2021年度 公益社団法人日本青年会議所 東北地区 福島ブロック協議会の公式ホームページです。

会長所信

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【はじめに】

愛と希望に満ち溢れた誰もが幸福と思える福島を創る。震災から10年という月日が流れ、ひとつの区切りである復興創生期間の終了を迎え、地域経済も徐々に回復し、生活環境なども落ち着きを取り戻しつつある中、首都圏への人口流出、少産少子化、生活再建、風評被害などと向き合いながら、福島は復旧・復興を進めてきた。しかし、新型コロナウイルス感染症のパンデミックに起因する地域経済への打撃は震災の時よりも大きく、新しい生活様式という慣れない環境の下、ウイルスとの共生社会を強いられるようになった。そして、先行きの見えない将来への不安が高まり、輪をかけたかのように経済が衰退し、今もなお福島には様々な問題が山積しているのである。
5年後、10年後の未来を想像してほしい。これまでの5年、10年という同じ時間よりも時代の流れの早さや技術の進歩は進んでいると容易に想像がつく。並行して福島に住まう私たちは、どのような変貌を遂げ、地域は様々な問題を解決できているであろうか。様々な問題から目を背け、何も行わず、いつか誰かが解決してくれるだろうという、そんな淡い期待と考えは終わりにしなければならない。全てを自分ごとと捉え、圧倒的な当事者意識を持って、事を為さなければ持続可能な社会は生まれてこないのだ。
これからは地方が輝く時代になると確信している。「一身独立して一国独立す」その場所に住まう人々が、自立できれば地域が発展し、地域が発展すれば経済もおのずと発展する。経済が発展すれば国も豊かになり、未来への希望が生まれくる。そう信じている。普遍的な人づくりと地方創生という命題は、私たちの課せられた使命なのだ。まずは、自分自身を見つめ直し、普遍的な理念と時代に即した明確なビジョンを持ち、誰一人取り残さない、何度でも挑戦できる社会へ歩みを進めていこう。その先に、愛と希望に満ち溢れた誰もが幸福と思える福島があると信じている。

 

【一身独立~より良い変化をもたらす人財~】

人は人でしか磨かれない。これまで私は、多くの人達と出会い、年齢や役職も関係なく、地域のため福島のために、共に考え、共に行動し、苦楽をともにしてきた。これまでの私を成長させてくれたのは、より良い影響を与えてくれた多くの人達への憧れや共感に他ならない。青年会議所には、そんな憧れとなるリーダーの育成を目的とした、成長と発展の機会がある。近年の福島ブロック協議会は、入会3年未満の会員が全体の約半数以上を占めており、これからの福島をより良く変化していくためには、人財育成が急務であると考えられる。
青年会議所の会員は、一身独立という気概を常に持っていてほしい。全ての会員は、企業や地域を代表してこの組織と関わっているからである。一身独立とは、誰からの援助も必要としない自立と、物事を正しく見極め正しく行動できる自律、この二つの精神を兼ね備えていることと定義しよう。すなわち、人々から憧れや共感を得る力を備え、社会により良い変化をもたらすことができるリーダーとしての資質を備えていることである。
JC宣言文が昨年20年ぶりに改訂され、青年会議所の新たな時代が幕を開けた。綱領は普遍的な理念であり、宣言文はビジョンと位置付けられる。これまで先輩諸氏が築き上げた青年会議所という組織のはじまりから、時代に即した形で変容してきたビジョンである宣言文を理解して学んでほしい。さらにJC運動発祥から106年を迎えるまで成長・発展を遂げてきた、この組織の社会的な役割と国際社会における責務をJCIコースや日本JC公認プログラムなどを通じて学んでほしい。青年会議所は、敗戦後に焼け野原となり、貧困と混乱期という国難の中、常に未来を見据え、先駆ける志を持って、祖国の国際社会への復帰と経済復興を大義として掲げ、命がけで果敢に挑戦してきた組織である。その時代に先駆けた先輩諸氏の想いを、同じ組織の一員として認識しておく必要がある。だからこそ、震災と風評被害、自然災害や新型コロナウイルス感染症という、この国難の状況を乗り越えるために、福島が抱えている問題の核心を追求し、再興に向けた政策の策定に挑戦してほしい。震災から10年が経過して見えてきた課題や新たに発生した課題、双方を解決して福島が再興を遂げる。そんなレジリエンスを持った福島の成長戦略を描くことは、必ず個人の成長につながり、幸福な福島を紡いでいけると確信している。

