山形ブロック協議会2017年度公式ホームページ

会長意見書

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会長意見書

公益社団法人日本青年会議所
東北地区 山形ブロック協議会

2017年度会長 星川 務
(所属:公益社団法人 村山青年会議所)

【はじめに】
 吾妻山付近を源流とする最上川によって経済と文化の発展を遂げてきた故郷「やまがた」。最上川によって舟運は栄え、やまがたの象徴でもある紅花は内陸から日本海に通じ上方へと運ばれ染料や紅として多くの人々に届けられ、上方の文化は日本海から最上川を通じ県内各地へと広がり、やまがたの人々に笑顔を届けてきました。やまがたには多くの人々を笑顔にする魅力と力に溢れているのです。地域には過疎化や人口減少、地域産業の衰退など課題はあるけれども、先人たちは互いを思いやり、心を寄せ合い、対話の中から笑顔と解決策を見出してきたのではないだろうか。
 最上川を通じて多種多様な文化を受け入れながらも豊かな自然と豊富な地域資源によって多くの人々に笑顔を届けてきた我々の先達に出来たことが、いまの我々に出来ないはずがない。これまでのやまがたを次世代に繋ぎ、これからのやまがたを創るのは我々、青年でしかない。やまがたに笑顔を取り戻そう。誰もが笑顔で明日のやまがたを好きだと言える故郷を創ろう。「やまがたを変えるのは俺たちだ!」

【地域社会の未来は青年の手に委ねられている】
 山形ブロック協議会は2013年より会員拡大が運動として根付いてきました。近年は各地会員会議所にて多くの地域を担う人材が青年会議所の門を自らの意志で開き、多くの機会の中で自己の成長に努めています。私は2010年に山形ブロック協議会アカデミー委員会に初めて出向をしました。青年会議所に入会し右も左も分からないままに出向したことを覚えています。入会3年未満の会員が集い、多くの時間を過ごし語りあったことで自分の住暮らす地域が「やまがた」なんだと感じました。それまでは自分が生活をしている場所が地域であり、住んでいる場所が良ければ幸せだと感じていた意識を変える機会だったのかもしれません。アカデミー委員会は自分の心のフィールドを広げる場であり、多くの同志と出会う場であると考えます。青年会議所は友達や仲間を増やす場ではなく、やまがたを想う同志と出会う場なのです。同志が集う場だからこそ、多くの機会の中で共に学び、創り上げることができるのであり、青臭いくらいに膝と膝を突き合わせながら、やまがたの未来を語り合うことができるのだと考えます。
 出向という機会を通じて地域社会で貢献できる豪傑に成長して欲しい。行動力と独創性、広い視野と心を動かせる対話術。そしてなにより誰よりも強い向上心。まさに地域を牽引していく人材に必要不可欠な要素です。多くの同志と共に過ごす時間を楽しんでほしい。そこには絆が生まれ互いを思いやる心が育まれていく。育まれた思いやりは自らの心を成長させ、周りの人々を豊かな心へと導いていく。多くの学びと強い絆によって自らを成長させるのだ。一度しか訪れない貴重な機会を逃すような青年にはなって欲しくない。なぜならば明日のやまがたを創り上げるのは君たちしかいないのだから。

【やまがたからOMOIYARIの心を世界に】
 人は時として感情によって行動が左右されます。不愉快な思いをしているときには不愉快な顔をし、落ち込んでいるときには暗い顔になる。そのときに周りの人は気を使い、笑顔を押し殺し、不愉快な顔や暗い顔になる。そこに日本人が古来より持ち合わせている他を慮る道徳心こそが「OMOIYARI」そのものだと私は考えます。皆さんはOMOIYARIを忘れてはいませんか。2008年から始まった「ふるさとOMOIYARIプロジェクト」は山形県内17青年会議所が協働し、やまがたに古来より日本人が持ち合わせている「OMOIYARI」の心を呼び起こすことを目的に開催してきました。これまで地域への愛郷心を、環境美化活動を通して醸成することが本来の目的です。しかし山形県が首都圏に進学した学生にアンケートを行った結果、約7割もの学生が山形県に就職したいとの答えが出ています。やまがたで生まれ育って人々には愛郷心が育まれていることが証明されたのです。これまでの愛郷心を育むOMOIYARIプロジェクトを検証し、新たなるステージへ進む時が訪れています。
 また、世界に目を向けた時に我々はOMOIYARIを持って世界中の人々と共に繋がっていかなければなりません。世界には満足な食事をすることも、安全な水を飲むことすら困難な地域が多くあります。やまがたは豊富な食材とおいしい水に溢れており決して日々の生活に困窮することなどありません。JCIと国連は共にパートナーとしてUN SDGsにある17のグローバル目標の中から「すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続的な管理を確保する」の推進を2015年11月に金沢の地にて金沢宣言として発表しました。安全な飲み水にアクセスできない約3億人に対して、安全な飲み水を普及するための国際協力を決定しています。多くの人が世界を知り、目を向けることで世界中に笑顔が溢れるのです。
 山形県内17青年会議所と山形ブロック協議会が一つとなり、山形県民111万人の心を共に動かそうじゃないか。やまがたから「OMOIYARI」の心を世界に発信していくのは我々しかいないのだから。

