2022年関東地区東京ブロック協議会公式ホームページ

会長意見書

公益社団法人 日本青年会議所 関東地区
東京ブロック協議会 2022年度 会長意見書
公益社団法人 日本青年会議所
関東地区 東京ブロック協議会
第51代会長 小美野 義一

はじめに

2019年新型コロナウイルスが慢延し世界的なパンデミックとなり、人とのつながりのあり方がアップデートされました。2022年度はWithコロナからポストコロナへの時代の転換期であり、人類が経験したことのない時代へと新たな一歩を踏み出します。先行きの見えない経済社会だからこそ、人々の夢や希望は明るい豊かな社会を描く原動力です。また自分さえ良ければ良いという自己中心の考え、他人への無関心が強く現れている時世だからこそ、互いを思いやり喜びや幸せを分かち合える愛が溢れる社会を築いていきます。私たちが守りたい大切な人のため、未来を生きる子供たちのために「人々が夢や希望を抱き、愛が溢れる社会」に向けて2022年度東京ブロック協議会は運動を展開します。

東京ブロック協議会の存在価値

東京ブロック協議会には2つの役割があります。1つ目は「LOMサポート」です。東京ブロック協議会は日本青年会議所の連絡調整機関として、24LOMとの架け橋になり、LOMの課題解決に向けたサポートを行います。2つ目は「東京の課題解決に向けての取り組み」です。東京都においての広域的な課題解決に向けた運動を展開して参ります。地域社会に共感され、大切な人たちに誇れる運動を通して、東京から日本を変えていきます。そして東京ブロック協議会の掲げるLOM支援は「LOMの人材を預かり、立派に育て、LOMにお返しする」ことです。東京ブロック協議会では「社会にイノベーションを起こす、プロフェッショナル」という強い信念を持ち、専門知識を生かし実行できる、さまざまな環境下でも楽しむことができる人材を育成いたします。

地域に夢と希望を、魅力的なLOMへ 拡大支援委員会

各地会員会議所が、直面している課題があります。それは「会員拡大」です。会員拡大は青年会議所を知らない人に青年会議所の魅力を伝え、仲間になってもらい活動してもらう大切な運動です。拡大候補者の入会動機として3つ重要な要素があります。1つ目は「どんなことをしているのか」青年会議所は課題解決に向けて取り組むため、地域社会に共感を生み、大切な人たちに誇れる運動である必要があります。2つ目は「どんな組織なのか」世の中に最も必要とされる組織であるために、守るべきもの、変えていくべきことを見極め変化することで魅力的な組織を作っていく必要があります。3つ目は「どんな人がいるのか」、もしも魅力的な人材が多くいる会であれば自然と人が集まってきます。誰と一緒に学び、時間を共有していくのか、また運動を起こすのも人であるからこそ魅力的な人材を育成することは会員拡大にとって最も重要な解決策です。そして「拡大の手法」についても全国各地の拡大事例を調査、分析し、「拡大の手法」を4LOMに提供します。また長い目線でLOMの発展を考え、拡大支援委員会に20代の出向者を積極的に募り、若い世代とともに「会員拡大」でLOMのサポートをしてまいります。

変化の原動力となれるリーダーの育成 アカデミー研修委員会

先行きの見えない時代だからこそ、時代を切り開いていく力が必要です。これからの青年会議所に必要とされる人材は、自らが率先して行動し、変化の原動力となれるリーダーです。青年会議所のVMV、三信条である「奉仕」「修練」「友情」を学び、JCの正しい専門知識を習得します。そして明るい豊かな社会とは何か、「VISION」を描き、そのためにどうありたいのか「MISSION」を決め、どのような基準で取り組むべきか「VALUE」を各々が自分自身の答えを見つけることで、「人の心を動かす」ために必要な強い信念と熱意を身に着けることができます。自分のやるべきことに責任を持ち、自信を持ち取り組むこ
とで、共感を生み、「人を動かす」ことができる変化の原動力となれるリーダーを育成いたします。

未来に希望を 2023年の全国大会に向けて 全国大会支援委員会

2023年に東京青年会議所主管の全国大会を行います。全国大会は「獲るまでが茨の道」そして「獲ってからが修羅の道」と呼ばれるほどに苦難を乗り越えなければ成功しないコンベンションです。2023年の全国大会を成功させるにはさまざまな方々との協力体制が欠かせません。そのためにも、まずは全国への周知することに取り組んでまいります。そして副主管である東京ブロック協議会と東京青年会議所とのメンバー間による交流を図り、関係を深めることでサポート体制を構築し、最高の形で迎えられるように準備してまいります。

武蔵野からイノベーションを、地域に夢と希望を!! ブロック大会運営委員会

ブロック大会は幾多の困難を乗り越えてきた先輩たちが築いてきた東京ブロック協議会の歴史そのものです。2022年のブロック大会は51回目を迎えます。この大会は次の半世紀を描く、東京ブロック協議会の新たな歴史に向けた大きな一歩となります。またコロナ禍において自粛や制約を強いられる中、地域コミュニティーが衰退し、人々が集う機会が減少している時だからこそ、地域社会にイノベーションを生む、良き変化の原動力となる起爆剤が必要です。地域に宿る運動の理念と、地域が持つ魅力を最大限に生かし、地域益を主軸に、東京ブロック最大の運動発信を行います。「会員の運動意識の変化」「開催地域の活性化、市
民意識の変化」「世論を動かし社会に変化」この3つの変化を巻き起こし、老若男女問わず、地域の方々が東京ブロック協議会に希望を持ち、笑顔が溢れる大会へと変化させ、東京から日本を変えるための運動を展開します。