 

【大義を持って夢を語ろう】

福島県の経済状況は、冒頭で述べた通り震災から緩やかに回復傾向にあった。しかし、最近頻発している自然災害や新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる影響で、経済は前年と比べると伸びている所もあるが、大きく悪化している所もあることは福島県の県経済動向指標から見ても一目瞭然である。有効求人倍率も6ケ月連続で低下しており、業種によっては雇用の需要と供給のミスマッチなどが続いている。これは、先行きが見えない不安から来るものではないだろうか。この不安定な状況に何も手を打たなければ、今後ますます悪化していくと推察される。しかし、この状況を必ず打開できる方法があると私は確信している。
福島県の持つ資源と経済の可能性を見渡してみよう。資源とは、単に自然から得られるものだけではなく、福島県にあるもの全てである。経済とはヒト・モノ・カネといった流動的なモノである。私たちが住まう福島は、東日本という括りでみると、中心に位置し、空港も所在しており、世界を結ぶ重要港湾の小名浜港と相馬港があり、電車や道路も東西南北にアクセスしている。この利便性をさらに活かすことができるのではないだろうか。2019年の日本国内における消費者向けEC市場規模は、前年比7.65%増の19兆3609億円に拡大し、物販分野を対象としたEC化率は6.76%で同0.54ポイント増になっている。スマホ経由の物販EC市場も拡大し、4兆2618億円で同12.7%増えている。もし仮に福島が、陸海空の東日本の物流の拠点になったとしたら、地域にどういった経済効果を生むであろうか。この整備されつつある環境と資源を有効に活用しない手はない。また、国が示す地方創生という枠組みを私たちから明確に示していかなければ、これからの時代に遅れをとり、さらなる経済の悪化を招くのは必至である。

地方創生という意味では、2021年度に福島を東北または全国に売り出す絶好の機会がある。東北各地のメンバーが一堂に会し、市民を巻き込みながら地域の現状と可能性、そして魅力を余すことなく発信する事ができる東北青年フォーラムが開催される。東北青年フォーラムは、郡山市で開催を予定されており、主管するJCI郡山にとっては、2006年度に全国会員大会を主管した以来の大きな大会となる。当時は「百万人の大合唱」として市民と一体となった運動を起こし、楽都郡山のイメージを全国のメンバーや地域に発信し、一つの礎を築いた。それから15年、さらなるアップデートを遂げた郡山を東北各地のメンバーと市民、そして全国に発信できる素晴らしい機会になると信じている。福島ブロック協議会は、他の18青年会議所と手を携え全力でバックアップしていき、共により良い福島を創っていかなければならない。

今こそ、地方創生という大義を掲げ、難題に対し挑戦する気概と覚悟を持って、青年経済人として経済団体として、大きな夢を語り、ビジョンを描き、運動を起こし、共鳴を創りながら愛する福島をより良くしていこう。

 

【世界に感謝を伝え、地域益を増進させる】

東日本大震災の際に、世界の174ケ国の国と地域から人的、物的、金銭的支援を日本は受けており、43の国際機関からも支援の申し出を受けたのだ。ここ福島にも多くの支援をいただいており、世界に対して大きな恩義がある。この恩義は、恩送りしていかなければならないものであり、その先の未来により良い形で紡ぐものであると私は思う。しかし、震災から出た福島に対してのマイナスなイメージは、未だ完全に拭い切れておらず、風評被害や一部の出荷制限、国際線の停止なども続いており、これらを解決しなければ完全な震災からの復興とは言えないのではないだろうか。
青年会議所には、国際交流の機会がある。2021年度はJCIの会頭を日本から輩出する特別な1年でもあり、その機会を大きく感じられる年になると考えられる。この機会を活用して世界の人々に感謝を伝えよう。そして、復興の歩みと元気を伝えていこう。
さらに、私たちが住まう福島は、世界に類を見ない国際研究産業都市の拠点となっており、日本の技術を結集した新たな産業基盤とその新産業を学ぶ世界からの企業や、それに携わる外国人など、少しずつ国際化が進んでいる。グローバルな社会は今もなお進化し続け、私たちの身近に存在し、内需中心の地域経済が外需を内包した経済体制へ変化するチャンスが訪れているのだ。
今こそ、この2つの機会をチャンスと捉え、震災によるマイナスの認知度を活用し、逆転させる発想へと転換させ、福島のファンをつくり、地域益を増進させよう。そして、感謝の心を持って世界との交流を図り、地域経済発展のビジョンを描こう。地域と世界がつながるこの絶好の機会を見過ごすわけにはいかない。

