17の力が結集して生み出される岐阜の新しい価値の実現

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公益社団法人日本青年会議所 東海地区 岐阜ブロック協議会
2017年度 会長方針・スローガン
「17の力が結集して生み出される岐阜の新しい価値の実現」

岐阜ブロック協議会 会長 桐山 詔宇

「~はじめに~」

  我々が住む岐阜県は、森林、水資源に恵まれた豊かな自然環境を維持するとともに、これらの豊かな自然の下で、歴史的にも文化的にも産業的にも個性的で豊かな背景をもちあわせています。時には災害の困難と立ち向かいながらも、岐阜県民の多くはこの自然環境から生みだされる多くの恵みの中で、豊かさを享受しながら生活しています。私たち岐阜県の会員会議所のメンバーは、明るい豊かな社会の実現を使命として、恵まれた地域資源を守るだけでなく、活かし育てていくことで、県民のアイデンティティや誇りを確立し、後世にすばらしい岐阜を存続するべく運動しています。青年会議所が県民に理解され、今日も行政機関や各種団体とともに地域を担う一員として必要とされ続けているのは、先輩から引き継いだ何にも勝る財産です。この財産を青年会議所の伝統として引き継いでいくためには、先輩から脈々と引き継がれる青年経済人としての情熱が必要となってきます。

  ここ数年の日本経済は、アベノミクスとよばれる大胆な経済政策と金融緩和、また、東京オリンピックの開催決定等に伴い景気好転への期待が高まったものの、その効果も一巡し、中小企業や末端の県民がその恩恵を受けている状況とは言いがたいものがあります。少子高齢化や急速なグローバル化といった外部環境の急激な変化があいまって、閉塞感の中で日々を暮らす人も少なくないと言わざるを得ません。

  岐阜ブロック協議会は、1960年、先輩の多大なる尽力により県内各地会議所が英知と勇気と情熱を結集して岐阜県の未来のために設立されました。現代のように物資にあふれた裕福ではない時代に、自己の犠牲を省みず運動を開始された先輩の労苦や困難は想像を絶するものと言って過言ではありません。しかし、岐阜を輝かせ、明るい豊かな社会を実現したいという崇高な情熱があったからこそ、半世紀以上に亘って岐阜県を輝かせるべく邁進することができたのです。本年度も17の会員会議所それぞれがもつ豊かで独創的な力を結集し、新しい岐阜を創造するべく積み上げられた歴史に感謝と敬意を表して運動を展開してまいります。

「~17の力が結集して生み出される岐阜の新しい価値の実現~」

  岐阜県下には、豊かな自然や歴史的背景をもつ17の会員会議所が存在しています。しかし、同じ県下といえども地域の個性が強く存在し、その文化の違いや価値観、感性は極めて多様だと考えます。各地会員会議所が地域を愛し、青年会議所運動に邁進する力を大きくするとともに、より俯瞰的な視野から問題を再定義し県下で結集して取り組むことで、岐阜ブロックが各地会員会議所にとって必要不可欠な存在となることができます。そのためには、各地会員会議所における会員一人ひとりが地域を誇り、愛し、地域がどうあるべきと考え、子供たちにどのような地域を残していくのか、どのような地域へと発展していくべきかを考えることが重要です。理想の社会を描き、理想と現実との間にある差をどのように考え、その差を急速に縮める運動こそが各地会員議所が永続的に行うべき青年会議所運動そのものです。岐阜に住む人々に明るい理想を提示するとともに、それが非現実のものではなく、達成可能なものであることを示すのです。現実に形になった新しい価値が、このまちの魅力となり、住む人の岐阜への愛着や誇りの源泉となります。

  日本青年会議所の運動は、JCIに協力した運動や国際問題、健全な子供を育てる青少年教育、憲法に関する問題や公開討論会等の政治的なテーマ、音楽やスポーツを通した地域振興の大規模な事業、経済政策や社会インフラといった問題まで多種多様です。そしてこの運動は、各地会員会議所が行う運動が効果的になるための参考になるよう発信され、各地会員議所が日々英知を絞り市民に発信し、市民目線で地域から必要とされている様々な事業を逆に日本青年会議所が掌握し発信する機会を創ることで、他地域に横展開できる相互補完的な関係を構築しています。

