・JASSO Scholarship(日本学生支援機構, 2019)
世界中のすべての子どもが、生まれた国や地域にかかわらず、「生まれてよかった」と感じられる社会を実現したい。そして日本から世界へ、年齢を問わず、全人類が健康を享受できる未来を築きたい。
卓越した基礎医学・臨床医学を礎に各個人に最適化されたプレシジョン・メディシンを推進するとともに、公衆衛生学・情報科学を融合させて、健康の社会的決定要因(Social Determinants of Health; SDH)という構造的課題に打破することで、高度な医療技術が地理的・経済的な障壁を越えてすべての人に等しく届く世界を目指している。
臨床医として目の前の一人ひとりの命と向き合いながら、公衆衛生学の視点で健康を規定する社会経済的・構造的課題を解明し、政策提言と人工知能の応用による解決を追求している。世界中の子どもたちを救いたいという信念のもと、Johns Hopkins Bloomberg School of Public Healthで疫学・生物統計学・国際保健学を専攻しながら、世界各国の研究者との疾病負荷に関する共同研究(Kyu et al., in press)、国内でのAI研究、そして各国との対話・政策提言を通じ、グローバルな健康格差の解消に取り組んでいる。
沖縄県立中部病院および国立成育医療研究センターにおいて、臨床医としてこれまで数百名の重篤患者の診療にあたってきた。沖縄県への政策提言は医療現場で直面した成人患者の社会経済的健康格差への問題意識に根差しており、その公衆衛生学的アプローチは潜在的に150万人の県民に影響を与えうる。大阪・関西万博でのメンタルヘルスセッションや世界経済フォーラムGlobal Shapers Community, Tokyo Hub 2で立ち上げた世界各国との対話は、世界規模の政策形成への波及が期待される。さらに、国立健康危機管理研究機構との共同AI研究、世界各国の研究者との疾病負荷に関する共同研究(Kyu et al., in press)、臨床医として報告した血液疾患の新規遺伝子異常(Yamada et al., 2025)、および大学在学中のがん代謝研究(Mikeli et al., 2019)は、いずれも医学・科学の発展に国際的な貢献を果たしている。