33の革新 誰もが夢描けるしなやかで強い持続可能な愛知の未来創造

会長所信

  • HOME »
  • 会長所信

公益社団法人 日本青年会議所 東海地区 愛知ブロック協議会
2021年度 会長所信

会長

 

 2021年度 会長 山﨑 博征

(JCI江南)

【はじめに】

1945年の終戦後以降、国からの要請で全国民の行動に規制がかかった事があっただろうか。目に見えないウイルスとの戦いでは、医療関係者が国を守るため命を張って戦い医療崩壊を防いでくれている。また、人と密接になることに制限が設けられ、多くの人々で賑わっていた観光地やレジャー施設などは人が閑散となり、3密を避ける行動が当たり前になってしまった。そして、経済活動は足止めとなり国民の生活が危ぶまれている。しかし、この状況で私たちの運動を止めることは、礎を築いてくれた先人の功績に背くことであり、幾度となく国難に立ち向かったJayceeの志は、常に上を向いて足元を固めていると信じている。誰もが想像していないこのような状況になったからこそ、私たちは原点を見つめなおし、大輪の華を咲かすため下へ下へと根を張る行動をするべきだと考える 。

日本青年会議所の設立趣意書にこのような一文がある 。

「全人類の光明は、われわれ青年会議所の純粋な正義感と、目的完遂の確固たる実行力にうらづけられて初めてその輝きを見出し得る。」

私たちはどんな困難に直面しても、純粋な正義感で課題を抽出し、目的に向けて確固たる実行力で未来を切り拓く必要がある。

あなたの勇気あるその一歩が、新しい時代を創るのだ 。

【愛知の経済再成長】

内閣府より2020年46月期のGDP成長率が発表され、年率換算で27.8という数字になった。このコロナ禍で愛知も例外ではなく県内GDPは下がり、経済成長率はマイナス成長になることが予測される。そのような状況下でActive Citizenである私たちが、取り組むべき課題を見つけ、5年先・10年先の未来を見据えた経済活動を他団体や企業とパートナーシップを結び 展開することは、愛知の希望溢れる未来の礎になる。

モノを作れば売れる大量生産・大量消費の時代から、インターネットの普及により顧客が世界中に広がったオンラインビジネス、そして 、電子マネーの推進により現金を持ち合わせなくても、様々な所でショッピングが可能な時代になり、今回のコロナ禍によりその形はまた新しく変動することが予測され、過去の事例にとらわれたビジネスモデルでは、この先の経済成長にブレーキがかかってしまう。急速な進化による経済成長がコロナ禍により足止めになってしまった今だからこそ、誰もがワクワクするイノベーションを生み出すため、常識に捉われない 思考の枠組 み変化を行い、ダイバーシティマネジメントを推進し、新しい時代を創り上げるベースとなる質的価値を我々青年が取り組む必要がある。

またSDGsを推し進める組織として、持続可能な社会に結び付く経済成長も考える必要があり、今日まで私たちはSDGsの取り組み事例を知識として学び、世の中に必要とされるその見識を身に着けてきた。次のステップとしてそれらを行動に移すことが大切であり、これからの経済成長に欠かせない取り組みになる。そして、その取り組みは、誰もが夢描ける新しい価値デザインにつながるのではないだろうか。

【世界中に広がる可能性】

新型コロナウイルス感染症が中国武漢市で発生し、僅か3ヶ月ほどで パンデミックとなり、これほどの短期間で世界中にウイルスが広 まったということは、見方を変えれば世界が身近にあるという捉え方ができる。コロナ禍により国境は閉鎖されてし まったが、ITツールの発達により海外とのつながりがなくなった訳ではない。海外とのつながりを閉ざすのでは なく、この先新型コロナウイルス感染症の終息を信じ、今まで以上の関係を作ることは新しい時代を創るにあたって必ずメリットが生まれると信じる 。

近年では、外国人技能実習生制度の見直しによりアジア圏を中心に多くの実習生が我が国で仕事と生活をし、愛知の外国人 技能 実習生雇用数は全国で1番多くなってい る 。しかし、その実態はただ労働 力不足を補うための人 財と捉えられていることが多く、本来の日本の技術や技能を習得させる目的から遠ざかっている現実もあ る 。日本の技術や技能は世界でもトップクラス であることは今までの実績で証明されている。しかし 、外国の文化・風習を柔軟に取り入れながら、 自国の文化・風習を外国 人に伝え、自国中心主義からの脱却を試みている組織・企業がどれだけあるのか。決して日本の文化・風習が世界的に見て 、優れていないと比喩しているわけではなく、自国の良さと 外 国の良さを考え、自国中心主義からの脱却を行うこと は、イノベーションが生まれるきっかけになるのではないだろうか 。

