名前:藤原英作(ふじわらえいさく)さん
職業:株式会社天章堂 代表取締役 HP
JCI歴:2008年入会 / 2018年卒業
主な経歴:2016年理事長、2018年東京ブロック協議会会長ほか

「トライアンドエラーが怖くなくなった」と話すのは、とくかくエネルギッシュで影響力のある藤原英作(ふじわらえいさく)先輩。「失敗をしていい」のではなく「失敗を恐れず」に挑戦していくことで、そのバイタリティーや求心力を身につけることは誰にもでき得るのだ。

「このチャンスを逃したらJCIに入れなくなるのでは、と思い入会しました」

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衛藤:本日はお忙しいところありがとうございます。幅広く活動されている藤原先輩ですが、青年会議所(以下、JCI)に入会したきっかけを教えてください。

藤原:サラリーマン時代もJCIの存在は知っていて、地元の有力者がやっている会というイメージがありましたね。当時勤めていた会社よりも、やったらやった分認められる個人事業主を目指そうと、家業を継ぐ決心をしました。
そんななか、すぐにJCIへのお誘いが来まして(笑)。自分のところにJCが来ると思っていませんでしたので「このチャンスを逃したらJCに入れなくなるのでは」と思い、人脈作りにも活かせると思い入会しました。動機としては9割が人脈作りですね。

衛藤:サラリーマンをやっていて家業に戻られたのはどうしてでしょうか?

藤原:営業をやっていて成績もまぁまぁ良かったんですよ。だけどブラック企業だったんですよね(笑)。だから自分の成績が良くても、まわりの成績があんまりだと給料がイマイチになってきちゃったんですよ。だったら自分の城でやった方が自分の責任だし、良いも悪いもあるけど、家業を継ごうと思いました。

「はじめはこの場をやり過ごすことしか考えてなかったです(笑)」

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衛藤:入会した当時、理事長や東京ブロック会長を経験する姿は予想できましたか?

藤原:全く予想しなかったですね(笑)。入った時は卒業まで10年以上あったから、どうやって目立たずにいるかしか考えていませんでした。最後の年に副委員長をやろうかなくらい(笑)。

衛藤:意外です(笑)! とはいえ、理事長になることを決意されたタイミングがあるのかなと思いますが、それはどのタイミングでしたか?

藤原先輩:はじめはこの場をやり過ごすことしか考えてなかったですが、人脈作りが入会動機だったこともあり、例会では50人くらいは集まるのでだんたんと考え方が変わっていきました。委員会の中でタスクをお願いされることがありますが、人脈作りにはある程度の信用が必要なので、ほどほどに真面目にやろうかなとなりました。

衛藤:そうですよね。入会しただけでは信用を得られないですよね。そこからどんどん意識が変わっていったんですか?

藤原:そうですね。委員会でそこそこちゃんとやらないと信用してもらえないと思ったのが、意識が変わったきっかけですね。
そこから何年かして所属した委員会の会議の進め方がすごく上手で「この委員長の力になりたいな」と思いました。そこでさらに気持ちの変化が出ました。
その翌年に理事の誘いがあり、理事長所信を聞いたときに「こんなビジョンがあるんだ」と衝撃を受けたのを覚えています。

「失敗したくない! ではなく、失敗してもやり直せばいい」

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衛藤:なるほど。その時々できっかけがあり、気持ちが変化していったのですね。そうしてJCI活動をやりきって得たもの、仕事へ活かされていることはありますか?

藤原:トライアンドエラーが怖くなくなったのはありますね。失敗したくない! ではなく、失敗してもやり直せばいい、トライアンドエラーを繰り返して作り上げていこうとなりましたね。

衛藤:JCIでは「失敗しても良い会」とよく聞きます。怖がらずにトライアンドエラーですね。

藤原:実はその「失敗しても良い会」というのがあまり好きではないです。失敗してもいいということですごく価値が下がる。いい加減になってしまう人でも出てきてしまうから。言い訳になる。だから、僕は失敗しようと思って失敗したことがない! そういう気持ちや姿勢を先輩たちは見ているので、フォローしてくれるんですよね。

「現役のみんなが考えてやるのが一番。トライアンドエラーでいい」

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衛藤:例えばですが、(JCI国分寺で発行している)JC NEWSを、紙で配布するのを止めますというのはどう思いますか?

