11LOMが手を携え希望を持って共に挑戦しよう 真に持続可能な宮城の実現へ向かって

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公益社団法人日本青年会議所

東北地区宮城ブロック協議会

2021年度会長 佐瀬 充洋

11LOMが手を携え希望を持って共に挑戦しよう

真に持続可能な宮城の実現へ向かって

【はじめに】

東北地方の南東部に位置する宮城県は、穏やかな気候と北上川、阿武隈川といった河川が育んだ肥沃な仙台平野における農業や三陸沖の世界有数の漁場における漁業を背景に、東北経済の中心として今日まで発展を続けてきました。2011年には未曾有の大災害である東日本大震災に見舞われながらも復興へ向けて力強く着実に歩みを進めていた最中、全世界を巻き込んだ新型コロナウイルス感染症の拡大により、県内でも多くの感染者が発生するとともに、地域経済は甚大な打撃を受け、県民は生活様式、行動様式の変容を余儀なくされました。これまでの当たり前が当たり前でなくなり、従来の方法が妥当しない状況において、宮城県のみならず全国において、以前にも増して閉塞感や将来への不安が蔓延しています。まさに、我々は困難の真っ只中に置かれており、将来に悲観的な見方を持つ人も少なくないでしょう。ですが、程度の差こそあれ、これまで困難ではない時代など果たしてあったのでしょうか。戦後間もない1949年、「新日本の再建は我々青年の仕事である。」との設立趣意の下、日本の青年会議所は産声を上げましたが、先達はあらゆる困難に果敢に立ち向かってきました。我々は、今こそ創始の精神に立ち返り、挑戦していかなければなりません。挑戦の先に県内11LOMが輝くことで、必ずや真に持続可能な宮城が実現できる。私はそう確信しています。

 

【地域の未来を思い描く】

2011年3月11日、東日本大震災発災。あれから満10年を迎えます。宮城県においては2020年の復興達成を目標として震災復興計画が進められてきましたが、震災以前を超えるという真の復興は道半ばです。東日本大震災の中心的な被災地である宮城県としては震災の記憶や教訓を決して風化させてはいけません。また、近年、台風や豪雨災害など新たな災害が毎年のように宮城県を襲っているほか、新型コロナウイルスという新たな脅威にも晒されています。防災減災や疾病への取り組みはうまく機能していれば被害が発生しない、もしくは被害が最小限に抑えられることから意識されにくいものですが、災害大国日本においては避けて通れない重要な課題です。あの東日本大震災を経験した我々だからこそ、日頃から意識的に有事に対して備え、レジリエンスを高めていく必要があります。宮城ブロック協議会では、2020年度、地域防災・減災プラットフォーム「MIYAGI BOSAI STATION」を立ち上げましたが、2021年度は引き続きプラットフォームを充実させ、関係諸団体との連携による防災・疾病ネットワークを構築します。

2021年度、宮城県においては8つの首長選挙が予定されています。青年会議所は、これまでも住民の政治参画へ向けて運動を展開してきましたが、選挙投票率は右肩下がりであるのが現状であり、その傾向は特に若年層において顕著となります。高齢者のための医療や福祉ももちろん重要な政策ですが、将来の日本を背負っていくのは若者です。若者が将来に希望を抱くことができる社会を実現していかなければ、宮城、そして日本の繁栄はありません。我々は、引き続き、若者を中心とした政治的無関心を打破し、政治に対する当事者意識を育くむ運動を展開してく必要があります。

昨今、我が国が目指すべき未来社会として、IoTで全ての人とモノがつながり、様々な知識や情報が共有され、分野横断的な連携が実現した社会、いわゆるSociety5.0が提唱されています。そして、情報通信技術(ICT)の進歩により、我々の生活は日々変化していますが、それゆえに社会課題も質的な変容を遂げており、物事を多角的に見て問題解決していく力、今までにない新たな価値を創造する力が求められています。来たるべきSociety5.0においても活躍できる人財の育成を目指し、まずは我々民間から発信できることは何かを探求し、実践へと移すことで、新たな人財育成の礎の構築に取り組んでいきます。

 

【組織の成長に向けて】

青年会議所において会員減少が問題視されて久しく、会員数は今もなお減少し続けています。40歳になる年で卒業を迎える青年会議所において、会員拡大は創始以来変わらずに続いており、最も基本的な運動であるといわれますが、会員減少が進む現在においては特に力を入れる必要があります。

会員拡大にとってまず必要なのは会員拡大活動そのものです。いくら良い商品を開発しても営業しなければ売れることはありません。会員拡大も同様であり、何もせずとも自然と会員が増えていくということは決してありません。会員一人ひとりが青年会議所の存在意義と会員拡大の必要性を理解した上で、現実の行動に移していかなければなりません。行動なくして会員拡大はなし得ないのです。

そして、会員拡大活動と同時に重要なのは、組織と会員の魅力を磨き続けることです。我々自身に魅力がなければ、いくら会員拡大活動を行っても会員の増加や定着は望めません。これまで青年会議所は、圧倒的なマンパワーと実行力で様々な成果を生んできましたが、ともすれば疲労し消耗する会員を生んできたのも事実です。会員の貴重な資源を無駄にすることなく、地域や会員のより良い変化に注ぐことができれば、我々の魅力は向上し、ひいては地域の発展につながります。青年会議所は単年度制であるからこそ、その利点を活かし、時代に即した柔軟かつ開放的な組織を目指して積極的に改革に取り組む必要があります。

県内11LOMが置かれている状況は様々ですが、宮城ブロック協議会は、それぞれが会員拡大活動と魅力向上の両輪をうまく回していけるよう、LOMに最も近い日本青年会議所として各LOMの実情に応じた支援を徹底していきます。