また、アジア圏にはこの先の未来に希望があふれている国があり、そのような国は日本の技術や技能 ・商品・教育等を必要としているはずだ。Active Citizenである私たちが、海外に視野を向け技術・技能 大国である愛知から世界に向けて行動することは、愛知の未来に希望をもたらすことにつながると信じている。世界中に広がる可能性を、新しい時代に向け人財教育とビジネスの両側面からイノベーションして いこう。

【産学官民の連携による運動】

一分野の組織体で行う活動に限界が見え始めた現在において、様々な分野でパートナーシップを結びそこから生まれた革新によって、新しい商品や、新しい生活環境などが生まれている。青年会議所の運動も例外ではなく、今日まで多種多様な企 業・ 団体とパートナーシップを結びインパクトを与える運動を行ってきたことも事実である。私たちは、今日までの先輩諸氏の努力により産学官民のネットワークを持つことができている。そうであるなら、そのネットワークを活用し、地域益となる運動を展開しよう。

【33の革新】

青年会議所の歴史は、いつも時代の変化と共に歩んできた。戦後の焼け野原からの復興は経済成長なくして、成し得ることはできなかった。産業が発展し経済成長してからの課題は多種多様であり、礎を築いていただ いた先輩諸氏はその時代に突 き付けられた課題解決に、魂を込め運動を展開されてこられたのは、歴史を振り返れば一目瞭然である。

新型コロナウイルス感染症がパンデミックとなり、市民の生活様式が大幅に変わり仕事の取組み方も変わり始め、青年会議所の運動の在り方や運営方法も変わらなければいけない時代が来た。また、これをピンチと捉え るのではなくチャンスと捉え、思考の枠組み変化を意識しダイバーシティマネジメントを取り入れ、イノベ ーションを起こしていこう。しかし、忘れてはいけないことがある。それは、青年会議所の歴史を知り、先輩諸氏の功績に敬意を示し、誇りを持つことで ある。そして、私たちはその礎の上に立たせていただいていることに感謝をし、時代に合わせた運営を行い、皆がワクワクする運動を展開しよう 。そして、日本青年会議所から発信され、東海地区協議会を通して愛知ブロック協議会に届く情報を、各LOMにただ伝えるだけでは 主体性に欠け 、 地域が自立することの疎外になる。そうならないよう、愛知ブロック協議会として主体的に自立を促し、革新が起こるよう支援をすることが、これからの協議会としての在り方で ある 。

33の革新を私たち愛知ブロック協議会が下支えすることで、しなやかで強い組織を形成し、持続可能な誰もが夢描ける愛知の未来を創造しよう。

【進化する広報戦略・ブランディング 】

私たちが行う運動は、一人でも多くの人に伝わって初めてその意味を成すわけであり、どんなに素晴らしい運動・活動を展開しても伝わらなければ意味を成さない。その上で、効果的な広報戦略を立てるのはもちろんのことであるが、そのもの自体にブランド力をつけること、会員間の意思疎通を図り一人でも多くの市民に発信することが重要であり、これらの要素が重なった時に得られる相乗効果は絶大なものと言える。市民の心に届く運動にはそのような背景が必ずある。

33LOMの支援を任務とする愛知ブロック協議会として、各LOMが行う事業の広報戦略・ブランディングを横のつながり として 活かし支援し、広報戦略は、時代の変化に伴い大きく様変わりしており、チラシ・ポスターの時代からホームページ、SNSなどデジタル化が主流になりつつある。そして2020年3月よりスタートした次世代通信5Gは、2021年12月には人口カバー率90% を 目指したインフラ整備が進んでいる 。私たちはこのような点 も視野に入れ、大量通信が可能とするデジタル広報の手法にも取り組んでいく必要がある 。