未来を描く、その1 票に夢と希望を 政治行政委員会

我が国日本においての選挙のあゆみ、特に1票という選挙権を得るために、先人達は未来に夢と希望を抱き、命をかけて戦い、勝ち取ってきた歴史があります。日本の選挙制度は、代表者を選任する議会制民主主義として、一人ひとりの民意を反映した制度でありますが、近々の選挙の投票率を拝見すると、残念ながら多くの地域で50%に満たない状況であり、民主主義と言われながらも、低い投票率を見る限り、一人ひとりの民意が十分に反映されているとは言い難い現状があります。この現状を打破するためには、投票率の改善・向上は不可欠です。投票することは、これ即ち自らの責任で自らの未来を切り開いていく意思の表れであり、昨今の利己主義や周りへの無関心という閉塞感の改善策となります。そこで、主権者としての自覚を養い社会に参画する意識を向上させるため、公開討論
会の開催支援や、質の高い政治的リテラシーを草の根から醸成すべく、青年会議所運動を通じて、主権者意識の向上を積極的に推進し、投票率向上に向けた運動を展開し、愛が溢れる社会に向けて取り組んでまいります。

地域密着L 型企業が日本経済により良い変化を 経済再生委員会

地球温暖化により気候変動が悪化し、サスティナブル(持続可能)の概念が定着されつつあります。CO2(二酸化炭素)の排出量を減らすため、2050年には自然環境でカバーできる二酸化炭素の排出量と消費量を実質0にするカーボンニュートラルにより脱炭素社会と移行しつつあることから、その先にあるパラダイムシフトに向けて、企業評価も変わりつつあります。環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)ESGという概念が普及しはじめ、経済と環境は切り離せない関係にあります。また日本のGDPのうち、グローバル企業(G)が稼いでいるのは3割程度、残りの7割を占める多くは地域密着型(L)の中堅、中小、ローカルサービス業が生み出しています。旧態依然として年功序列制や内部の論理だけで意思決定を行う日本型経営の主流から脱却できず、ダイバーシティ(多様性)、DX(デジタルトランスフォーメーション)、SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)、SDGs・ESG(環境、社会、ガバナンス)への取り組みができていない企業も多くあります。大きな伸び代のある地域密着型(L)の企業の変化が日本経済の再生につながります。世界有数の金融都市である東京の地域密着L型企業から「変化の原動力」となり、日本経済をアップデートするため、世界で輝ける東京となり、より良い変化を促します。

自助 共助 公助 そして想定外から想定内へ 防災街づくり委員会

2019年度に武漢で発生した新型コロナウィルスは瞬く間に世界に広がり、私たちの生活環境、価値を一変させました。パンデミックは自然災害と違い、対策をたて迅速に実行しなければ収まりません。国や都が行っている対策は有識者や感染対策の専門家によって有効だと裏付けされたものでありますが、都民の生活や感情が取り残されております。東京ブロック協議会は東京都と都民の架け橋となり、ポストコロナに向けパンデミックからの復興の道へと舵を切ってまいります。そして防災への取り組みとして、近年多発している豪雨による土砂災害や、ゲリラ豪雨、強い勢力を持つ台風の発生、長期間続く真夏日など地球温暖化の脅威はすでに現実のものとなりつつあります。温暖化対策を推進・加速させることで災害そのものが発生しないようにすることへの取り組みと並行し、今後首都直下型地震や水害被害等、様々な災害から身を守り、生き抜く力を養う必要があります。また災害が起きても被害が出ないようにするための街づくりを推進していきます。

オンライン配信のその先へ 広報戦略委員会

東京ブロック協議会は公益団体であることから、一般参加者を対象にした事業を行う必要があり、尚且つ、地域社会を変え、東京から日本を変えていくには、私たちの運動を伝える手段が重要であります。戦略的に都民に周知するため、伝えるプロであるマスメディアの力をお借りし、広く都民に周知していきます。各地会員会議所の発信の一助となるような関係構築を図り、継続体制を築いてまいります。またコロナ禍による社会情勢の変化により、各地会員会議所のオンライン配信への需要が高まっています。対外に広めるツールとしてオンライン配信は効果的であり、各地会員会議所に必要とされるスキルです。東京ブロック協議会ではオンライン配信できる人材を育成し、各地会員会議所の模範となるようなオンライン配信を活用した広報を行い、対外に向けて広く発信してまいります。

楽しいを追求した本気の交流 渉外交流委員会

私が考える青年会議所の魅力は「メンバー」です。地域や人のために、向上心を持って、活動するメンバーを見ると、とても魅力的に感じます。仲間がいれば、どんな困難も乗り越えられます。青年会議所は40歳で卒業を迎えますが卒業後は当たり前にあった機会はありません。けれども一つだけ確実に残るものは「信頼できる仲間」です。東京ブロック協議会ではさまざまな交流の機会を通じてメンバーをつなぎ、地域を越え新たな仲間との信頼関係を築く機会を提供してまいります。東京ブロック協議会の交流事業は大人の社交場として「楽しい」をテーマに本気の交流を追求し、新たな可能性にチャレンジしてまいりたいと思います。

最後に

2022年度はWithコロナからポストコロナに向けて、新たな時代へと突入します。「人々が夢や希望を抱き、愛が溢れる社会」を築くためには「変化」こそが次代を築く力であり、これからの青年会議所に必要とされる力です。私たちが「変化の原動力」となり、「その先へ」未来をともに描いてまいりましょう。

変化となれ、その先へ Be the change for the future

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