  そのような役割の中で岐阜ブロック協議会は、日本青年会議所がもつ膨大な情報や運動を各地会員会議所の実情に合わせて適宜適切に情報提供することを通じて、運動機会の提供と効果的な運動の推進をする機能を持ち合わせています。メンバーは、青年会議所に入会してから、卒業するまでの間に多くの役割を経験します。様々な役割を担う中で、その役割を全うすることこそが、修練の場であり、その修練の場で、時には膨大な時間をかけて自ら学び、時には先輩に学び、時には同志と意見を戦わせながら、自己の能力を高めていくのです。たとえ最初はうまくいかなくても、正しく学び、飽くなき向上心をもって取り組み、精神的にも肉体的にも追い込まれた局面を乗り越えることで、単なる能力向上ではなく、人間的にも著しく成長することができるのです。そのような経験をすべての会員が乗り越えることで、青年会議所という組織全体の組織力が高まるのです。

  岐阜ブロック協議会は、各地会員会議所から同志に参集いただくことで成立しています。 国家レベルでの問題意識を基盤とした問題を県レベルにブレークダウンし、より細かな課題として再設定したうえで具体的な事業が構築されています。岐阜ブロック協議会が取り組む問題は、各地会員会議所レベルでは直接的に取り組むことが難しい問題です。しかし、県民の生活や価値観の基盤となっている問題であり、それであるがゆえに、時には潜在化している根底的な問題でもあります。このような問題に取り組む中で、各地会員会議所では考えることがない大きな視野で、各地会員会議所では経験できない運動を、文化や習慣が違う他の会員会議所メンバーとともに取り組んでいくことで、会員会議所での運動とはまた違った自己研鑽の機会にしていただきたいと思います。

  岐阜県内には17会員会議所700名近くの同志が在籍します。ブロック公式訪問では、2017年度日本青年会議所や東海地区協議会の展開する運動を共有し、理解を深めることで、岐阜ブロック協議会の理念と運動を理解していただく場として、本年度も開催いたします。同時に会員が結集することで、岐阜ブロック内の結束を確かなものにする場とします。

「~立憲国家としての学びの提供~」

  日本は、戦後の焼け野原から、高度経済成長期を経験し、バブル崩壊し、現在の停滞期に至っています。この間に、産業機械やIT技術が急速に発達し、グローバル化が進展する中で、国家、宗教、民族の独自性を考え直し、それを強く主張するムードも勃興しています。世界ではテロリズムや領土問題など、国際的な紛争がなくなる気配はありません。経済的な豊かさと、島国という地理的な他国とのかい離もあり、我々はこのような世界の情勢にどこか無頓着で他人事のように日々を過ごしてはいないでしょうか。世界情勢が著しく変化する中で、私たち日本人だけがルールや規律を硬直的に過ごすことが果たして正しいあり方なのでしょうか。日本国憲法は戦後すぐに制定されてから、その極めて硬性が強い性格から、一度も改正されることがなく現在に至っています。日本国民は、生まれながらにして主権者として、多くの人権を保障され、それを国民が互いに尊重しあって豊かな生活を送っています。しかし、これらは当然に得られるものではなく、先輩が多くの血と涙を流した末に獲得することができた権利なのです。これらがまたいつ、何らかの脅威によって奪われることだって起こりうるのです。このことに気づき国益や未来を語る人が今の日本にはどれだけいるでしょうか。近年、憲法改正の議論が活発化しています。国家の根幹である憲法はすべての国民に少なからず影響がある大切な問題です。明るい未来を築くために、今ある幸福を失わないために、子孫たちのためにも憲法について真剣に考える気運を醸成する必要があります。県内では、毎年のように「憲法に関わる事業」が開催されてきました。本年度も憲法について知識を深める事業を開催するとともに、社会に広く発信することで憲法に対する意識を醸成していきます。憲法を深く理解していただくことを通じて、憲法問題を自分自身の問題として真摯に向き合える市民を増やしていく事業を展開していきます。

