公益社団法人 日本青年会議所
東海地区 愛知ブロック協議会

愛知ブロック協議会について

愛知ブロック協議会 会長

公益社団法人日本青年会議所
愛知ブロック協議会

2026年度 会長

栁澤 幸佑 君

(公益社団法人名古屋青年会議所)

2026年度 スローガンGO! Immersive

【はじめに】
「JCはバーチャルである。」

それは、私が入会してから約10か月が経った頃、ある方からかけられた言葉でした。

「JCで経験することは、社業では決して得られないものばかりだ。そして、たとえ失敗しても会社が潰れるわけではないし、家族が路頭に迷うこともない。だからこそ、バーチャルなんだよ。」
“バーチャル”という言葉の意味を、少しだけ理解しました。しかし、実際に身体を動かし、時間を費やしているのだから、簡単にそう言い切れるものではないと、違和感がありました。

数年後、別の方からも同じような言葉を聞き、ようやくその真意に気づかされました。「JCそのものはバーチャルかもしれない。しかしながら、そこに関わる人、企業、団体、時間、すべては現実であり、リアルだ。この限られた時間のなかで得た経験は、確かにあなた自身の現実として残り続ける。あなたは卒業後、どうありたいのか。」

入会から卒業まで、全く同じ経験をするメンバーは一人もいません。私と皆さんの経験も全く違うものでしょう。どちらが良いなどと優劣をつける対象ではありません。各々が自らの意思で挑戦の1年を選び、まちのため、仲間のために邁進することで、体験というかけがえのない「リアルな財産」を得ていくのです。

青年会議所は毎年素晴らしい経験を得ることができます。例えばテーマパークのなかで普段の設備では取り扱えないような様々な車を走らせることで多くの来場者に事業の認知度を高めるとともに特別な体験をすることや、通常味わうことができないような規模の大きな会場でスポーツのフェスティバルを行い多くの市民を巻き込むことで地域との繋がりを強めること、またはまちの一角で子どもたちに学校では教えてもらえないお金についての学びを提供するといった体験もあるでしょう。我々は、これらの体験をバーチャルだと侮ることなく、リアルな体験として没入し、役を演じ切ることで尊い学びを得るのです。
しかし、それは待っていても体験できるものではありません。挑戦を決意した者にのみ、舞台から観客席を見渡す機会が与えられるのです。ともに愛知県という大きな舞台で、アメイジングイマーシブ(素晴らしい没入体験)を体感しよう。

JCにのめり込んでみよう
2度と訪れることのない没入体験を楽しもう

【LOMとともに歩む支援】
33LOMにおいて、明るい豊かな社会の実現に向け、組織の持続性を保ち地域への影響力を維持するためには、会員拡大だけでなく、LOMの活性化支援も不可欠です。特にLOMによっては、限られたリソースやメンバー数のなかで、効果的な活動が難しくなっていることもあります。そのため、LOMが地域に貢献し、持続可能な活動を行うためには、必要に応じて事業の立ち上げや進行がスムーズに行えるような支援が重要です。
現在、愛知ブロック協議会内の33LOMのうち16LOMが減少傾向にあります。愛知県の総人口減少や全国的な会員数減少が影響していますが、この現状を改善するためには、会員拡大に加え、LOMが直面している事業運営の課題に対する具体的な支援が求められます。加えてLOMによっては、事業アイデアの具体化や資金調達、地域に即した活動の企画など、実践的な支援が重要となります。
さらに、LOMが自立して活動を続けられるよう、外部支援だけでなく、LOM内での連携強化やメンバーの意識改革も必要です。全国各地の成功事例を共有し、LOMが持つ課題をともに解決していくことで、全体の成長を促進し、より強いまちづくりを実現できます。我々は、LOMが自分たちの強みを最大限にいかし、持続可能な活動を展開できるよう支援していきます。

