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会長所信

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毎朝あなたの口座へ振り込まれる86,400円。
その日の内に使わなかった残高は消えてなくなってしまう。
あなただったらどうするだろうか。

【はじめに】

その不思議な銀行は、毎朝あなたの口座へ86,400円を振り込んでくれる。振り込まれた86,400円はあなたが自由に使うことができるお金だ。何に使おうかと悩んでいるうちに残高は減っていき、使い切れなかったお金はなくなり翌朝の残高は0円となる。これが毎日続く。あなたが、この不思議な銀行の通帳を持っていたら、どうするだろうか。もちろん、全額引き出し有意義に使用するだろう。

実は、この不思議な銀行は、私たち一人ひとりが持っている。この不思議な銀行の正体は「時間」である。私たちには毎日86,400秒の時間が平等に与えられる。あなたが上手く使えなかった時間は消えてしまい、繰り越しすることも貸し越しすることもできない。上手く使えなければ失ったことになり、もちろん、過去にさかのぼることもできない。

時間は有限である。青年会議所は、入会資格に20歳から40歳という年齢制限を設け、単年度で人心を一新するという他団体とは一線を画す運営方法をとっている。だからこそ、あなた自身はもちろん、あなたを支えてくれているたくさんの方々の一瞬一瞬も大切にしなければならない。有限な時間だからこそ無限の力が生み出せる。自らが持つ無限の力をいかんなく発揮し、世のため人のために青年会議所運動を展開していこう。

【地方創生のさらなる深化】

国は人口減少の現状、東京一極集中の加速、地域経済の現状を認識し、地方創生を本格展開させるため次の4つの基本目標を設定している。

①地方における安定した雇用を創出する
②地方への新しいひとの流れをつくる
③若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる
④時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、地域と地域を連携する

いずれの基本目標を見てみても、責任世代を生きる私たちJAYCEEが目標達成に寄与しなければならないことは明らかである。2018年度は一般社団法人四日市青年会議所主管の下、第48回三重ブロック大会が開催される。公益法人制度改革から開催地を中心とした直接的な地域活性化事業へと変遷してきた本大会。改めて言うまでもないが、本大会の開催意義が三重ブロック協議会の単なる成果発表、会員間の親睦を図る懇親会であれば開催する意味はない。三重県内の志高いJAYCEEが一堂に会する絶好の機会を生かし、自らの地域のことを真剣に考え、行動を起こすことで地方創生をさらに深化させられるような大会へと昇華させたい。また、地域経済の発展について私たち青年経済人は大いに寄与しなければならない。地域経済、雇用の発展のため人間力を向上させ社業を発展させることは言うまでもないが、経済活動と深い関係性にある鉄道網や道路網などのインフラ投資を促進させる運動も展開していかなければならない。特に大規模地震被害や豪雨被害などで地域が孤立することを防ぐとともに被災時に救助、救援活動、生活復興の基盤ともなる道路整備の投資促進は早急に展開していく運動である。

【アクティブ・シチズンの育成】

青年会議所は「今どうあるべきか」という視点だけではなく、「未来」という視点を常に見据えて運動を展開している。地域の未来を考えるとき、次代を担う人材の育成は、欠くことのできない大切な運動である。

青年会議所が取り組む人材育成は、自ら主体的に社会づくりに関わる地域住民、すなわちアクティブ・シチズンの育成である。自分一人で生きていくのではなく、地域社会、企業などの一員として、公共心を持ち、進んで責任を果たせるアクティブ・シチズンを多く育成していかなければならない。2018年度はJC青年の船「とうかい号」の事務局を一般社団法人桑名青年会議所に担っていただき、三重ブロック協議会が主管を務める。この4年に1度しかない機会をいかし三重県に夢や希望を持ったアクティブ・シチズンをさらに増やしていきたい。また本年、三重県を主会場にインターハイが開催され、2021年には「三重とこわか国体」が開催される。子どもたちの夢の一つであるスポーツを通じアクティブ・シチズンを育成する絶好機に今、三重県はある。このチャンスを逃すことなく青年期だけでなく青少年期からアクティブ・シチズンを育成していきたい。

