会長方針

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公益社団法人 日本青年会議所
東海地区 静岡ブロック協議会
2018年度 会長所信

岡島会長
2018年度 会長 岡島佑樹
(一般社団法人 藤枝青年会議所)

はじめに   人は歩みを止めたとき  挑戦することを諦めたとき  老いていく
1915年、米国ミズーリ州セントルイスに生まれた小さな青年活動グループから青年会議所運動は始まり、多くの青年に感銘を与え世界へと波及していくことになりました。そして、1949年、日本においても、終戦後の焦土と化した国土を目の当たりにした数人の青年達が「新日本の再建は我々青年の仕事である。」という志を立て、この運動が始ま
り、その灯火は全国に拡がることとなりました。それ以来、私たちは、「ひとづくり」「まちづくり」「教育」「国際社会」「環境」など様々な分野に対して、「明るい豊かな社会」の実現のために積極的にかかわってきました。それぞれの時代で人は変わり、手法や表現は異なろうとも、先人たちの志を受け継いだ私たちは、青年らしい正義を尊ぶ心、理想を追求する心、情熱溢れる真摯な心をもって、市民に対し運動を展開して参りました。そして、これからも私たちの理想の実現のために、自己成長を追い求め、青年らしい心を育み、挑戦することを恐れず市民に対し運動を展開していかなくてはなりません。さて、私たち静岡ブロック協議会は、静岡ブロック内に所在する各地会員会議所、協議会役員と出向者で構成される協同体であり、日本青年会議所の運動の目的を達成するために静岡ブロック内20青年会議所の意見を総合調整するとともに、各地会員会議所相互の情報交換や連絡調整、各地会員会議所が共同して取り組むべき広域事業の推進を行なっています。しかしながら、この総合調整機能は十分に機能しているでしょうか。各地会員会議所においては、それぞれに会員数、歴史、活動地域、風習が異なりそれぞれに抱える事情がありますが、他青年会議所との交流や意見交換は十分に出来ているでしょうか。さらに、協同体であるブロック協議会の活動へ消極的になってはいないでしょうか。一方、ブロック協議会は、運動を積極的に展開するあまり各地会員会議所の抱える事情を疎かにしていいでしょうか。それぞれが互いを信じ十分に力を発揮して調和がとれてこそ「和」となり、希望という未来を切り開く大いなる創造力が生み出されます。静岡ブロック協議会内の会員数がいよいよ1,000名を下回り、入会後3年未満の会員数が半数を超えている現在、協議会のあり方について前向きな、真摯な議論を交わす時が来ているのではないでしょうか。そこで、協議会全体として、同じ静岡で運動を展開する同志が積極的に情報共有し共通する課題の解決のために心と心を通わせた密なる連携を構築していく機会を提供するとともに、20の青年会議所が「和」となり活力漲る静岡に向けて共に歩んで行けるように各地会員会議所の運動を支援して参ります。

 

