2020年度 公益社団法人日本青年会議所 近畿地区 滋賀ブロック協議会

滋賀県内SDGs取組事例  滋賀県立大学様

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滋賀県内SDGs取組事例として、滋賀県立大学様を取材させていただきました。

滋賀県立大学

『キャンパスは琵琶湖。 テキストは人間。
地域に根ざし、地域に学び、地域に貢献する』

持続可能な開発を目指すSDGsは「地域に根ざし、地域に学び、地域に貢献する」を掲げる滋賀県立大学の基本的な考え方やこれまでの教育、研究、地域貢献活動とも深くつながるものである。これらを踏まえ、世界および地域の持続的な発展に貢献することを目指し、本学では平成30年6月16日に「滋賀県立大学SDGs宣言」を行い、本学のSDGsにかかる取組姿勢を対外的に発信しました。

SDGs

 

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写真:(左)理事(地域連携担当)髙橋滝治郎様 (中央)理事長・学長・工学博士 廣川能嗣様 (右)地域連携コーディネーター 谷口嘉之様

 

SDGs(Sustainable Development Goals):持続可能な開発目標

2015年の国連サミットで採択された世界共通の目標。
限られた地球上の資源を使い果たすことなく継続的に利用し、
誰一人取り残すことなく、環境、社会、経済における様々な課題の関係性にも
配慮して2030年までに達成すべき17の目標と169のターゲットが設定されている。

 

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SDGsを取り組まれた経緯を教えてください。

SDGsは、滋賀県が取り組みを始められ、それが滋賀県立大学の基本理念との間でシナジーを生み出す可能性を感じたためです。学生が社会に出てからSDGsの精神で社会人として活動することが期待できます。地域の方と一緒にSDGsの精神をもって地域の課題解決に取り組むことが教育のひとつにもなります。大学、学生、地域と三つのトライアングルそれぞれのかかわりでどのような取り組みをするかそのベースとして何をするかという設計図を作って取り組んでいる状況です。地域に根差し、地域に学び、地域に貢献することをモットーに取り組んでまいりました。学生がうまく連携して滋賀の地を持続可能なところにする。学生自身も持続可能な地域作りを学んで、それを身に着けて、各地域、日本、世界で、目標達成に貢献する教育、研究を進めていきたいです。

実際入学されて卒業されるまで 、学生さんはSDGsに対してどの程度理解されるのですか。

まず、本学が力を入れている地域教育などでも積極的にSDGsを取り上げています。また、学生と地域で近江楽座という地域活動プログラムをしているのですが、毎年400名以上の学生がこのプロジェクトにかかわっています。その学生たちは地域の課題解決、つまり持続可能な地域づくりの取組をしているので、SDGsの理解は進んでいると思います。

JCで青少年育成などの事業をたくさんしておりますが、後からSDGsの番号に沿う形にしかできていません。SDGsの何番の目標にターゲットを絞った取り組みができる方がいいのかなと思います。

地域課題の解決というのはSDGsの取り組みに合致しているはずなので、十分意識を持ってさらに工夫をして取り組んでほしいという思いはあります。そこで、今年度は学生たちの活動が SDGsの17の目標のどういうところに貢献するのか貢献したいのかを位置付けたうえでプロジェクトを提案する形でやろうと思っております。先輩から後輩へと受け継いでいく取り組みなので、みんな意欲的にやってくれています。顧問の先生がいますが、ほとんど学生主導で地域の人とコミュニケーションをとってやっています。いかに地域の人とコミュニケーションをとって理解しながらでないと進めていけません。

「地域」とありますが、「地域」とは彦根市のことでしょうか。湖北地域のことでしょうか。

県内各地にもあります。湖南市の菩提寺、東近江市の政所茶、琵琶湖の沖島。沖島では2人の先輩が卒業まで住んでいました。
報告を聞いていると、住んで出ている子供たちと、住んでいるおじいちゃんおばあちゃんたちの懸け橋になるとか、おじいちゃんおばあちゃんたちがやりたいことややっていたことを学んで、実現する。地域おこしになっているなと感心します。若者の力はすごいなと思います。

毎年、内容は変わっていくのですか。継続されていくものなのですか。

引き継ぐものも多いですし、新規のものも上がってきています。公開プレゼンで学生が説明して、審査員さんが見てチェックし、支援する形になっています。学生同士、地域との話し合いをした上でプレゼンしています。

学生さんが入っている地域の方は、どんな思いで受け入れられているのでしょうか。

住んでいる皆様方が地域を活性化したい元気にしたい、これからもこの地域を残していきたいという思いが持続可能性に繋がります。そこで、学生が地域に入って住民の方と話し合い、コミュニケーションをとって一緒に活動することで、地域の方々も学生に来てもらってよかったという声も聞いています。

持続可能な特徴的な取組はありますか。

滋賀県にはとてもお寺が多いんです。そこで、県内のお寺のろうそくを回収して、溶かしなおして色を付けたりして販売したり、キャンドルナイトなどの催しまで企画しています。お寺で残ったろうそくがある話を聞いて、お寺さんと話をして、ろうそくを捨てるのではなく、回収して、結果的にイベントごとにキャンドルナイトをしに行って街づくりに貢献している。製造の作業は作業所にお願いして、周りをまきこんでビジネスモデルにしているところが面白いですね。県内のお寺さんが連携して全部集めてくれるのですが、3人でやらないといけなかった時期もあり、苦労したと聞いています。やりたいと思うから一生懸命苦労して立ち上げてやってます。これは学生と地域との取り組みです。

