誰もが希望を描ける 愛が溢れる宮城の実現に向かって  

会長所信

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                                公益社団法人日本青年会議所
                                東北地区宮城ブロック協議会
                                2022年度会長 尾形長治

私たちには大切にしたい人がいます。
私たちには大切にしたい故郷があります。
これから先の未来も大切なモノを守るために私たちは挑戦し続けます

【はじめに】
コロナウイルスが確認されて以降私たちの当たり前の生活は一変しました。これまでとは異なる生活様式による経済活動の停滞がもたらす景気の低迷や働き方の変化に加え、変異を繰り返すコロナウイルスの影響により人々には将来への不安や感染への恐怖が蔓延しています。さらに近年多くの自然災害や人口減少に伴う少子高齢化、都市部への一極集中、格差社会、環境問題など、私たちを取り巻く環境は様々な課題が山積しており、大きく変容する困難な時代の中を私たちは生きていかねばなりません。しかし、戦後間もない荒廃した中で「新日本の再建は我々青年の仕事である」という志のもと日本の再建に尽力した先輩諸氏をはじめ、これまで幾多の困難に見舞われながらも先達は明るい豊かな社会の実現のため歩みを止めることなく進んできました。そして、私たちもまた、未曾有の被害をもたらした東日本大震災から復興に向けて歩みを進めてきました。いつの時代であっても困難を切り拓いてきたのは利他の心をもち積極果敢に挑戦する青年たちです。私たち責任世代が明確なビジョンを描き、誰もが行動に移せる仕組みを確立し、積極果敢に挑戦することで人と地域の幸せを生み出す持続可能な地域社会を実現しましょう。

【宮城ブロック協議会の目指すべき姿】
宮城ブロック協議会はLOMに一番近い日本青年会議所と言われ、日本青年会議所の掲げる方針や運動を県内各地域で推進する役割があり、各LOMに対して運動の目的や得られる効果を分かりやすく伝え地域の発展に向けて協力体制を築く必要があります。そして、もう一つの役割がLOMの支援であり、LOMを支援することこそが宮城ブロック協議会の最も大きな役割です。県内には11のLOMが存在し約500名の同志が存在しており、それぞれのLOMと個人が知恵と力を結集させれば大きな力となり、地域をより良い方向へ導く運動が展開されるため、各LOMの組織力向上と人財育成の両輪の支援をすることで各LOMの運動推進につなげます。また、日本青年会議所にはLOMの組織力の向上や人財育成、地域の活性化につながる様々なプログラムやツール、長きに亘り蓄積された有益な情報が存在しています。さらに、全国にはそれぞれ独自性のある691のLOMがあり、個性をもった約30,000名の同志が存在しています。日本青年会議所のスケールメリットを活かし、県内だけではなく県域を越えた各地域での成功事例や取り組みなどの良質な情報を共有することで、各LOMが抱える課題の解決に向けての支援に努めます。また、ブロック協議会は各LOMからの出向者で構成されており、所属LOMとは異なるスピード感やスケール感での活動、新たな人間関係構築の中で、出向メンバーが得られた経験や人脈をLOMに持ち帰ることで組織が活性化され、さらなる運動の推進につながります。JC運動の昇華に必要不可欠である組織論と運動論を身に付けた出向メンバーが、所属LOMでリーダーシップを発揮し、周囲に経験やメリットを伝えることができれば自ずと出向者が増える好循環の流れが生まれるため、大きな成長と発展の機会をつくることがブロック協議会には求められています。日本青年会議所や東北地区協議会と連携し、LOMが自立的に運動を推進するための実情に合わせた細やかな支援を行うと共に、質の高い組織運営、凡事徹底と率先垂範の姿によって各LOMから真に必要とされる宮城ブロック協議会を目指します。

