滋賀が誇るトップリーダー対談

 

第2回 滋賀県知事 三日月 大造 先輩

 

mikaduki_photo2  生年月日:1971年 5月24日

  ご 出 身:滋賀県大津市

  最終学歴:1994年 3月 一橋大学経済学部 卒業

  職  歴:1994年  4月 西日本旅客鉄道(株)(JR西日本)入社

       2003年11月 衆議院議員初当選

       2009年 9月 国土交通大臣政務官就任

       2010年 5月 国土交通副大臣就任

                                             2014年 7月 滋賀県知事就任     現在に至る

                       青年会議所での略歴

                    2003年 草津青年会議所 ご入会

         2011年 ご卒業

 

 

清水会長:青年会議所に入会したきっかけは何でしょうか?

 

三日月先輩:政治の世界に入ることを志した2003年に草津JCの先輩から、誘われたのがきっかけです。

 

 

清水会長:当時を振り返っていただき、自分自身の変化や青年会議所活動にのめり込んでいくきっかけはございましたか?

 

三日月先輩:人のため地域のためにお金と時間を使っている団体だと思っていたので、両方に余裕がある人しかできないと入会当初は思っていました。ところが、活動に参加していく中で、地域を良くしたい、仲間と共に頑張りたい、自分自身を磨きたいという同世代の純粋な想いに影響を受け、例会や事業などに積極的に参加するようになりました。より積極的に参加するようになったきっかけは、小学校に入学する児童と保護者の記念写真を撮る事業です。自分の子どもが小学校に入学する前から主催者として関わり、自分の子どもが小学校に入学する時には、親としてその事業に参加しました。その時に改めて青年会議所が行っている事業の素晴らしさを感じました。

 

 

 

 

清水会長:私も入会して11年になります。会社では、私も経営陣になり、従業員に厳しくしてもらうような環境ではありませんでした。青年会議所は仕事とは全く違い、時には厳しく教えていただいたこともありました。三日月知事の場合青年会議所に入会されていたことが、政治の世界で役立ったことや、知事としてパフォーマンスの向上に繋がっていると感じることはありますか?

 

三日月先輩:清水会長が仰ったことにすごく共感します。青年の修練の場として、青年会議所の組織や活動があると思っています。例えば、OBとの関わりや青年会議所の活動の中で年代の違う方や多様な考え方を持つ方たちと、一つの物事に対して同じ方向に進んで行く難しさと面白さを感じることができました。政治の世界では、考え方が違う人や立場を異にする人とどう折り合いをつけて物事を決めていくかが重要です。時には正論でぶつかったりすることもあります。互いを分かり合う努力をするということが今の仕事でも役立っています。

 

 

 

 

 

清水会長:今のお話は現役メンバーやこれからメンバーになる人にとってすごく魅力のあるお話だと感じました。青年会議所という組織は、一般の人に伝わる運動を行う必要があると考えています。単年度制と言う縛りのある中で、メンバーだけが必要だと感じている事業を行っていては、一般の人には伝わりにくいとも考えています。三日月知事をはじめとする県行政の方々が、滋賀の魅力をどのように発信していこうとしているのか、その方向性をしっかりと理解したうえで青年会議所にしか出来ないこともあると考えます。滋賀県が中長期的に見た時にこの分野を伸ばして行きたいことや、滋賀県が持つ魅力についてお聞かせいただけませんでしょうか。

 

