共創する未来(あす)なる地域へ

会長所信

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会長所信

【はじめに】

青年会議所の運動は戦後の復興運動から始まりました。1949年の東京青年会議所設立、翌々年の日本青年会議所設立以来、全国で草の根的運動が広まり、現在では700近い会員会議所が、地域に根差したまちづくり、ひとづくり運動を展開しています。青年会議所は魚を釣るのではなく、魚の釣り方を教える団体であると言われています。特定の人が同じ役割を担い続けるのではなく、より多くのメンバーの方々に成長する機会を提供し、定年制で且つ単年度制の特徴を最大限に活かす運営をして参りました。近年では、SDGsを日本で最も推進する団体として日本青年会議所の運動は展開され、単年度制の組織が長期的な目標に向けて運動をするようになり、過去を継承して大きな成果を挙げる考え方になっていたように感じています。しかし、2020年に発生した世界的な危機によって、これまでのあらゆる常識や価値観が変化致しました。新型コロナウイルスが日本経済に与えた影響は甚大であり、神奈川県においても生活に影響が及ぶような感染症対策が必要となり、神奈川県内の各地会員会議所メンバーの皆様も含む、多くの市民が苦境に立たされています。就業世代の負担増、医療・介護の問題、空き家問題等の既往の諸問題だけでなく、経済の危機に直面しています。青年会議所の活動は不要不急であると言うメンバーの方がいらっしゃいます。2021年、神奈川ブロック協議会は各地域に対して、緊急且つ重要な課題として、ニューノーマルに対応する神奈川へと進化するための運動を実践致します。先輩諸兄姉が築き上げてくださった繋がりを継承することで、必ずや各地域の活性化に結び付く成果を挙げる覚悟で運営をして参ります。

【共創する未来(あす)なる地域へ】

新型コロナウイルスによって、新しい生活様式の実践や、イベント開催に対する健康面、安全面における厳格さが求められるようになりました。これまでの青年会議所活動のやり方は、一つの場所に多くの人を集めて同じ経験を共有することで一体感を醸成し、運動を起こすきっかけを創る方法が一般的でした。しかし、現在は三密を避けた活動が原則となり、従来の青年会議所の手法に対して時代の変化が大きな障壁となっています。人々がコロナ禍においてICTの必要性に迫られ、時代の変化に対応した結果、これまでの大勢の人が一堂に会して実施してきた会議や事業のやり方と比較して、ICTを駆使することで、より効率的に成果を挙げることが出来る経験を致しました。新しい時代のやり方を習得した私たちは、たとえワクチンが整備され、新型コロナウイルスの脅威がこの世から消え去ったとしても、以前の常識や価値観に戻ることはないと推察致します。
神奈川ブロック協議会の役割は、県内の地域が発展し、各地会員会議所により多くの青年経済人が入会を志望し、人財の交流を通じて地域も団体も更なる発展を遂げることにあると考えます。神奈川ブロック協議会は常に神奈川の未来を創造するための運動を展開してきた組織です。新しい時代となり、今神奈川ブロック協議会に求められているのは共創であり、各地会員会議所と成果を共有し、価値を高め、その結果を共有するというサイクルを維持、拡大していくことにあると考えます。神奈川全体の発展のために、県内全メンバーで力を合わせてこの難しい時代を乗り越えて参りたい所存です。