【JCにどのように向き合うのか】
JCは様々な成長の機会に溢れていますが、それは積極的参加によって初めて見出せるものです。だからこそ自身がどのように向き合うかで得られるものは大きく変わるでしょう。JCに入会した動機や、重きを置いていることは個人によって自己成長、会社の成長、地域活性化、人脈形成など様々だと思いますが、共通していることは何かをより良くしたいということのはずです。単年度制による役割の変化や新たな人との出会い、事業・各種大会の機会は自身の価値観をさらに広げる好機であり、真摯に向き合い取り組むことで自身に得られるものを見出せるはずです。様々な機会を自ら掴むことで自身の価値観は大きく広がり、これまで無意識だったものが意識できるようになり、自分のための行動がいつしか誰かのための行動になります。JCでの経験は単なるスキルアップだけではなく自身の視点を変え視野を広げる機会です。強い目的意識をもち活動の中で得られる機会を前向きに捉え多くの同志との出会いを大切にしましょう。さらに、JCには国際的な規模である世界会議など自身の価値観を広げる機会が日本国内にとどまらず広がっています。本年はJCI ASPACが堺高石の地にて行われ、アジア諸国の同志が集う大会が国内で開催される絶好の国際交流の機会です。地域社会で幅広く良い影響をもたらす存在となるため、リーダーにとって必要とされるグローバルな視点をこの機会に掴みましょう。

【LOMと地域を牽引する人財の育成】
どのような組織であっても最も大切なのは組織を構成する人です。人が輝く組織が地域をより良いものへと導く運動を起こせる魅力的な組織につながります。現在宮城ブロックでは入会3年未満の会員数が全体の約50%に及んでいます。入会歴の浅い会員がJCの基本となる運動理念を理解することで各LOMの組織力の強化につながり、さらなる運動の推進が期待されます。本年は日本青年会議所の共通プラットフォームを活用し、入会3年未満の会員に対して青年会議所の理念や志、運動の本質を学ぶ機会をつくることで地域社会に求められるJAYCEEとしての資質を身につけ、まちづくりに取り組める人財の育成に取り組んでまいります。さらに、現代社会は地域や人が求めるニーズや課題は様々であり、先の見えない時代だからこそ、これまでの価値観に捉われることなく地域や社会により良い変化を起こせる人財の育成が必要になります。AIやIoTの活用、DXの推進により人の仕事がテクノロジーに代替され、想像力や問題解決力などの人にしかできないことに価値が求められる時代になりました。地域課題の本質を見出し、人を巻き込みながら課題解決へと導くリーダーシップを身に付けると共に、JCの運動にとって最も大切な要素である他者を思いやる利他の心を醸成し、LOMと地域を牽引する人財へと導きます。

【誰もが活躍できる魅力ある組織へと進化】
近年、全国的に青年会議所の会員数は入会者の減少と退会者の増加によって減少しており、会員拡大運動の鈍化と活動に意義を見出せない会員が増加していることが要因となっています。課題を解決するためには、JC運動の基本となる理念を理解する人財が増加することによって推進される会員拡大運動と、入会歴や属性に関わらず全ての会員が活躍できる組織への進化が必要になります。明確な理念のもと会員が他者に対して良い影響を与えることで理念の共感が広がると共に、時代背景に伴う慣習の見直しや会員の個性を引き出せる組織へと進化することで、会員一人ひとりにとっても所属している意義を見出せるはずです。宮城ブロックでは中期的な視点で課題を解決へと導くために、2021年度に5年に亘る計画である理念共感拡大グランドデザインを策定しました。本年も引き続き3つの重点目標である理念教育システムの再構築・行動化のための良質な情報共有・多様性のある組織の確立を達成するための具体的な取り組みを推進し、理念を広める人財の育成と誰もが活躍できる多様性ある組織への進化の両輪を回すことにより、大きなインパクトを生み出せる魅力溢れる組織の実現を目指します。

