次世代へ魅力と活気に溢れた夢を描けるまち宮城の実現

会長所信

  • HOME »
  • 会長所信

会長意見書

公益社団法人日本青年会議所
東北地区宮城ブロック協議会
2018年度 会長 安住 陽一

【はじめに】
宮城は東には水産資源豊かな三陸沖漁場、西には四季折々に魅力的な景色に姿を変え、いくつもの温泉が湧き出る奥羽山脈、南北には穏やかな気候で育まれた農作物が収穫できる仙台平野、そして東北の経済の中心である仙台市を擁し、各地域には歴史・伝統・文化等様々な資源が存在しています。そして我々があたり前に暮らしているこの素晴らしい環境があるのは代々先達から未来の人が住みやすい、住みたいと思える地域を創り引き継いできたからです。次世代を創る責任世代である我々が、能動的に活動する県民とともに、豊かな自然と受け継がれた地域資源を活用して持続可能な発展に向かい、私たちは未来を生きる人々から今を預かり、さらに素晴らしい地域にして次世代に引き継いでいかなければならないのです。
私は2008年に青年会議所の門を叩き入会から11年を数え、今年卒業の年を迎えます。青年会議所に所属している間に私自身様々なことがありました。口数は少ないけれど愛情をもって育て、JC入会を勧めてくれた父の死。その後しっかりとした引継ぎもできないまま事業承継をして会社の代表となり、落ち着き始めた矢先に発災した東日本大震災。約1年の間にこれだけのことが起こり、心が挫けそうになった時いつも支えてくれたのはJCのメンバーでした。こうして2018年度会長として、そして会社の代表としていられるのもJCに所属し、数えきれない多くの仲間に助けられ、支えられてきたことに一切の疑いはありません。LOMはもちろん、これまで出向してきた中で、目指したいと思える先輩や仲間に出会い多くの気付きと経験をさせて頂きました。私は11年育てて頂いたこの青年会議所に最後の1年微力かもしれませんが恩返しをするために精一杯努力してまいります。そしてこの素晴らしい組織を発展させていくためにも宮城ブロック各青年会議所会員の皆さんとともに力をあわせ運動を展開してまいります。

【宮城ブロック協議会】
青年会議所は世界組織であり現在世界には134の国と地域に121国家青年会議所(NOM)約160,000人の会員、日本には696LOM、約33,000人、宮城ブロック協議会内には11LOMと約550人の志を同じくする仲間が明るい豊かな社会の実現に向かって日々JC運動、仕事に邁進しています。宮城ブロック協議会はLOMに最も近い日本青年会議所として、各LOMが地域に求められ実施している運動を最大限支援し、日本青年会議所が提唱・発信する運動をLOMと協力して地域に広げてまいります。そして出向して頂く会員には出向することでしか得られない多くの経験をして頂き、学んだことや経験したことをLOMに還元しLOMの活性化、発展に寄与します。日本青年会議所とLOMをつなぐ架け橋としてブロック協議会を使いLOMを発展させ、多くの出会いで人が人で磨かれ会員が成長し、宮城ブロック協議会と県内各青年会議所がひとつになって大きなうねりを作り出してまいりましょう

【地域を輝かせる人財の育成】
全人類の光明は、我々青年会議所の純粋な正義感と、目的完遂の確固たる実行力にうらづけられて初めてその輝きを見出し得る。1951年日本青年会議所はこの一文から始まる崇高な理念のもとに設立されました。昨年東北青年フォーラムが開催された奥州市出身で第7代東京市長を務めた後藤新平氏は常に財を残すは下、業を残すは中、人を残すのが上と言っていました。今年度もみやぎJCアカデミー委員会では青年会議所の崇高な理念を体現していく人財を育成していきます。近年多くのLOMでは会員の減少に歯止めがかかり、我々の運動が広がりつつありますが、急速に会員が増えたことにより会員の半数以上が入会3年未満といったLOMが多くなりJCの本質や伝統が薄れていくのではないかと危惧しています。みやぎJCアカデミー委員会では入会3年未満の会員を集め、一年間を通して青年会議所の本質、目的、歴史などJCの根幹の部分を身につけながら、これからのJC活動や地域、仕事や家庭で役立てることができる研修を行います。青年会議所は人生最後の学び舎であると言われています。青年会議所での活動・運動を通して学び、体験したことを卒業してから最大限活用して地域に貢献していく青年経済人にならなければなりません。JCほど崇高な理念をもち地域のために、未来を生きる子供たちのために活動している団体はないと思っています。組織は「個」の集合体です。その組織を形成している「個」の成長が組織を成長させます。地域に求められる団体になるために、地域や組織を牽引し巻き込んでいける次代の指導者を育成します。