  選挙とは国政や地方自治の未来を決める、重要な意思表示の場であり、選挙権は国民にとって極めて重要な権利です。しかし、国民が経済的に豊かになる過程で、社会全体について当事者意識をもって考える機会が減少し、選挙への関心は薄れる傾向にあります。どのような選挙をとっても、投票率が高くなることはあまりありません。世界では、現代においても、横暴な国家権力が国民の政治参加の機会である選挙権を認めず、国民を苦しめる例は枚挙にいとまがありません。民主主義の中核である選挙権の素晴らしさ、ありがたさに回帰する機会を提供することは極めて重要です。特に、若年世代の人口減少が著しい昨今においては、世代間の人口格差の問題から、若年層には選挙で投票しても数的に高齢層に敵わず、政治参加意欲が減退するという問題も指摘されています。公職選挙法が改正され投票できる年齢が18歳に引き下げられたことも機会として、政治に興味をもつ機会、選挙に興味をもつ機会を政治への参加機運の醸成と投票率の上昇を目標として、公開討論会を開催いたします。

「~手を取り合う岐阜県を構築~」

  我々が住む日本は、豊かな自然に恵まれている一方で、地震や豪雨といった自然がもたらす脅威にもさらされている国土です。毎年のように甚大な被害をもたらす自然災害は、時に人を不幸にします。我々は同じ国民として、被害にあった人々を見捨てるわけにはいきません。国内には、災害からの復興がままならない地域もたくさんあります。また、世界に目を向ければ、安全な水が確保されず、安全で健康な生活すら保障されない人々も多くいます。このような現実を他人事とせず、自分に何かできることがないかを考える機会を創出するために、日本青年会議所が推進する運動に協力していきます。

  また、自然災害は我々にとっても他人事ではありません。東日本や熊本で起きたような地震、豪雨や台風といった自然災害は、またいつ起きても不思議ではありません。このような自然の脅威から県民を守り、被害を最小化するためには、事前の防災準備が必要不可欠であります。東海地区協議会との連携のうえ、岐阜県内17の会員会議所と共に防災ネットワークを構築し万一の場合に迅速かつ的確救援活動を展開できる様にしてまいります。

「~地域に誇れるリーダーの育成~」

  青年会議所メンバーはこれまでの自己の人生の新たなチャンスや成長の場を求めて、青年会議所に入会してきます。IT化が進展し、これまで以上に青年世代の職場における業務負担量は増大しているとともに、働きながらも家事を両立することが当然となっており、会員の時間的な余裕は少なくなっています。また、価値観が変容し、親や教師から怒られる経験をそれほどしていない青年会議所メンバーも増えてきており、青年会議所内でのトレーニングのあり方も変容しています。さらに、メンバーを輩出する企業の経済的な余裕も少なくなり、企業にJC運動への理解を求めるためには、輩出されたメンバーへの短期的で効率的効果的なトレーニングが必要不可欠です。入会して間もない大切な時期に、青年会議所運動の本質を知るとともに、自身の成長に効果的なメニューをこなすことで、青年会議所が青年経済人として自己の成長する機会がある魅力的な団体であることを理解してもらいます。 本年度 、入会年次の浅い方を対象に青年会議所運動においてもビジネスにおいても汎用可能な思考方法を学び、互いに切磋琢磨して学ぶ機会を提供します。県内各地の多様な文化をもつ仲間と学ぶ機会をつくることで、今後の各地会員議所の運動を支えるメンバー、地域経済を担うメンバーを養成する一助となる事業を展開します。

「~経済再生のためのインフラ整備の推進~」

  日本経済は長期的に低迷し、将来への漠然とした不安や閉そく感は打破されるには至っていません。現状を打破しようと試みられる経済対策も、少子高齢化という未曽有の事態と、対策とは裏腹に動く世界的な資金移動の影響に相殺され、高い効果が出ているとは言い難い状況にあります。果たして国家として、現状の経済対策のあり方、国家予算の配分のあり方は正しいのでしょうか。高齢者が増大する中で、社会保障費が増大することを理由として、必要な公共事業への支出、特に交通インフラへの支出が低下した結果、数少ない労働人口の時間効率が高まることがなくなり、いよいよ経済成長の機会は減少しているのではないでしょうか。交通インフラへの投資は、単なる支出ではなく国家としての国民全体への投資と言えます。高い投資効果が見込める交通インフラに対して、積極的に国家が投資を行い、経済を刺激し労働生産性を高める支援をすることは、日本経済を立て直すきっかけとなります。岐阜ブロック協議会は、岐阜県や各地市町村とも連携し、また、日本青年会議所とも連携してこのような気運を高め、県民にとって、日本経済にとって有益な交通インフラ整備を早期に実現する運動を展開いたします。

