山形ブロック協議会 2023年度公式HP

会長所信

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はじめに
1876年(明治9年)、永い歴史の上に「山形県」が誕生しました。現在、9,323.15平方キロメートルもの広大な土地の上に、約104万人の人々が日々生活を送っています。山形県は、さくらんぼ、メロン、すいか、ぶどう等、日本を代表する特産品が数多く存在し、51の酒蔵、18のワイナリーがあり、県内のみならず県外の人々にとっても豊富な魅力を持っています。そして私たちは、その豊かな自然に育まれ、様々な文化、郷土愛、他を慮る(おもんばかる)利他の精神を脈々と受け継ぎながら、自然と調和しながら独自の生活様式を育んで参りました。
2022年現在、私たちは当たり前が当たり前ではなくなった時代を迎えています。2020年初頭から始まった新型コロナウイルス感染症によるパンデミックの影響を受け、これまでの歴史上類を見ないほどの変化が私たちに訪れたのは言うまでもありません。終わりの見えない閉塞感や行動制限に加え、人びとは将来への不安に対する恐怖が未だ蔓延しています。青年会議所としても会議や事業、各種大会がWEBでも参加できることが当たり前となってきました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症が生活様式に与えた影響は何も悪いことばかりではありません。先述した「WEBでも参加できる」というのは、環境に影響されることなく「運動」の発信及び情報の共有が可能だということです。一方で、実際に集まって会議をすることで得ていた、人と人が触れ合うからこそ生まれる新しいアイディアや、何気なく話していたことから生まれる気付きというものが無くなってしまったように感じます。
だからこそ、新型コロナウイルス感染症が与えた変化、気付きを理解し、改めて原点に立ち返る事が重要であると考えています。山形ブロック協議会がなぜ存在するのか、なぜ私たちはなぜJC運動を展開しているのか、今こそ目先の手段にとらわれず多様な考えを受け入れ、本来の目的を見つめ直し、現代を生きる私たちだからこそ、独創的で多角的な視点で運動を進めていくことが求められています。青年会議所の不変のテーマである「明るい豊かな社会の実現」に向けて、各地会員会議所並びにメンバーのひとりひとりが共存共栄し、運動を展開していくことで、誰しもが幸福を味わうことができる「やまがた」を実現いたします。

山形ブロック協議会の存在意義
山形ブロック協議会の役割は、県内各LOMに一番近い組織として、JCI日本、東北地区協議会と各LOMをつなぐ相互連絡調整機関であるとともに、出向者の育成を通じてLOMにより良い影響をもたらす集約機関である必要があると考えます。
現在、各地会員会議所においての課題、問題は目に見える部分では同じように見受けられます。しかしその根幹は雲泥(うんでい)万里(ばんり)であり、独自の解決も時を経ることに困難な道のりとなってきています。私たち山形ブロック協議会は、その根幹に向き合い、共に解決し発展を遂げるための新たなプロセスを活用し、更なる連携強化及び各地会員会議所が躍動できる支援モデルを構築します。
そして、各地会員会議所が永続的な運動の発信を展開できるよう、現在から未来に向けて、各地会員会議所を導く新たなリーダーの育成に取り組んで参ります。JCの魅力や楽しさを体感できるスキーム、ファンクションを開催することで個人の資質の向上、ひいては会議所全体の発展と成長に繋げて参ります。

持続可能な組織を構築するために
青年会議所は、まちや社会全体を青年の目線から幅広く捉え、問題のある仕組みを自ら見つけ、より良く変えていくことができます。多種多様な、幅広い社会課題解決へ果敢に挑戦することが私たちJAYCEEの役割です。この挑戦は、一人よりも二人、二人よりも三人、多くの仲間が集まれば集まるほど、青年の目と力が合わさり真の運動を展開していくことができます。
私たちは、私たちが展開している運動の魅力を最大限発揮し、共感いただき、共に歩む同志を拡大し、運動の発信の波を大きくすることでより効果的に運動を伝播できると考えています。近年、会員の減少や在籍年数の短期化などの原因により、青年会議所本来の魅力が未来の同志に伝わらないという現実があります。そこで、ブロック協議会がかけがえのない仲間として、各地会員会議所間で互いに助け合い手と手を取り合いながら魅力の発信を伴った会員拡大が行えるよう、効率的且つ効果的な連携の強化を図って参ります。また昨今異常気象の多発により本県でも豪雨災害などの自然災害が発災しています。これまでブロック協議会で培った防災連携をしっかり機能させ、初動対応の遅れのないようにさらなる連携を深めて迅速な災害支援を行えるよう周知、運用を行って参ります。

