山形ブロック協議会2019年度公式ホームページ

会長意見書

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意見書

公益社団法人日本青年会議所
東北地区 山形ブロック協議会

2019年度 会長 西方茂太
(所属:一般社団法人 高畠青年会議所)

子供たちが成長したとき「この時代に生まれてよかった」と思ってほしい。
人々の笑顔が溢れ、いきいきと生活できる社会であってほしい。
明るい未来を創るために、感謝の心を忘れず、責任と覚悟を持って挑戦していこう。
青年期の今しかできないことがある。今だからこそできることがある。
志を高く持ったJAYCEEが地域の未来を切り開いていける。
共に力を合わせ、次世代に夢と笑顔をつなげよう。

【はじめに】

私は、祖父が創業し家族で経営してきた会社で生まれ育ったため、幼少期は家族そろって出かけることはなく、家には常に祖母と兄弟がおり、そして生活を支えるために汗を流し働く両親と祖父の姿がありました。長男のため、祖父からは「家業を継げ」、両親からは「同じ苦労を経験させたくないので好きなように生きなさい」と言われ育ちました。私が進路を考え始めた高校生の頃、父が44歳で他界し、祖父母や母親の衰弱した姿を見たときに、自分の力で家族を支えたいという想いのもと、家業を継ぐ決心をしました。JCには就職後まもなく誘われるままに入会していましたが、仕事と家庭を優先していたため、あまり出席していませんでした。しかし、当時の私には同世代の仲間が少なかったことや、祖父や父が地域団体に所属していなかったこともあり、先輩から仕
事や家庭の時間を調整して事業に参加して欲しいと強く依頼されたとき、今後の社業のために様々な人との交流の必要性を会社に理解してもらい、仕事や家庭の時間を調整しながら、JC活動に取り組むようになりました。
12年間のJC活動の中で、多くの人と出会い、多くの経験をしてきました。時には大きな困難に直面し、うつむくこともありました。自分の進むべき道を見失い、立ち止まることもありました。しかし、私が悩み落ち込んだときには必ず、同じ志を持つ多くの仲間が、私の手を引き、背中を押してくれました。共に地域を想い、汗を流す多くの仲間との出会いや交流が、自分自身を見つめなおし、成長させていくことの必要性を私
に教えてくれました。人の心を動かし、地域を変える人間とは、強い信念と熱い情熱をもち、あらゆる困難に覚悟を持って立ち向かうことができる人間だと思います。そしてJCこそが、地域を発展させる原動力となる人財を生み、育む組織であると確信しています。今ここにいなければ得ることのできない知識や経験、物事に対する考え方は、我々にとって大きな財産になるはずです。私は、県内で活動するJAYCEEのつながりを
育み、共に県益を考え運動を展開することで個の成長へと導くこの山形ブロック協議会という組織を、「やまがた」の明るい未来のために、次世代へとつなげてまいります。

【未来につなげる会員拡大】

1968年、県内8LOM405名で発足した山形ブロック協議会は、1992年の1,478名をピークに会員数が減少し、近年は700名台の会員数で推移しています。私は、会員数の減少とは、地域の未来を真剣に考える人材の減少だと考えています。JCが地域の未来を真剣に考え、汗を流せる組織であるならば、なぜ会員が減少してしまうのか。会員は増えていくはずではないか。私は、我々がJCの魅力や本質を伝えてい
けば必ず会員の拡大につながると考えています。まずは、現状に強い危機感をもち、行動に移すことが大切であり、理事長が先頭に立った組織的な会員拡大に取り組む必要があります。理事長が拡大に対する高い意識をもち続け、会員に伝え続け、組織全体で拡大に取り組むことで、多くの若者の共感を生み、拡大につなげることができます。そのために、日本JC本会と連携し、理事長や会員に対して会員拡大の必要性を強く意識付
けし、新たな仲間との出会いに向けて気持ちを奮い立たせる機会を創出します。そして、県内17LOMの拡大をLOM間の相互協力と切磋琢磨により成功へと導くために、定期的に連絡会議を開催し、情報の交換や課題の共有、手法の検証などを行います。各LOMの情報を集め、発信することで、互いの弱点を補完や意欲の向上などの相乗効果を生み、17LOMが一体となった会員拡大を実現します。地域を想い共に活動する仲間
を一人でも多く集めることで、組織に活力を生み出し、我々が取り組む運動をより質の高いものへとつなげ、JCの存在価値を高めていきましょう。

