名前:清水嘉寛(しみずよしひろ)さん
職業:株式会社まんがdeムービー 代表取締役 HP
JCI歴: 2014年入会 / 2019年卒業
主な経歴:2016年東京ブロック協議会ブロック大会運営委員会総括幹事、2018年三鷹青年会議所専務理事ほか

昨年卒業された清水嘉寛先輩。コロナ禍でなかなかお会いする機会がない中、インタビューのお願いをさせていただくと快く受けていだきました。三鷹青年会議所事務局にて現役時代を懐かしく振り返りながら、当時の出来事や仕事やプライベートの素の部分まで聞いてきました。

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吉野:清水さんが三鷹青年会議所に入られたきっかけを教えてください。

清水:JCIを知ったのは、22歳くらいの時から通っている三鷹駅北口のバー。そこがJCIの先輩のお店。その時は当然、青年会議所なんてよく分からなかったんだけど。でも自然とJCの話が耳に入って、いつの間にか入ってみようかなって思ってた。ただ具体的なきっかけがないまま、35歳になる頃、その時には年齢的にも仕事的にもタイミングが良くて。そんな時にポンっと背中を押してくれたのが、2015年に理事長をされた渡邉悟充先輩。まだその時は2014年の予定者段階で、「俺が理事長やるから入ってよ」って誘ってもらって、「だったら入りますよ!」って言って入会しました。

吉野:印象に残っている事業や、出来事などはありますか。

清水:やっぱり、「ブロック大会」。2016年にブロック大会運営委員会へ総括幹事で出向して、翌年2017年の三鷹大会では担当副理事長をさせてもらいました。
ちなみに、2016年のブロック大会運営委員会ってめちゃくちゃ仲良い! この前リモート飲み会をやったら、未だに15人とか結構な人数が集まるんだよね。なんでかって言ったら、本当に一緒にしんどい思いをしたからかもしれない。(立川駅北口の)会場の草刈りから始めたもんな(笑)。
忘れもしないのが賀詞交歓会まわり。各LOMの賀詞交歓会でブロック大会運営委員会が横断幕を持ってPRするっていう謎の伝統があるんだけど、毎年なんか目立つことをやろう! ていうのが延々と続いていて。30歳も超えて40歳に近いおじさん達が変なことをするわけですよ(笑)。

「波及効果を作っていくっていうのは、そういうことなんだろうなっていうのは後で思いましたね」
ブロック大会立川

吉野:2016年はどんな変なことをしたんですか(笑)。

清水:俺らの年は立川だったから、「立川って何がある?」「モノレールがある!」って誰かが言い出して、それならモノレールの被り物を作ろう!って、正にここ(三鷹青年会議所事務局)で作ったんだよね。段ボール箱をドラックストアでもらって来て、文房具屋で飾り付けやらを買って来てさ。本番では、先頭のやつが車掌さんみたいな帽子を被って、「ブロック大会に来てください。それではブロック大会に向けて出発進行!ピー!!」って笛を吹くみたいな(笑)。
今考えてもバカらしいよね(笑)。それを手分けして、全部のLOMに行くの。そうするとだんだん覚えてもらえるんだよね。
SNSとかツールが増えていて、またこれからも変化してくんだろうけど、「波及効果を作っていく」っていうのは、そういうことなんだろうなっていうのは後で思いましたね。
FacebookとかTwitterがない時代の先輩達が、何でそういうバカみたいなことをやっていたかっていうのは、やってみて後から思った。やる前はほんとバカだなって思ってた(笑)。あれがひとつの波及効果を狙っていくということだったんだなと。やっていることそのものは間抜けだけどね(笑)。


