日本JC公式メルマガVol.286【眠る資源が旅になる — 持続可能な未来への挑戦】

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2025年9月29日発行
公益社団法人日本青年会議所
2025年度 メルマガアーカイブ vol.286

皆様、日頃より日本JC 2025年度 持続可能な地域開発委員会の活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。
本年度、私たちが掲げたゴールは「全48ブロック協議会と連携し、眠る地域資源を観光ツアーとして形にする」こと。観光を超えた「地域の物語づくり」に挑戦してきました。
これまでに 12回のデモツアーを実施、さらに3つのパッケージツアーを造成。

■成果の紹介:3つのパッケージツアー

屋久島ツアー 「世界遺産の森で、命の循環を体感する」
屋久島のヤクスギランドでは、千年を超える屋久杉に囲まれ、時の流れを超える体験をしました。単なるハイキングではなく、ガイドの語りが「人が自然に生かされていること」を深く気づかせてくれます。
また、三岳酒造では、仕込みに使われる屋久島の超軟水を実際に味わい、島の自然と焼酎造りの結びつきを学びました。さらに、地杉を使ったスプーン作り体験では、自らの手で木を削りながら、森と人の循環を体感。出来上がったスプーンは旅の記憶そのものとなります。
夜は屋久島ブランド牛「縄文牛」と地元焼酎の飲み比べを楽しみ、干潮時にだけ現れる秘湯・海中温泉で星空を仰ぐ――五感で島を堪能できる特別な時間でした。

【旅程表】
1日目
・午前:宮之浦または小瀬田空港到着。地元スーパーやカフェに立ち寄り、島の果物スムージーでリフレッシュ。
・昼:竹の葉弁当をいただきながらツアー趣旨説明。
・午後:ヤクスギランドをガイドとともに散策。千年杉や森の歴史に触れる。
・夕方:三岳酒造で酒蔵見学。屋久島の超軟水を試飲。
・夜:縄文牛の焼肉と焼酎飲み比べ。干潮時のみ現れる海中温泉で星空を眺めながら入浴。

2日目
・朝:宮崎駿監督も宿泊した民宿で朝食。
・午前:竜神の滝、千尋の滝を見学。
・午前後半:屋久杉材を使ったスプーン作り体験、三岳コラボコーヒーを堪能。
・昼:名物とびうおのひつまぶし。
・午後:地元ショップでお土産購入後、解散。

俵山ツアー 「1100年の湯けむりに溶け込む、暮らしの学び」
山口県長門市・俵山温泉は「西の横綱」と称される名湯。ここでは「観光客として訪れる」のではなく「住民と共に暮らす」体験を大切にしました。
まち歩きでは、1100年の歴史を知るガイドの案内を受けながら、古き良き日本の原風景を辿ります。農作業では土に触れ、命を育む感覚を共有。夕方には薬師寺で鐘を突き、時を刻む音に耳を澄ませました。
翌朝は、俵山の清らかな水を使ったそば打ち体験。地域の方に教わりながら自ら打った一杯は、ただの食事以上の意味を持ちます。ここでしか味わえない人と人の結びつきが、ツアーの醍醐味でした。

【旅程表】
1日目
・午後:俵山到着後、オリエンテーション。
・まち歩きで1100年の歴史をガイドと辿る。
・地元住民の暮らしを体験(農作業など)。
・夕方:薬師寺で鐘を撞き、歴史の音色を体感。
・温泉:西の横綱と称される俵山温泉に浸かる。
・夜:ジビエ料理の夕食。希望者は二次会で地域の人との交流。

2日目
・早朝:希望者は朝風呂。
・午前:地域移住者とのセッション(まちづくりを語る)。
・そば打ち体験で、自分で打ったそばを味わい、解散。

ひとよしツアー 「焼酎とともに歩む、復興の物語」
熊本県人吉・球磨地域では、伝統ある球磨焼酎の蔵を訪れ、オリジナルラベル作りを体験。酒文化の奥深さに触れると同時に、地域の誇りを実感しました。
街歩きでは、水害から復興を遂げた街並みを歩き、SL人吉の駅舎を見学。茶舗での一服では、人々の営みが続いてきた温かさを感じました。自然体験や伝統工芸を通じ、「復興の物語」が一つひとつ心に刻まれる旅となりました。

【旅程表】
球磨焼酎蔵めぐりコース
・午前:人吉市役所集合、蔵元での見学と試飲。
・オリジナルラベル作り体験。
・昼:地元食事処でランチと「KIZUKI」セッション。

街歩きコース
・午前:地元茶舗でお茶体験。
・SL人吉の駅舎を見学。
・昼:地元レストランで昼食。
・午後:水害復興後の街並みを歩き、青井阿蘇神社などを見学。

伝統ストーリーコース(オプション)
・郷土玩具の絵付け体験。
・ひみつ基地ミュージアムで戦時遺構を見学。
・歴史を学びながら地域の物語に触れる。

■これからに向けて

10月には再び成果発信の機会があります。私たちは残り2本のパッケージツアー造成を目指し、さらに活動を深めてまいります。
全国各地の仲間と共に歩みを進める当委員会の挑戦に、ぜひご注目ください。そしてぜひ次のツアーで、現地の物語に触れていただければ幸いです。

ツアーへのご参加を心よりお待ちしています。

日本JC 持続可能な地域開発委員会
委員長 中村 優弥

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ヘッダーサンプル発行ː公益社団法人日本青年会議所

https://www.jaycee.or.jp/

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