三日月先輩:まず、青年会議所の存在、青年の存在が、地域や社会・組織に活気をもたらせると思います。多少荒削りであっても情熱というエネルギーを持っています。その人たちが地域で活動する、組織として活動することが地域全体の力になると思います。今の滋賀県は人口減少の局面に入っています。減ることを最小限にしたいと考えていますし、減ってもマイナスに影響が出ないようにしたいと考えています。具体的には、滋賀の持っている「いいもの」をもっと多くの方々に知ってもらい、「いいもの」だと自分たちで自覚をして、自信を持って発信をしてもらいたい。例えば、観光。現在、滋賀県では「ビワイチ」のサイクリングを代表的なツールとして売り出しているところです。サイクリングだけではなく、少し寄っていただいたり、食べていただいたり、泊まっていただいたり、全県をサイクリングで楽しんでいただけるような観光施策を打ち出しています。また、スポーツでは、2020年に東京オリンピックがあり、海外の選手のホストタウンとして滋賀県もオリンピックに関わり、盛り上げていきたいと考えています。その翌年には、ワールドマスターズゲームズ2021関西大会があり、スポーツだけではなく、観光などで地域の魅力を体験していただき、経済効果を得られるような大会にしたいと考えています。さらに、その3年後には、滋賀県で国体が開催されます。国体に向けて各施設の整備やおもてなし、そして県民のスポーツ習慣の定着を図るこれからの10年間をゴールデンスポーツイヤーズと位置づけており、観光面や健康面で意識を変えていくチャンスだと思っています。滋賀県はアピールの仕方に消極的なところもあるので、もっと積極的に関わっていく取り組みを行っていきたいと考えています。

 

 

 

清水会長:先ほど、「観光」を切り口でお話しいただきましたが、本年度滋賀ブロック協議会では、「観光」をテーマに取り入れ事業を展開させていただいております。この「観光」をテーマにした事業を9月2日(土)に開催させていただきます。並行して2018年度の体制が動き出す時期でもあります。2018年度にも継続して取り組んでいただけるよう結果を残して行きたいと考えています。今後も知事や県行政の方々とタイアップしながら、協力体制を構築して行きたいと考えています。相互に情報交換しながら密な関係を築いて行きたいと考えます。

 

三日月先輩:「観光」に対する取り組みや提言については、連携できるところがたくさんあると思います。私が青年会議所の先輩にお聞きした言葉で、「観光は終の棲家の一里塚」という言葉があります。観光で訪れたところは、ここで一生を終えたいと思う出会いやきっかけに繋がる可能性が高い。例えば、松尾芭蕉は全国行脚する中で40代にたまたま通りかかった滋賀県で骨を埋めると遺言して、実際に大津にお墓があります。滋賀の観光に来ていただいた方には、滋賀県での生き方や暮らし方、食べ方、人のもてなし方が他の県とは違うと感じていただきたい。そして、滋賀県で暮らしたいと感じていただきたい。そのような観光施策にしたいと考えています。その取り組みの一つがSDGs(持続可能な開発目標)だと考えます。自然を破壊して観光地をつくるのではなく、環境にも配慮した未来に持続可能な施策を盛り込めたら、世界から評価される取り組みや仕組みになると思います。こういう視点は、青年層や若者層こそが強く意識するテーマだと思います。

 

 

清水会長:今仰っていただいたSDGsの取り組みを日本青年会議所も大きく取り込んでいる部分があります。来年以降もこの取り組みを継続していき、青年会議所としても運動計画に盛り込んで一年間活動を行っていけば、県のみなさまとタイアップ出来ることが増えてくると考えます。行政としても青年会議所を利用していただいて、私たちにご要望いただきたいと考えます。

 

三日月先輩:積極的に声をかけあって連携していきましょう。青年会議所のみなさんはアンテナを広く張っておられますし、柔らかい頭脳で面白い発想や取り組みを期待します。

 

 

 

清水会長:ご自身が行ってきた青年会議所活動を踏まえて、現在の青年会議所運動や現役のメンバーに期待することをお聞かせください。

 

三日月先輩:負担以上のやりがいや達成感を得られると思いますので、同世代のみなさんと活動を盛り上げていただきたいと考えます。青年会議所活動を行っていたからこそ、滋賀に対する想い、郷土、故郷に対する想いが強くなりました。そして、会社を越えた、利害を超えた、理屈抜きの仲間ができたこと。今でも同期のメンバーとお酒を交わすことがたまにあります。それは何にも代えがたい癒しになり、活力になります。そのような繋がりをつくっていただきたいと思います。そして、青年会議所のみなさんが殻に閉じこもることなく、青年会議所らしさを失わず、一方で、青年会議所だけの理屈に陥らないように多くの繋がりをつくっていただきたいと強く思います。お互いに頑張っていきましょう。

 

清水会長:長時間にわたりお話をお聞かせいただきありがとうございました。