公益社団法人 日本青年会議所
東北地区 山形ブロック協議会

山形ブロック協議会について

山形ブロック協議会 会長

公益社団法人日本青年会議所
山形ブロック協議会

2026年度 会長

安達 史倫 君

(公益社団法人 寒河江青年会議所)

スローガン

会長意見書

【はじめに】
青年会議所に入会する以前の私は、まさに人生のどん底にありました。そんな私に新たな道を示してくれたのが、2014 年の寒河江青年会議所への入会でした。青年会議所での活動を通じて、私が最も強く実感した学びのひとつが高い志と高い視座を持つことの重要性です。日常の中ではどうしても目先のことにとらわれがちですが、青年会議所では地域をどう良くするか、次世代に何を残せるかといった、より広い視点で考える意識を養うことができました。これは青年経済人としての基盤であり、私の人生観に大きな影響を与えました。また、志を持つとは理想を掲げ、困難にも立ち向かう姿勢そのものです。そんな志を共有する仲間たちとの出会いは、私に多くの刺激と成長をもたらしてくれました。高い志と視座は自身の成長だけでなく、周囲や社会に良い影響を与える力となります。この価値観は今も私の人生の大切な指針です。青年会議所で出会った仲間たちは、ただの同じ団体のメンバーではなく、共に汗を流し、悩み、喜びを分かち合ったかけがえのない同志です。たとえ立場や考え方が異なっても、相手を思いやる心があれば理解し合える。そして、人は人によって成長する。それを実感させてくれたのが、青年会議所という場所でした。さらに、青年会議所活動では常になぜそれをやるのか、何のためにやるのか、どうやってやるのかという本質が問われます。これらが曖昧なままでは、どんなに立派な計画も形骸化してしまう。ビジネスや人生においても通じるこの思考の筋道を、私は事業構築を通して学びました。また、会議の進行、広報、予算管理、プレゼンテーション、チームビルディングなど、青年会議所ではあらゆる実践的スキルが求められます。民間企業ではなかなか経験できない規模感と責任感の中で、自然と自分の実力が鍛えられる環境がそこにはありました。その過程で私が学んだのは、まずやってみることの大切さです。完璧を求める前に小さな一歩を踏み出す勇気が、青年会議所を通して養われました。そしてその積み重ねが、自信という大きな財産へとつながっていったのです。こうした経験を重ねるなかで、自分は何を目的に掲げて生きていくのかが極めて重要だと強く実感するようになりました。目的なき行動はいずれ道を見失いますが、明確な目的があれば、どんな困難にも立ち向かうことができる。青年会議所は、私にその生き方の軸を与えてくれました。現在、山形県内にはまだ青年会議所活動に対して半信半疑のまま取り組んでいるメンバーも少なくありません。本当に青年会議所に時間を割くことが、自分自身のためになるのかと疑問や迷いを抱えながら活動している方もいるでしょう。しかし私は断言します。青年会議所は本気で向き合えば、必ず人生に良い循環を生み出します。仕事、家庭、そして地域社会まですべてがつながり、確実に好転していくのです。それは私自身の実体験であり、疑う余地のない事実です。だからこそ私は、青年会議所の力を 100%信じ切ることができるメンバーを山形県内に一人でも多く増やしていきたいのです。そのためにはまず、何を目的に掲げて生きていくのかという人生の軸を、青年会議所という環境の中で見出してほしい。青年会議所は、その目的を明確化し、実践に移すための最良の場です。自分の成長のために、まずは青年会議所を手段として活用してほしい。本気で取り組めば必ず変化が生まれます。変化が生まれれば成長につながり、その先に初めて地域のために何ができるか、仲間のためにどう生きるかといった利他の心が芽生えていきます。青年会議所は、自分のためから始まり誰かのために変わっていくプロセスを体験できる最高の環境です。だからこそ、まず一歩を踏み出し、ともに進んでいきましょう。昨今、やまがたは 1950 年をピークに人口が減少し続け、地域の高齢化や社会課題の複雑化が進むなかで、私たち青年会議所の存在意義はますます重要になっています。地域の活力を支え、未来を担う若者たちが夢を描き挑戦できる環境を整えることは、地域社会の持続可能な発展に直結するものです。私たちは単に運動を行うだけではなく、地域に新たな価値を生み出し、人々の意識や行動を変える力を持った組織でなければなりません。2026 年度、私は「POSITIVECHANGE 〜笑顔と挑戦で創るやまがたの未来〜」を掲げ、全メンバーとともに、やまがたに前向きな変化を創出してまいります。笑顔と挑戦を原動力とし、一人ひとりの力を最大限に発揮できる環境をつくることで、地域全体に希望の連鎖を広げていきます。