教育や研究、その他SDGSに関する取組はどのようなものがありますか。

大学と学生の取り組みは、地域プログラムでの教育です。地域と大学との取り組みでは、大学の先生が地域課題について研究することをプロジェクトでやっています。そのベースとしてSDGsの出前講義をするとか、大学で社会課題に関する映画を見て意見交換をしています。
また、年一回キャンパスSDGs大会というのがあって、大学、小学校、中学校、高校に参加いただいて発表会や意見交換会をして情報共有や次の課題抽出をしています。小学生の活動が発表に来てくれて、去年一位を取りました。草津市立渋川小学校の取組の発表は素晴らしかったです。

SDGS大会で、中学校、高校交えた中の一位ですか。

その通りです。全参加者の中で一位です。渋川小学校では琵琶湖の漁業を学んでみたり、実際に鮒ずしを漬けてみたり、漁師さんと一緒になって食文化を学んでみたり体験する取り組みをされています。持続可能な社会づくりのための教育を文科省が進めています。そのあとSDGsが出てきたので、今学習指導要綱にも今年からSDGsが位置付けられてそういう取り組みも始まっています。

SDGsの取り組みを情報共有できる場所は少ないですよね。

キャンパスSDGsには県内の大学からも参加していただいて、オープンキャンパスの延長線上のような形でバスを貸し切って来ている高校もありました。三日月知事も毎回ご参加いただき、挨拶や講演をしてくださっています。昨年は総勢400名を超える参加者があり、17のテーマでワークショップを行いました。地域の方にもファシリテーターとして活躍していただき、最後は発表もしてもらいました。来年はそんなに大げさにはやらないと言いながらも、やりだすと盛沢山になります。しかし、こうやって参加していただけるというのはとてもありがたいです。

 

私も改めてここまで、お聞かせいただいて、今年は無理かもしれないんですけども、今後、滋賀県のJCとしても何かコラボできるのであればと思うところなのですけども。

ありがたいです。活動しないと広まらないし、大学としてもしっかり取り組んでいかないといけないことです。学生としても、いろんな年代の方と関わるのが勉強になります。学生同士だけではなく、社会に実際に勤めて居られて頑張っておられる方がどういう意識で取り組んでおられるか、これから自分もそのような立場になった時のことを考えると、そういう方と今から意見交換をして学ぶというのは非常に大きいです。JC さんは年代的に近いのでありがたいことです。

こういうことを学生のうちに経験しておくと、社会に出たら役に立つと思います。特に地域の人とコミュニケーションをとるというのは、すごく大事なことだと思います。

その意義をよく理解するように学生に伝えると、学生はもっとやる気が出てくると思います。大学は勉強するためだけに来ているのではない。人とコミュニケーションをとれるということが社会人としての基本です。教室内の勉強だけでは、そこまで磨けないです。やる気のある子は、本当に勉強もどっちも一生懸命やっています。よくあんなに時間を使えるなと思います。政所茶も春摘み取って、お茶にして売りに行きます。新茶が取れましたとか言って。政所茶は有機栽培をしています。政所茶は地域自身も無農薬、無化学肥料の有機栽培でやっておられます。昔から宇治は茶所、茶は政所と言いまして、相当昔から政所茶は有名なお茶だったのですが、高齢化で地域に元気がなくなってきました。そこに学生が授業のフィールドワークでこんなところがあるのだと知って自分たちがやってみたいとなりました。お茶園を借りて彦根から通っています。茶摘みもそうですが肥料はすすきを刈って入れたり、農薬を使わないので、手で除草をしたり、大変な作業です。でもそのような学生の取組が、地域の生産団体ももう一回組織化をして政所茶を振興していこうと持続化につながっています。女性の卒業生がそこに住んで、茶摘みも一緒にやっています。活動がまさに生業になったというところです。そこでPRイベントを地域の人と一緒になって参加したりしています。気に入るのでしょうね。ここが自分の住処だと思うのでしょうね。どういう要件でマッチングが成立するのかが難しいのですが、コーディネーターをやらせていただいていると地域から連絡があり、うちでも近江楽座をやってほしいと依頼があります。フィールドワークで最初に授業で行って、そのおじさんおばさんと話しをして盛り上がってやりますというところから始まっているので、偶然のところからスタートしています。

守山にも来て下さい。何なりと紹介させていただきます。農産物であればメロンであったり、伝統野菜もあります。

大阪出身でも、滋賀県に就職して住むという学生もいます。地元就職に向けた教育プログラムの取り組みをしています。起業家的な精神で地元企業に入って、第二創業とか違う業を起こす形の発想で企業の中で頑張っていただこうと、そのような学生の人材育成を5年前から取り組み始めています。昨年度までの 2期生までで大学院に行った子を除いて、みんな滋賀県内で就職しました。国際コミュニケーション学科で英語に磨きをかけるために海外留学した学生も滋賀県で就職しました。最初はキャビンアテンダントを目指していましたが、県内企業に就職して、滋賀を訪れる外国のお客さまへの対応などの仕事にやりがいを感じて頑張っているそうです。そのように地域で就職させていただいています。滋賀県立大学の学生の3割が滋賀県内に、7割が県外に就職しています。地域に根付いてくれるとありがたいです。

地域活性化にもつながりますね。

滋賀県はいろいろな地域資源があって、うまく魅力を引き出すともっといろいろな取り組みができて元気になると思うのです。テレワークの世界になってきたから、住みやすいところだから、もっと魅力を感じてもらったらいいのではないかなと思いますけども。地域の人にもっと入ってきてもらって地域を活性化するような形で取り組んでもらえればなと思います。

 

 

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