藤原:大賛成。

衛藤:ご年配の方もいらっしゃるので、何となく先輩をないがしろにしてしまっている感覚になってしまうのですが…

藤原:僕が現役時代の最後の仕事として、OBとの調整はできているんだよ。活字が欲しいというなら「見せて」と言いに来ればいいじゃない。OBは偉そうにしてるかもしれないけど、OBの成立条件って知ってる?

衛藤:いや、わからないです。

藤原:いま現役があることだよ! 国分寺青年会議所がなくなってしまったら、ちょっとニュアンスが違うじゃない。やっぱり現役の会だからね。あまりつべこべ言うべきじゃないと思ってるんですよ。
僕らは成功の道を知っているわけではないんですよ。いまの状況を一番良く知っているのは現役なんだから。現役のみんなが考えてやるのが一番良い。
それで上手くいったか、上手くいかなかったか。トライアンドエラーでいい。ダメだったら翌年戻るんだから。

「志が同じ人間、わかり合える友人がたくさん出来ますね」

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衛藤:ありがたい言葉です。では、藤原先輩が思う最大の運動発信はどのような事業でしたか? また、それによって地域やご自身はどう変わりましたか?

藤原:理事長の時に始めた「みらいく」ですね。2014年にJCI日本に出向した時に政治行政の委員会だったのですが、そこで「みらいく」のプロトタイプを作っていました。その時の議案を見てはじめて「これはJCIがやるべきことだ」と思いました。
JCIの事業は水面に1滴の水を垂らすことに例えられることがありますが、事業は1回きりだけど、その後どう波及させていくかの設計まですることが大切。
教育委員会と連携してみらいくの協議を進めていた時に、小中学校で事業を行う事はできなかった。教育のプロではないJCIが教壇に立ってもらうわけにはいかないということでしたが、その代わりにJCIの言っていることはまっとうだし理解できるから学校教育に活かしていきます、と言っていただきました。そして教育委員会を中心に新しいカリキュラムを2年かけて作ったのです。
事業をやったことで広がっていったことが一番嬉しかったですね。地域がどう変わったかはまだ検証のしようがないので正直わかりませんが、自分自身としては自分が思うJCIのロールモデルが作れたことで大きな自信になりましたね。

衛藤:卒業されてから今でも残っているJCIの財産はありますか?

藤原:人です! 志が同じ人間、わかり合える友人がたくさん出来ますね。ただただ飲みに行ったり、ゴルフに行くだけではなかなか絆は深まりませんよね。時には喧々諤々しながら共通の目的に向かって取り組んでいくことで絆は深まっていきます。

「呼ばれているうちはやろうではなく、声をかけられているうちが華だからね」
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衛藤:緊急事態宣言中に「アマビエ」スタンプを作成していましたよね。地域の方より喜びの声も聞きますが、スタンプを作成するに至った経緯を教えてください。

藤原:これは地域の人のアイデアだったんです。こんなゴム印作ったら買うよという方がいたので、ちょっとやってみようかなーと思って始めました。もともとはその人にためにしか作るつもりはなかったのですが、その人の思いも考えたらこれを広めていくのも良いと思いました。だからJCIの後輩の会社や飲食店に配りました。もちろん利益はほとんど考えていなかったのですが、今では熊本や秋田から注文がきたり、沖縄にも一度出荷したこともありビックリしています(笑)。

衛藤:では最後に、藤原先輩が思うJCIの魅力とはなんでしょうか?

藤原:これは多岐に渡りすぎて答えが出なかったんですよね。人脈だという人もいれば自分のスキルアップという人もいるし、考え方を根底から変えてくれるとか、いろいろあると思います。
30代は気力もあれば体力もありますよね。知識や経験も20代と比べてそこそこ得ていて人間として徐々に成熟していく頃だと思います。人によっては結婚して子どもが生まれたりして人生で大事な時期だと思います。そんな大切な時間を使う価値のある会だということを私は伝えたい。
必要としてもらえるってすごく嬉しいことだよね、自分自身が。呼ばれているうちはやろうではなく、声をかけられているうちが華だからね。
JCIをできる期間は限られるからね。自分が信じる道をやってもらえればなと思います。
やらされているじゃなく、やるJCI! 自分自身がどうありたいかを考えて!

とにかく印象に残ったのは「自分がどうありたいかビジョンを持つこと」と「トライアンドエラ―を恐れるな!」ということ。
これは難しいようで実は、意識さえすれば誰にでもできること。JCIは機会を得ようと思えば日本に留まらず世界へと繋がっている。自分がなりたい自分になるための機会がJCIには溢れているんだと、改めて気づかされた。

取材・原稿:清水祐樹、衛藤幸一郎(JCI国分寺)