名前:宮﨑 進(みやざき すすむ)さん
職業:小平神明宮 禰宜 HP
JCI歴:2004年入会 / 2018年卒業
主な経歴: 2014年 理事長、2015年 日本青年会議所 平成の防人委員会 副委員長ほか
2004年に入会してから14年間のJC活動の中で、2013年東京ブロック大会小平大会、2014年の理事長の年以外は全て出向し、いろいろな人と出会うことで多くの学びを得たというJCI小平のOB、宮﨑進さん。出向したらかこそ感じるLOMの課題が見えました。
――本日はよろしくお願いします。まずは現在のお仕事について教えてください。
宮﨑:小平神明宮の禰宜(ねぎ)という役職です。馴染みがないかもしれませんが、宮司がいて権禰宜(ごんねぎ)がいて禰宜(ねぎ)という役職があります。神社へのご奉仕を御祈祷や参拝に来た方のお話しを聞いたり、お祭りの運営、準備等事務全般といった神社に関する業務はなんでも行います。
――今はどんなことに力を入れていますか?
宮﨑:神ごとの業界も今、時代の転換期が来ていると思います。御朱印ブームや神社ブームというのを聞いたことありますか? 興味を持って巡っている人が多いのでチャンスではあるのです。神社に興味を持っている人に、いかに宣伝するかを一番念頭に考えているところです。
氏子さんも代変わりして地元を離れていく人も少なくありません。そうすると、神社のお祭りや修繕なども難しくなってしまいます。しかしこれからの時代はインターネットが発達しているので、地域に限らず神明宮のファンを作っていくのが必要になっていくのではないかと思っています。
――歴史ある神社仏閣もIT革命の時代なのですね! それでは、宮崎さんが青年会議所へ入会した決め手を教えてください。
宮﨑:ここにいると井の中の蛙、というわけではないですが、青年会議所にはいろいろなメンバーが在籍しているので、いろいろな人の考えを勉強したくて青年会議所に入りました。
――14年という長い在籍期間ですが、一番印象に残っていることはなんですか?
宮﨑:LOMの中だけにいても限られてしまうので、在籍中はほとんど出向していました。世間知らずだったのでたくさん叱られましたね(笑)。ラスト3年はJCI日本JCに出向していて、最後の年は人間力褒章委員会で広報幹事をやらせてもらいました。人間力大賞の方や当時の大臣を訪問したり、JCメンバーだけでなくいろいろな方に接する機会が多くて学んだことが多かったです。
――日本青年会議所、関東地区、東京ブロックと出向されていますが、それぞれの特性を教えてください。
宮﨑:日本にはいろいろな考えを持った人や凄いスキルを持った方が多かったですね。LOMの規模にもよりますが機会の数が全然違います。LOMで月1回の例会や所属している委員会だけでは、僕には刺激が少なかったですね。
――2013年には小平でブロック大会を開催されていますが、大変だったことはありますか?
宮﨑:なかなか会場を貸してもらえなかったことですかね(笑)。JCI小平は、地域との関係がまだまだ薄かったと思うんですよ。他団体との関係が構築されてなかったから、そこが一番苦労しました。
――2014年、理事長の時はどうでしたか?
宮﨑:ブロック大会で一番感じたのが、地域社会との繋がりの重要性。そこを埋めるため、他団体と関わる事業を多く行った年でもありました。理事長の年は市内の方と話をする機会が多くて、それはそれでフロアメンバーではできないことを経験させてもらいました。当たり前のように過ごしているけど、まわりのメンバーが協力してくれているというのを一番実感した年でした。
――今のJCIをどう思いますか?
宮﨑:今の現役メンバーは保守的な感じなので、あまり気にせず取り組んでいってもらいたいですね。昔は、バカバカしい面白い例会をしたこともありますが、悪いわけではないですが、今はとっても大人しい感じがします。時代の変化にアンテナを張って、先駆けとなるべく行動をしていって欲しいですね。
――宮﨑さんが思うJCIの魅力とはなんでしょうか?
宮﨑:出向していろんな人に出会って、JCIメンバーだけでなく、たくさんの繋がりが出来たことです。いろいろな人の意見や考え方を学ぶことができる、というのが一番だと思います。入っただけで何もしないのではなく、自分から機会を掴みに行くのが大事だと思います。仕事の状況でなかなか参加できないメンバーもいるかとも思いますが、時間を作るのも勉強だし、行った時に何かを得て帰って来るのが重要だと思います。
――それでは最後に、青年会議所はとてもたくさんの機会があり、どう選べばわからない人もいるかと思います。まず参加するなら、という宮崎さんのおすすめを教えてください。
宮﨑:出向してみな(笑)。LOMが小さいと必然的に責任のある役職をやるかもしれませんが、1〜2年で“やらされている”環境だと学びが薄い。だから、出向してたくさんの機会に触れ、役職を受けたら積極的に事業構築に携わり、責任を持って運営に関わるのが大事だと思います。
出向して外での学びをLOMに持ち帰ってこそ、良いLOMを作れる。JCIを最大限に活用して、コロナ禍だから出来ること、現役メンバーだから出来ることを考え、青年会議所運動をしていくことが、自分自身の成長に繋がっていくのだと改めて感じさせられました!
取材・原稿:三笠新太郎(JCI小金井)、安藤博昭(JCI東京)