【地域との連携がやまがたの明日を創る】
 2011年3月11日午後2時46分
私たちはこの日を忘れることはないだろう。多くの人が不安と戦った東日本大震災。あの時から6年の年月を迎えようとしています。やまがたは自然災害の少ないと山形県は発表しています。しかし蔵王山の噴火や県内に4つある活断層は大規模災害を引き起こす可能性を秘めており、近年では自然環境の変化によって豪雨による土砂災害や河川の氾濫などが起きています。そうした中で青年会議所は社会福祉協議会や行政と連携を図りながら有事が起きた時のために密接な関係を構築しています。しかし青年会議所と社会福祉協議会だけでは地域の防災力向上には限界があります。だからこそ商工会議所青年部や商工会青年部など地域を想い活動している団体と共に災害の際に有効的な支援を行えるインフラの整備や地域防災を考え、関係を構築していく事も必要なのではないだろうか。市民に安心を届けることに垣根など存在するわけがない。我々が地域防災を牽引するコーディネーターとなり、市民と共にやまがたの防災力を飛躍的に向上させていこう。
 やまがたの人口は減少していると口にする人が多いけれど、どれほど人口が減っており、人口減少の意味をどれほど理解しているのだろうか。また、将来を担う年少人口はどれほどいるのか。やまがたを支える生産人口はどのように変化しているのか、全てを理解しているのかは疑問です。年少人口が減ることは将来の生産人口が減ることにつながり、生産人口の低下はやまがたのモノづくりやサービスの低下を招きます。高速交通網の整備や新たなる産業革命を起こす人口知能(AI)などの活用からやまがたの未来を考えていかなくてはなりません。今の日本は東京の一極集中の是正を求めています。だからこそ我々の愛するふるさとにインフラ整備と新たなる産業を生み出していく必要があるのです。

【やまがたに笑顔を届けよう】
 1969年から会員の相互理解と交流を目的として始まった山形ブロック協議会会員大会は今年で50回目を迎えます。その時々の世相や地域課題を先進的に捉えながら運動を発信してきました。2013年からは「会員大会」の名称は「ブロック大会」となり県民と共に学び・感じる機会となった今大会を本年は山辺町、中山町を活動エリアとする山辺青年会議所主管の下に開催します。山辺町は縄文・弥生・古墳時代の遺跡が多く発掘されており、中山町は山形の風物詩であり、笑顔が溢れる「芋煮会」発祥の地です。まさに古から多くの人々が住みよく笑顔が絶えない地域だったのではないでしょうか。古より人々の笑顔が溢れた主管地域の魅力をやまがたに届けよう。やまがたに笑顔を届けようじゃないか。
 いま日本は「新現代」の黎明期であると考えられています。戦後72年を迎えるこれまで、高度経済成長期やバブル経済など日本が隆盛の時代を経て、バブル経済の崩壊に世界経済の影響からデフレによる経済の失速、そして東日本大震災などの大規模自然災害など日本は目まぐるしく時代を駆け抜けてきました。隆盛から下降を始める時、人々の顔からは笑顔が消え、明日への活力さえも奪っていったように感じます。古から人々が笑顔で住暮らしていた中山町・山辺町に山形ブロック協議会すべてのメンバーが集い、もう一度やまがたに笑顔を取り戻そう。明日の地域経済を担う我々にしか出来ない活力をやまがたに生み出していこう。

【日本の姿は県民一人ひとりの手にある】
 大東亜戦争終戦から2年後の1947年に日本国憲法は制定され2017年で70年を迎えます。日本国内では時間を追うごと改憲・反改憲という言葉を耳にすることが多くなっています。しかし、今の日本人に憲法について議論をするほど理解は進んでいるのだろうか。日本国のあり方を示している憲法は遠い存在でなく、自らの生活の一部と捉えることから全ては始まると考える。そうでなければ改憲・反改憲という議論に答えなど出るはずがなく、国民投票が実施された場合には自らの意志ではなく、風潮によって新たな憲法が決まることも十分に考えられます。県民一人ひとりが意志を持った憲法輿論を確立しなければならない。
 また、国民投票法により選挙権が18歳以上に引き下げられ、これまで以上に若者世代が自らの意思を明確にし、未来を決める責任が生まれました。投票は「権利なのか、義務なのか」という議論があるけれども、未来を決めることに不毛な議論であることは明確です。なぜならば選挙権を持つという事は意志を明確にしなければならない当事者なのだからです。当事者意識を持ち地域の将来を考えれば投票が権利か、義務かなどという議論にはならないのである。全ての県民が確かな国家観から主権者であるという当事者意識を持つやまがたを創っていかなければならない。

