人間を賢くし人間を偉大にするものは
過去の経験ではなく、未来に対する期待である。
なぜならば、期待をもつ人間は
いくつになっても勉強するからである。
バーナード・ジョー
(19世紀ノーベル文学賞受賞劇作家)
本年も残すところ、あと2か月となりました。
予定者から数えてちょうど一年、
京都ブロック協議会の役員17名、委員会スタッフ29名、
委員出向者143名、総勢189名が膨大な時間と労力を費やし築いたものは何なのか?
それを確認する成果発表の場として、10月25日金曜日に
京都ブロック協議会「大成会~ブロック報告会並びに伝達式~」を開催いたしました。
私たちは一年間で、どんな成果を築き上げることができたのでしょうか。
ブロック大会福知山大会では、
「関係人口」をテーマに福知山市で社会実験を行い、
行政・大学・市民と共に、福知山の関係人口を増やすための窓口と仕組みを整備し、
勉強会や交流会を開催し、初となる福知山城内でのフェスタにより
福知山市内外の人に、福知山と関係を築いていただくきっかけを作りました。
結果、福知山市が総務省の関係人口創出モデル事業に認定されることに繋がりました。
アカデミー事業では、
地域の課題を抽出して未来を描く人財を育成するために、
RESASを使った地域の現況分析と、未来への課題解決政策を考える
ソーシャルデザイナー育成事業を開催し、12の尖った政策提言書が作成され、
さらに参議院議員選挙公開討論会において、女子プロ野球選手をコーディネータとして
47ブロックの中でも突出した視聴率を誇るWEB討論会を開催し、
未来への道を切り拓く事業を開催することができました。
国際ミッションでは、
他国の人と、言葉ではなく伝えようとする意志により交流を図り
共に強烈な原体験を通じて、相互に信頼できる生涯の友を作ることを目的として、
韓国済州島で事業を開催し、通訳を介さない直接的な交流から友情を育み、
更には、世界自然遺産城山日出峰にて、世界6ヶ国のメンバーが手を携え、
123名での「人間知恵の輪」の成功というギネス世界記録を樹立することができ、
一生忘れることのできない体験から、世界平和への確かな一歩を記すことができました。
共感から価値を創造する広報では、
対内紙OneStepを廃し、ホームページやSNSでの情報発信を増やし、
人の共感を集める尖った情報発信を心掛けた結果、
47ブロック協議会の中でも特に多い閲覧数を記録し、
更にはブロック大会において共感価値創造事業を開催し、
共感から地域の課題解決に繋がる価値を生み出し、
ブロック大会の新たな運動の可能性を模索し、
未来を切り拓く一つの答えを導き出しました。
世界共通の目標であるSDGsについては、
数多くのオープン委員会を開催し、動画やコラムで情報発信し、
青年会議所が日本で一番SDGsを推進する団体となる宣言をしたことを
大きく後押しをする、SDGsへの理解浸透を進め、
各LOMの運動だけでなく、会員企業においてもSDGsとの関連性が打ち出され
京都府内にSDGsを浸透させる大きな金字塔を打ち立てました。
組織の運営においては、
人と人との繋がりこそが組織をつくることを信念として運営を行い、
3度の出向者交流会や、委員会オブザーブにより、
協議会という大きな組織でありながらも、顔の見える付き合いを
徹底して行ってきた結果、気持ちで繋がった強固な組織力を備えることができました。
成果発表の場としての「大成会~ブロック報告会並びに伝達式~」では、
新たな試みとして、2つのポイントに拘り構成いたしました。
『参加者が楽しめる劇場型事業』
作る側と見る側がはっきりと分かれる事業は、究極エンターテイメントであるべきと考え、楽しい面白いというポジティブな印象こそが、今年の評価と来年への期待を高めるものと考え、「魅せ方」に拘ってつくりました。
結果、委員長副会長の挑戦的な高いレベルのプレゼンテーションが生まれ、
運営専務と監査の皆様による面白動画の締めに繋がり、多くの魅せ場を生み出しました。
『明確な成果への賞賛から誇りを生み出す』
青年会議所運動は意識変革など、目に見えない成果を目的として求めることが多い中、
委員長のプレゼンでは、どんな成果があったのかを目に見える形で提示をし、
そして一つ一つの委員会に対して、一年間を振り返っての賞賛をすることに拘りました。
一年間、膨大な時間と労力を費やしてきたメンバーにとって
一年の成果は、委員会メンバーとの友情だけ、ではあまりに残念です。
一年間、委員会の皆様の努力によって生まれた成果を明示し、賞賛することは
組織に対する誇り(ロイヤルティ)を生み出すことに繋がります。
そして、その誇りが次年度への期待へと繋がり、
組織をより高いレベルへと引き上げることができます。
大成会では、スタートを切った2020年度の京都ブロック協議会へ
大きな期待を託すことができました。
これからも青年会議所は
努力が成果に繋がる実感ができ 成果の賞賛が次への期待値を高め
期待が新たな挑戦を生み出す土壌をつくり
誰もが誇れる組織を築いていかなければなりません。
「憧れ」を集める組織となるために。
京都ブロック協議会 会長 木戸庸介