 

【青年会議所の魅力を伝えよう】

青年会議所の強みは「志を同じうする者 相集い 力を合わせ 青年としての英知と勇気と情熱を持って 明るい豊かな社会を築き上げよう」という一文にある。福島ブロック協議会には福島県内各地に19の青年会議所が存在し、各青年会議所は同じ目的の下、同じ目標を持って明るい豊かな社会を目指している団体である。しかし、地域によって会員数は違い、本来、青年会議所がやらなければならないことが会員数の違いによってやりたくてもやれない状況を生んでいる。また、昨今、首都圏への人口流出や少子化社会、経済の低迷による起業家の減少、青年会議所の魅力の低下などによって会員の減少も危ぶまれている。
しかし、この状況を必ず良い方向へ変えられると信じている。福島ブロック協議会は19の青年会議所から会員が出向し、青年会議所が掲げている、自己研鑽を積む「修練」、社会の課題を解決する「奉仕」、互いを尊重し合う「友情」の三信条のもと、会員同士が英知を養いながら、各地域のモデルとなる運動を通じて、人財育成と地域を結ぶ懸け橋となり福島全体をより良くしている。だからこそ、各地の青年会議所に一番近い存在であるべきであり、この存在を利活用してほしい。困っている人がいれば手を差し伸べるように、同じ目的と同じ目標を持つ団体として、積極的に各地に寄り添い、関わりながら互いを高め合っていかなければならない。そこで得た経験や気づきは、自分自身の糧となり、大きな支えになると信じている。そこから一人ひとりが輝き、各地の青年会議所がたくましくなり、青年会議所の強みと魅力、スケールメリットを強く発信できるのではないだろうか。

政策、事業、運動の意味合いを明確に示し、共感から良き理解者を一人でも多く集め、社会からの信頼を得ながら組織の存在価値を高めていこう。その先に、同じ志を持つ仲間が自然と増えていき持続可能な社会となることを確信している。

 

【ブロック大会 温故知新】

ブロック大会は、2010年に公益社団法人制度改革に伴い、会員だけのブロック会員大会から市民に開かれたブロック大会へと進化を遂げ、私たちの運動の発信を市民に向けて最大限に活かせる場となった。
福島ブロック協議会が設立して初めてブロック会員大会を行った開催場所は、相馬の地であり、当時、主管された相馬青年会議所は設立して1年にも満たない状況で開催に至ったと報告書に記載されている。前例がない状況と設立して間もない状態からの開催は、今からでは想像もできない過酷さと成長の機会があったと考えられる。あれから50年という半世紀の月日が流れ、本年、第51回目のブロック大会は相馬の地を予定している。ブロック大会の目的は、主管する会員会議所と会員の成長、政策や運動の発信、会員間の親睦、そして開催地域の活性化である。しかし、それは、メンバーの力だけで実現されるものではなく、その地域に宿る運動の理念、地域が持つ力が原動力となって、はじめて可能になるのだ。だからこそ、各ファンクションにおいて、対象者を明確にした緊張感と期待感のある企画・運営・設営を心がけるべきである。そして、一堂に会する機会に開催地の特色ある設えで、集まった人びとに感動と喜びを与えよう。2021年度は温故知新の心を持って、震災からの10年、歴史を紐解く第51回、そして新時代の幕開けとした明るい未来を描いた大会にしたい。同時に、震災で失われた多くの御霊に対して、地域の復興とさらなる発展を約束する大会にしたいのである。

 

