一生勉強 一生青春 ~青年経済人よ大志を抱け~

会長所信【一生勉強 一生青春 ~青年経済人よ大志を抱け~】

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はじめに

多くの職種に共通し、ビジネスの世界で成功している人は例外なく自ら学びの機会を創出し、日々勉強を続けています。1965年に当時の松下電器産業(現パナソニック)の松下幸之助が実行に移したのをきっかけに、その後多くの企業や官公庁で週休2日制が導入されました。その理由は1日休養、もう1日は教養の時間にという考えからです。 1日休日を増やした理由を、仕事の生産性を高めるために勉強しなさいと提唱しました。松下幸之助は50年以上も前に社員の自主的な学びと成長を重んじ、社会の常識を覆す「働き方改革」を断行したのです。

勉強は人生を豊かにするための教養や知識を得るためのもので「知りたい」という欲求を満たし思考を柔軟にする、生きていくために必要不可欠なものです。そしてそれを実践してこそ初めてその価値を発揮します。自分の中に吸収した知識を実践に役立ててこそ意味があるのです。それはもちろん、自分自身の仕事やビジネスに然り、我々が明るい豊かな社会の実現に向けて歩みを進めるJCの運動であり、事業もこれに当たると私は考えています。

しかし、一生勉強だけではあなたの未来は卑屈に思えるでしょう。私たちの青春とは若かりし学生時代だけのもので、歳と共に終わってしまうのでしょうか。私はそうは思わないし、今でも青春を謳歌しています。人生は一生勉強で一生青春だ。この二つを常に意識してJC活動に邁進すれば、あなたのJC生活はとても素晴らしいものになります。例え試練にぶつかったとしても、夢を語り実現しようと努力することに価値があり、それはあなたの人生を豊かにする演出の一つです。JCの活動は私が信念とする『一生勉強一生青春』の言葉を体現できるプラットフォームだと考えています。結果的にそれが経済の発展に寄与し、明るい豊かな社会の実現を可能にするJCの運動となるのです。

 

 

大分の価値を発信する

我々を取り巻く社会環境はめまぐるしいスピードで日々進化しています。産業界における革新的な技術の向上は、生産や消費、生活環境など社会のあらゆる分野において構造変革をもたらすものです。2020年大分空港は、人工衛星が搭載されたロケットを空中で水平方向に発射するアジア初の「水平型宇宙港」に指定されました。また、2022年2月には、宇宙ステーションと地球の間で人や荷物のやりとりを行う「宇宙往還機(ドリームチェイサー)」の着陸地としての大分空港の活用も実現に向けて動き出しています。今後、大分は日本国内のみならず世界中から注目される都市となるのです。このチャンスを最大限に活かすためにも、今まで価値に気づくことができなかった大分の魅力ある観光資源や文化、伝統等の質の高いコンテンツを発掘し、国内外に広く発信することが必要不可欠です。

また、私を含め多くの国民がロシアによるウクライナ侵攻について強い恐怖と悲しみを覚えるとともに、社会生活おいても決して小さくはない影響を感じていることと思います。これは、我々JCの目指す明るい豊かな社会の構築を根幹から揺るがす事態です。我々にできることは限られたことかもしれません。しかしその一歩を踏み出すか二の足を踏むかでは社会に大きな違いを生みます。今こそここ大分から、日本全国そして世界に向けて地域の魅力を発掘し、力強く発信することで、その国力と日本の存在感を取り戻す一歩を踏み出す時なのです。

 

 

面白いにカタチを

未知のウイルスが世界に暗い影を落とし、言うまでもなく私たちの生活スタイルや習慣、行動や意識までも変えてしまったことを多くの方が実感しているのではないでしょうか。当たり前が当たり前ではなくなった世の中。新型コロナウイルス感染症拡大が私たちに与えた影響は、日常生活、常識までも大きく変え、ニューノーマルな生活様式は今なお変化を続けています。しかし、このような状況下でこそ我々は悲観せず、歩みを止めることなく日常生活を取り戻すための力強い一歩を踏み出していかなければなりません。

私の在籍するJCI大分は、昨年度、在籍会員数105名でスタートを切り、その約半数が新入会員で、3分の2を超えるメンバーが在籍3年未満のアカデミーメンバーで構成されています。コロナ禍において、多くのメンバーが未だLOMの主催する事業に参加したことがないという状況に陥っていました。しかしながら、大分市では3年ぶりとなる大分七夕まつりが開催され、JCI大分が主催する七夕ブロードウェイ2022では、たくさんのランタンが歩行者天国の昭和通りを彩り、多くの市民に感動と喜びを与える一大イベントとなりました。私は夜空に灯されたその一つひとつが、疲弊した市民にとって希望の光となることを願い、2022年度の大分七夕祭りのフィナーレは幕を閉じました。その時、入会年度の浅い、ある若いメンバーが私に言いました。「初めてJCの事業に参加したんですけど、事業って面白いですね。自分たちの力であんなに市民に感動を与えることが出来るんですね。JCに入会して本当に良かったです。」私はその言葉を聞いて率直に嬉しかったことと、JCの先輩としてこれから1人でも多くのメンバーに彼と同じ感情を抱いてもらいたいと思いました。私たちだけではなく、誰もがワクワクするJCの事業を情熱をもって構築することで、私たちが夢描く最高の未来を創造し、明るい豊かな社会の実現に遠くとも一歩近づくことが出来るのではないでしょうか。そして、我々も共に楽しむことで、面白い事業が呼び水となり、LOMの弱体化を防ぐ会員拡大、延いては大分ブロック協議会の強化につながると私は信じています。

