会長所信

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公益社団法人 日本青年会議所
東海地区 静岡ブロック協議会
2019年度 会長所信

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2019年度 会長 小口 浩史
(一般社団法人 浜名湖青年会議所)

幸せは家族、友人、地域の人とのつながりから得られます。幸せになると人は笑顔になります。今もこれからも。

はじめに
今から約150年前、我が日本国は欧米列強による帝国主義の進出という国難にさらされていました。その時、幕末の志士たちは考え、学び、行動して、それから僅か20年余りで議会をつくり、憲法典をつくり、明治維新を成し遂げ、日本国を欧米列強と対等の地位に押し上げました。彼らは「どうなるか」ではなく「どうするか」を考え、知恵と勇気と行動力をもつ仁徳のある志士として、国難に打ち勝ち、時代を切り開いたのです。
幕末の志士の一人に坂本龍馬がいます。彼は、多くの志士と深いつながりをもち、明治維新に導きました。何故、多くの志士と利害関係を超えたつながりを持ちえる人材になれたのでしょうか。彼が行ったことは「感動、伝達、参加」の3つを徹底的に行ったことです。感動したことを人に伝える、そして新たな出会いを求めて行動して参加する、参加して感動したことをさらに人に伝える、そうすることで向学心と行動力を兼ね備えた魅力ある人物となっていったのです。感動、伝達、参加の一つひとつをとって見ても、誰にでもできることです。ただ、この3つを徹底的に繰り返し行うことは、坂本龍馬しかやりませんでした。静岡ブロック20LOMの約1000人の全会員がこの3つを徹底的に繰り返し行うことで、誰でも坂本龍馬のような向学心と行動力を兼ね備える志士となることができるのです。それは、多くの困難に対し自ら考え、自らの言葉で発し、自らの足で行動できるようになることです。約1000名の全会員が志士となれば、必ず人の心を動かし、まちを動かし、静岡を動かすことになるのです。

人材の育成と拡大
青年会議所の大きな使命として人材の育成があります。自己成長の機会が青年会議所には沢山あります。まずは一歩足を前に踏み出してください。そこから成長が始まります。「楽しさ」と言いますが、「楽しさ」とは目標を達成したときに得られます。達成に向かう過程では、面倒なこと、つらいことなど兎角逃げ出したくなることが多くあります。しか
し、仲間と目標を共有して、議論を重ね目標を達成した充実感は代えがたいものとなり「楽しさ」を得ることにつながります。この積み重ねが活動する力を生み出します。そこで、ブロックのスケールメリットを生かして、各地域や所属するLOMの特性が違う仲間とそこでしか得られない体験をすることで、「楽しさ」を積み重ね、活動する力をもつ人材を育てる機会を提供します。そして、その体験を組織、地域、LOMで活かすためには、活動する力だけでなく青年会議所の目的や使命、価値を理解して知識をつけなければなりません。また、青年会議所は個人能力開発のプログラムがあります。それを活用して人材育成につなげます。活動する力だけでなく知識を兼ね備えてこそ、組織や各地域、LOMを牽引して時代を切り開く志士となっていくのです。
各地会員会議所は、地域の課題を的確に捉え、解決のために運動を行っています。しかし、少子化や経済上の理由などで全国的に会員数は減少傾向にあります。ブロック協議会も2008年に1462人いた会員が、2018年では943人まで減少しています。会員拡大は全LOM共通で最大の課題であります。そこで、各地の拡大目標を共有し、拡大成功事例などの拡大情報収集を行い発信していきます。また、ブロック協議会は意見交換や研修の場を提供して、LOMの拡大運動に活用していただきます。ブロック協議会の拡大目標は20LOMの拡大目標と同じことと捉え、一人ひとりが当事者意識を持って未来の青年会議所を担う人材を多く発掘できるように支援してまいります。人材の育成と人材の発掘の2つの運動を車の両輪と考え力強く推進することで、魅力ある志士が多く集う青年会議所をつくり、LOMの運動拡大につなげてまいります。

