
(1)鳥取ブロック協議会の現状について
鳥取ブロック協議会のメンバー数の減少に歯止めが効かない状況です。メンバー数が10名に満たないLOMが5LOM中2LOMとなり、今後の存続が危ぶまれます。
また理事役員引き受けがスムーズにいかないLOM、予算の減少、役の兼任による負担増加などで各LOMが逼迫した状況にあります。LOMの活動力低下は、鳥取ブロック協議会の活動力低下に直結します。
これらの状況から、事業の参加率も年々低下しています。ブロック大会の参加率を参考にすると、2020年度では51%の参加でしたが、2024年度は36%まで低下しています。このままでは鳥取ブロック内の交流が不十分となり、各LOMの魅力ある活動が伝わらずにLOM間の孤立が進行してしまいます。孤立が進むにつれ、メンバー間の壁が厚くなり、手を取り合うべき仲間が見つけられずに単独で困難な課題に立ち向かい、心身ともに疲弊していきます。
しかしながら、本来鳥取ブロック協議会は、LOM同士の距離が最も近いブロックと言われています。それはLOM数が5つと少ないことから全LOMでの交流が他のブロックと比べ容易であり、その強みを活かし参加率の向上を画策します。
(2) ブロック会長として真の心が生み出す幸せな社会(長期的なビジョン)
鳥取県は全国で最も人口が少なく、少子高齢化と人口減少が急速に進んでいる最先端の課題を抱える県です。
そのなかでも家族が安心して暮らし続けられる地域社会を守ることは大きな課題です。同時に、地球規模の気候変動に対応し、2050年カーボンニュートラルを達成する責任も担っております。
私たちはこの二つの課題をFCPと結びつけ、未来に誇れる地域モデルを築いていかなければなりません。災害時にも家庭単位で安心を確保できる体制を整備いたします。
また、多世代交流の拠点を整え、子どもから高齢者までが支え合う地域文化を再生してまいります。そして2035年には、地域全体でカーボンニュートラルを達成し、自然と共生しながら誰もが安心して子育てや老後を送れる社会を実現いたします。
私たちは鳥取の未来を託されたリーダーとして、「真の心」を持って取り組みます。政策は数字や制度にとどまらず、人々の暮らしと心を支えるものでなければなりません。
私たちが先頭に立ち、地域住民と力を合わせ、この挑戦を必ず成し遂げてまいります。鳥取から全国へ、そして世界へ。私たちはともに、次の世代へ引き継がれる幸せな社会の実現を目指します。
(3) 2026年度の方向性
鳥取ブロック協議会は、近年ほぼ決まったメンバーでの役員構成となっています。このまま例年通りの取り組みを続けていれば鳥取ブロック協議会の存続も危ぶまれます。
今一度各LOMメンバーと話し合い、青年会議所活動の意義を見出し続けていくために、残すべきは残し、変えるべきは大胆に変える必要があると感じています。そして、誰もがブロック事業に参加しやすくなるように横のつながりの強化を図る方法を模索します。
今必要なのは単発の事業ではなく、ブロック協議会としての長期的な視点に立った取り組みです。LOM支援の一環として、各LOMの活動に合わせた中国地区協議会の委員会と積極的に連携し、LOMと日本青年会議所の橋渡しを担います。できるだけ多くのメンバー同士が交流を持つことで、日本青年会議所活動への参加意欲向上の土台をつくります。
鳥取ブロック協議会が率先して人財育成につとめ、ともに日本を支える仲間であることを行動によって周知します。そして一人でも多く悩みを抱えている仲間に手を差し伸べることのできるリーダーシップを持った人財を育成し、一丸となって困難に挑戦していく志と絆を持った鳥取ブロック協議会を目指します。