【官民との連携による地域共育の確立】

神奈川の未来を創造する神奈川ブロック協議会として、子ども達に対する人財育成は先輩諸兄姉の手によって長きに亘り実践されてきました。子ども達こそが神奈川の未来です。新型コロナウイルスによって誰もが答えを持っていない時代となり、神奈川の未来を輝かしいものにしていくためには、大人と子どもが互いに対等に意見を出し合える環境づくりが重要です。
教育を受ける側と行う側が共に成長可能な共育の確立には、神奈川県内の高校生を対象とした「かながわハイスクール議会」や民主主義教育プログラムである「みらいく」等の事業が大きな役割を果たしています。「かながわハイスクール議会」では、神奈川県や神奈川県議会に共催という立場で携わっていただき、更には神奈川県ケーブルテレビ協議会との連携によって、より多くの子ども達や教育機関に本事業を認識していただき、共育の輪を広げるための環境が整備されています。一昨年まで14回の開催を数える継続実施により、現在では神奈川県内の現職の議員に「かながわハイスクール議会」出身者がいらっしゃるまでに至りました。
また、本年神奈川県内にて執行される予定の選挙が12あり、子ども達や投票権を有する若者の政治参画意識を引き続き高めていくことが求められます。地域共育に関しても、新しい時代に対応した運営を検討する必要があり、カウンターパートの皆様からのアドバイスもいただきながら、今後とも神奈川ブロック協議会が培ってきた共育を継続的に開催出来るよう運営して参ります。

【共創するJAYCEEの育成と拡大】

近年では、多くの各地会員会議所では会員減少や平均在籍年数の短期化を課題にされています。会員の減少は地域への発信力の低下という影響を及ぼし、各地会員会議所では深刻な問題となっています。ICTが発達した新しい時代においては、地域の垣根を越えてコミュニケーションを取る機会が増え、今後地域同士が連携していく重要性は増していくと考えます。多くのブロック協議会の中でも、神奈川ブロック協議会と各地会員会議所との間には、先輩諸兄姉の手によって、共創することが可能な強固な関係性が既に構築されています。神奈川は一つ、の合言葉を、本年度はより高々に掲げ、県内各地会員会議所全てが会員数増加となるよう運動を進めて参ります。そのためには、神奈川ブロック協議会として県内各地会員会議所同士のつながりを強める役目だけではなく、オール神奈川で各地会員会議所の拡大に寄与する仕掛け作りも実践して参ります。
SDGsの推進や、まちづくり、ひとづくり等、青年会議所が地域で担う役割は様々です。各地域にとって、青年会議所に求めていることは何でしょうか。私たちの多くが地元に密着した仕事を生業としており、地域の実情を熟知した若き人財であります。私たちは若いことを強みに活動をしていくことを忘れてはなりません。経験が少なく未熟である反面、失敗を恐れず挑戦し易い行動力や実行力という強みがあり、様々な人の意見から学んだり、時代の変化に対応する謙虚さや柔軟性が私たちにはあるはずです。JAYCEEの育成においては、「ベーシック研修」を内包する、門戸のより開かれた研修事業である「神奈川塾」を継承し、各地会員会議所にとって有益な学びの機会を提供出来るよう運営して参ります。

【地域と共創する神奈川の発信】

コロナ禍の情勢の最中、市民からの評価が高かった自治体の共通点として、自身の組織が取り組んでいる事柄についてメディア等を活用し、市民に対する広報に注力していた点が挙げられます。広報や発信は、単にアピールをすることだけではなく、その団体へのイメージや信用にも繋がります。ブランディングを意識した広報は、団体として正しい評価を得るために大変重要であることを教えてくれました。
神奈川ブロック協議会の役割を考え、そこから導かれる広報の在り方として、如何に各地会員会議所が地域のためになる素晴らしい運動を実施しているかをより多くの市民に認識され、共感、共創する状態を実現出来るかが最も重要であると考えます。年間を通じて、各地会員会議所でどのような運動がなされているのかをまずは県内各地会員会議所の皆様が理解し、対外に説明出来るよう情報を共有致します。当該地域以外で実施されている青年会議所の運動を市民の方々にも広く伝播することで、青年会議所をブランディングすることに繋がるものと確信しております。
災害時相互救援協定である「CHARMかながわ」においては、一昨年の台風19号等の自然災害発災時に実際に機能し、地域のための青年会議所としての役割を果たしました。私たちの運動を多くの市民に伝えることが会員拡大にも繋がり、組織を強くすると考えます。神奈川ブロック協議会として、神奈川の全体最適がなされるよう、神奈川ブロック協議会の運動発信と共に各地会員会議所の広報についても共創して参ります。