次代を担う奉仕の心

私たちの運動を支えているのは、崇高な奉仕の心です。私たちは日々の活動の成果として報酬を得ているわけではありません。地域のため、他人のために行動することで、地域や人が豊かになり、延いてはそれが自分のためになってきます。入会間もないメンバーは、青年会議所運動の目的や可能性を説明され、理解した上でこの門を潜って来ていますが、まだまだその理解は浅いのではないでしょうか。個人的な事情や背景を動機や目的として活動をされている方も多いでしょう。また、青年会議所の活動は多岐にわたるため、運動と活動の違いも曖昧になりがちで、一つひとつの活動の違いというものの整理が不十分となり、メンバーは兎に角行事が多いと感じてしまい、積極的に活動に参加する気力さえ失ってしまうこともあるでしょう。そこで、青年会議所とは何か、その成り立ち、歴史、三信条、JAYCEEとして守るべき行動規範、流儀、作法、組織体系等の基本的な教養を身につけるとともに、青年会議所運動とは何であるかの教育を今一度協議会内のメンバーに施し、この運動を支える崇高な奉仕の心を育てて参ります。一方、私たちは、幅広い業種で活躍する青年経済人で構成されています。それが、私たちの魅力の一つであり私たちのブランドの一部を構築しています。また、幅広い業種で構成されているからこそ、業界や業種の慣行にとらわれない多角的な視点で物事にあたることができ、そこから無限の発想が生まれ、社会の課題解決に向けた運動を展開できるのです。そして、同志が増えることは、私たちの目指す明るい豊かな社会に一歩近づくことになります。一人でも多くの心を振り向かせて会員数を増加させれば、私たちの運動が拡大したことになります。また、在籍している会員の心の向きもあらぬ方向へ傾けさせてはなりません。一人でも道半ばで心が別の方向へ傾けば、それが運動の収縮につながります。会員の拡大こそが運動の拡大であるということを今一度理解する必要があります。そこで、私たちの運動をより多方面にわたり拡大していくために、各地会員会議所の拡大運動を支援して参ります。

 

地域の未来を創る若者の心

本年、東海地区協議会が主催するJC青年の船「とうかい号」は45回目を迎えます。これまで26,000名以上の地域の未来を創る若者の心を育ててきた伝統と誇りある研修船が本年も船出を迎えます。この研修船は、乗船する若者に対し、船上という限られた空間の中で、初めて出会った仲間との共同生活を通し、数々の経験と熱い語り合いの末、いかなる苦難が待ち構えていようとたくましく乗り越えられる心の強さ、生きる強さを培ってくれます。また、一人では困難なことも皆で力を合わせれば困難に打ち勝てるという仲間と支え合い助け合うことの大切さを教えてくれます。そして、国際交流を通して、日本人としての心やアイデンティティを育んでくれます。この伝統と誇りある素晴らしい研修船を、より多くの若者に体験して頂くとともに、この研修船の目的が最大限達成されるためにも東海地区協議会の一員である静岡ブロック協議会として全面的に支援して参ります。また、下船後の若者の成長を確認し、この研修船の効果を地域に発信して参ります。

 

国家を創る心

国家の形を作るのは、自然が作る地形や人が作る法律です。
国家を創るのは人であり、人が有する心です。
自然を信仰する心、「和」を尊ぶ心、祖先や親を敬う心、他を慮る心などは、この国の礎となり、精神となり、長い歴史をかけて伝承されてきました。しかし、戦後の教育、高度経済成長、バブル崩壊、リーマンショック、世界に類を見ない30年もの永きに渡り続く低成長を経て、それら大切な心が失われつつあるのではないでしょうか。とりわけ、「和」を尊ぶ心が精神となって根付いている国は世界でも希有であり、その精神こそが宗教と思想の対立を超えた真の世界平和を導くことができるとし、日本が世界の手本となる時であると言われています。また、国家の形を作る法律の最上位たる憲法は、1946年11月3日に公布され、1947年5月3日に施行され、2017年に70周年を迎えました。これまで一度も改正されたことがない憲法ですが、2016年に行われた参議院議員選挙の結果、憲政史上初めて日本国憲法の改憲について発議される条件が国会の場で整いました。憲法は、国家観を下に国家から国民の権利と自由を守るために国民が定めるものですが、時代や国際情勢の変化により、現行の規定が現状と適合しているかが課題となります。そこで、日本の精神が世界の手本となるとともに憲法の改正議論が湧き上がる今だから
こそ、自国のことについてもあらためて想いを馳せ、国民とともに先人たちから受け継いだ国家を創る大切な心を今一度育むとともに、この国の形を作る憲法というものについて真摯に向き合える機会を創出して参ります。さらに、国家の形を作る自然への驚異も忘れてはなりません。日本は、外周を海に囲まれ、国土の3分の2は山地という地理的条件から幾多の災害を経験し、とりわけ、黒潮が運ぶ台風、世界にも類を見ない程に頻発する地震の驚異にさらされてきた国であります。更には、近年の地球温暖化にともなう異常気象にも注意が必要です。そして、私たちの住
まう地域は南海トラフ巨大地震が懸念されており、静岡県は安心安全なまちづくりを最優先課題と位置づけ日本一の防災先進県としての取組みを行っております。いつ起きるか分からない災害に対し、事前に防災や減災の意識を高め、知識を蓄えるだけでなく、発災後の初動体制を十分に整え、備えをしていくことが重要です。そこで、これまで確立されてきた各地会員会議所等との災害支援ネットワークの充実をはかり、自然災害の危機に備えて参ります。