夢描く最高の未来の創造のために
個人の資質の向上は、組織の活性化及び地域の発展に直結すると考えます。資質とは、生まれ持った性質、天性のものを指します。アカデミー事業を通し、個人が持つ資質のひとつひとつを刺激し、経験を与え、知識を付与することで自身の夢描く最高の未来を創造できる力を養います。そして、活動の根源となる利他の心を育み、損得、苦楽で物事を判断せず、奉仕の精神を携えた青年へと成長させていきます。また、JCI日本の共通プラットフォーム及びJCプログラムを活用し、アカデミー生に対して青年会議所の理念や志、運動の本質を学ぶ機会をつくることで地域社会に求められる人財として資質を身につけ、地域を牽引するリーダーとなるべく育成を行なって参ります。

時代を超えた先を目指した新たな取組み
ブロック協議会最大の運動発信の場であるブロック大会は、主催者、主管者の綿密な連携のもと地域益、主管益、参加者益、主催者益、社会益を追求すると共に開催地の特徴を最大限活かし、持続可能な地域創造の契機となる大会の構築を行います。さらに、今後のブロック大会が主管LOMや地域が変わっても地域から、企業から、人びとから求められる大会となり得るよう、新たなプラットフォーム、大会モデルを構築して参ります。ブロック大会に参加いただいた全ての人々にとって魅力のある、伝播したいと思える、そして何より、また参加したいと思える大会を開催いたします。

JCI日本の連携・推進事業
山形ブロック協議会は、県内各LOMに一番近い組織として、JCI日本、東北地区協議会と各LOMをつなぐ相互連絡調整機関としての役割を持ち、各地会員会議所に対し、常に支援を行える体制を整える必要があります。迅速且つ効果的な支援を行うために、正確な情報伝達に加え、人的支援を行うことで能動的な協力体制を構築して参ります。このことがひいては各地会員会議所の発展、地域の発展に寄与すると考えています。
また、先述のように、「やまがた」には数多くの魅力が眠っています。しかしながら、その魅力を他者にとって価値あるものにし提供していくというスキームが構築されていません。そうしなければ、素晴らしい魅力もただそこにある「もの」となってしまいます。そこで私たちは、地域の魅力ある観光資源、文化、伝統等のコンテンツを発掘し、地域、日本、世界へ発信していくことで「価値ある魅力」を創造して参ります。

結びに
私たちはこれから、停滞した時を超え、新たな時代を創造していきます。地域や組織をより良くすることは簡単ではありません。簡単ではないからこそ、地域のことを本気で考え、共に栄えている未来を想像し、共に手と手を取り合い、共に歩んで参りましょう。
私は、「因縁(いんねん)生起(せいき)」という言葉を大事にしています。物事には「因(いん)~原因~」があり、それに「縁(えん)」が作用して「生起(せいき)~物事/結果が起こること~」すると読み解きます。私たちは、それぞれが個別の運命を歩んでいます。その歩みの中で「青年会議所」という「縁(えん)」が作用し、様々な課題や問題に共に向き合い、やまがたの安心で豊かな社会の実現に向けた運動を展開できることを存分に楽しみましょう。
一人ひとりの力は小さくとも、集い合わさればとても大きな力となります。目の前には多くの困難があり、歩むことすら難しいかもしれません。しかし、手と手を取り合い互いに支え合いながら歩んでいくことで、私たちの輝かしい未来を切り拓いていくことができるのではないでしょうか。
私たちの後ろには、脈々と歴史を紡いでこられてきた先輩諸氏が、隣には同志が、目の前には輝かしい未来が待っています。これまでの自分を振り返り、これからの自分を信じ、共に歩んで行く道を見据え、一丸となって、輝く未来へと歩(ほ)を進めてまいりましょう。

 

 

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