全国大会ではサッカーの試合だけでなく、選手たちに「気づきと地域間交流」をテーマに、様々なファンクションが用意されました。
1日目の夜は「座談会」として、一般社団法人日本サッカー名蹴会会長の金田喜稔氏と、戸塚哲也氏によるグループワークが行われました。全国各地から集まった選手をシャッフルしたグループを作り、自分たちの暮らすまちの魅力を紹介し、自分たちの暮らすまちで好きなところ、変えたいところを情報交換した後、JCカップのテーマである「グッドルーザーの精神」について意見交換を行い、それが必要となる場面はどういった時かを考え、各グループで発表していただきました。金田喜稔氏や戸塚哲也氏にグループへアドバイスもしていただき、最初は意見を出し合うことにも戸惑いを感じていたどの選手たちも、相手を称えることや認めることで共通した意見を出し合い、その大切さをより深く感じていただけました。
座談会の最後に金田喜稔氏、戸塚哲也氏の話を聞くことで、万全の準備をすることが、真に全力で試合へ臨めることになり、その全力を出して負けた時に相手を称えることは大変難しいことであるが、それこそが、自身を大きく成長させ、真摯にサッカーに向き合う心であることと、サッカーができる環境は、支えてくれる多くの人がいるからであり、その人達への感謝を忘れないで欲しいという熱いメッセージを選手たちに送っていただき、サッカー選手としての心構えと、人として成長するための心構えを学ぶ機会となりました。
また、参加チームの保護者を対象に保護者意見交換会を開催しました。スペシャルゲストとして、イタリア セリエA インテル 長友佑都選手の母親長友りえ氏をお招きし、「家庭内教育で困っていること」「子供のモチベーションアップについて」をテーマに、意見交換会を行いました。冒頭に長友氏より、自己紹介と長友選手の小学生時代のエピソードを兼ねて語っていただき、次に参加保護者からは自己紹介とともに子供の将来の夢を語りながら楽しい時間を過ごしました。
意見交換では保護者同士でのクロストークもあり開催時間を忘れて盛り上がりました。その中でも、長友りえ氏よりアドバイスとして「あまり押し付けない」ことや「負けず嫌い」になる秘訣などをお話ししていただきました。発表では保護者の皆様に感想を述べてもらう予定でしたが、一つ一つの内容に長友りえ様よりアドバイスをいただき参加者にとってとても貴重な機会となり、家庭内での精神力育成の重要性について学びました。
全10地区の代表チームと交流推薦枠2チームで行われた本大会は、初日のグループリーグ、2日目の順位決定トーナメントのすべての試合において選手たちが最後まで諦めることなくボールを追いかけ、どの試合も熱戦、激戦となりました。決勝戦を行う前に地元の堺チアリーディングクラブ(チーム名:マリン MARINE)が、選手たちに元気を与え決勝戦に挑みました。また、多くのメンバー・外部サポーターからの協力をしてもらうことで「第2回JCカップU-11少年少女サッカー全国大会」を支えていただきました。そして、決勝戦で関東地区代表「江南南サッカー少年団」を破った、近畿地区代表「西宮サッカースクール」が見事に第2回JCカップU-11少年少女サッカー全国大会『優勝』の栄冠に輝き、最多グリーンカード獲得チームに送られる「グッドルーザー賞」には交流推薦枠のRECCOSS UNITEDが受賞しました。
また、決勝戦終了後には出場12チームからの代表選手による選抜チームが、釜本邦茂氏率いる名蹴会ドリームチームに挑む『ドリームマッチ』も行い、プロのサッカー選手の凄さを肌で感じる機会となり、子供たちにとって有意義な時間と経験となりました。最後の閉会式ではガンバ大阪の遠藤保仁選手がサプライズプレゼンターとして登場し、入賞チームの選手一人ひとりにメダルを授与され、子どもの笑顔溢れる大会となりました。