山形ブロック協議会 2021年度公式HP

会長意見書

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公益社団法人日本青年会議所
東北地区 山形ブロック協議会
2021年度 会長 鹿俣 貴裕
(所属:公益社団法人米沢青年会議所)

【はじめに】
青年会議所は、明るい豊かな社会の実現を綱領に掲げる団体です。私の考える明るい豊か な社会とは、笑顔が溢れる社会です。人が幸せや喜びを感じたときに笑顔が生まれます。さ らに、その笑顔は周囲の人も笑顔にします。この笑顔の連鎖が生まれるやまがたを創りたい と考えます。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、私たちは経験したことのない困難に直面し、 笑顔になることのできない状況にいます。未解明のウイルスに対する恐怖に苛まれ、大事 にしてきた人と人との直接的な関わりを可能な限り減らすことを求められて活動が制限さ れるなか、人と人とのつながりが弱くならざるを得ない現状です。さらに、こんな時だか らこそ我慢しようという考えと、こんな時だからこそ工夫を凝らして今まで通り行おうと いう考えが衝突し、考えが違う者同士の対立が大きくなり、社会が分断していくのではないかと私は危惧しています。しかしながら、多種多様なメンバーが切磋琢磨し、互いに認め合う環境が整っている山形ブロック協議会には、自分とは異なる考えを受け止めあい、対立ではなく協働して物事に向かっていく力があります。これまでの地域をより良くしようという運動の中で培ってきた協働の力をさらに強くして、目の前の課題に挑戦していきたいと考えます。
他方で、活動するにあたりメンバーの安全安心の確保が重要です。あらゆる手法の模索と2020年度から提唱されている組織改革の推進で、この状況下でも充実して活動できる場をつくり、人と人とのつながりを強固にしていきます。困難に屈せず協働の姿勢で生き生きと活動することで、笑顔であり続ける姿勢をやまがたに強く発信し、私たちが連鎖の起点となり笑顔溢れるやまがたを創ってまいります。
また、私の描く、笑顔溢れる社会の実現のためには、多様性を受けとめる精神を育てることが必要であると考えます。人は、自分と違うものを拒絶します。一方で、拒絶されたほうは、自分を否定されたことにより悲しみや怒りを感じます。そうだとしても、自分とは違う考えの人がいることを学び、その考えを受け入れることはできなくても、その人自身を受け止め同じ社会で生きていくことが必要です。青年会議所に所属するメンバーは多種多様です。これまでに育んできた互いに認め合う環境の整っている山形ブロック協議会であるからこそ、私が、今の時代に必要であると考える精神性にスポットを当て共有し、多様性を受け止めることができる人財をさらに増やしていきたいと考えます。

【日本JC本会との有機的な連携】
山形ブロック協議会は、日本JC本会、地区協議会と連携して運動を展開し、これまで相乗効果を上げてきました。2021年度日本JC本会は、地域が多様性を持ってそれぞれが輝くことにより質的価値を追求する国家を目指しています。
私は、連携事業としてSDGsの推進を進めていきたいと考えます。誰一人取り残さない持続可能な世界を目指すためのアジェンダであるSDGsは、世界規模の取り組みであるがゆえに身近に感じることができない方もいらっしゃいますが、あらゆる組織や取り組みに当てはめて考えることができるものでもあります。青年会議所という団体ややまがたをはじめとする私たちの住み暮らす各地域も持続可能性というキーワードから考えて、SDGsを当てはめてみると、現在の活動内容の大部分が当てはまるとともに、足りない部分も見えてきます。
山形県では、第4次総合戦略にSDGsの推進を盛り込んでいます。また、令和2年8月6日に、山形県と山形大学、山形新聞社はSDGsの考え方に基づき、連携して行動するとする共同宣言を行うとともに、推進母体となるオール山形のSDGs推進プラットフォーム(仮称)を組織し、県民運動への発展を目指すとしています。2019年からのSDGsへの取り組みの蓄積とSDGsの理念に合致するこれまでの運動へも再度目を向けながら、山形県をはじめとする自治体や各種団体とパートナーシップをもってSDGsを推進してまいります。