【当事者意識と主権者意識】
昨年行われた仙台市長選の投票率は44.52%で過去最低だった前回(30.11%)を14.41ポイント上回りました。しかし18歳~20歳を除く30歳以下の男女の投票率が伸び悩み、高齢者の投票傾向が選挙結果に大きく影響を与えました。シルバーデモクラシーは人口構造、年齢比率的にみても高齢者が増えており、また高齢者は若者に比べて選挙に行く一方で投票行動を決める情報は、テレビなどのメディアとなっており、現政党を支持しないが候補者の政党や政策、バックグラウンドを知らない候補者に投票してしまっている現状があります。一方に偏った情報をそのまま鵜呑みにしていたのでは、その物事に関する正しい知識を身に付けることが難しくなります。また、今日の社会では情報への依存度が非常に大きく、場合によっては、偏った・間違った情報をそのまま信じてしまい、様々な局面で何かしらの不利益を被ってしまう可能性も十分予想されます。すなわち、情報を評価・識別する能力を身につけることで、情報を正しく利用することを学んでいく。そのためには、受信者の側に立つ人間には、発信された情報を受け取る際、その情報は信頼できるかどうかを判断することはもちろんのこと、どのような偏りがあるか、さらに一歩進めて、その情報を発信した側にはどのような意図・目的で情報を流し編集をしたか考え、各種の背景を読み取り、情報の取捨選択を行う能力であるメディアリテラシーが求められます。最近では隣国からのミサイルが日本上空の領域を超えていくという異常な事態が起きています。アメリカと北朝鮮互いの挑発行為により日本が、そして世界が脅威にさらされています。我々にできることはこの国際問題をきっかけに今まで平和に暮らせていてどこか他人事であった国際社会の一員であるということを、自分の国は自分たちで守っていかなければいけないという当事者意識をもつことが必要な時代になりました。2018年には憲法改正案が発議され国民投票になるのではないかと言われています。戦後70年一度も改正されていない憲法を時代に即した現実的な憲法にしていくために県民が当事者意識をもち、さらには主権者として行動に移していくように改憲を推進する教育事業を行い、日本人として誇りをもてる憲法を残していくことが必要です。

【地域に求められる運動の支援】
会員減少問題が提起されてから多くの青年会議所では会員拡大に力を入れてきました。その成果もあって近年では宮城ブロック内では微増となっています。しかし細分化してみると、会員拡大に成功しているLOM、現状維持のLOM、会員拡大がうまくっていないLOMの3パターンに分類されます。会員の拡大は我々の運動を伝播し、市民意識を変革していくための一番の近道です。今年もJC運動に精通した講師を呼んでのセミナーや拡大に成功しているLOMの手法を宮城ブロック内で共有し全11LOMで33%拡大し723名の会員を目指します。地域に必要とされる運動を効果的に展開していくために、各LOMが抱える会員拡大問題を解決し、魅力ある運動が各LOMの存在価値を高めます。そして各LOMの事業に参画し必要とされている支援はもちろんのこと、こちらから提案していく支援を行い各LOMの会員が運動の中枢で活動しLOMの活性化と運動発信の最大化を行います。青年会議所運動の根幹は全国696青年会議所の活動、運動です。宮城ブロック協議会は一番LOMに近い日本青年会議所として11LOMが地域に求められている運動を効果的に発信していくためにLOMの事業や活動を最大限支援してまいります。各LOMが運動を伝播していく際の問題を解決するために、必要としている支援を随時行い、地域に求められる運動を果的に実施していきます。地域に未だ埋もれている資源と現在発信されている地域の資源をさらに磨きブランディングすることで地域経済を発展させ雇用が拡大し、そこに住む人が地域に自信と誇りを持ち、地方創生を実現するために民間や行政と連携し、宮城がもつ魅力を活かした郷土愛を育む事業を実施、発信していくことで、定住人口、交流人口が拡大し被災地である宮城が活性化され復興が加速します。また地方創生を実現する定住人口、交流人口を拡大していくために、郷土愛をもち地域資源をブランド化することで、雇用創出と観光客誘致をします。