「俺は超ダセーと思ってるの。でもその晩は泣いたね(笑)」
東京ブロック大会まであと〇日

吉野:JCI活動を振り返ってみて、入会して良かったことは何ですか。

清水:ベタに言うと、飲み友達ができる! しょうもないよね(笑)。
真面目にJCIを振り返って印象的なシーンとして覚えているのは「立川の中心で世界平和を叫んだ男」(笑)。
ブロック大会の後に大懇親会をやるんだけど、立川JCさんが設営してくださってキャンプファイヤーをしたんだよね。毎年恒例なんだけど、運営委員会の委員長が挨拶して、主管の実行委員長も挨拶して。
酒も入ってるし、いい感じの音楽も流れてるしで、テンションの上がった(2016年度ブロック大会運営委員会委員長の)吉野貴久先輩が壇上でボロボロ泣きながら言ったのよ。
「東京に1,500人の仲間がいる。この仲間が本気になったら世界が平和になるんです!」って。
この人本当にバカなんだなって(笑)。JCIで本気で事業をやって泣くとか言うじゃない。俺は超ダセーと思ってるの。男が人前で泣くんじゃねぇって。でもその晩は泣いたね(笑)。

超ダサイんだよ。でもなんだろうな。おじさんになってさ、達成感なのか安心感なのか安堵なのか、どういう分類なのかわからないんだけど、「やった!」って言って泣ける場所を用意してもらえているから、JCIはいいなって思うんだよね。

真正面から「一生懸命やろうぜ」って、カッコ悪いっていう雰囲気ってあるじゃない。手を抜こうじゃないけど、「スマートにやりましょう」とか、「もっと合理的なやり方があるんじゃないですか」とか。それもわかるし、本来は自分もそっち側の人間なんだけど、その「一生懸命やろうぜ」っていうステージがあるのはJCIの良さだと思ってる。

JCIを理由に「一緒にやろうぜ」ができる。「やらない」っていう選択肢も当然与えられているけど、「やる」ってなった時にまわりに仲間がいるっていうのがいいとこだなって思う。一生懸命やるのをバカにしない。「あいつ一生懸命だから一緒にやろう!」って、全員じゃないかもしれないけど、一定の割合で協力者ができて、やってる奴を持ち上げようっていう雰囲気もある。やっぱりいい団体っていうか、いい仕組みだなって思ってる。

だから、そのステージを残し続けてあげて欲しいんだよね。「合理的に」とか、「上手くやろう」とか、「もっと楽にやれるんじゃないか」とか。それってやらなくて済む理由を作ってるだけだなって思う。これからも、やり方は変わるんだろうし、毎晩酒を飲むのが正しいとは言わないんだけど、「もっとできる」、「もっと一緒にやろうぜ!」っていうのを良しとする風土っていうのはJCIにはずっと残してもらいたいから、変に賢くなるなよって思うよね。

「たまに漫画家のなり方を教えてくださいって聞かれるけど、俺もわからない(笑)」
kv200914_02


吉野:ダサかっこいいですね! 続いてお仕事について伺いたいと思います。株式会社まんがdeムービーを2011年に設立されたとのことですが、どういった業務内容でしょうか。

清水:社名の通りです。マンガでムービーを作る仕事です(笑)。こういうのがマンガでムービー。説明すると難しい。2010年に若手起業家を応援するっていうビジネスプランコンペディション(編集注:内閣府地域社会雇用創造事業交付金事業 みたかソーシャル&コミュニティビジネスプランコンペティション2010)に出したら、うっかり100万円をもらってしまったわけですよ。ただ100万円の現金をらえるもんだと思ってたら、会社を作ることにしか使っちゃいけないっていうことで会社を作りました(笑)。

それまでは、漫画家をやってました。高校出てすぐ「俺は漫画家になるんだ!」って言って、広島から上京してきまして。東京に出てきて、すぐ漫画家になれるって思ってたんだけど、なかなか漫画家ってなれないんだよね。知ってた?(笑)
結局、22歳の時にカイジで有名な福本伸行先生のところでアシスタントとして拾ってもらって。26歳の時に初めて自分の描いた漫画が雑誌に掲載された。