【公開討論会の開催、支援】
2021年には、任期満了または解散により衆議院議員総選挙が開催されます。やまがたと国の現在を受け止め、私たちの未来をどう創っていくかを熟考するとともに、どんな政策を掲げ行動する人物をここやまがたから国会議員として送り出すのかを真剣に考える機会であると考えます。また、選挙権を持つ年齢が18歳以上となりましたが、直近の県内全域で行われた選挙である令和元年度第25回参議院議員通常選挙における10代の投票率は36.83パーセント、20代前半の投票率は35.28パーセントであり、全年齢の投票率である62.31パーセントに比べると低い傾向にあり、若年の有権者の政治への関心は高いわけではありません。私たちは不偏不党の立場で、一人でも多くの県民が未来を考える機会を提供し、特に若年の有権者の政治への関心を高めます。さらに、この選挙を通じて、私たちの地域だけではなくこの国の未来を考える人を増やすために、主権者としての自覚を高めてまいります。また、5市町の首長の任期が満了することに伴い、各地域で開催される公開討論会について各LOMの支援を行い、政策本位の政治選択が行われるよう連携してまいります。

【笑顔の起点となることのできる人財の育成】
山形ブロック協議会では、入会3年未満のメンバーを対象にアカデミー委員会を組織し、毎年人財の育成を行っています。年齢も仕事も住まう地域も異なるメンバーが学びの場で切磋琢磨することで、やまがたの中に仲間を創り未来の活動におけるつながりや一生涯の友ができます。
2021年度のアカデミー生には、3つの事を学んでほしいと考えます。まずは、JC運動の本質と可能性を学んでいただきたいと考えます。何故地域をよりよくする運動が重要であるか、その運動に携わることになったアカデミー生はこれからどうなっていきたいのか、無限の可能性と向き合っていただき、自身の未来を描いていただきます。2つ目は、多様性についてです。アカデミー委員会に集まるメンバーは多種多様性であり、自分とは異なる考えを持っていることに気づき、その気づきのなかから、何故自分とは違う考えをするのか、自分自身は何故そのように考えるのか深く向き合うことにより、自己理解を深めることができるとともに、他者を受け止めることができるようになります。3つ目は、SDGsについてです。SDGsの考え方を学び、自分自身の仕事と関連させて考える思考を身につけていただきたいと考えます。一番身近な自分の取り組む仕事が、社会の中でどのような位置にあり、持続可能性を持つにはどうしていけばいいのかと向き合った時に、社会とのつながりと向き合うことができるようになります。
お預かりするアカデミー生には、自分自身と向き合い、他者を受け止めることができるようになり、地域をよりよくする人財に成長していただき、各LOM、地域、職場、家族の笑顔の起点となって、やまがたを輝かせていただきたいと考えます。

【会員拡大運動の支援】
山形ブロック協議会に在籍するメンバーは、1992年の1478名をピークに減少し、現在では600名を下回ろうとしています。また、3年間でメンバーの半数が入れ替わるLOMも多く、拡大運動については毎年力を入れ各LOMが取り組んでいます。県内のLOMには、2020年度に100パーセントの拡大に成功したLOM、20名を超える拡大に毎年成功しているLOM、活動地域の人口に対しメンバー数の比率が高いLOM等全国的にも模範となる拡大運動を展開しているLOMがあります。是非この成功体験を県内のLOMはもとより、全国に発信し、共有することで、拡大運動の原動力とさせていただきたいと考えます。デジタル技術も活用し、タイムリーかつ各LOMを元気づける連携を図ってまいります。
一方で、メンバー数が少なく組織の維持のためにも拡大が必要であるLOMもあります。山形ブロック協議会では、是非、そのLOMと青年会議所の在り方、そのLOMがどう在りたいのかビジョンを共有するとともに、連携して活動していきたいと考えます。各地域には青年会議所が必要であり、その地域で活動する青年、未来のメンバーに対し、LOMの魅力や青年会議所の魅力を一緒に伝えることができるよう支援してまいります。

【防災ネットワークの拡充】
2020年7月豪雨により山形県内では、人的被害は少なかったものの700戸を超える住宅の被害をはじめ多くの被害が発生し、その際に、山形ブロック協議会は各LOMと連携し被災地の支援を行いました。近年多発する自然災害はいつでも起こり得ると考えますが、JCは単年度制を採用しており毎年担当者が変わります。素早い連携と対応のために、年初にLOMとのネットワークや各種規程やマニュアルの確認を行い迅速に動くことができる体制を整えます。また、2020年度までにできたつながりをさらに強固にして県内のJC以外の団体との連携を深め、県外の団体との連携を模索し、防災ネットワークを拡充していく必要があります。
また、2011年に発生した東日本大震災から10年の月日が経ちます。当時の記憶が風化することについてネガティブな文脈ではなく、ポジティブな文脈で捉えるとともに、いつ起きるとも限らない大災害への備えを今一度考え防災力の向上を図ってまいります。さらに、今も困難な状況にいる東北の仲間に心を寄せるとともに、東日本大震災からの歩みを確認していきます。いつ自分自身が被災者となるかはわかりません。自分自身の身を守り、自分たちの愛するやまがたを守る力を培います。

