■はじめに

日本にJC運動の火が灯ったのが1949年9月3日。先達は、「新日本の再建は、我々 青年の仕事である。」とした明確な社会使命のもと、国際社会と密接なる関係を築き、国内 経済の充実を図り弛まない努力により戦後の荒廃から復興を成し遂げました。しかし、日 本は高度経済成長の代償として社会全体が「閉塞感」に包まれてしまいました。この「閉 塞感」を打開する答えが見えぬまま2011年3月11日、東日本大震災を経験します。 そして、我々は日本人として忘れかけてしまった大切なことを再認識します。それは、日 本人の「心」であり人は一人では生きていけないということです。人は人の支えによって 生きています。また、生かされることへの感謝を忘れていないでしょうか。生き抜く力を もつJAYCEEが先導になり、国民一人ひとりが、何事も他人に任せるのでなく主体的 に物事を捉えて行動していかなければなりません。JAYCEEは、能動者として行動し 続けます。己と向き合い己が社会に貢献できているか、己が動きながら自問自答を繰り返 すことで行動を起こすことができる市民とならなければなりません。そして、能動者にな るだけでなく発展・成長の機会を若き能動者へ与え、地域のオピニオンリーダーになる必 要があります。なぜならば、私たちは重要な転換期を迎えているからです。明治維新のあ る一面に例えるならば、地方に分散していたものを中央へと引き上げ強い国家を作り上げ ていく変革がありました。現在、日本全土で取り組んでいる国家戦略の地方分権とは、引 き上げすぎたものを改めて分散化していくものとなるはずであります。その自覚を私たち の世代で早急に認識しなくてはなりません。愛する地域は私たちを取り巻く最も身近な環 境であり、そこには日本人としての規範や道徳とともに、それぞれの地域における固有の 歴史と文化が存在しています。地域は、戦後の挙国一致体制解消後に各地に人々が分散し、 集中と分散のバランスがとれたことで経済成長を遂げ、経済的余裕ができたことで、ボラ ンティア活動などの公助の精神が徐々に浸透しています。それぞれのまちが豊かさを感じ られる今こそ、関東地区協議会から自立と共助が調和し、「生き抜く力」と「生かされるこ とへの感謝」が漲る社会を実現しなければならないのです。