【地域と共創するブロック大会の運営】

2021年神奈川ブロック大会津久井大会は、相模原市緑区内の城山町、津久井町、相模湖町、藤野町の旧4町を活動エリアとする公益社団法人津久井青年会議所の主管のもと1999年の津久井大会以来の開催となります。津久井の地は、豊富な水と、その水を作り出す山々に囲まれた自然豊かな地域であり、2007年に旧津久井郡4町と相模原市との合併の後も、津久井青年会議所による地域に根差した活動が力強く展開されている地域でございます。
神奈川ブロック大会は、神奈川ブロック協議会最大の運動発信の場であると言われています。その所以は、神奈川県内の英知を結集し、圧倒的なスケールメリットを活かした運動を展開出来ることにあります。ブロック大会の位置付けも、かつての会員大会としての役割だけではなく、地域の市民に対する対外事業としての役割も担うように進化を遂げています。神奈川ブロック大会のような大型コンベンションを企画運営する経験を通じて、関わる全ての人に成長の機会を提供させていただき、神奈川ブロック協議会の運動を津久井の地から神奈川県内全域に発信させていただきます。新しい時代に対応し、神奈川ブロック大会津久井大会において、主催者益、主管益、地域益、参加者益全てを実現出来るよう、津久井青年会議所の皆様と手を携えながら運営して参ります。

【共創し希望の持てる組織運営】

53年もの歳月をかけ神奈川ブロック協議会が歩んできた軌跡は、県内各地会員会議所からの付託と信頼に応えてきた歴史であると認識しております。毎年、神奈川ブロック協議会には多くの出向者を各地会員会議所からご輩出いただいています。その結果、神奈川ブロック協議会としての力強い運動を展開出来ると共に、出向してくださったメンバーの皆様に大きな成長の機会を提供させていただき、自身のLOMの発展に繋げていただくという組織の好循環が実現出来ています。出向者の皆様が、生涯の友となり得る人脈を形成し、共創して希望の持てる青年会議所運動が実現できるよう、組織を運営して参ります。
また、コンプライアンスの順守も徹底する必要があります。財務に関する透明性が高く、各地会員会議所からの信頼を得られる財政管理を実施して参ります。財政と併せて、今後オンラインによる発信が増加することが想定されており、青年会議所のブランディングを高めるためにも、広報の内容や、事業実施に伴う制作物において、市民の方に誤解を与えたり、青年会議所運動にマイナスの影響が出ることの無きようリスク管理を徹底致します。

【結びに】

青年会議所は挑戦する場だから失敗しても良いという人がいます。確かに、青年会議所運動の中では、失敗するリスクを抱えながら挑戦しなければならないことが日常茶飯事です。しかし、私たちは何事も成功するように全力を尽くす必要があります。自らの本業で培った知識や経験を活かし、これまでの自分自身の仕事への取り組み方や価値観、人を動かすコミュニケーション能力、リーダーシップを発揮し、神奈川ブロック協議会でどれだけのことが出来るのか、答え合わせをする場でもあります。毎年、各地会員会議所で活躍する数多くの優秀な人財が神奈川ブロック協議会に多く出向されます。2019年に神奈川ブロック協議会の副会長として出向させていただいた際には、多くの仲間から刺激をいただき、生涯の友とも言うべき仲間との出会いを経験致しました。オールドノーマル、ニューノーマルという言葉が示す通り、青年会議所活動や社業において大きな変化が求められる時代です。2021年、神奈川ブロック協議会に出向いただく全てのメンバーの方々に、貴重な出会いや学びの機会を提供させていただき、困難な時代でも各地域が共創し繁栄出来る一年となりますよう、全力を尽くして参ります。

公益社団法人 日本青年会議所 神奈川ブロック協議会
2021年度会長 坂倉 賢

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