【起業精神や挑戦心の醸成】
やまがたは今、人口減少と高齢化の進行により、地域経済やコミュニティの活力が急速に低下し、若者の流出によって変革を担う人材が著しく不足しています。一方で、若者が起業に挑む動きは増えていますが、高齢経営者の廃業も重なり、地域の構造転換が加速しています。このような転換期にこそ、若者の意欲と行動を支える基盤をつくることが、やまがたの再生と持続的成長を実現する鍵となります。私たちはこの思いを抱き、若者がやまがたを舞台に失敗を恐れず挑戦できる環境づくりを進め、自ら機会を見つけ、リスクを取り、新たな価値を生み出すアントレプレナーシップの精神を、ここやまがたに根付かせ、それを東北、日本、世界へと発信し、やまがた発で挑みます。地域の未来を切り拓くのは、挑戦する若者の存在です。私たちは、地域の若者が自ら課題を発見し、失敗を恐れず挑戦できる学びの場を提供します。さらに、山形ブロック大会かみのやま大会のメインフォーラムを通じて、挑戦の成果や取り組みの意義を地域内外に発信し、挑戦の輪を広げます。この取り組みは、若者が自らの可能性を信じ、地域に新たな価値を生み出すきっかけ
となり、やまがた全体を前進させる原動力となります。
【目的を自覚し挑戦を実行できるリーダー育成】
青年会議所においては、40 歳で卒業を迎えるという制度のもと、常に世代交代を繰り返しながら組織を発展させてきました。その歴史の中で、多くの先輩方が地域の課題解決に挑み、果敢に運動を展開することで、地域社会の発展に大きな役割を果たしてきました。しかし近年、全国的な人口減少や若者の地域離れの影響を受け、会員数は減少の一途をたどっています。その結果、新たな人財の循環が滞り、LOM の組織力や運動の持続性に深刻な課題が生じています。青年会議所が地域に必要とされる存在であり続けるためには、単に人員を確保することではなく、組織の目的を深く自覚し、仲間を導きながら挑戦を実行できるリーダーの育成こそが不可欠です。青年会議所運動の理念を体現し、行動で示すことのできる人財こそが、LOM を未来へとつなぎ、地域に変革をもたらす原動力となります。そのために、体系的に設計された JAYCEE 育成カリキュラムを運用し、運動、運営、リーダーシップといった実践的テーマに基づく学びの場を提供します。参加者は知識を学ぶだけでなく、自ら行動し、経験を重ねることで、リーダーとしての資質を磨いていきます。ここで育つ人財は、LOM の運動を牽引する存在となり、さらに地域社会の課題解決にも力を発揮する中心的役割を果たすことになります。加えて、学びや活動の成果を積極的に共有、発信することで、他のメンバーへの刺激となり、挑戦の連鎖を生み出します。この挑戦の循環こそが、組織を活性化させ、次代の青年会議所運動をさらに強固なものへと導いていきます。こうして輩出されたリーダーたちが、各 LOM に根差した運動を展開し続けることで、やまがた全体の青年会議所活動の質と力を高め、地域の未来を切り拓く確かな力へとつながっていくのです。
【迅速な対応と山形から広げる連携の輪】
地域の安全・安心の確保と持続可能な社会の構築は、地域住民の生活基盤を守る上で不可欠です。近年、地域社会は自然災害の頻発や気候変動、人口減少や高齢化など複合的な課題に直面しており、地震や豪雨、積雪など自然災害のリスクも高まっています。このため、災害時に的確かつ迅速に行動できる仕組みを整備するとともに、日本 JC との連携を強化し、地域課題解決に向けた協働体制を構築することが求められます。特に家庭は災害時に最前線となるため、冷静に行動できる指針を事前に整えることが重要です。同時に、気候変動対策も地域の持続可能性に直結しています。日本全体で家庭からの温室効果ガス排出は無視できない割合を占めており、日常生活での工夫が削減の鍵となります。山形県では「ゼロカーボンやまがた 2050」に基づき、2030 年度までに 2013 年度比で 50%の排出削減を目指しています。こうした状況を踏まえ、地域の安全・安心と環境配慮の両面から、住民一人ひとりの意識と行動が求められています。青年会議所は、地域の特性や課題に応じた体制を構築し、災害時に的確かつ迅速に行動できる組織づくりを推進するとともに、日本 JC との運動連携を強化して、地域課題解決に向けた協働の枠組みを確立しています。また、FCP(家族継続計画)の導入やカーボンニュートラル推進事業など、長期的な視点で地域の未来に資する取り組みを進め、住民の意識改革や行動変容を促しています。さらに、山形ブロック大会かみのやま大会フォーラムやカーボンニュートラル推進事業を通じて、こうした取り組みの成果や学びを広く発信し、地域内外に挑戦と連携の価値を伝えています。これにより、地域社会全体の持続可能性が高まり、青年会議所の地域貢献の意義がより明確になります。この取り組みは、単なる制度整備や計画策定にとどまらず、地域全体の安全安心と未来を切り拓く原動力となるのです。
