名前:苅田直樹(かりたなおき)さん
職業:刀剣研ぎ師・苅田美術刀剣店 店主 HP
JCI歴:2015年入会
主な経歴:2017年度 総務渉外委員会 副委員長、2020年度 青少年委員会 委員長ほか

2015年にJCI立川に入会し、立川市で骨董品などを扱う苅田美術刀剣店を経営しており、伝統文化の継承を担う日本刀の研ぎ師です。

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――まずは、現在のお仕事について教えてください。

苅田:日本刀の研ぎ師です。研ぎ師とはメンテナンスをする仕事です。骨董品、古美術品も扱うお店を経営しています。親父や祖父がやっていた影響で、それしか見てこなかったので他の職業がイメージできなかったので、サラリーマンになるという選択肢はなかったですね。
最近でいえば鬼滅の刃、刀剣乱舞、るろうに剣心、新選組とかの影響で日本刀に興味を持つ方もいるけど、衣食住に関わるものではなく完全趣味のものなので儲かりはしないですね(笑)。

――めずらしいお仕事ですよね。面白そうです。

苅田:歴史を感じられるところが面白いですね。その辺にある刀でも400年以上前(江戸時代くらい)からあるもので、欠けたり錆びたりしたものを今までの研ぎ師の人たちが少しずつ研いだり手入れをして受け継がれています。
研いでいくとどうしても減ってしまうので上手に研いで次の世代にきれいに残すというのが面白い部分だと思います。切れ味をよくするというよりも見た目を美しく保つという感じです。
「元鞘に戻る」とか「反りが合わない」とか、刀由来の日本語も多いですよ。日本人は武士に対する憧れが昔から強いからだと思います。戦うための武器だけど、美しさも大事で、刀を抜かないのが美学、自分を守るための武器でもある、そういうところが魅力なのだと思います。

「近所の人たちと生活時間が違うので不審者扱いされていて(笑)」
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――奥深い世界ですね! コロナ禍での影響はありますか?

苅田:海外には研ぎ師がいないので、刀を持っている人がメンテナンスに持ち込むことが多かったのですが、コロナ禍でそういうお客さんは全くいなくなりましたね。飛行機が止まってしまい、船だと1ヶ月近くかかってしまうので送ったりするのも今はできないです。第二次世界大戦で日本刀をたくさん持ち出されてしまって、外国に刀たくさんあるのですけどね。

――なるほど。苅田君が青年会議所に入られたきっかけを教えてください。

苅田:入ったきっかけは、知り合い、友人を増やすというところでした。高校卒業して10年間、市ヶ谷に修行で出て地元に全然帰って来なかったです。友達もいないし、マンションでひとり仕事しているので時間の感覚もないし、近所の人たちと生活時間が違うので不審者扱いされていて(笑)。日本刀の研ぎ師やっていますっていうとますます怪しいじゃないですか(笑)。これは仲良くなって知ってもらうしかないと思いました。

「日本人特有の空気を読むとかをし過ぎず、発言していきたいと思っています」
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――JCI6年目、今年は青少年委員会の委員長ですが、JCIの課題だと感じていることはありますか?

苅田:コロナに限って言えば、議題が時代に合わないですよね。2ヶ月経つと世の中の状況が変わってしまう現状があるので、もっと柔軟に対応できるような団体になっていけるといいなと思います。非常事態だからこそ対応力が必要で、コロナに引っ張られすぎないで普遍的なものにするか、もっと柔軟に変えていけるような仕組みにしていくか、考えていかないとですよね。批判を恐れず、なんでもやってみたらいいと思います。

――今年はいろいろありましたね。苅田君が大切にしている考え方はありますか?

苅田:自分の考え方、思ったこと、感じたことは大切にしたいと思っています。意見を聞いて変えたりするところはあっても、納得のできないところや自分が感じたことや意思はやっぱり大事にしたい。日本人特有の空気を読むとかをし過ぎず、嫌われる勇気とまではいかなくても、気にせずに発言していきたいと思っています。

「いろんな人がいるから、いろんな考え方が知れる。やっぱり人ですよ!」
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――会員拡大が困難な時期ですが、どんな風に動いたら良いと思いますか?

苅田:どんどん声を掛けていくしかないですよね。いいところを伝えようとし過ぎずに普段のコミュニケーションを大事にしていくことじゃないですかね。キャバクラの営業メールで、うちのお店はこういうところがいいですなんてメール来ないじゃないですか。何してんのー? とかそういう普通のコミュニケーションでお客さんを繋げていくじゃないですか。JCIも同じようにできたらいいですよね。これはメンバー内でも同じ。やっぱりコミュニケーションを大切にすることが大事だと思います。

――では最後に、苅田君が思う、JCIの魅力とはなんでしょうか?

苅田:いろんな人がいるから、いろんな考え方が知れる。やっぱり人ですよ!

同じJCI立川の現役として活動しているメンバーにインタビューをするという違和感がありましたが(笑)、苅田君の仕事や考え方を聞いてまた新たな魅力を感じることができました。日本刀の伝統を守り引き継いでいく素晴らしい仕事をしながら、研ぎ澄まされた切れ味鋭い意見をどんどん発信していってもらうことを期待しています!

取材・原稿:伊藤克仁(JCI立川)