【山形ブロック大会の開催】
山形ブロック協議会の運動の最大の発信の場として、開催地域の発展からやまがた全体の発展へとつなげる場として、そして、主管LOMの成長の場として開催されてきた山形ブロック大会を2021年度は天童の地で開催します。将棋駒と温泉、フルーツのまちとして知られる天童市とそのまちとともに発展してきた公益社団法人天童青年会議所と協働して、やまがた、メンバー、来場者により良い変化をもたらす大会としてまいります。天童青年会議所は、近年では、ギネス世界記録を達成するなど、地域や人をしっかりと巻き込んで運動を展開しているLOMであり、その強みを発揮していただくとともにメンバーと学ばせていただきたいと考えます。
一方で、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、2020年度は例年通りの形式では開催することが難しい状況でした。2013年に会員大会からブロック大会へと名称を変更するとともに、毎年進化してきた大会の本質と向き合い、どうやったらその本質を損なわずに形にすることができるのかに挑戦し、更なる進化を図ってまいります。
また、主管地域の魅力を発信する事業についても、実施されることになった背景と向き合うとともに、あらゆる可能性、手法を検討して形にしてまいりたいと考えます。主管地域の魅力は、触れた人を笑顔にするものであり、ワクワクさせるものであるはずです。その魅力を私たち自身が感じ、伝わった時の状況を想像し、いいものだからこそ何とか伝えたいという思いを持って事業を構築してまいります。

【JC運動の発信】
私たちは、自分たちの情報を発信し広報活動を行います。それは、広くやまがたとつながりを作ることで、私たちの運動に興味を持ち、参加し、理解してくださる仲間を増やすためであり、自分たちの発信するものに自信を持っているからです。
一方で、まだまだ発信できる情報があると私は感じています。事業活動の様子に加え、携わるメンバーの人となりや考え、想いをはじめ、やまがたの仲間のひたむきに取り組む様子、私たちしか知らないやまがたの魅力等、直接会う機会が減っている今こそ、デジタル技術を活用し、沢山の情報を発信します。また、やまがたの魅力を知っていただくとともに、東北や日本の仲間とのつながりを活かして、私たちが伝えたいと感じる情報に出会うためにアンテナを高く張り、情報の収集をしてまいります。
また、情報はこちらからの発信だけではなく、受信者に伝わってこその広報活動です。伝わりやすい工夫はもちろん、定期的に受信者にヒアリングを行い、年間を通してブラッシュアップし、より良い広報活動を行ってまいります。

【安全安心な活動の場】
はじめにで述べたようにメンバーの安全安心の活動の場を提供する義務が組織にはある と考えます。安全とは客観的な活動しやすさであり、安心とはメンバーの主観での活動し やすさであります。山形県はその面積の広さや冬季間に降雪することから、直接会って活 動するためには、時間をかけることや、困難な雪道を通らなければならないという特色が あります。また、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点からもデジタル技術を活用し、安全な活動の場を設ける必要があります。他方で、直接会って行う活動を否定するものではありません。2020年度にもウェブ会議が続き、久しぶりに会って行う会議がありましたが、その際の対面で伝わる情熱は普段の倍以上にも感じました。大切なことは、デジタル技術のいいところを取り入れながら、これまで大切にしてきた人と人とのつながりを強固にしていくことです。会えない時間を何に費やすかによって、会った時の効果を何倍にもするために、デジタル技術のメリットデメリットを明確にし、その技術の効果を最大限に発揮できる活動、事業の推進を行ってまいります。

【結びに】
私たちの未来は明るいのでしょうか。
新型コロナウイルス感染症やそこから派生する様々な課題、また、これまで抱えてきている社会課題に目を向けると明るいとは言えないという方もいらっしゃると思います。しかしながら、私たち自身が、その課題を解決した未来やその課題を克服し笑顔で生きていく未来を描くことができれば、未来は明るいと言えるのではないでしょうか。よって、私は私たちの未来は明るいと断言します。いつの時代も未来を創るのは青年であり、自分自身なのですから、しっかりと明るい未来、笑顔溢れるやまがたを描いていきましょう。
結びとなりますが、先人たちが夢を描いてきたからこそ、今があります。先人たちから受け継いだ今を受け止め、私たち自身も夢を描き、後の世代に受け継いでいくことが、私たちの使命であると考えます。こんな時代だからこそ、できないを考えるのではなく、どうやったらできるのか英知を結集し考え、仲間と協働して形にしてまいりましょう。夢と笑顔溢れる「やまがた」の実現のために。

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