■主権者意識醸成 ~国民主権・日本国憲法論議推進~

関東地区は鎌倉時代より現代に至るまで戦国時代を除き政治の要所であり続けています。 しかし、関東地区での各種選挙における投票率が全国レベルで高い投票結果になっている とは断言できません。また、若い世代が政治に無関心であるといわれています。国の未来 に責任を持つことが主権者としての大きな役割であります。つまり、主権者とはその国の 最終責任者であります。今の日本は国民一人ひとりが政治に参画しているでしょうか。ま た、240万人といわれる新たな有権者の動向によってはこの国の未来は大きく変わる可 能性を秘めています。この引き下げられた18歳選挙権を好機と捉え、我々JAYCEE が今だからこそ身近な家族や学校、そして、地域において政治に対する話し合いを活発化 させようではありませんか。選挙権を行使できる権利の尊さを訴えていこうではありませ んか。我々の一票がどれだけ重い意思であるのか。また、この当たり前のように行なって いる普通選挙に辿りつくまでの大変な努力と長い歴史を鑑みれば、投票に行かない選択が 間違っていると正々堂々と無関心層へ訴えていこうではありませんか。その認識を多くの 国民と共有した上で、年配層の政治的影響が強すぎ、若い世代の声が政治に反映されにく いという現実を打破し、政策についても若年層への配慮した考え方が必要になるかもしれ ません。18歳・19歳の投票率は20代の有権者を触発します。世代による好循環な投 票率の底上げを啓蒙してまいります。そして、各地会員会議所と各ブロック協議会が行っ ている公開討論会とe-みらせんについては公正中立の立場である青年会議所でしかでき ない事業だと断言できます。諸先輩方の努力によって、これらの運動は社会からある一定 の評価を受けておりますが、「人で選ばず政策で選ぶ」「お願いではなく未来を約束する」 「事後評価できる」そのような選挙にはまだまだ程遠い現実があります。だからこそ、公 開討論会開催へ向けてコーディネーター育成を関東地区協議会で実施し、各地会員会議所 と各ブロック協議会がより主体性を保ち、地域の特色を活かした独自性のある公開討論会 を実施することで有権者へ政策本位による投票を促し、国民が主権者であるということの 意識喚起を図ってまいります。 日本国憲法については、ここ数年における様々な資料の公開も重なり論議がより活発に なっています。日本青年会議所においても、日本国憲法草案を2005年に策定し論議を 重ねてまいりました。JAYCEEは正しい歴史の知識を持って日本国憲法と向き合わね ばなりません。1947年にGHQの提案をもとにして議会が可決してから65年以上が 経過しておりますが一文字一文も改正されていません。国内外情勢は猛烈なスピードで変 化し、様々な事象に対して憲法の解釈や法律の改正のみで対応することは限界にきていま す。そして、改正の是非だけを議論するのではなく改正する中身や改正して何を目指すの かという「論点」を明確にすることが重要であります。つまり、改憲護憲の議論ではなく、 国のあり方を決めた憲法について日々の生活に直結しているものだという意識を高め、国 民一人ひとりが老若男女を問わずに考え、国の未来として判断していくべきではないでし ょうか。同時に、国民投票へ向けた動きに対応すべく運動を展開しなくてはなりません。 関東地区協議会は各ブロック協議会で実施している憲法論議推進を支援してまいります。

■心の教育~愛国心を育む・日本人の心、道徳心、正しい国史~

我々が愛する祖国日本は、四方を海に囲まれた大潮流と季節風が織りなす四季の移り変 わりをもつ美しい国です。そして、橿原の地において神武天皇が豊かで平和な国を目指し 即位されてから2676年。万世一系の天皇が存在され悠久の歴史をもち世界で最も歴史 のある国であります。また風土や文化というものが日々の生活に溶け込み、自然を大切に する国家です。私は両親に感謝し日本人であることに誇りを感じています。しかし国民一 人ひとりが愛国心をもち、日本に誇りを感じているでしょうか。民主主義の大前提は主権 在民であり日本における主権者は国民であります。個人の価値観は人それぞれですが、時 代が変わっても変わらない、変えてはならない日本の形があります。今日のこの国のかた ちを作ってきた近隣諸国との歴史において、日本固有の領土・領海がどのように変遷して きたかをしっかりと認識し、国民一人ひとりが理解することが大切であります。まずは、 公の集まりにおいては「君が代」を合唱し、国家の祝日には「日章旗」を掲げようではあ りませんか。そして、国民一人ひとりの日々の生活に直結している「日本国憲法」を通じ て愛国心を育んでまいります。そして、関東地区協議会の代表事業でもあります硫黄島訪 島事業を行います。東京都小笠原諸島の硫黄島は、多くの日本人が祖国の存続と家族の安 寧を願い戦地に赴かれ、日本領土内で初めて国土戦が開戦された島であります。それは同 時に日本にとっては本土防衛の最後の砦でありました。島内には多くの方々の遺骨が残さ れた状態です。青少年たちと硫黄島訪島を通じて、この国の歴史と向き合い英霊に対して 赤誠の心を捧げ日本人として自国を誇れる歴史観を養い、確かな国家観を備えた人材を育 成する事業であると位置づけます。正しい歴史を学ぶことで国家観の根幹となる歴史観を 養うことができます。10年目となる硫黄島訪島について、伝播する手法は変化させねば ならないと感じています。関東地区8,000名のメンバーに対して共有できる伝播の手法 を構築することによって、硫黄島との距離を縮め歴史を風化させないという想いを受け継 ぎ、戦争を二度と起こしてはならないという自覚をもち愛国心を育んでまいります。 我々はこれから先どこへいくべきか、あるいは何をすべきか、この問題に直面したとき、 我々はいったいどこからきたのか、何をしてきたのかを自身に問わなければなりません。 農耕民族として発展してきた日本人は、お正月やお盆の時期にはそれぞれの故郷で過ごす 「里帰り」という風習や、太陽をお天道様と崇めるように自然環境と共に生きる生活を好 む民族です。また、戦国時代において上杉謙信が、敵将・武田信玄の領国甲斐が塩不足に 苦しんでいるのを知り越後から塩を送らせたという故事にもとづき「敵に塩を送る」とい う言葉が残っています。我々は日本人として、他人の気持ちを自分の気持ちのごとく思い やる心をもつ国民として利他の精神をより大切に育み、次世代へ継承していかねばなりま せん。この帰属意識を、神話から近現代史に至る日本の歴史から国家や社会、文化の変遷 を学ぶことの大切さとして認識させ、真摯に学ばなくてはなりません。 戦後教育において、日本人が日本の誇りを奪うような教育をしたことを否定はできませ ん。また、真実と異なった歴史観を世間に流してしまうケースもありました。日本人の道 徳心と正しい国史を学び伝え続ける事業を展開してまいります。まず我々JAYCEEが 一人の日本人として正しい国史をもとに人生の意味を考え、社会や人のために日本人とし て何ができるのか、その核には道徳心が必要であることを伝播し続けなければなりません。

