千葉県柏市で古い空きアパートをDIYで改修した民営の科学館を運営している。常時10以上の実験・体験メニューをそろえ、研究者など専門性の高いスタッフが、1組ずつ案内するスタイルで、濃厚な科学館体験を提供している。都市部の子ども達を対象に自然体験を通じて理科を学ぶ『理科の修学旅行』を企画・運営している。小中学生をジュニア研究者に育てる『研究部』は現在約60名の小中学生が毎月通って研究を行っている。
東京大学大学院で地球惑星科学を専攻後、国立天文台で天文学の広報普及を担当。現在は自館を運営し、小中学生を指導しながらともに研究を行っている。並行して複数の大学で講義を行い、次世代の育成に務めるとともに、行政の委員や、一般社団法人日本サイエンスコミュニケーション協会の会長も兼務し、地域や業界の発展にも貢献している。千葉県知事賞(ちば起業家優秀賞)、東京大学大学院研究科長賞、若者力大賞など受賞多数。
自然科学の基礎研究が、応援される社会を実現したい。人類の世界観を広げるのに役立つ文化的な営みとしての科学は、すぐに生活に役立つ技術と比べて支持されづらいが、現代の社会は過去に行われた基礎研究の蓄積の上に成り立っている。そのため、改めて社会と市民を科学でつなぎ、世界観が広がると人生の選択肢が増えて暮らしや社会がより豊かになることを実感できるようにすることが必要と考えている。
科学の現場をみせる活動として、完全民営の科学館を自主運営している。科学館・博物館の4つの役割、試料の収集・研究・展示・教育をいずれもビジネスとして実施している稀有な例である。理科の修学旅行で訪れた場所や館のある柏市内・千葉県内などで試料を収集し、研究部で育てたジュニア研究者と共に調査・分析を行い、成果や標本は館内に展示して一般の来館者への紹介し、出張講座で最新の成果や実験・工作体験を提供している。
次世代の社会を担う子ども達を育て、世界で初めて実験室で化石を作ることに成功したり、東葛地域の外来性のカメの移入経路を明らかにしたり、キョンの歯石を分析して中長期的な食行動を解明したりと、人類の知の地平を広げるプロ級の成果をあげている。これらは館内での展示の他、マスメディアでも多数紹介され、子ども達による科学の基礎研究への支持が高まっている。同業者の視察も多く、今後の社会教育のモデルとなっている。