【課題解決の核心を追及する本会との連携】

本会が推進する政策・事業・運動は、地域をより良く活性化できるようニーズを調査・研究し、時代に即した形でつくられている。それは、私たちの地域で活用できるか否か、活用した場合どのようにより良くなるかの可能性を示してくれているものである。言い換えてみれば、地域がより良くなる糸口を与えてくれているのだ。だからこそ、プログラムや協働運動を実践することが、地域をより良く活性化させる可能性があるものではないだろうか。大きな成果を生む可能性を秘めたプログラムや協働運動から学び、地域が抱えている課題の核心を追求し、本会を利活用して地域の発展につなげていこう。

 <共通の持続可能な社会の実現>

2020年、福島ブロック協議会は「持続可能なふくしま」をつくるために、会員自ら率先したSDGs宣言を推進してきた。その波及効果は少しずつ広がりを見せ、SDGsが身近な人にも認知され興味を持ってもらえているのではないだろうか。
SDGsは2015年9月25日に国連総会にて持続可能な開発目標として採択された。私たちは、国連とパートナーシップを結ぶ組織として、世界の現状を理解するとともに協調し、協力していかなくてはならない。地球は、人類共通の財産であり、途上国の現状は、私たちも「自分ごと」として捉えなければならない。なぜなら、日本は戦後、国際的な支援を受け、世界からの献身的な支えがあったからこそ、今日に至るまで成長・発展することができたからである。
世界には、私たちが当たり前のように飲んでいる水を、同じように飲めていない地域が多く存在している。そのせいで、毎日800人以上の幼い尊い命が失われているのだ。この現実を私たちの大切な人たちに置き換えて「自分ごと」として考えてほしい。必ずその瞬間から行動が変わるのではないだろうか。ひとりの考えや行動が周辺を変え、地域を変え、日本や世界を変えられると信じている。豊かさを手に入れた日本だからこそ、先進国の責務として、世界の恒久的平和と安定に向けた運動を展開し、これまで同様、私たちからできることからはじめ、人類共通の財産を育み、つなげていくという気概を持って、次世代の子供たちに豊かさを残していこうではないか。

<子供たちの笑顔から新たな価値が生まれる>

スポーツは、感動や勇気を与えてくれる。感動と勇気は普段持ち合わせない力を何倍にも大きく変化して、周りに大きな影響を与えてくれる。「JCカップ」は、国際的に最も盛んといえるスポーツ、サッカーを通じて、地域の未来を担う子供たちに、「グッドルーザーの精神」(=たとえ勝負に負けたとしても相手を称えられる強く前向きな心)を伝え、道徳心を持った自律した人財を育むものである。また、ここ福島にはJヴィレッジという国内でも有数の施設があり、大会を通じて地域間の交流人口の増加を促進できれば、コミュニティが活性化し、魅力ある地域へとつながっていくのではないだろうか。さらに、昨年の2020年度において、開催には至らなかったが、国際大会も予定されており、地域間交流のみならず同世代の子供たちが世界と交流できる機会が創出されようとしていたのだ。1つのスポーツから次世代の子供たちが様々な経験を得て、成長していくことは、可能性を広げ、新たな価値が生まれてくる。
私は、このJCカップを通じて、子供たちの明るい元気な笑顔と交流人口が増加するような大会にブランディングしていきたいと考えている。

<大切な人を守るために、風化させてはならない>

日本は、その位置、地形、地質、気象などの自然的条件から、台風、豪雨、豪雪、洪水、土砂災害、地震、津波、火山噴火などによる災害が発生しやすい国土となっている。世界全体に占める日本の災害発生割合は、マグニチュード6以上の地震回数20.8%、活火山数7.0%、死者数0.4%、災害被害額18.3%など、世界の0.25%の国土面積に比して、非常に高くなっている。私たちが住まう福島も近年、自然災害による大きな被害を受け、多くの犠牲を強いられているのだ。
これまでの災害で私たちは何を学び、何を伝えてきただろう。私は、風化させないことを一番に考えている。東日本大震災を経験した私たちだからこそ、大切な人たちを守るために、常に学び、伝え、つないでいく、という姿勢を常に持たなばければならない。そして、有事の際には、私たちが率先してアクションを起こす仕組みを確立させ、福島から恩送りをしていこう。また、本会や地区協議会との連携、2014年に災害協定を締結させていただいた福島県社会福祉協議会とさらなる連携を図り、危機と共生する社会のモデルを構築させ、たくましい福島を創っていく必要がある。一人ひとりの行動と姿勢が、防災と減災の意識を高めていくと信じている。