【人材育成の重要性】

近年、新入会員の高年齢化による在籍年数の短さが課題に挙げられ、LOMの円滑な組織運営を実現するうえで、スピード感を持った人材の育成が求められています。山形ブロック協議会には、入会3年未満の会員を対象に、JCの意義や楽しさを伝え、各LOMを牽引するJAYCEEを育成するアカデミー委員会があります。私自身2016年に委員長を務める中で感じたことは、ここで過ごす1年間が、彼らと輩出LOMにとって非常に貴重な時間であり、それを提供する我々の役割が、いかに重要であるかということでした。多くの出向者にとって初めての出向となるこの委員会で、JCの意義を学び、出向を通して築くことができる仲間とのつながりを知り、今後のJC活動への意識を高めることが、アカデミー委員会の存在意義だと考えています。この存在意義を果たすために、JCとはどのような団体であるか、これまでの活動やその目的を学び、それぞれがこの組織で目指すべきことを明確に定めるために、日本JC本会のカリキュラムを活用し、しっかりとしたJCの基礎とビジョンを学ぶことで、JC活動に対する意識を高めLOMを牽引する人材を育成します。また、広い視野をもち出向に対する意欲を育むために、共に出向する仲間と協力し課題に取り組む時間と、励まし合い、語り合い、笑い合える時間を設けることで、出会いとつながりがもたらす友情と自己成長を実感してもらいます。そして、彼らの参加を推進するために、理事長からの積極的な声掛けを依頼することで、LOMを代表しているという自覚を養います。あらゆる物事に挑戦し続ける意欲あるJAYCEEが、各LOMとブロック協議会をさらなる進化へと導きます。

【つながりを生むブロック大会】

会員の相互理解とJC運動に対する意識高揚を目的に、1969年に始まった山形ブロック協議会会員大会は、2013年に山形ブロック大会と名称を変え、より高い公益性を求め、会員とともに県民に対して利益をもたらす一つのJC運動へと変化を遂げました。多くの県民が我々の運動に触れ、地域の課題を共有し、共に地域の未来を思い描くことで市民の意識変革につなげるこの機会を最大限に活かすためには、何よりも多くのJAYCEE、そして県民が集う必要があると考えます。会員の参加率の向上は、我々が取り組む運動の発信力を強化し、多くの県民が訪れることで、より効果的な発信を実現します。大会式典では、ブロック協議会と各LOMの運動を力強く発信することで、関係団体の理解を深め、さらなる協力体制を構築するとともに、会員同士の相互理解を深め、改めて我々が取り組む運動の意義を共有できる機会を作ります。地域活性化事業では、開催地が有する地域資源と理念を理解し、そこに潜在する価値を力強く発信するとともに、多くの市民の積極的な参画を推進することで、会員の運動意識の高揚と県民の意識変革を促し、各地の運動の発展と開催地域の活性につなげます。本年、公益社団法人鶴岡青年会議所を主管に開催する山形ブロック大会では、多くのJAYCEEと県民が集い、人と人とのつながりから生まれる力を、地域を変革する原動力に変え、共に明るい未来の創造に向けて歩みを進める大会を目指します。