【宮城ブロック大会】
第48回宮城ブロック大会は浪漫溢れる歴史と文化、大地が育んだ名産の数々様々な魅力あふれる水の里登米市で活動している公益社団法人とめ青年会議所主管により開催します。登米市にはラムサール条約指定登録湿地である伊豆沼、内沼、国際レースも可能な長沼ボート場、国の天然記念物であるイヌワシが営巣する翁倉山(おきなぐらやま)など豊かな自然を有し、全国的に珍しいオリフィス式の堰(せき)である鴇波洗堰(ときなみあらいぜき)があり、国指定重要文化財建造物である教育資料館、登米能を伝える森舞台など歴史を伝える建造物、そして豊かな自然が育んだ地域の食材であるはっと汁、登米産牛、油麩丼、東北一の大河川で育まれた天然ウナギ等、魅力にあふれた地域です。宮城ブロック協議会最大の運動発信の場である宮城ブロック大会ではこの自然豊かで地域の魅力にあふれた登米の地で我々JCと、行政、民間企業、関係諸団体、地域の人々と有機的連携を図り、登米地域ばかりでなく宮城全体の魅力を県内に発信していく絶好の機会とします。そしてこの地域の魅力をブランド化して発信していくことで特産品となり雇用を生み、自分が住む地域に誇りと郷土愛をもち、夢を描ける地域となって定住者人口が拡大します。そしてその磨き上げられてブランディングされた地域の魅力が交流人口を拡大し、地域が活性化します。そのプラットホームを我々が作りあげていかなければなりません。

【公益団体として】

近年情報の発信、取得がICT化によりLINEやフェイスブックなどのSNSやインターネットを通じて便利になり、多くの情報を手軽に受け取り側が取捨選択できるようになりました。我々はこれまでもSNSやインターネットを使い情報を発信してきましたが、発信することが目的となり青年会議所の運動発信の効果としてはまだまだ改善が必要です。我々の尊い運動を地域に正確に、そして確実に発信し組織をブランディングしていくためにも様々な方法を駆使し、情報を発信していかなければなりません。また、我々の運動を力強く展開していくためにも盤石な組織運営が必要です。我々の運動は会員からの貴重な財源で運営をしています。事業計画と報告、会計の透明性を保った情報開示と財務体質の健全化、コンプライアンスの徹底といった高い運営能力が必要です。そして各社団法人格をもつLOMが法人格を厳格に維持し発展していけるフォローをしていきます。そして地域の子供たちにスポーツを通して、勝敗だけでなく精一杯力を出したお互いを称え合うグッドルーザーの精神を育む事業に参画し県内より出場チームを推薦します。また、有事の際に総合調整機関の役割として、迅速で的確な情報を共有するために、各LOMはもとより関係諸団体と人的ネットワークを確立し、被災地支援の混乱を防ぎます。

 

【むすびに】

戦後新日本の再建は我々青年の仕事であるとの崇高な志をもち東京青年商工会議所から日本にJC運動の灯がともりました。東日本大震災から7年目を迎え、復興ロードマップでは2018年からは再生期から発展期となり、いよいよ震災からの復興も完了しようとしています。これからも震災を風化させず、地域の復興をさらに推し進めなければなりません。地域の復興とは震災以前よりも『夢』があり、活気があり、明るく、住みたいと思えるまちを創ることです。我々には地域の人々、そして未来を担う子供たちに、生きていくための原動力である『夢』を描ける社会を創っていく使命があります。今私たちの地域には様々な団体があり、今まではJCしかないと言われていましたが、近年ではJCもあると言われるようになってきました。しかし、今までもそしてこれからも地域には、政策立案実行団体である我々JCが絶対に必要なのです。

 

他が為に、人が強い心で行動するとき

自分の持つ一番の力を発揮できる

 

他が為に、人々の心を一つにし、ちから漲る社会を創造しよう

 

今の世が、それをきれいごととする社会であるならば

我々は、その尊さを伝えることから始めよう

 

私たち青年こそが、日本の未来を創る

その思いは「明るい豊かな社会」へ繋がるのだから

 

2010年代運動指針骨子編はこの言葉で結ばれています。我々は誰のために、何のためにJC活動をしているのか?その答えは自らの行動の中にしかありません。自らの意識を変革し地域を牽引していくリーダーとなった時、地域市民の意識変革、行動へとつながり、次世代に魅力と活気あふれた夢を描ける宮城から明るい豊かな社会が実現されると確信します。

PAGETOP