【紡がれた絆を次世代に】
 やまがたでの青年会議所の始まりは公益社団法人山形青年会議所が1955年に創立されたことから始まります。遅れること13年。1968年に県内8つの青年会議所の相互理解と県益を考え立ち上がったのが山形ブロック協議会です。遠藤栄次郎先輩を初代会長として「やまがた」のための運動が始まったのです。諸先輩方は移り行く時代の中で未来を考え、先駆的な課題に取り組むことでやまがたの未来を創ってきたことは今を生きる我々の誇りです。もし先達がいなければ青年の運動はどうなっていたのだろう。もし先達がいなければ我々を誰が導いてくれるのだろう。過去は今に繋がり、今は未来へと繋がっていくのです。山形ブロック協議会は2017年度に50周年の節目を迎えます。半世紀もの時間を山形ブロック協議会は単年度であり「不連続の連続」と言われる青年会議所特有の仕組みの中で歩んできたのです。これまでどれほどの人が語り合いの中から涙を流し、励ましあいながら笑顔をやまがたに届けてきたのだろう。そしてどれほどの人が未来へ笑顔を届けていくのだろう。そう考えただけで私は言葉に表すことが出来ないほど心が躍ります。私たちは50周年という一つの節目を迎える今だからこそ、先達の言葉を胸に刻み、感謝を示すことが必要であり、明日のやまがたを明るい豊かな社会にしていく決意を示していかなければならない。それが今を生きている我々の責任なのだから。

【青年には機会が溢れている】
 日本青年会議所は各地会員会議所の運動を支援することも目的としています。山形ブロック協議会も日本青年会議所の組織の一部としてLOMに一番身近でなければなりません。山形県内各地で行われる運動を支援していく事も担いの一つであります。各地で眩いくらいに光り輝く運動をさらに広めていくことで地域が変わり、やまがたが変わるのです。やまがたから日本も変えることが出来るのが青年会議所だと考えます。なぜならば全国には697ものLOMがあり、志を同じうする青年が3万人以上もいるのだからです。各地会員会議所の運動を全ての県民に伝えていこう。
 また、LOMでは体感することが出来ない機会を提供することも山形ブロック協議会では創出することができます。特に日本青年会議所の主催する京都会議、サマーコンファレンス、全国大会などは多くの学びを得ることができます。さらに、モンゴルはウランバートルで開催されるASPACやオランダはアムステルダムで開催される世界会議など国際の機会を積極的に提供していきます。未知の世界へ足を踏み出す時には誰しもが不安です。しかし一歩を踏み出した時に人は大きく成長し、人の心を動かすことができるのです。アメリカの作家マーク・トウェインは「行動ってものは、なによりもまず、自分のためじゃなくちゃならん。」という言葉を残しています。たった一度しかない青年期だからこそ、自らの手で成長の機会を掴み取ろう。

【TEAMやまがたが明日を切り拓く】
 組織とは「TEAM」であると私は教えられました。補完的なスキルを持ちあわせた個の集合体が「TEAM」である。青年会議所は個性豊かな会員が集う場であり、自らに欠けている資質を持ちあわせた個性が集う場です。青年会議所での出会いは刺激に満ちており、出会いこそが成長の機会なのではないだろうか。まだ見ぬ多くの個性と出会いたい、そして新たなる個性と共に学び成長をしていきたい。そのためにも山形ブロック協議会は財政の透明化、膝と膝を突き合わせた活発な議論、そして地域益を基盤とした運動の展開をすべての会員と行う必要がある。会員同士が互いにスキルを補完しあえば出来ないことなどないのだ。まさに青年会議所はTEAMそのものだと考える。
 TEAMは一人では作ることができません。自らに足りない部分を補い、共に行動してくれる人がいることでTEAMは作ることが出来るのです。青年会議所の会員数は人口の0.1%と言われています。山形県民は約111万人。人口比率で考えれば1110人の会員が仲間として共に活動することになります。しかし、1992年の1478人を最高に会員数は減少し2017年は約750名の会員が山形ブロック協議会に在籍しています。多くの仲間がいれば自らに足りないものを多く見つけることができるのです。混沌とした時代だからこそ青年の力が必要なのです。一人でも多くの仲間を探しにいこうじゃないか。

【むすびに】
 「大切な人は笑顔でやまがたを好きだと言ってくれますか」と問われたときに、すぐに「はい」と言えますか。我々の運動は市民意識変革だと言われます。最も身近で大切な人の心に我々の運動を届けることから始めようじゃないか。その先に必ず県民の心に青年の運動が届くと信じている。未来への道は果てしなく遠くまで続いている。その道は険しく決して妥協を許してはくれないだろう。しかし我々には必ず大切な人がそばにいてくれる。大切な人に笑顔を届けよう。今という時間を大切な人と共に過ごしていこう。なぜならば我々にしか「笑顔溢れるやまがた」を届けることができないのだから。

大切な人に笑顔で「やまがたを好き」だと言って欲しいから
私は行動する

「生きるとは呼吸することではない。行動することだ」
ジャン=ジャック・ルソー

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