なぜならば、これからの社会は産業の構造的変化が一層予測しがたい社会となると予想さ れるからです。我々は、目まぐるしいスピードで時代が変化しても、日本人の心を普遍的 に持ち続けなければなりません。未来の主権者たちとともに道徳心に対する教育をしてま いります。そして、関東地区協議会のLOM支援として、日本青年会議所が行う道徳事業 や国史教育事業をしっかりと理解し共有し、各ブロック協議会、158LOMへ幅広く伝 播してまいります。

■会員拡大

関東地区協議会の会員拡大こそが青年の運動の一丁目一番地であります。だからこそ、 関東地区が東京を中心とした首都圏を有し、日本の要所であると言いきるのであるならば、 「日本の礎」として会員拡大に対して、今まで以上に真摯に取り組まなければなりません。 「明るい豊かな社会」の実現のために性別や職業、政治観や宗教観をも超えた人の繋がり は青年会議所の醍醐味でもあり、この場所で生まれる出会いは自らの人生の幅をも広げて くれます。人は人によって研鑽され、そして、輝きを増すのです。会員拡大とは、地域を より良くしていくために、様々な視点で物事を検証し、より多くの仲間と知恵を出し合い、 さらに大きな運動として発信していくことです。会員拡大という運動は、我々の運動を社 会に伝播し、国や地域が抱える問題の解決の速度を速めることはもとより、我々の信念や 志を国や地域により確かな声として届ける事が出来る運動なのです。まさしく、これから の地域に対して熱い気持ちと大きな誇りをもち、未来に向けた確固たる信念と明るい展望 を抱ける人材を育て、磨き続けなくてはなりません。そのことが組織の強化へと繋がり、 画一的な枠にはまらない独創性や内発性を育みます。「10年後を考えるならば木を植えよ う。100年後を考えるならば人を育てよう。」の言葉通りに、利他の精神を育むことがで きるJAYCEEこそが、将来の地域社会において利益をもたらし、ひいては「明るい豊 かな社会」の実現へと繋がることを確信しております。会員拡大目標数を定めるのが理事 長の役目であり、その目標数必達の環境を整えるのがブロック協議会であります。関東地 区協議会は高い目標を掲げるLOMが、会員拡大運動に対して熟慮ないまま前例踏襲して いないか問いかけ続けます。各ブロック協議会に対しては、各ブロック協議会の独自性の あるアカデミー事業を共有し支援させていただきます。役員会議という8ブロック会長が 集う有益な時間を最大限活用し、8人のブロック会長に対して会員拡大状況を確認する時 間を設け、有益な会員拡大手法等の情報交換を活発化させ、会員増強に取り組んでまいり ます。