【ブロックアカデミー】
メンバーを増やすことと同時に非常に重要になるのは人財育成です。懸命に会員拡大を行ったとしても、「なぜJCに入っているのだろうか」「会議に行っても何を話しているのか分からない」「食事や飲み会にばかり誘われる」など、意義や目的、何をしている団体なのかが分からず退会していくメンバーは多くいます。こうした退会者を減らすために人財育成が必要です。
JCI Missionの記載のなかに、リーダーシップの開発があります。現在33LOMのメンバーの平均在籍年数は約4年です。つまり要職を担うタイミングも在籍年数3年目や4年目が当たり前となっています。そのため短期間でリーダーシップを身につける必要がありますが、33LOMにおいて、青年会議所の理念を理解し、まちの課題解決に向けた運動を興すため、33LOM共通の人財育成を行うことができるのは愛知ブロック協議会だけです。様々な経験を持つメンバーや他地域のメンバーとのかかわりを持つなどLOMの活動だけでは得難い経験もできます。未来の地域のリーダーとして活躍することができるよう、47年続くブロックアカデミーを活用し、JC活動を行う目的を明確にして、リーダーシップの開発を行っていきます。

【地域資源を世界につなげる】
愛知県は、豊かな自然、深い歴史、そして独自の文化資源を有する地域です。これらの地域資源を最大限に活用し、持続可能な発展を目指すことが、我々の地域社会の未来を築く鍵となります。しかしながら、それらの地域資源の認知度が低く、あまりその価値が広く認識されていないのが現状です。そのなかで、2026年に愛知・名古屋で開催されるアジアパラ競技大会や、2027年に名古屋で開催されるJCIの世界会議により、愛知県が国内外に注目される重要な機会です。この機会をいかし、愛知の魅力を世界に発信し、地域資源をグローバルに活用することが、我々の目指すべき方向です。
特に、愛知の地域資源を活用した没入体験は、訪れる人々に深い感動を与える重要な要素です。地域の食文化や伝統的な技術、歴史的な背景を感じる体験型プログラムは、観光客にとって単なる訪問ではなく、その土地の一部として「生きる」ような体験を提供します。観光客に対してただ「観る」だけでなく、「感じる」「体験する」ことができる価値を提供します。さらに国内外の人が訪れる際のアクセスをより円滑にするために、空港や駅から愛知の観光地や体験型プログラムに直接的につながる仕組みを構築することで、愛知を「再訪したい場所」として認識し、様々な地域に国内外から人が訪れるような循環を生み出します。
愛知の地域資源の価値を正しく理解し、グローバルに広めていきましょう。

【防災は体験から】
近年、地震・豪雨・台風といった自然災害の脅威が全国各地で頻発しており、ここ愛知県においても「南海トラフ地震」への備えは喫緊の課題です。しかし日々のなかで防災の意識はあっても、実際の場面を想像して行動に結びつけることはまだ難しいのが実情です。年に数回の避難訓練、配布されるパンフレット、防災グッズの整備、これらは確かに必要な備えですが、よりリアルに自分や家族の命を守る行動につながるものにしなければなりません。
とりわけ次世代を担う子どもたちにとって、防災は難しく、現実感を持ちにくい分野です。だからこそ教育の力をいかすべきです。そしてただ「教える」だけでなく、「感じてもらう」「体験してもらう」ことが必要です。
実際の災害を想定しながら、状況に応じた行動を考える機会を持っていれば、仮に被災したとしても被災者自身が自ら考え判断できるようになる可能性が高まる。そのような体験的な学びこそが、知識としてだけでなく本当の意味での備えに繋がります。そしてこの取り組みは、大人が子どもに教えるだけでなく、子どもと大人がともに学び合う共育の視点を持つことで、より防災意識が深くまちに根付いていきます。世代を超えて、ともに気づき、ともに備えることが、防災力のあるまちづくりの第一歩です。また、防災の取り組みは、エネルギーや環境との関わりにおいても意義があり、持続可能な社会やカーボンニュートラルの実現にも通じる視点を持つことが求められます。
テクノロジーもその一助となりえますが、何よりも大切なのは、人と人との関わりのなかで育まれる実感です。防災を「体験」と「共育」の視点から捉え直し、実践的な防災教育の場をまちに広げていきましょう。