「~第44回JC青年の船「とうかい号」への支援~」

  2017年度でJC青年の船「とうかい号」は44回目を迎えます。「とうかい号」は濃密なスケジュールと、船内での閉鎖的で独特な空間が相まって、乗船者を極限まで追い込みながらも他では体験できない達成感を醸成することができる素晴らしい事業であり、数多くの地域社会のリーダーを輩出しております。毎年素晴らしいストーリーがあり、一般団員、JCメンバーを問わず日常では決して得られない感動があります。地域にとって、若者世代にしっかりと投資し、未来を担う青年を育成することが重要なことは言うまでもありません。東海4県の多くの地域から集う一般団員に、洋上という限られた空間で得る研修や団員同士の交流、国際交流を通して、日本という国の素晴らしさ、自らが未来を創ることができる素晴らしさを感じていただき、地域に新しい価値を生み出せる人財となっていただきたいと思います。そのために、事業目的の達成を支援し、一般乗船者の不安を取り除き、子供のようなワクワク感をもって乗船して高い研修効果が得られるようにブロックオリエンテーションを開催します。また、一般団員を企画・サポートをするJC団員には、将来の岐阜県を背負う人財となるように、岐阜ブロック協議会として支援してまいります。

「~地域の誇りを岐阜県民へ発信 岐阜ブロック大会2017~」

  県内の各地会員会議所により構成されている岐阜ブロック協議会は、1年の活動の報告とその事業により得られた成果を県内会員議所のメンバーへ伝える機会として、そして県民に伝える機会として岐阜ブロック大会を開催します。公益法人として運営される日本青年会議所の一翼である岐阜ブロック協議会は、高い公益性を発揮し、県民に有益で新しい可能性を感じさせる事業を展開しなければなりません。特に情報化が進み、平準化された昨今において、意外にも私たち岐阜県民が身近な魅力について、知らない、気づいていないことが多くあります。これでは、県民が県外に出て、岐阜県を誇り、岐阜県を語ることなど到底できるはずがありません。また、県内各地会員会議所が結集してつくられる岐阜ブロック協議会だからこそ、その英知を結集して大規模で成果の高い事業を構築することで、各地会員会議所の模範となり、新しい可能性を切り拓く事業を展開する必要があります。多くの県民が魅力的な県下の魅力、新しい県下の魅力を求めて集い、また、メンバー間の交流も促進する事業を展開してまいります。岐阜県の魅力がふんだんに発揮され、その魅力が余すところなく県民に、そしてメンバーに発信される機会であります。

「~おわりに~」

  我々JAYCEEには、次代への継承という担いがあります。岐阜ブロック協議会には、先輩から引き継がれた歴史、伝統があります。それは単年度制という中で、多くの会員会議所から輩出された先輩によって磨きあげられ、受け継がれてきた尊いものです。時代や開催地によって、事業の内容は変わりますが、より良い岐阜をつくる情熱が変わることはありません。先輩たちから受け継いだ思いを2017年度の岐阜ブロック協議会もしっかりと引き継ぎ、新しい価値を創出して、次代へと引き継いでいきます。

  メンバーの多くは、家庭や仕事と青年会議所運動を両立させながら、日々研鑽を重ねています。人の何倍もの時間や労力をかけて時には困難に立ち向かい、時には理解されず苦しむ経験は非常につらいものではありますが、それを乗り越えた先に新しい世界が待っています。そして、このような経験をしっかりと発信し、家庭、職場の理解を得る努力を重ねることで、公益団体としての社会的な信頼が構築されていきます。青年会議所運動を理解し協力してくれている周囲の方や地域に感謝をしながら、新しい価値を生み出せるという確信をもって運動を展開しましょう。岐阜ブロック協議会には700名近い信頼に裏打ちされた同志がいます。同志で手と手を取り合って、異なる価値観や文化を融合して、結集したその先に、人々の明るい未来を切り拓く新しい価値が生み出されるのです。

岐阜ブロック協議会


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2017年度 会長  桐山詔宇 君
(公益社団法人岐阜青年会議所)
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