【青年らしい目線でまちの未来を描く】
 現代社会はコロナ禍の以前からテクノロジーの急激な変化に伴う何が起こるか分からないVUCAの時代に突入していましたが、コロナウイルスの影響により社会構造が変化しさらに先行きが不透明な時代に移行しました。私たちはまちの未来をつくる責任世代として、明るい豊かな社会の実現という普遍的な運動を展開する必要があり、時代の潮流を見極め県民が希望を描ける明確なビジョンを示すことが効果的です。ビジョンが明確化されることでゴールから逆算して未来が描かれると共に、組織内の方向性が定まることで質の高い活動や運動が期待されます。宮城県においては、宮城の将来ビジョン・宮城県震災復興計画・宮城県地方創生総合戦略の3つの計画を統合した新・宮城の将来ビジョンが2021年3月に策定され、県内各地域においてもまちのビジョンを示した総合戦略などがあります。行政が策定したビジョンを検証し、さらにまちをより良くするために青年らしい視点を取り入れたまちの中期ビジョンを作成することにより、私たちの運動が持続的にまちの課題を解決し発展へと導く大きなインパクトを与えるものになるでしょう。各LOMのビジョン作成にあたりロールモデルを共有すると共に、策定に向けての支援と策定後の運用に向けての支援を展開し各地域での運動推進につなげます。また、近年、自然災害を中心とした災害が全国各地で増加傾向にあり宮城県においても様々な災害が発生しています。2011年には未曽有の大災害である東日本大震災を経験しました。私たちはこれまでに得られた教訓を次世代に伝え、災害に強い組織や地域をつくることが責任世代として求められています。宮城ブロック協議会は2020年度に防災減災プラットフォームを立ち上げ、県民の皆様に防災減災についての情報共有と意識の向上に取り組むと共に、2021年度には災害時等における協力体制に関する協定書を宮城県社会福祉協議会と結び、災害時におけるレジリエンスの強化を図ってきました。本年も引き続き運動を推進し、防災減災プラットフォームが県民にとって有益なものにアップデートすると共に、宮城県社会福祉協議会をはじめとした他団体との連携のもと、有事の際に迅速且つ効果的な支援につなげる基盤を構築し、誰もが安心して住み続けられる宮城の実現に寄与します。

【責任世代として】
青年会議所はこれまでに公開討論会を中心とした政治参画意識向上につなげる事業を展開してまいりましたが、国民の政治に対しての無関心や自分一人が行動しても何も変わらないという考え方に代表される当事者意識低下の改善は進まず、年々選挙の投票率が下がり続けているのが現状です。諸外国に比べてとりわけ若年層の投票率が低い日本は、若者に対して社会で起きている問題を自分事として捉える当事者意識を高める取り組みが必要です。また、現在の日本が抱える課題の中で大きな課題となっていることは少子高齢化です。様々な理由で子供を育てる環境が整っておらず少子高齢化を招いており、私たちの想像をはるかに超えるスピードで人口減少は進行し、将来の危機的な状況は喫緊の課題となっています。子供はこれからの未来をつくるかけがえのない存在です。子育て世代の声を政治に届け、子育てしやすい社会を実現する必要があります。2022年度は第26回参議院議員選挙の他、9つの市町村で首長選挙が開催される予定です。各地域で開催される政治参画意識向上に向けての事業を支援すると共に、子育て世代の声を政治に届ける取り組みを行います。

【子供たちの健全な育成に向けて】
子供たちを取り巻く環境は少子化や家庭環境の変化に伴い社会性を養う機会が減少すると共に、コロナウイルスの影響により学校での活動や地域での活動が制限され人と人との交流機会が減少しています。子供は地域の宝であり未来を担う存在です。社会性を身に付ける重要な期間に活動を制限されている子供たちの健全な育成に向けて子供たちが将来に希望を抱き成長する機会が必要です。日本青年会議所は国際的に盛んであるサッカーを通じて勝ち負けに関係なく相手を思いやる心「グッドルーザーの精神」を育むJCカップU―11少年少女サッカー大会を開催しています。本年は宮城県においても大会予選を開催し、子供たちがスポーツ交流を通じて道徳心を養い将来に夢や希望を描く機会とすると共に、地域間の交流人口の増加促進による地域活性化の契機となる大会を構築します。