【共感を生む広報】
私たちが日々取り組んでいる運動や事業には、まちをより良くしたいという強い想いが込められています。しかし、いくら素晴らしい活動であっても、その意義が地域に届かなければ、まちに変化をもたらす力にはなりません。今、私たちが直面しているのは、「知られていない」という課題であり、そこには情報の伝達不足だけでなく、伝え方の工夫や戦略の欠如が潜んでいます。
また、活動の成果が市民に届かず、青年会議所の存在価値が地域に認識されない現状は、運動の意義を自ら曇らせてしまっているとも言えます。だからこそ、単なる報告ではなく、「なぜそれを行ったのか」「どんな未来につながるのか」といった、運動の意味までを伝える広報が必要です。そしてLOMと連携し、愛知ブロック協議会を活用してもらうことでより多くの市民に広報することが可能となり、運動の輪をさらに大きく広げることができます。青年会議所とは何か、どのような価値を地域にもたらすのかを、受け手の立場に立ってデザインし、発信していくことが求められます。
さらに、視覚や言葉だけでなく、まるでその場にいるかのような臨場感を感じられる没入体験のある広報を意識することで、市民との距離を一層縮めることができます。見るだけで終わらない、誰かに語りたくなる、共感を生む広報を実践してまいります。

【ブロック大会】
愛知ブロック協議会2026年度の集大成の場として、豊橋の地で第59回愛知ブロック大会が行われます。会員一人ひとりが行ってきた運動の成果を発信し、次年度への引継ぎを行う場として重要な事業として、ブロック大会は位置づけられています。そのなかで、ブロック大会を開催するにあたり意識しなくてはいけないものが3点あります。1点目は地域益です。豊橋の風土や伝統、文化などの魅力を入念に調査し発信することが重要です。まちにとって、やって良かったと思える大会にならなければ公益的な事業にはならず、持続的な事業にはなりません。2点目は主管LOM益です。愛知ブロック協議会として主管LOMと綿密にコミュニケーションを取り合い、徹底的に主管LOMを理解したうえで主管LOMとともに成長の機会を得ることができる大会にしなければなりません。3点目に参加者益です。愛知ブロックの運動を広報する場として、またLOMから輩出していただく出向者の成長を見ることができる場として絶好の機会です。だから参加してもらうメンバーには必ず学びを持ち帰っていただけるものにしなければなりません。以上3点を考慮し、参加者全員が、かけがえない体験を通じて、未来へと続く大会にしていきましょう。

【終わりに】
 私は、ただ同世代の友達が欲しくて、たまたま出会った同業の方から誘っていただき、入会しました。参加すれば褒められ、みんなとともに語り合う日々が楽しくのめり込んでいきました。そして年次を重ね会議の最初に唱和するセレモニーの意味を知り、この組織の目的を理解しました。入会する前から青年会議所を腹の奥底から理解している人は少ないはずです。私と同じように、先輩から教えてもらい、まずはその言葉通り後輩に伝え、その意味合いを自分なりに腹落ちさせていく人が多いのではないでしょうか。
 では、あなたが入会した目的は何でしょうか。そして、続ける目的は何でしょうか。それは入会した当初と同じでしょうか。それとも違いますか。どのような目的でも構いません。ぜひとも目的を持ってください。なぜならば、あなたが定めた目的は、迷った時や不安に感じた時に自分自身が立ち返り、勇気を与えてくれます。私はあなたの目的を肯定しますし、少しでも目的達成に近づいてほしいと願っています。そして、その目的を達成するためのきっかけとして青年会議所を大いに活用してください。

あなたは卒業後、どうありたいですか
このJCというバーチャル、使うも使わないもあなた次第
同じ時間を使うなら、一緒に没頭しませんか
ともにアメイジングイマーシブを楽しみましょう

組織図

組織紹介

LOM支援委員会

委員長:南村将太郎
所属:一般社団法人江南青年会議所
県内の各LOMが抱える悩みや想いに真摯に向き合い、そっと寄り添いながら歩調を合わせて進んでいく「身近な支援者」でありたいと考えています。丁寧なヒアリングを通して声に耳を傾け、実践的なサポートを積み重ねることで、それぞれのLOMがより良い形で歩みを整え、前へ進むきっかけをつくるお手伝いをしてまいります。私たち自身も、ともに学び、ともに悩み、ともに喜ぶ姿勢を大切にしながら、支え合いの輪をさらに広げ、私たちは没頭するほど楽しめる幸せな愛知の創造をします。