【人口減少への解決に向けた取り組み】

山形県は、出生数の減少による自然減少と、若年層が進学や就職のために県外へ移住する社会減少の双方の要因により、人口の減少が進んでいます。地域経済に対して人口減少がもたらす弊害は、生産年齢人口の減少による労働力不足や、生産活動の低下、消費活動の縮小が挙げられます。生産と消費の縮小は地域経済の成長率の低下を招き、県内企業は活力を失っていきます。この労働人口の減少に起因する課題の解決は、地方創生を進める上で避けては通れないと考えます。県内の生産年齢人口を増やし、若い労働力を確保するために、社会減少に焦点を当て、その改善に取り組みます。県内出身の大学生に対する就職に関する意識調査では、7割もの学生が山形県で仕事がしたいと回答しています。しかし、やりがいのある仕事がない、希望する働き口がないなどの理由で断念し、都市部への就職を選択しています。この状況を打破するために、若者が企業に求めるものは何かを調査、研究するとともに、企業の雇用確保を実現するための課題と改善策を、学生、企業、行政、JCが共に考えることで、地域経済に若い活力を創出し、持続的な発展につなげます。JCの組織力を活かし、多くの組織、団体を巻き込み、次世代を担う若者が誇りと喜びを持って働く、活力溢れる「やまがた」を創り上げましょう。

【有権者の意識を高める公開討論会】

2019年夏、第25回参議院議員通常選挙が実施されます。これまで多くの先達の運動により、有権者が政策本位による政治選択を行える環境の拡充と、選挙において果たすべき役割の自覚を目指し、「JCによる公開討論会」が開催されてきました。全国的に投票率の低迷が課題として挙がる中、山形県は都道府県別の投票率において非常に高い数字を出しています。2017年10月に実施された衆議院議員選挙では、全国平均の53.68%に対して、山形県は64.07%と全国1位を記録しており、また、同選挙における10代の投票率47.24%(全国平均40.49%)も全国1位になっています。しかし、この順位はあくまでも相対的なものであり、県内有権者の3分の1が国民としての権利を行使せず、政治に対して意志を表明していないことも事実です。より多くの県民が政治に関心をもち、地域の未来を真剣に考え、正しい選択を行うために、我々は公益社団法人として公平中立な立場から公開討論会、ネット討論会、e-みらせんなどの開催、運用を通して、候補者の政策を正確に発信していく必要があります。また、2019年に県内において実施される11の首長選挙に対しても、各LOMが開催する公開討論会などが円滑なものとなるよう、山形ブロック協議会が有するノウハウを活用した支援を行います。多くの県民が当事者意識をもち、地域を想い、国を想い、未来を描きながら政治参画できる社会を目指し「JCによる公開討論会」に取り組んでいきます。

【日本JC本会の運動を各地に広める】

各地のブロック協議会は、各LOMの支援とともに、日本JC本会や東北地区協議会が取り組む運動を各LOMに正確に伝え、連携した運動へとつなげる役割を持っています。2019年の日本JC本会は、2015年に国際連合に加盟する193の国と地域の全会一致により採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成を基本軸として運動を展開していきます。これは、すべての事業が国際社会の課題解決や国際協力のために取り組まれることを意味するものではありません。我々の身近にある課題解決に向けた運動も、この世界共通の目標であるSDGsに関連させることで、目標や、解決への道筋が明確になり、それらを多くのパートナーと共有することが可能になります。様々なパートナーとの連携を構築するために、改めてSDGsを学ぶ機会を設けるとともに、地域課題の解決に向けたSDGs活用を実践することで、我々の運動に対する多くの共感を生み出します。2019年10月に消費税の10%への増税が予定されています。その理由は、社会保障の安定財源の確保となっています。平成の30年で日本の社会保障関係費は3倍に膨れ上がりました。高齢化などによる社会保障費の増加と財政の悪化により、現行の社会保障制度を維持するために国民の負担が増してきています。今後も続く少子高齢化の流れの中で、安定した社会保障制度と持続的な財政を実現するために、私たち一人ひとりが社会保障制度について考え、地域のあり方について議論を交わすことによって、誰一人取り残さない社会を実現します。また、社会保障や経済をはじめとする様々な社会基盤の維持や文化の維持はもとより、日本の成長を阻む原因として人口減少が挙げられます。現代先進国で自然増と自然減の境目となる合計特殊出生率はおよそ2.07とされており、日本において1973年以来となるこの数字の回復を目標とする少子化対策は国家の成長戦略の最たるものです。子供が生まれることは個人の幸せであり社会の幸せです。その幸せを実現するために、地域ごとに実態に即したあるべき人口増加策について議論を進める必要があります。本年実施される参議院議員選挙や統一地方選挙において、投票権を持つ18歳以上の若年層の政治参加を促し、多子社会の実現に向けた議論を推進していきます。また、心身共に成長段階である時期に、スポーツを通した教育は、お互いへの敬意を育むには最適であるといえます。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに機運が高まる中、4年目の実施となるJCカップU-11少年少女サッカー大会の予選会を開催し、グッドルーザーの精神を広めてまいります。日本JC本会や東北地区協議会との連携を通して、日本や東北地方の課題を共有し、共に運動を展開することで、各地とのつながりを育み、広い視野を養い、日本の中にある、東北の中にある「やまがた」の発展を加速させていきましょう。