 

【4つの益を実感できるブロック大会】

2020年度は、コロナ禍により先達がつなぎ紡いできた第50回宮城ブロック大会の中止を余儀なくされました。ブロック大会の中止は英断ではありましたが、大会の実現へ向けて尽力 してきた会員の無念さは察するに余りあるものがあります。そのような中でも、青年会議所は歩みを止めることなく、我々にできることを常に模索し、実行に移してきました。そして、徐々に関係者の安全を確保しながら大会を実現させる手法が見えつつあるのも事実です。

ブロック大会には4つの益があるといわれています。大会参加者の学びや気付きにつながる参加者益、地域への貢献につながる地域益、大会を主管するLOMの成長につながる主管益、そして、大会を主催するブロック協議会の発展へつながる主催者益です。

第51回宮城ブロック大会は、宮城県柴田郡を活動エリアとするさくら青年会議所主管のもと開催されます。江戸時代から交通と商業の要衝として栄えた蔵のまち村田町、自然豊かなみちのく杜の湖畔公園を擁する川崎町、人々を圧倒する一目千本桜の大河原町、花のまちが合い言葉の柴田町。この魅力溢れるさくらの地で主管LOMであるさくら青年会議所と手を携えながら、真に持続可能な宮城の実現に向けて、あらゆる手立てを尽くし、必ずや4つの益を実感できるブロック大会を実現します。

 

【未来を担う人財育成】

近年は、入会の高年齢化に伴い会員の在籍年数が短くなっており、青年会議所で十分な経験を積むことができずに卒業を迎えてしまうことが危惧されています。組織としてはより若い会員の拡大を目指すことも重要ですが、短い在籍年数だからこそ全力で駆け抜けられるというメリットもあります。我々はどのような状況においても負の側面のみを捉えて悲観するのではなく、より良い変化をもたらすために今何ができるかを考え続けていかなければなりません。

宮城ブロック協議会においては、これまで入会歴の浅い会員の育成を主要な運動の一つに据えて活動してきましたが、2021年度も引き続きブロック協議会というスケールメリットを活かした人財育成に取り組んでいきます。まずは短い在籍年数であったとしても、会員一人ひとりが活動の土台となる青年会議所の変わらない存在意義や運動原理といった基礎を学ぶ必要があります。また、異なるLOMに所属する会員同士の絆を深めていくことで、会員自身の成長はもちろんLOMの発展へもつながっていきます。そして、青年会議所においてLOMでの活動と出向は成長の両輪であり、LOMに所属しているだけでは得ることのできない成長の機会を会員に提供するのがブロック協議会の使命です。アカデミー生には、全ての活動を自らの成長の機会として捉え、チャレンジ精神を持って大いに学び楽しんでいただきたいと思います。

人が人で磨かれる組織である青年会議所にとって、人はまさに財です。県内11LOMが輝いていくための要となり、今後の青年会議所を担っていく人財となれるようアカデミー生を育成していきます。

【的確な運営と新たな可能性】

会員会議所からの出向者と負担金によって支えられているブロック協議会においては、透明かつ公正な予算執行やコンプライアンスの確立が重要であることはもちろんですが、組織運営全体おいても会員会議所が模範にできるものでなくてはなりません。

その名のとおり、青年会議所においては全ての運動が会議から生み出されます。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、会議の開催方法も変更を余儀なくされた一方で、ロバート議事法に基礎を置く青年会議所の会議運営はオンライン化にマッチしており、会議の効率化や参加者の負担軽減にも資することとなりました。この新たな発見を活かしながら、状況に応じた柔軟な会議の在り方を模索し実践していきます。

また、青年会議所は広報が苦手であるといわれていますが、そもそも露出が少ないという現状があります。我々は目的を共有する個人、団体、組織とのパートナーシップにより運動を展開していく必要がありますが、より多くの方に我々の存在や活動を理解していただき、協働していただくためにも、東北地区協議会や会員会議所とも連携しながら、受け手を意識した訴求力のある広報を行っていきます。

そして、コロナ禍により人と人との物理的な接触機会は大幅に減少してしまいましたが、全世界的なオンライン化の流れは人と人とのコミュニケーションの距離を縮める役割も果たしました。これまでは現地に行くという方法でしか得られなかった機会が現地に行かずとも得られるようになりました。この状況を好機と捉え、国際組織である青年会議所のスケールメリットを活かし、ハードルが高いといわれる国際の機会の獲得にも挑戦していきます。

【結びに】

あらためて地域の未来を考えたとき、そこに住まう人々が地域のことを想い、行動していかなければ、衰退は避けられません。我々はこれまでもSDGsの達成に向けて運動を展開してきましたが、真に持続可能な社会を実現するためには、地域それぞれが他地域との比較ではなく、自身のことを真剣に考えていく必要があります。我々が目指すところや目的達成の手段は必ずしも他者と同じものである必要はなく、あえて異なるものである必要もありません。あらゆる資源を動員して地域の未来を自ら描き、歩みを進めていかなければならないのです。

青年会議所もある時代といわれますが、青年会議所は唯一無二の組織であると信じています。青年会議所は絶対になくてはならない組織です。こんなに地域のことを真剣に考える組織はあるでしょうか。こんなに人の成長のことを考える組織はあるでしょうか。青年会議所は地域の未来のために人を残すことを選択した組織です。地域は人が創ります。本気で取り組めば必ず明るい未来がやってくる。私たちの希望それ自体が地域を明るく照らすから。

11LOMが手を携え希望を持って共に挑戦しよう

真に持続可能な宮城の実現へ向かって

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