福本先生に拾ってもらって4年目の時に、某出版社と福本先生の会食の場があって、連れて行ってもらったの。先生は先に帰られて、残ったのは俺を含むスタッフ連中と出版社の編集者。そこで、ベロンベロンに酔っ払った某編集者に滅茶苦茶絡まれて(笑)。
あんまり絡んでくるから、「わかりました。イッキ飲みで勝った方が勝ちってことにしましょう!」って言って。よーいどん!で、イッキ飲みして圧勝したら、その編集者に殴られて(笑)。そこで止めにきてくれた副編集長が「清水さん!抑えてください!何にもできませんけど、来月ページ用意するんで」って。で俺、漫画家デビューしたの。これ、嘘みたいな本当の話。

たまに漫画家のなり方を教えてくださいって聞かれるけど、俺もわからない(笑)。普通は新人賞に応募したりとか、編集部に持ち込みしてっていうルートでデビューするんだけど、俺は酒飲んでイッキ飲みして、殴られて、2ぺージの仕事もらうっていうね(笑)。
その2ページが4ページになり、8ページになりっていう感じで増えていって、大体毎月飯食えるくらいのページ数もらって。そんな感じで7年間くらいは漫画一本でやってました。

「漫画家でこんな変わるんだから、誰でも変わるだろと思う」
授賞式03

吉野:JCIをやって今の仕事に何か変化や影響はありましたか。

清水:今はもうやらなくなっちゃったけど、当時毎月8人とか漫画家さん集まってもらって会議というかミーティングをしてたのね。JCI入る前って、会議なのか雑談なのか分からないようなものだった。でも、JCI入ってから会議アジェンダを作ってみたのね。開会の辞から始まって、社長挨拶、議事、閉会の辞で締めるみたいな。やると如実に変わってくるんだよね。いつしか会議が時間内にまとまるようになって。漫画家でこんな変わるんだから、誰でも変わるだろと思う。

吉野:改めて、清水さんが思う、JCIの魅力とはなんでしょうか。

清水:まとめて言うと俺にとってのJCIの魅力は、今この場(本取材)だよね。まさにJCIやってなきゃ、今この場って無いだろうし、こういうご縁がなければこんな話なんて酒も無しに聞いてられないよね。やっぱ人のご縁を作る起点。現役の時、LOMでよく言ってたけど、「JCIだから頼むよ」、「JCIだから手伝って」、「JCIだから話聞いてよ」っていう、「JCIだから」をしっかりポジティブに使っていただいて、みんなを動かすテコにしてもらえればなって思います。

吉野:では最後に、JCIへの入会を迷っている方へ一言お願いします。

清水:入会を悩んでる人にって言うか、誘う側の現役メンバーに言いたいのは、好きになってもらうようにしようよってこと。「いやー、こんなクソめんどくさくて、しょうもない団体なんだけど、入ってください」って言って、入ってくれる人なんかいないでしょ。
「めちゃくちゃ面白いから!」、「絶対入る意味あるから!」って誘える人になって欲しい。でも俺が会員拡大をしたかというと、全然成功してないんでね。なかなか難しいよね(笑)。
誘うときに年会費がハードルになると思うけど、でもまあ、フィットネスクラブに行っても月1万円じゃん。フィットネスクラブよりは絶対面白いよ!俺みたいに太っちゃうけどね(笑)。

実際には他にも沢山のお話しをしていただいて、大変なボリュームのインタビューになりまとめるのに苦労しました。ここではお伝えできないのが本当に残念ですが、最後に私の感想としては、現役時代、清水先輩にはダサいJCやるなよ! カッコいいJCやれよ! と耳にタコができるほどよく言われました。本気で一緒に事業をやるからこそ、一緒に泣ける仲間ができる、そんなところがJCIのいいところでだなと改めて思いました。ありがとうございました。

取材・原稿:吉野建作(JCI三鷹)