■地域活性化

地方創生とは、地域が活性化し日本が持続可能な社会に発展していくことが目的であり、 地域創生には地方分権が必要であると考えます。なぜならば、関東地区は日本全国総生産 額497兆円のシェア45パーセント224兆円。就業人口も全国5,961万人のシェア 41パーセント2,446万人を有しています。我々はその一翼を担い、日本経済を支えて いかねばなりません。高度経済成長により労働生産人口とそれを消費できる人口のバラン

スは良好に保たれていました。しかし、総務省の統計によると、我が国における総人口は 2008年をピークに、今後100年間で明治時代後半の水準に戻っていくという極めて 急激な人口減少が予想されています。内閣府の統計によると2040年までに、全国約1, 800市町村のうち過半数の896市町村が消滅する恐れがあると予測されています。定 住人口を増やし労働生産性をあげる施策も大切ですが日本国内だけで「ヒト・モノ・カネ」 を奪い合うのではなく、国外からのそれらの流れを補う施策が必要不可欠です。国策とし ても、まち・ひと・しごと創生「長期ビジョン」と「総合戦略」を設定し地域活性化に注 力しています。「個性を活かし自立した地方をつくる」ことが地方分権の最大の命題だとし、 魅力ある地域ブランドが確立し成功事例がある一方で、地方創生という言葉が呪縛になり 迷路に迷い込んでしまった地域も存在しています。JAYCEEが地域のオピニオンリー ダーだと公言するのであるならば、より真剣に貪欲にできない理由は考えずに失敗を恐れ ず挑戦心を持ち続け、この地域活性化について取り組む必要があります。158LOMも の協議会である関東地区協議会には、地域活性化に輝く手法やノウハウが数多く存在して います。行政をもたない地区協議会だからこそ都道府県の枠を超え事例を再分解・再構築 できるチャンスがあります。関東地区協議会が地域活性化のオピニオンリーダー育成を通 じて地域活性化に寄与してまいります。

■関東地区フォーラム 青年会議所は人生最後の学び舎です。そして、我々は青年経済人として日々責任ある判 断の連続の中で緊張感をもって生きています。そして、損か得かという物差しではなく、 家庭と仕事・事業の両輪が好循環される環境をつくりだし、はじめて地域を良くしていく ことができます。その中で、先達がビジネスにおいて育んできた「三方よし」の精神を責 任ある青年経済人という立場になった今だからこそ発揮しなくてはなりません。つまり、 JAYCEEこそが率先して地域経済において「三方よし」買手よし・売手よし・世間よ しを実践していくことができるのではないでしょうか。昨今の大企業や著名人の不祥事は、 この「三方よし」と真逆の行為を行い、日本人としての商いの精神を軽視し伝統を重んじ ない姿勢の表れではないでしょうか。まさしく、「武士は食わねど高楊枝」の姿勢、清貧に して質素。マナーを守り意地は貫き通す品格を青年経済人は兼ね備えねばなりません。関 東地区フォーラムでは、青年経済人としての品格にあらためて着目すると同時に、202 0年へ向けて、国の重要な成長戦略の柱の一つである訪日外国人観光客数3,000万人 を見据えたインバウンドに着目し、関東地区協議会内8ブロックで観光推進を提唱・意識 喚起できるフォーラムを構築してまいります。

■関東地区大会について

関東地区大会は、メンバー同士が青年会議所運動を共有することができる最大の機会で あります。また同時に「開かれたJC」として、我々の運動を正々堂々アピールして認知 度向上を図る機会でもあります。関東地区協議会内の地域は様々な背景を有しています。 東京を中心とする高度に経済が集積した地域と、今後とも産業基盤整備を図る必要性のあ