<政策本位による政治選択の実現に向けて>

青年会議所はこれまで「公開討論会」や「みらいく」などを通じて、無関心から関心へつなげる事業を展開してきた。

公開討論会とは、立候補予定者の政策を生で聞き、どんな政策を掲げているのかを知ることができる。また、立候補予定者自身が政策をきちんと理解し、まちの持つ魅力や、まちの抱える問題にどれだけ本気で考えているかなども、限られた時間の中で知ることができるのである。さらに、傍聴者にとっては、自らが愛し住み暮らすまちについて一層多くのことを知ることができるという多面性を持っているのだ。
「みらいく」とは、小中学生に民主主義の価値を伝え、選挙において投票を行うことの意義や重要性を理解してもらい、将来、選挙権を得た際に、積極的な政治参画を行うことを促す教育プログラムである。最近では、県内でも高校生を対象とした投票の意義や方法などを学ぶ授業も盛んに行われている。学生の頃からこれらの知識を得ることは有意義であり、未来に明るい兆しを持てるのではないだろうか。
2021年度もこれまで培ったノウハウや経験を活かして、県内の19青年会議所エリアの支援を率先して行い、政策本位による政治選択の重要性を発信し、投票率の向上につなげていこう。私たちから有権者としての権利と義務、一票の重みを伝える運動を起こしていかなければならない。

 

【時代に即した柔軟さを持った組織基盤の構築】

組織が盤石な運営基盤と統率の取れた高い協働意識で諸会議を効果的かつ厳格に運営していくことは、青年会議所運動の効果を最大限に発揮することにつながるものである。私たちの運動は、各地域の信頼を得ながら模範となるに相応しい規律ある組織運営を進め、基本理念と運動方針に一貫性を示し、一人ひとりの運動意識を高めることが重要であると考えている。

新型コロナウイルス感染症のパンデミックで従来の組織運営がままならなくなり、運動意識が低下してきていることも肌感覚で感じ取れるようになってきている。しかし、これは絶好の機会であると受け止め、これまで行ってきた組織運営を見直し、原理原則に立ち返りながら、時代に即した柔軟性を持った組織運営と運動意識を高めていこう。そこから率先して運動や活動できる組織が創出され、高次の意識を保つことのできる環境につながるのではないだろうか。一人ひとりの柔軟かつしなやかな発想を尊重し、伝統を絶やすことなく、組織としての質を高めていこう。あくなき挑戦と変化で築き上げる盤石な組織運営は、各地域から信頼をいただき、JAYCEE一人ひとりの運動意識が高められ、各地青年会議所の運動がより良く展開できると確信している。

 

【おわりに】

近年、私たちの愛する福島は、新型コロナウイルス感染症の影響と、これまで類を見ない自然災害や首都圏などへの人口流出、少産少子化、労働人口の減少に伴う高齢による社会保障費の増大、地域経済の衰退など、現在においても多くの課題を抱えている。しかし、これまでも先輩諸氏は、その時代の課題と向き合い解決をしてきた。これからは私たちが立ち向かう番である。愛と希望に満ち溢れた誰もが幸福と思える福島を実現するためには、震災や原子力発電所の事故からの復旧・復興と地域経済の諸問題に対する解決だけではく、柔軟な対応や時代に即した新たなアイディアを創出していかなければならない。物事の本質を見極める力を身につけ、イノベーションを起こしていこう。一人ひとりが、自立と自律、そして他者を慮る心があれば、必ず福島はより良くなれると信じている。

人の成長なくして、地域の発展はない。

人の考えなくして、地域の夢は描けない。

人の行動なくして、地域の未来は生まれてこない。

正解のない時代だからこそ、どんな困難な状況でもチャンスは転がっている。そこから地域益を増進する可能性を見出していこう。そこから、誰一人取り残さない持続可能な社会へ歩みを進め、その先に、愛と希望に満ち溢れた誰もが幸福と思える福島があると確信する。

己を律し、仲間を信じて、新たな価値を共創し、共に未来を切り拓いていこう。

 

 

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