【LOM の挑戦を支え共創で未来へ】
青年会議所は、地域の未来を担う若者たちが主体的に挑戦し、地域社会に変革をもたらすことを目的として設立されました。しかし近年、会員数の減少が全国的な課題となっており、各 LOM における活動基盤の維持や持続的な運動推進が難しくなっています。地域社会が急速な変化や多様化に直面するなかで、限られた会員でいかに地域課題に挑戦し、成果を生み出すかが問われており、新たな会員の獲得と既存会員の活動意欲向上は、組織の成長と地域貢献に直結する重要な課題となっています。こうした状況に対応するため、青年会議所は、各 LOM の活動状況を把握し、課題に応じた支援や情報共有の仕組みを整えています。重点的な支援が必要な LOM への調査、会員拡大の相談窓口の設置を通じて、組織全体の運営力や活動力を高める取り組みを進めていきます。また、LOM 間での知見や成功事例の共有を促進することで、会員同士が互いに刺激を受け、地域課題に主体的に取り組む力を育むことができます。さらに、形成されたネットワークと協働の仕組みは、組織全体の結束力を高め、新規会員も安心して活動に参加できる土壌を作り、次世代リーダーが自信を持って挑戦できる環境を生み出します。こうして育まれた組織力とネットワークは、各 LOM の活動成果を地域に還元し、地域課題の解決や社会的価値の創出に直結します。また、地域との連携を通じて得られた経験や知見は、青年会議所の社会的使命や地域貢献の意義を明確化し、地域社会全体の持続的な発展に寄与することができます。
【仲間との絆を醸成し山形の未来をともに描くブロック大会】
山形ブロック大会かみのやま大会は、山形ブロック協議会にとって最大の運動発信の場であり、主管青年会議所である上山青年会議所との連携を強化しながら企画、運営、実施いたします。本大会は、単なるイベントにとどまらず、次世代に向けた調査、報告活動を通じて地域課題や可能性を可視化する場として位置づけられています。大会で生まれる学びや経験は、参加メンバー自身の成長につながるだけでなく、地域社会に新たな価値や挑戦の種を撒く機会ともなり、挑戦の連鎖はやまがた全体の発展と次世代リーダー育成の礎となります。山形ブロック協議会は、これまで県内各地で開催されてきた大会を通じ、本年度で 59 回目を迎えます。時代の変化に合わせて形を変えてきましたが、近年は県民に青年会議所の活動や魅力を広く伝える場としての役割を担っています。本年度は、さらに多くの県民に参加していただき、山形県各地の魅力を体験できる企画を充実させます。特に青年世代を主な対象とし、青年会議所の魅力を直接感じてもらうことで、活動への関心を喚起し、新たな参加者や理解者を増やす機会とします。本大会は、山形県内および主管地域の魅力の再発見と発信、主管地域の活性化と経済効果の最大化、さらに県内各メンバー間の交流拡大や情報交換の促進です。大会では、参加者一人ひとりがわくわくしながら挑戦できる体験型企画を通じて地域の魅力を再発見し、自ら行動する機会を提供します。加えて、メインフォーラムや各ファンクションを通じて、私たちの運動の意義や成果を力強く発信し、地域全体へと広げてまいります。
【結びに】
2026 年度、私たちは笑顔と挑戦を合言葉に、メンバー一人ひとりが主体的に活動し、地域に希望を生み出せる環境づくりに全力で取り組みます。変化を恐れず前向きに行動することで、やまがた全体に笑顔と挑戦の連鎖を広げ、持続可能で力強い地域社会の実現を目指します。変化のなかにこそ学びと成長の機会があり、一人ひとりが主体的に挑戦することで、周囲や地域に前向きな影響を与えることができます。メンバー全員が互いに刺激し合い、協力しながら地域に新しい価値を生み出していくことが、私たちの使命です。地域と人をつなぐ架け橋として、私たちは挑戦を積み重ね、失敗を恐れず行動します。個々の挑戦がやまがた全体の活力となり、地域住民や仲間たちの意識や行動を前向きに変えるきっかけとなります。こうした変化は、次世代リーダーを育み、持続可能で希望に満ちた地域社会をつくる原動力となるのです。メンバー全員が心を一つにし、挑戦を恐れず前進することで、やまがたに確かな希望と笑顔を届けます。地域に新しい価値を生み出し、人々の意識や行動を変革することで、青年会議所の使命を体現し、地域全体の未来を切り拓いてまいります。

