Growth 〜持続可能な岩手の実現〜

会長所信

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阿部 徹 会長

公益社団法人 日本青年会議所 岩手ブロック協議会
2020年度 会長  阿部 徹
(一般社団法人 一関青年会議所)

【はじめに】

岩手を取り巻く現状は、年々厳しさを増していく状況です。2011年の東日本大震災や2016年の台風10号など、大規模な自然災害の被害に見舞われてきました。また、ここ二十年来問題視されているのは、人口減少と少子高齢化の人口構造の変化の問題です。地方から都市部への若年層を中心とする人口の流出が続き、国内において人口の偏在が拡大しています。岩手県では2000年から社会減と自然減があいまって人口の減少が加速しています。人口の減少は各地域における様々な需要の減少をもたらし、地域の社会構造や地域経済に影響を与えています。その中でも、岩手で今後益々加速していく高齢化社会は、生産年齢人口の減少が原因であります。生産年齢人口の減少は、労働者不足や後継者不足、地域産業の低迷やそれに伴う雇用の減少により、地域経済の縮小に繋がっていきます。さらには各地域の行事の担い手が不足し、地域の活動や文化の継承が困難となり地域の活力が低下していく状況です。

その一方、時代の変化は速く、IoTや人工知能、ロボットやビックデータ等の技術革新が進展したことで情報や物がすぐに手に入る中、岩手に住まう私たちの生活はより便利なものとなり、ビジネスにおいても生産や販売、消費等の経済活動にも大きな変化をもたらしています。私たち青年は、度重なる自然災害や人口構造の変化する社会で、岩手をより良くしていくためには地域に寄り添い、最新の情報を得ながら、常に「地域に何が出来るか」を考え、情熱と行動力をもって「岩手に明るい未来」を創造していかなければなりません。

 

「新日本の再建は我々青年の仕事である」

 

この言葉から始まった青年会議所の設立時の想いを胸に、愛する故郷のために率先して行動するJAYCEEが今まさに各地域に必要だと確信しています。

 

【岩手とJAYCEEにプライドをもつ】

私たちはこの岩手に生まれ育ち、または縁があってこの地で生活しています。生活をより楽しむための利便性が都会ほどはなく、企業や商店、飲食店が少ない環境です。私たちは岩手を離れようとすれば簡単に離れられる環境にありながら、この地で住まい働いています。なぜなら、この岩手には豊かな自然環境や各地域に古くから受け継がれてきた郷土文化があるからです。そして何よりも誇れるのは岩手の「結(ゆい)」の精神であります。
人と人が助け合い、協力し合う結びつきが強い地域であり、「人との関わり」や「つながり」を大切にする社会観は岩手の誇れる文化だといえます。

また、私たちは数ある青年団体の中で「青年会議所」という団体を選び活動をしています。青年会議所の大きな使命は「その時々の社会や地域の課題を把握し、その課題を解決していく事業を展開する」、「青年会議所の活動や運動を通して、今後の地域のリーダーとして活躍できる人材を輩出する」ことであります。それぞれの地域の問題を自分の事として捉え、「自立」と「共助」が調和した青年会議所の運動は、確実に市民の意識を変え、地域や社会に新たな価値を創造していきます。

数ある青年団体の中で、何のために誰のためにという目的意識を明確に持ち、地域や市民を巻き込み青年会議所運動を展開しているのは、私たちJAYCEEだけであります。私たちは、地域や社会に影響を与えられる行動をしている「私たち自身」にプライドを持つべきなのです。

【岩手ブロック協議会としての役割】

1971年、岩手・宮城ブロック協議会が分離し、新たに岩手ブロック協議会として発足以来、2020年度に創立50周年を迎えます。青年会議所は地域主権型の組織を創り上げ、岩手ブロック協議会内には、13の青年会議所があり「明るい豊かな社会」の実現を目指して、地域課題解決とメンバーの成長に取り組んでいます。
岩手ブロック協議会は、日本青年会議所、東北地区協議会と13青年会議所間の情報交換や連絡調整機関として、地域性に立脚し、共同で取り組むべき広域事業の推進をしていくと同時に、岩手県内の13青年会議所から必要とされる協議会であるべきです。