【国家観の形成】

地域の活力なくして国家の活力はない。私たちが地域で展開している青年会議所運動は、国家の活力に直結している。では、私たちは国家観をもつことができているだろうか。誰しもが問題を解決する趣旨(総論)には同意しているものの、個別具体的な方策(各論)になると反対したり、批判したりしてしまっていることはないだろうか。このような総論賛成各論反対は、国家観をもつことを放棄しているとも言えかねない。

まずは、私たちJAYCEEが逃げることなく理想の国家について語り国家観をもとう。その輪は必ず地域へと広がり、やがて国家へと広がる。日本青年会議所が各地と連携しながら全国で展開している憲法輿論喚起や政治参画意識向上運動は、選挙運動ではない。理想の国家について地域内で語り合えるのは、いかなる団体、個人に偏ることのない公正中立な組織である青年会議所だけである。国家観をもつことで、私たちの運動はさらに昇華され強靭なものとなる。また、理想の国家観をもつということは、国家の繁栄を願うことである。世界屈指の自然災害大国である日本では、自然災害に対する安全保障の確立なしに国家の繁栄は語れない。三重県においても、近年では大規模地震発生の切迫性がばかりが騒がれているが、日本有数の多雨地域を有していることを忘れてならない。近年では東紀州地域の豪雨だけでなく、局地的な集中豪雨が地域を問わずに多発し、県内において大きな被害が発生している。このような豪雨被害および大規模地震被害等が発災した場合に、迅速かつ的確な情報を受発信するための、災害支援ネットワークをより強化させていかなければならない。

【青年会議所運動の結実、拡大のために】

三重県を夢と希望溢れる地域社会へと導くためには、地域の特性や実情に応じた地域づくりを推進していく必要がある。そして、その地域づくりの主体となるのは、三重県内の会員会議所であることは言うまでもない。各地域の会員会議所における青年会議所運動が結実、拡大することで地域が活力にあふれ、三重県が活力ある地域社会となる。

三重ブロック協議会最大の存在意義は、地域で展開される青年会議所運動の結実、拡大に貢献することである。併せて、三重県内の連絡調整機関として、会員会議所に対して適切で一貫性のある情報を受発信もしていかなければならない。2018年度は公益社団法人津青年会議所から地区担当常任理事を輩出いただき、東海地区協議会事務局を主管いただく。
この好機をいかし日本青年会議所本会、東海地区協議会と有機的に組織を連携させ、双方が相乗効果を生み出せるようなスムースに循環するネットワークの構築に努めていきたい。
また、近年の会員会議所における悩み事の大半は「会員拡大」と「会員育成」である。悩み事は共通だが、会員会議所が置かれている環境でとるべき施策、対象が微妙に異なってきている。会員会議所から求められる会員会議所貢献事業は、これまでの画一的な事業ではなく、会員会議所の環境に柔軟に対応できる事業である。三重ブロック協議会の存在意義をこれまで以上に高められる新たな事業構築を目指していきたい。

【むすびに】

戦乱の春秋・戦国時代を治めるために、親子、兄弟などの秩序を大切にし、思いやりの心や真心といった「仁」による政治を説いた孔子。その孔子と高弟の言行を記録した書物「論語」に次のような章句がある。

子曰く
吾十有五にして學に志す三十にして立つ
四十にして惑はず
五十にして天命を知る六十にして耳順ふ
七十にして心の欲するに從ひて矩を踰えず

(論語 為政第二4)

 この章句は孔子が晩年、一生を回顧して人間形成の過程を述べたものとされている。孔子は15歳のときに学問で身を立てていこうと決意し、30歳で学問思想の基礎が身に付き独り立ちすることができた。40歳のときには物事を判断する際に心の迷いがなくなり、50歳で天から与えられた使命を悟った。60歳になると他人の言葉が素直に聞けるようになり、70歳でようやく自分の思うままに行動しても道を踏み外すことがなくなったという。三重ブロック協議会は2018年で設置から60年目を迎え、論語になぞらえると「耳順(じじゅん)」の年となる。私たちにとって好意的な言葉、そうではない言葉も周りの声を聴くことは青年会議所内だけでなく、社業や人生においても大切なことのひとつである。

青年会議所がこれまで以上に地域から必要とされる組織であるために、改めて内外の声に耳を傾け世のため人のために青年会議所運動を展開し、夢と希望に溢れる三重を協創していこう。

 

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