【新たな可能性と希望を見出せる大会へ】
宮城ブロック協議会最大の運動発信の場であるブロック大会は、主催者・主管LOMの綿密な連携のもと開催地の特徴を最大限活かし、持続可能な地域創造の契機となる大会構築が必要になります。さらに、今後のブロック大会が主管LOMや地域が変わっても持続的に人と地域にインパクトを与え続けられる大会構築の仕組みを考える必要があります。第52回宮城ブロック大会は仙台市泉区・富谷市・大和町・大郷町・大衡村の1市1区2町1村を活動圏域としている一般社団法人泉青年会議所が主管で行われます。泉区のシンボルである泉ヶ岳を中心とした広大な自然環境と、先進的な都市機能と歴史・文化・自然が調和する泉の地から、withコロナといわれる時代の中でも多くのパートナーと共に魅力と運動を発信し、会員と県民がまちづくりへの当事者意識を高める機会にすると共に、県内各地へ新たな可能性と希望をもたらすロールモデルとなる大会を構築します。そして、大会運営の中で主催者や主管LOMが県民や地域との有機的なつながりを構築することで、持続可能な地域に向けての契機とします。また、2022年度は東北地区協議会最大の運動の発信の場である東北青年フォーラムが一般社団法人栗原青年会議所主管で行われます。東北の会員が一堂に集う大会の中で、栗原の魅力や宮城の魅力を存分に発信できるよう、宮城ブロック協議会は主催である東北地区協議会や主管である栗原青年会議所と密な連携体制のもと大会成功に向けての支援を行います。

【盤石な組織運営とブランディング】
ブロック協議会は公益社団法人格を有している組織の責任として社会の負託に応える組織運営と各LOMから模範となるべき組織運営が求められます。変化の激しい時代の中でも当たり前のことを当たり前に行う凡事徹底を基礎として、これまでの慣習の守るべきものは守り、変えるべきものは変える柔軟性をもって組織の進化を目指す必要があります。JCは会議所と名がついているように全ての運動は会議から始まり、質の高い会議運営が運動効果の高い事業の構築につながります。事業計画から引継に至るまでの一連の過程の水準を高める運営基盤を構築することで、質の高い持続的な人財育成と効果的な運動推進につなげます。そして、財政基盤においては関連規程が遵守された内部会計と公正な審査体制をもとに、事業における財政支出の透明性と規律を保った組織運営を実現し、社会から信頼される盤石な組織を確立します。また、地域社会から必要とされる組織を目指す上で情報発信は欠かせない要素です。JCが地域社会の発展に向けて展開している様々な運動を効果的に発信することで、認知度の向上やブランディングにつながります。SNSの発達により情報を発信することは容易になりましたが、その一方で情報の量に埋もれてしまうという問題により伝えることは容易ではなくなりました。ブランディングにつながる地域社会のニーズを的確に捉えた効果的な事業の構築を前提に、誰に何をどのように伝えるのかという広報の基本から考え、私たちの運動を伝えたい対象に的確に分かりやすく伝わるよう情報発信し活動の周知や運動の推進につなげる必要があります。広報システムの確立と明確な広報戦略によって運動推進につなげると共に、広報面においても各LOMの支援につながる基盤を構築します。

【結びに】
より良い未来の創造は他の誰でもない私たちの行動によって生み出されます。待っていても、不満を口にしても良い未来など訪れません。高い志のもと行動し、社会に運動を起こすことが未来を良くするのです。
為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり 
これは私の信条の一つにしている米沢藩主上杉鷹山の言葉です。
どれだけ人のため地域のためと思っていても、行動しなければ何も変えられません。物事が成し遂げられないならば至らぬ自分の責任であると受け止め、できない理由は探さず、どうやったらできるか知恵をしぼって考え行動しましょう。時には辛く厳しい時もあるかもしれません。しかし、いつもと変わらぬ同じことを続けた先により良い未来があるでしょうか、そこには自身の成長はあるでしょうか、困難に立ち向かう時にこそ人は成長し、乗り越えた先にこそより良い未来がつくられます。辛く厳しい時代であるからこそ私たちが地域に笑顔を広げる希望の架け橋になりましょう。私たちが生きている今は二度と繰り返されることのないかけがえのない時間です。起こる出来事、出会う人、全てに真摯に向き合い、世の中をより良い方向へ動かしましょう。
私たちが大切な人や地域と共に生きるこれから、そして、これからの未来を生きる人の幸せのために。さあ、皆で挑戦しましょう。誰もが希望を描ける愛が溢れる宮城の実現に向かって。

 

 

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