また、13の青年会議所が各地域で事業を展開するにあたり、各地域が抱えている問題点の解決に手を差し伸べ、有益な情報を提供していかなければなりません。特に岩手における人口減少、少子高齢化に付随する問題に対しての情報提供や自然災害発生時の支援ネットワークの構築に力を入れてまいります。さらに岩手ブロック協議会は「いわてはひとつ」という言葉を先輩諸氏から受け継いできました。13の青年会議所の結束を図り、各地の特性を活かしながら情報交換をし、メンバー同士の交流を行ってまいります。

また近年、岩手県内の青年会議所の会員数は増加傾向にある中、入会歴が浅い会員も増えています。岩手ブロック協議会は、アカデミー事業を通して、青年会議所の本質を理解し地域を牽引する即戦力となる人材育成に注力してまいります。

さらに岩手ブロック協議会は、13の青年会議所の会員の出向で成り立っています。出向したメンバーが様々な経験を積み、人とつながり磨かれることで成長し、その成長が各LOMにとって有益となるよう協議会が出向者の研鎖の場となる運営を行ってまいります。

 

【変えてはならいないもの、変えていかなければならいなもの】

昭和、平成という時代を切り拓いてきたのは青年でありました。令和という新しい時代を担い、切り拓いていくのも私たち青年であります。そして2020年に岩手ブロック協議会は創立50周年を迎えます。私たちは先輩諸氏が積み上げてきた信頼と実績を引き継いでいかなければなりません。今後の青年会議所を考えるにあたり、変えてはならないものと変えていかなければならないものがあります。

変えてはならないもの、それは多くの先輩諸氏のご指導の下、教えていただいた「奉仕」「修練」「友情」のJC三信条であります。先輩たちは、時代の変化を的確に捉え、いつの時代も論ずるだけではなく先頭に立ち率先して行動し、その思いや志を後輩へ伝えてきてくれました。青年会議所は、横の繋がりだけではなく、縦の繋がりも強固であります。歴史ある青年団体だからこそ、その志や信条を引き継いでいかなければなりません。

そして、変えていかなければならないもの。それは自分自身であり、組織体の意識です。私たちは世の中の変化に対応し、自分自身が変化することを決して恐れず行動していくことが大事です。青年会議所は、自ら機会を掴みにいかなければ自身の成長はありません。不連続の連続の組織体であるからこそ、卒業を迎える40歳まで挑戦し続けていく覚悟を持たなければなりません。

【結びに】

私は2010年に一関青年会議所に入会して以来、多くの先輩たちに教えを請け、そして志を同じくする仲間と切磋琢磨してきました。青年会議所は成長の機会を受動的に与えられるところではなく、成長の機会を自ら掴みにいかなければならないところです。自発的な行動こそが、自身を変えられる行動です。青年会議所の活動を通じて様々な経験をする中で、「自分の成長」と「かけがえのない仲間」を得ることができました。これは生涯に渡って私の大きな財産です。私が職場と地域を「私ごと」として考えるきっかけを与えてくれたのは青年会議所でありました。青年会議所の入会が私自身とさらには社業を成長させる機会となりました。

なぜ、私たちはまちづくりをしていくのか。それは、そこに住み暮らしているのが「私」たちだからです。自分や家族のことだと思えば、もっと自分たちのまちを良くしたいと思うはずです。私たちのまちづくり活動が「私」だけではなく、そこに住み暮らす人たちにまで喜ばれる活動になっていかなければなりません。だからこそ、もっと多くの市民や地域を巻き込み、まちづくりをしていくべきです。まちづくりとは地域をより活性化させていくことです。単なるイベントを企画することではなく、地域の課題を把握し根拠に基づいてその課題を解決していく行動であります。その行動の中に自身の成長があるはずです。所属する企業や職場に自身の成長が還元されるから、企業や職場が活性化され、さらには地域が活性化していくのです。まちづくりが人づくりと言われる所以です。

 

「明るい豊かな社会」の実現に向け、さらには将来のJAYCEEに志と信条を紡いでいくために、岩手県内13の青年会議所は論ずるだけではなく本気で行動し、プライドをもって「私ごと」と考え社会を変えていく青年会議所で在り続けよう。

私たちの情熱と行動力が岩手の各地域に明るい未来を創造することへつながっていきます。

 

すべては私たちが住み暮らす岩手の未来と子供たちのために。

自身の成長が企業や地域の活力になると捉え、私ごととして地域を考え行動していこう!

 

 

 

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