る地域との二面的特徴を併せ持ちます。我々は関東地区大会を通じて、主管LOMの地域 の背景をしっかりと分析し、関東地区協議会158LOMの背景と掛け合わせることによ り、時代に沿った4つの益「主管益・主催益・地域益・メンバー益」を意識した大会を展 開してまいります。また、協議会内の友情はかけがえのないものであります。一期一会の 精神で今を生きる青年同志としての出会いに感謝しつつ親睦を深める大会でもあります。 しかし、地区大会は単なる思い出づくりだけでなく、常に進化した形となるように市民と メンバーがよりお互いを高めあえる関係を構築しなくてはなりません。柔軟な発想と鳥瞰 したアイデアを形にしていきます。主管LOMにおける地域への取り組みを学び、地域の 伝統や文化にあらためて輝きを見出し、各地域のアイデアを結集し進化させましょう。我々 が当たり前のように日常生活で大切に育んでいるものにあらためて着目し、我々が見過ご してしまっている資源を深く掘り起こし、さらに、日本の文化と強みを融合させ新たな価 値として発信し、関東地区協議会が一致団結した地区大会から全国大会へ繋げられる大会 を構築してまいります。

■全国大会について

日本青年会議所と関東地区協議会、8ブロック協議会の歩んでいる道は同じであります。 2017年度関東地区協議会は全国大会を見据え運動を展開します。なぜならば、7年ぶ りに関東地区内で全国大会開催が決定しており、全国のJAYCEEがこの関東地区埼玉 の地へ集結します。この機会は埼玉のみならず、10年後の未来を関東地区協議会メンバ ーで共有し、地域の未来をともに描いていくことができる絶好の機会であります。自らの 地域を真に知るには、他の地域と比較してみることが重要です。生き残りをかけた地域間 競争という側面でなく、地域に山積する課題を共有し問題解決の糸口を探ることも可能に なります。関東地区協議会すべてのメンバーが一致団結の上に全国大会における大会趣旨 を正しく理解し、我が地域へ転換させそれぞれの地域に伝播し、「公益社団法人日本青年会 議所2017年度第66回全国大会埼玉中央大会」に向けて全身全霊で支援・下支えをし てまいります。この大会開催までに関わった、すべての先輩諸兄の「英知と勇気と情熱」 を2017年度青年の運動と併せて、関東地区協議会メンバーの夢として昇華してまいり ます。

■広報活動について

ソーシャルネットワーキングサービスを代表とする伝達手段は無限の可能性を秘めてい ます。しかし、人と人が結びつく本質はどこにあるのか。一方的で利己的な情報や情報受 発信者に常識がない活用によって、サービスの信頼性は低下し、更なる発展は望めません。 発達したソーシャルネットワーキングサービスを、倫理観を持って使用することにより、 生きた情報は多くの人々へ届き、役立つ可能性があります。その可能性を信じ、我々の運 動を幅広く広報してまいります。なぜならば関東地区は1都7県にまたがり、地域に根ざ した特色ある158のLOMが存在しているからであります。この特色をもって158の LOM相互を刺激する広報活動は、ブロック協議会支援にも繋がると確信しています。

まずは、広報活動を通じて8ブロック協議会と強固な関係を保ち続けます。各協議会が向 かおうとしているベクトルを共有し、支援させていただきます。同時に日本青年会議所が 向かおうとしている方向性を常に伝播し続け丁寧に説明し共有してまいります。