組織図

組織紹介

直前会長

荒生 卓真
(所属:一般社団法人酒田青年会議所)

アントレプレナーシップ推進委員会 副会長

今野 雄貴
(所属:公益社団法人山形青年会議所)

アカデミー委員会 副会長

白幡 徳明
(所属:公益社団法人鶴岡青年会議所)

地域連携推進委員会 副会長

奥山 博貴
(所属:公益社団法人村山青年会議所)

LOM未来共創委員会 副会長

近藤 阿由良
(所属:公益社団法人天童青年会議所)

ブロック大会運営委員会 副会長

菊池 善由樹
(所属:一般社団法人南陽青年会議所)

運営専務

白田 拓也
(所属:公益社団法人寒河江青年会議所)

監査担当役員

鈴木 俊将
(所属:公益社団法人鶴岡青年会議所)

監査担当役員

佐藤 元太
(所属:公益社団法人新庄青年会議所)

監査担当役員

関東 英之
(所属:公益社団法人天童青年会議所)

監査担当役員

加藤 敦之
(所属:一般社団法人南陽青年会議所)

出向役員

岡崎 彌門
(所属:公益社団法人山形青年会議所)

出向役員

齋藤 竜也
(所属:一般社団法人東根青年会議所)

出向役員

片桐 一樹
(所属:公益社団法人天童青年会議所)

出向役員

阿部 真
(所属:公益社団法人新庄青年会議所)

出向役員

土田 敬典
(所属:公益社団法人米沢青年会議所)

出向役員

西村 勇人
(所属:一般社団法人酒田青年会議所)

アントレプレナーシップ推進委員会

委員長 峯田 琢土
(所属:一般社団法人山辺青年会議所)

アカデミー委員会

委員長 岩田 大和
(所属:公益社団法人天童青年会議所)

地域連携推進創委員会

委員長 井上 勝文
(所属:公益社団法人山形青年会議所)

LOM未来共創委員会

委員長 成澤 竜也
(所属:公益社団法人寒河江青年会議所)

ブロック大会運営委員会

委員長 佐藤 政行
(所属:一般社団法人東根青年会議所)

総務委員会

委員長 青山 裕
(所属:公益社団法人寒河江青年会議所)

財政・規則審査局

局長 林 勝俊
(所属:公益社団法人山形青年会議所

事務局

局長 小林 桂太郎
(所属:公益社団法人寒河江青年会議所

山形ブロック協議会の青年会議所

公益社団法人日本青年会議所
東北地区 山形ブロック協議会

〒991-0023
山形県寒河江市丸内1-2-2 ひがし公民館2階
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