国際感覚を育み生かす
青年会議所は世界に125のNOMがあり、グローバルネットワークをもつ数少ない青年団体です。また、国際の機会は青年会議所運動の大きな根幹となっています。国際交流が大きな目的の一つなっているJC青年の船「とうかい号」が本年で46回目を迎えます。この研修船は1週間の非日常の空間で、ここで参加者は、初めて出会う仲間とともに生活をして、研鑽を積んでいきます。その過程では熱く議論を交わし時には喜び、涙をして喜怒哀楽を最大限に表現します。そして、まだ見ぬ大きな自分と出会い、仲間とともに成長して、心の強さと人とのつながりの強さを身につけます。また、交流を通してお互いの国の歴史、文化、伝統を尊重することで、未来志向の友情を育むのは勿論、自国の誇りを醸成し、日本人のアイデンティティを養います。しかし、近年は乗船者の募集が計画通り進まず、出港直前まで乗船募集を行い、LOMの負担は年々増す一方です。一日でも早く乗船者募集計画を達成するために、ブロック協議会は広報体系を構築し、JC青年の船「とうかい号」の目的や情報を正確に且、迅速にLOMへ伝え、乗船者募集の現状を共有して、研修船の目的が最大に達成できるべく支援します。
SDGs(持続可能な開発目標)は国際連合で2015年に採択され、2016年から2030年までに達成すべき17のゴールと169のターゲットで構成されており、国連
開発目標の政策と資金援助の指針です。日本政府も2018年に「SDGsアクションプラン」を策定して、8つの分野に注力して2019年世界に向けてSDGsモデルを発表します。静岡県では静岡市、浜松市がSDGs未来都市に認定されましたが、地方創生のためSDGs推進活用に関心がある自治体は2017年に全国で40.4%、実際に推進している自治体は8%に過ぎません。私たちがSDGsの関心を高め理解するだけでなく、活用した地方創生や企業経営推進の手法を学び、地方自治体や企業に広めていくべきです。国際感覚を育み、持続的な解決方法を立案、実行できる志士となり、豊かで活力あるまちや企業をつくってまいります。

未来に誇れる静岡
私たちが働き住み暮らす静岡県は2本の高速道路と東海道新幹線が横断して交通インフラに恵まれており、2017年の製造品出荷額が161,322億円で全国3位の工業地帯です。また、日照時間も長く、豊かな農産海産物にも恵まれています。その静岡県のなかでも伊豆、東部、中部、西部と各地の地理的、文化的、歴史的背景のもと魅力ある多種多様な地域資源があります。これから地域活性のために観光交流人口が増加するだけでなく、地域資源を核にしたまちづくり、経済活動を行うことが重要です。ブロック協議会は地域に根差した活動をしている各地会員会議所のつながりを生かし、地域資源の発信をして、経済活動を軸にした社会貢献モデルを確立することで地域活性へつなげてまいります。また、地域活性は私たちの力だけでは、決してなしえません。経済活動を通して地域活性のため活動している団体、個人を発掘して、連携していきます。経済活動と社会貢献を結びつけることが、これからの地域活性に必要であると県民にも認識していただきます。一方で、地方自治体の財政は圧迫されています。静岡県においても平成26年から28年の3カ年財政力指数が1.0を上回った市町数は23中4しかありません。その要因は歳出の約40%を占める社会保障費です。少子高齢化の中で、私たちが社会保障制度について考え、議論を起こしていくことは現在だけでなく未来のまちを生きる人々が安心して静岡県に働き暮らしていくことにつながります。
そして、本年もブロック協議会の運動の集大成として静岡ブロック大会を開催します。地域資源や経済活動を通した地域活性化の発信だけでなく、未来に誇れる静岡のため活動する志士が集い、静岡ブロック20LOMにとって学びある有益な大会にしてまいります。

国や静岡県の未来を創る
2019年は4月に統一地方選挙、7月に参議院議員普通選挙が行われます。18歳から投票権が与えられていますが、10代から30代の投票率は60代以上と比べ低く、10代から30代の年代別人口も少ないため投票数がより少なくなっています。未来を創る若年層に政治参画意識を促す教育を行います。また、まちの未来を考え日々活動し、政治的に中立な団体である青年会議所は公開討論会を各地域で開催しています。しかし、

コーディネーターはそこに住むまちの人が行うのではなく、他の地域の人に任せているのが現状です。まちの未来はまちの人が考えるべきです。まちで働き住む私たちがコーディネー ターをすることは、客観的な事実に基づき課題を見つけ、具体的解決策を引き出し活発な 議論をうむだけでなく、青年会議所のブランディングにもつながります。主体的な公開討 論会が各地域で行われるように支援してまいります。
平成28年の静岡県の合計特殊出生率は1.55であり、平成16年の1.37から回 復しているものの、日本の人口を将来に渡って維持するために必要な2.07にはまだ到 達していません。地域経済、文化、社会基盤の維持、発展のために合計特殊出生率の向上、 つまり多くの子供が生まれて育つ、多子社会を実現しなければなりません。また、静岡県 の市町別で合計特殊出生率は1.22から1.87と開きがあります。地形、交通インフ ラ、自治体の支援、地域経済の状況の違いがある中で、私たちは地域ごとの少子化の要因 を調査して、対策案を提言してまいります。
地域の課題を客観的に把握し、解決できる志士となり国や静岡県の明るい未来を創りま す。

むすびに
私たちも志士となりましょう。そして、多くのパートナーと呼ぶべき人をひきつけましょう。国際感覚を養い、国や静岡の未来を思い、家族や地域社会のために経済活動を行い ましょう。そのような人材が困難に打ち勝ち、時代を切り開きます。そして、そのような 人材を生み出す青年会議所になりましょう。それが、誰もが幸せになる静岡を創っていくのです。

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