【強く優しい組織を目指して】

山形ブロック協議会は51年という長きにわたり、県内各LOMの多大なる協力により運営され、LOM同士のつながりを育む機会を創出してきました。そのつながりは、1年間の様々な事業とともに、有事の際に大きな効果を発揮してきました。2013年、2014年に南陽市で発生した豪雨災害では、県内各地から多くの力が集まり、その復旧に注がれました。しかし、2018年8月に庄内、最上地域で発生した豪雨災害において最も大きな被害を受けた戸沢村では、ボランティアセンターの設置が遅れ、初動に至るまでに時間を要しました。発災に際して我々がなすべきことは、LOMとの連携のもと、被災状況を迅速かつ正確に把握し、各LOMに発信することだと考えます。改めて、県内35市町村の担当LOMを明確にするとともに、自治体の準備体制を把握し、実情に沿った災害支援ネットワークを構築する必要があります。また、協力体制の構築とともに、各LOMの発展に資するつながりとして、各LOMが開催する事業の情報を積極的に収集し、YAMAGATA AWARDSの開催やホームページ、SNSの活用を通して各LOMや県民に広く発信することで、その価値を高め、LOMの活性化につなげます。常にLOMとの連携を意識し、組織運営や運動に対する支援を能動的に行うことで、各LOMに必要とされるブロック協議会を目指します。

【むすびに】

JCは、無限の可能性を秘めた団体です。戦後の焼け野原から日本を再興しようと立ち上がった青年たちの強い意志が、今の日本を創り上げてきました。それでも、明るい豊かな社会の実現への道のりは遠く、まだまだ各地には多くの課題が存在しています。私たちは、市民意識を変革していく団体として、当事者意識を持ってあらゆる困難に立ち向かい、時が来れば次の世代にバトンを渡さなければなりません。その時に胸を張って渡すために、今やらなければならないことを真剣に考え、全力で取り組んでいく必要があります。私はJCという団体によって磨かれ、成長できた人間の一人です。JCに入会し多くの仲間と出会えて良かったと感じて欲しい。この組織の魅力を後輩に伝え、共に私たちが住み暮らす「やまがた」を明るく元気にしていきたい。一人ひとりの力を合わせればより大きな力が生まれ、より強い「やまがた」を創り上げることができると信じています。私は多くの仲間とともに、責任と覚悟を持って物事に取り組み、各LOMや活動する地域の魅力を共有すること、組織や地域が抱える問題や課題に向き合っていくことで、17LOMを強い絆で結び、会員拡大や人材育成を通して組織強化を成し遂げ、県民に寄り添った運動を展開することで意識に変化をもたらし、当事者意識持った県民とともに、次世代につなぐ夢と笑顔溢れる「やまがた」を創り上げます。

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