 

静岡を誇る心

静岡は、日本のほぼ中央に位置し東京や名古屋といった都市圏への交通インフラが充実し、富士山をはじめ世界に誇れる自然や、自動車製造をはじめ世界に誇れる産業を数多く有しています。古くから東海道に沿って人、物、文化の交流が進むとともに、日本の歴史上においても徳川家康はじめ著名な人物が数多く関わってきた地域でもあります。暮らしの面においても、サッカーをはじめとしてスポーツが盛んであるとともに、温暖な気候と海川山里の幸に恵まれ地場の食材が豊富で食生活が豊かなことから日本国内においてもトップクラスの健康長寿な地域でもあります。一方、日本全体の課題でもある出生児数の減少にともなう人口減少問題も静岡で生じています。人口の減少は、労働力の減少と相まって地域の活力の低下を招きます。特に静岡の人口減少は、死亡者数が出生児数を上回る自然減少よりも、転出者数が転入者数を上回る社会的減少の方が深刻です。その要因は、若年層の進学や製造業をはじめとする工業の衰退であるとも言われています。さらに、静岡県の事業所数は、リーマンショックが発生した後の2009年の190,656から2016年には175,667に減少しています。また、一人当たり県民所得は、2009年の3,962千円から2016年には3,278千円へと増加しているものの、2006年の3,506千円には回復していません。静岡県はリーマンショック後、製造業の空洞化、労働者の得る賃金総額や個人消費の伸び悩みが続いています。私たちの住まう静岡には、日本全国延いては世界に誇れる素晴らしい「ヒト」「モノ」そして「コト」があり、その潜在的成長力は十分に存在するにもかかわらず、このような事態に遭遇しているのは残念でなりません。現代の静岡があるのは、地域を誇りに思い積極果敢に挑戦してきた先人たちの不断の努力の賜物であるのは間違いありません。その中で、私たち静岡ブロック協議会も各地会員会議所も、それぞれの地域を誇りに思いそれぞれに地域の明るい豊かな社会の創造に向け挑戦してきました。現代を生きる私達も、先人たちがそうであったように、未来に向けて挑戦し続けなければなりません。そこで、これからの静岡の未来を担う世代に、地域を誇りに思い挑戦するJAYCEEの背中を見せるとともに、記憶に残る原体験を通し、故郷への帰属意識の定着と故郷の明るく前向きな兆しを見出すことにより静岡を誇る心を育んで参ります。

 

むすびに

この門を叩いてから10年が経過し、この学舎から巣立つときが来ている
この門を潜れば、バカな先輩が声をかけてきて、こき使われる
バカな同期が、面倒ごとを拾ってくる
バカなヤツらと高飛車になり、自ら離れるバカな俺がいる
気が付けば、こんな俺に黙ってついてくるバカな後輩がいる
目の前に続く道らしきものが、広くとも狭くとも、堅くとも柔らかくとも、険しくともな
だらかであろうとも、踏み出すか踏み出さざるかを決めるのは自分の心
この道を行けばどうなるものか
危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし
踏み出せば その一足が道となり
その一足が道となる
迷わず行けよ 行けばわかるさ

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