ブロックアカデミー委員会

委員長名:真野陽太
所属:一般社団法人田原青年会議所
ブロックアカデミー委員会では、入会3年未満のメンバーに青年会議所の理念や基礎知識を習得していただき、LOMの未来のリーダーとしての資質向上を目的とした教育を行ってまいります。 また、LOMの垣根を越えた仲間との挑戦を積み重ねるなかで、全てのメンバーが挑戦を成長の機会と捉え、主体的に挑戦できる人財になることを目指して活動してまいります。 そして活動の意義を理解し、自らの言葉と行動で仲間に示せる人財を育成することで、没頭するほど楽しめる幸せな愛知を創造します。

グローバル都市愛知創造委員会

委員長名:米津憲明
所属:一般社団法人西尾青年会議所
愛知県には世界にまだ認知されていない地域の魅力が多く存在します。その魅力ある観光資源を再発掘し、外国人へ発信を行い、各地域の魅力を観光客に体験していただくことで、各地域が観光資源を持続的に活用する機会を創出し、没頭するほど楽しめる幸せな愛知を創造します。

防災共育推進委員会

委員長名:吉水峰志
所属:一般社団法人 名古屋青年会議所
近年、自然災害の脅威が全国各地で頻発しており、ここ愛知県においても「南海トラフ地震」への備えは喫緊の課題です。次世代を担う子どもたちにとって、防災は難しく現実感を持ちにくい分野です。 だからこそ「体験してもらう」ことが必要です。子どもと大人がともに学び合う共育の視点を持つことでより防災意識が深くまちに根付いていくことで、没頭するほど楽しめる愛知の創造をします。

共感デザイン委員会

委員長名:谷口宏太
所属:岩倉青年会議所
今までの広報活動で青年会議所に対する認知が広がってきた現状があります。だからこそ手法や誰に届けるかというターゲティングをブラッシュアップすることで、青年会議所活動に込められた思いがまちの人々に届くようにし、より関わりたいと思っていただけるように推進します。さらにSNSやストーリー設計を活用した臨場感ある広報を通じて、メンバーと地域がともに誇れる“共感の連鎖”を創出し、没頭するほど楽しめる幸せな愛知の創造をします。

ブロック大会運営委員会

委員長名:中野元気
所属:ブロック大会運営委員会
第59回ブロック大会豊橋大会の企画・運営を通じ、地域の魅力を最大限に発信することで、参加者の記憶に残るようなかけがえのない体験をもたらします。大会成功のために主管LOMと密に連携し一体となって事業を展開してまいります。愛知ブロック協議会にとって最大のまちづくり事業であり、また集大成の場となる本大会で、県内各LOMメンバーには意義ある学びと気付きの場を創出し、次年度へと高い位置でバトンをつなぎます。愛知ブロック協議会の掲げる「GoImmersive」を胸に、没頭するほど楽しめる幸せな愛知の創造をします。

財政局

委員長名:山本 雅美
所属 公益社団法人名古屋青年会議所
各LOMからお預かりする貴重な財源について、信頼性をもって収支予算書を作成し、適切に管理し、各委員会の運動を財務面でサポートしていきます。また、愛知ブロック協議会が社会的に信頼性の高い運動をするために、全ての運動において法令を遵守するだけでなく、コンプライアンスについても明確な基準に基づき各種事業構築を支援します。 各委員会が行う運動が最大限の効果を発揮できるように下支えすることで、メンバーが没頭するほど楽しめる幸せな愛知を創造します。

事務局

委員長名:清水 悠臣
所属:公益社団法人名古屋青年会議所
諸会議の設営や日本青年会議所・東海地区協議会との連絡調整、資料作成、情報提供、名簿管理は愛知ブロック協議会の運営に不可欠です。2026年度はこれらを確実に行い、名古屋会議の設営にも注力し、出向者の挑戦を後押しし、没頭するほど楽しめる幸せな愛知を創造します。

愛知ブロック協議会の青年会議所

公益社団法人日本青年会議所
東海地区 愛知ブロック協議会

公益社団法人日本青年会議所東海地区
2026年度愛知ブロック協議会事務局
公益社団法人 名古屋青年会議所
〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄1丁目15番24号
TEL:(052)221-8590 FAX:(052)202-0464
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