 

 

スポーツの力で子どもたちに無限の可能性を

大分県では「県民総参加、スポーツ力を高め、明るく元気な大分の創造」を基本理念に掲げ、2009年度に「大分県スポーツ推進計画」を策定し様々なスポーツ振興施策を推進してきました。これまでにも2002年FIFAワールドカップや2019年ラグビーワールドカップ日本大会、国際車いすマラソンや別府大分毎日マラソンなど、多くの国際スポーツ大会を開催、誘致し、地域との交流によるスポーツの普及や国際交流の促進、国内外への情報発信に努めてきました。また、大分県は大分トリニータや大分三好ヴァイセアドラー、バサジィ大分など多くのプロスポーツチームを有しており、全国でも県民のスポーツへの興味関心が高いことがわかっています。私も幼少期から高校までの学生時代はサッカーに夢中になり、スポーツを通して多くの学びと何事にも代えがたい素晴らしい経験をさせて頂きました。何よりスポーツを通して出会った仲間たちとの絆は生涯色褪せることはありません。スポーツは私たちに感動や勇気を与えてくれます。「JCカップ」は、国際的に最も盛んなスポーツとされるサッカーを通じて、地域の未来を担う子供たちに、「グッドルーザーの精神」(=たとえ勝負に負けたとしても相手を称えられる強く前向きな心)を伝え、道徳心を持った自立した人財を育むことができます。我々大分ブロック協議会はJCカップU-11少年少女サッカー大会の大分県予選を開催することで、大会を通じて地域間の交流人口を増加促進させコミュニティを活性化し、魅力ある地域の発展を目指します。そして子供たちに夢と希望を与え無限の可能性を引き出す一助となります。

 

 

会員拡大作戦会議

我々が愛する大分の未来の発展の為、JCの力強い運動を構築しLOMを存続させるには、同じ志を持つ優秀な人財を確保し、組織を強固なものにすることが必要です。JCの魅力や、仲間と共に活動することの素晴らしさを一人でも多くの青年経済人に伝え続けることはJCに在籍する我々全メンバーの責務です。しかしながら、地域性や環境も含め、会員拡大に割く人員自体の確保が難しいLOMが存在することもまた事実です。

私は昨年度、副会長として大分ブロック協議会に出向させて頂いた際、少人数LOMの在籍人数の現状について目の当たりにし、地域の課題に着手するより前に、まずメンバーの会員拡大が急務なのではないかと感じる瞬間がありました。これは、ある程度人財が確保できているLOMに在籍している自分自身を含め、ブロックに出向していなければわかり得ない実態です。また、ブロックに出向していなければこのような各地のLOMの課題について真摯に受け止め考える機会もなかったと思います。明るく豊かな社会を作り上げるという目標に向かって運動を続けていくためにも、先輩諸氏が紡いできた歴史を絶やすわけにはいきません。しかし、実際その危機に陥っているLOMがこの大分ブロック内に存在するのです。私たちの組織が強い影響力をもち続け、地域に根付いた運動を永続的に展開していくためにも、大分ブロック協議会はLOMとの希望の懸け橋となり、JCI佐伯JCI杵築JCI臼杵の3LOMと共存共栄し、組織の衰退から救うための支援をしたいのです。

 

 

終わりに

日本人の平均寿命は約84年と言われています。ではその中であなたがJC活動に割くことが出来る時間はいったいどのくらいあるでしょうか。もちろん個人差はありますが、私たちが一番時間を使うのは睡眠で、約27年間は睡眠時間にあてていると言われています。学校で勉強している時間に4年、仕事に費やす時間に10年、通勤時間に1.5年、食事の時間に5.5年、家事、育児に7年、娯楽の時間に8.5年、スマートフォンを見ている時間に7.5年、トイレで用を足すのに1年の時間を費やしているそうです。さらに健康寿命の10年を差し引いた時、あなたの自由な時間は84年間の中でわずか2年間しかありません。我々はなぜこの大切な2年間を削ってまで決して義務ではないJC活動に邁進するのでしょうか。それはJCにそれ以上の価値と魅力を感じているからではないでしょうか。本気で向き合っているからではないでしょうか。本気でするから大抵のことはできる、本気でするから何でも面白い、本気でしているから誰かが助けてくれる。共に素晴らしい魅力ある大分ブロック協議会を作ろう。面白いにカタチを。『一生勉強一生青春』青年経済人よ、大志を抱け。

 

公益社団法人 日本青年会議所

九州地区 大分ブロック協議会

第56代 会長 利根 愼之輔

日本青年会議所

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