全国大会ではサッカーの試合だけでなく、選手や保護者の皆さまに「道徳心の醸成」をテーマに、様々なファンクションが用意されました。
1日目の昼にはグループリーグと別に「みんなのNIPPONサッカープロジェクト」としまして、スペシャルオリンピックスのご協力のもと、障害者の方と健常者の方が一緒にサッカーというスポーツを通して触れ合い、障害者と健常者が当たり前のように助け合う社会に向けたきっかけになったの交流を致しました。
夜には「座談会」として、一般社団法人日本サッカー名蹴会会長の金田喜稔氏と、戸塚哲也氏による講話が行われました。座談会の最後に金田喜稔氏、戸塚哲也氏の話を聞くことで、万全の準備をすることが、真に全力で試合へ臨めることになり、その全力を出して負けた時に相手を称えることは大変難しいことであるが、それこそが、自身を大きく成長させ、真摯にサッカーに向き合う心であることと、サッカーができる環境は、支えてくれる多くの人がいるからであり、その人達への感謝を忘れないで欲しいという熱いメッセージを選手たちに送っていただき、サッカー選手としての心構えと、人として成長するための心構えを学ぶ機会となりました。そして、障害者の皆さまに向けた、応援フラッグを子供たちに書いていただきました。
また、参加チームの保護者を対象に親学会を開催しました。第1部では「ジュニアアスリートの食」というテーマに海苔で健康推進委員会 理事 松山聞義 氏から運動前にしっかりと栄養を身体に補給していなければ最高のパフォーマンスが出来ないが、お腹いっぱいにしてもまたパフォーマンス力は発揮できない。その中「海の野菜」と言われ様々な栄養素をたっぷり含む健康食品である海苔を中心に、栄養バランスから補給方法・食事レシピまで食の大切さを学んで頂きました。第2部では「メンタルトレーニング」について株式会社AXIA 代表取締役、カウンセリングオフィスAXIA 所長 心理カウンセラー 衣川 竜也 氏からスポーツ選手を支援していくには、表面的なコーチングだけではなく、日本人が共通して抱えやすい心の葛藤や問題にも焦点を当てサポートしていくことが必要であるという講話をして頂きました。
全10地区の代表チームと地域開催交流枠、国際交流枠2チームで行われた本大会は、初日のグループリーグ、2日目の順位決定トーナメントのすべての試合において選手たちが最後まで諦めることなくボールを追いかけ、どの試合も熱戦、激戦となりました。開会式、決勝戦を行う前、閉会式と地元の堺チアリーディングクラブ(チーム名:マリン MARINE)が、選手たちに元気を与えていただきました。また、多くのメンバー・外部サポーターからの協力をしてもらうことで、第3回JCカップU-11少年少女サッカー全国大会を支えていただきました。そして、決勝戦で東海地区代表「大山田サッカースポーツ少年団」を破った、関東地区代表「江南南サッカー少年団」が見事に第3回JCカップU-11少年少女サッカー全国大会『優勝』の栄冠に輝き、最多グリーンカード獲得チームに送られる「グッドルーザー賞」には沖縄地区代表「グランフォルティス沖縄ジュニア」が受賞しました。
決勝戦終了後には出場12チームからの代表選手による選抜チームが、釜本邦茂氏率いる名蹴会ドリームチームに挑む『ドリームマッチ』も行い、プロのサッカー選手の凄さを肌で感じる機会となり、子供たちにとって有意義な時間と経験となりました。最後の閉会式では元日本代表 ヴィッセル神戸の伊野波雅彦 選手がサプライズプレゼンターとして登場し、入賞チームの選手一人ひとりにメダルを授与され、子どもの笑顔溢れる大会となりました。