■大災害に備えるネットワークについて

関東地区は、平成27年9月に関東・東北豪雨を経験しました。また昨今、日本のみな らず世界各国各地域で、地球規模による自然災害が猛威を振るっています。九州地区にお いても残念ながら平成28年熊本地震が発災し、多くの犠牲者が出てしまいました。有事 の際には、災害支援ネットワークとしてKADSネットを発動してまいります。現在の日 本はどの地域においても「自然災害はいつ起きてもおかしくない」という常在戦場の覚悟 が必要であります。今までに経験がない自然災害が起こることを覚悟せねばなりません。 我々は、様々な自然災害を経験し悲しみを乗り越えることで、災害支援のリソースを身に 着けてまいりました。平時においては、地域の社会福祉協議会を中心とする災害ボランテ ィアの方々や地元事業者の方々とより良好で強固な関係を築かなければなりません。各自 治体も支援ネットワーク状況を整備されていますが、あくまで自治体の枠は超えられませ ん。行政をもたないKADSネットは、その縦割りの枠を破ることができる可能性を兼ね 備えています。このネットワークを最大限伝播しいかなる災害発生時であっても臨機応変 かつ柔軟な対応に備えてまいります。そして、8ブロック協議会との連携を深め情報を共 有し大災害に備えてまいります。

■むすびに

私は3年前に67歳の父を亡くしました。死因はアスベストによる肺脾腫でありました。 父はまさしく高度経済成長の時代に生き、家族のために真っ黒になって働いた一人でした。 その生き様に、残された家族は全員で「ありがとうございました」と伝えることができま した。その一言の大切さを教えてくれたのがこの青年会議所でありました。また、同志の 励ましによって踏ん張ることができました。だからこそ私は苦しくなると「英知と勇気と 情熱をもって」と口にします。この言葉があったからこそ今日があります。綱領に掲げた 「英知と勇気と情熱」は青年会議所運動に限ったことでなく、今を全力で生き抜くために 必要不可欠なものであります。 【英知とは現在】 己の未熟さを自覚した上で、苦しい環境においても、過去から物事を学び続け、考えて・ 考えて・考え抜くこと。その考えを仲間と共有できるように語り合い、優れた知恵として 集積することが英知であります。 【勇気とは未来】 直面する課題はすべて己の内面から始まることを自覚した上で、己を強く信じ希望を持つ こと。己の中で繰り広げられている葛藤や恐怖心を解き放ち、仲間を信じ仲間と壁を乗り 越えていく一歩一歩こそが勇気であります。

【情熱とは過去・現在・未来】 己をJAYCEEとして自覚した上で、揺るぎない信念を仲間にぶつけあうこと。一度し かない人生で仲間を尊重し、仲間との時間を共有し、研鑽しあい夢をもって生き抜くこと が情熱であります。

能動的市民のリーダーとして、 私たちには何ができるだろう。私には何ができるだろう。私は一人の人間にすぎない。 私はどうしたら変化を起こすことができるだろう。 それは決してお金のためではない。名声でも権力のためでもない。 それは行動を起こすための英知だ。 一つの小さなことをしている何千もの人たちの影響力。 他のことをすべて忘れさせる情熱だ。 自分にできることなら何でもしようという責任感。 リスクを気にせず自分が持っているすべてを与えること。 正義のために立ち上がる勇気だ。 私たち全員がこれに関わっていると認めること。 すべてを変える単純なアイデア。以前なされた以上のことをすること。 ありえないことを引き起こす力。私は、不可能なことがないと信じる。 積極的な変革を生み出す自分の力を信じる。 JAYCEEがより良い未来を作っていると信じる。 私は、自分が見たいと思う変化そのものである。

今こそ、今だからこそ「英知と勇気と情熱」を胸に、万物を愛する心で力強く生きてま いりましょう。そして夢を描きましょう。大きな夢を追い続けましょう。日本に大きな霧 のように覆われた「閉塞感」を打ち破る鍵がそこに必ずあります。「日本の礎」としての気 概と覚悟を持ち、60余年間もの長きにわたって、青年の運動を展開され、一年一年紡い でこられた先輩諸兄に敬意を表し、私自身が若き能動的市民の主導的なリーダーとして、 関東地区協議会の愛する仲間へ、成長の機会を提供し続けることをお約束し、立候補にあ たっての意見書とさせて頂きます。