【知識・見識・胆識を備えたリーダー育成】

これからの時代に求められるリーダーとはどのようなリーダーなのだろうか。一昔前のリーダー像といえば、自身の考えや価値観が強く、目指したターゲットに力強く突き進み、先頭に立って組織構成員を引っ張るオピニオンリーダーが主流だったと思う。近年では、組織構成員が活躍しやすい環境を創出し、リーダーとしてプレイヤーを下支えし目標達成に導けるサーバン トリーダーが支持されているかと思う。青年会議所の活動を行うにあたり、私たちはリーダー像について考えることは必然であり、常にその時代に 合った人物像を追い求めないといけない。なぜなら、青年会議所は時代にあった地域の課題を抽出し 、 その解決に向けた糸口を見つけ 、持続可能な社会になるための一石を投じる団体である。これからの新しい時代は、思考の枠組み変化と、多様性を受け入れる事が求められ、様々な事柄に対して柔軟な対応と判断が必要となる。しかし 、昔も今も変わらずリーダーに必要なのは、「知識・見識・胆識」の3識 である。多くの情報から、本当に必要なモノを抽出し、素早い決断と行動ができるリーダーがいつの時代にも求められている。そうであるのなら、新しい時代のリーダーとして「しなやかで強い」そのような人財が求められるはずだ 。

【組織改革を基軸とした拡大戦略】

コロナ禍において、生活様式に変化が出始め組織においても時代の流れに合わせ、変化しないといけない時代を迎えようとしている中、日本青年会議所は2020年度より組織改革に着手している。2021年度もその流れを引き継ぎ、次世代にむけた組織改革を推進する必要がある。青年会議所会員が今以上に活躍できる環境と、私たちの運動がより市民に届く組織改革を模索し、激動の 時代に取り残されないよう、しなやかで強い組織にしていこう。

毎年会員が減少している愛知ブロック協議会だが、どのような原因で会員数が減少しているのであろうか。愛知ブロック協議会は毎年約400人を超える入会に成功しているが、退会者が約250人、卒業生が約200人いる。年齢制限がある青年会議所にとって卒業生を減らすことは困難ではあるが、退会者を減らすことは、可能だと思 う。そのために、なぜお金と時間を使って入会した会員が退会してしまうのか調査分析を行い、退会者を減らすための組織改革を推進する必要があるのではないか 。

しかし、毎年のように会員が減少している中、2013年を境に女性会員は増加の傾向にある。それは、政府が女性の社会進出を推進してきた時期と重なり、女性が社会進出を目指している証とも捉えることができるのではないか。そうであるならば、青年会議所も女性が活躍できる機会を用意し、女性会員の拡大を進め、誰もが活躍できる組織に改革する必要もある。また、近年の若年層はITツールを使いこなすことに長けており、先を見据えたトレンドにも敏感で、地域の未来を創る青年会議所にとって貴重な人財とも言え、組織を活性化させるためにも、若年層の拡大を積極的に行う必要がある 。

私たちは、人々が自然と集まり、誰もが活躍できる組織となるための組織改革を常に求め続けることが重要である 。

【終わりに】

青年会議所には夢がある。

私は、2009年に江南青年会議所が主催する花火大会で自身の心を奪われ、居ても立っても居られない衝動にかられ翌年に青年会議所の門を自ら叩いた。当時の私は、仕事もない、人脈もない、スキルもない 、すべてにおいて未熟すぎる人間であった。それが故に、青年会議所で行われるすべてが新鮮であり、学びであり、成長の機会であった。辛い日々を過ごす中でも、一歩前にと歯を食いしばることで豪傑と呼ばれる先輩に教えをいただき、志高い同志と切磋琢磨する中で、青年会議所の魅力に取りつかれ、自身を磨く場所に踏み込んでいくことができたと思っている。何もなかった私に、挑戦するチャンスをいただき、この10年で様々な役職を経験させていただき、その過程で常に私自身が胸に秘めていた言葉が「 チャンスは一瞬であり、後悔は一生。」である。ならば己の魂を奮い立たせ、一瞬のチャンスを逃さずチャレンジした方が良い 。一見大変そうであっても、行動に移せば乗り越える事ができるはずだ。なぜなら、同じ思いを共有し挑戦し続ける同志が、あなたのそばにいるからだ。

自身の未来のため、地域の未来のため、そして、この愛知の未来のため、その一歩が新しい時代を創り、 夢をつかむためのイノベーションを起こそう。

日本青年会議所

33会員会議所

SNSリンク

  • フェイスブック
  • ツイッター
  • インスタグラム
  • ユーチューブチャンネル
PAGETOP