公益社団法人 日本青年会議所

東北地区協議会2025

東北地区協議会2025の様々な取り組み

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東北地区協議会2025について

公益社団法人日本青年会議所

東北地区協議会2025

2025年度 会長

栁沼 勝恵 君

(公益社団法人郡山青年会議所 )

会長意見書

【はじめに】

私は2013年に青年会議所に入会しました。当時は、いまだ各所に東日本大震災による爪痕が大きく残っているという困難な状況の中、地域のため、仲間のため、子供たちの未来のためにと奔走する先輩方の姿に強い衝撃を受けたのを覚えています。自らの時間を使い、時に家族や仕事よりも優先し、なぜこんなにも熱く青年会議所に向き合っているのだろう。それが、入会後、私が率直に感じた青年会議所、そしてそこで運動に奔走する先輩方への印象です。当時の私と先輩方とではJAYCEEとしての当事者意識の差がありました。それでも先輩に背中を押してもらい、LOMや出向での経験を通し、今までの自分にはない価値観や学びを得ながら運動、活動を行っていくうちに、入会当時は自分のためでしかなかった私の価値観にJAYCEEとしての当事者意識が芽生え、当時の先輩方が、なぜあんなにも熱く青年会議所に打ち込んでいたのか、青年会議所の本質を理解できるようになりました。

2024年元日、能登半島を中心に最大震度7の大きな揺れが列島を襲いました。当時、福島ブロック協議会会長を務めていた私は、先輩方が平時に作り上げた防災マニュアルに則り県内各地域の被害状況の調査を行い、大きな被害がないとわかると、今度は東北地区協議会の指揮のもと、ブロック内のLOMと共に被災地域の支援に動きました。支援物資のニーズ、数量、タイミングなど、東北地区協議会からの的確な指示を受け、ブロック内の理事長に伝えると、正月にも関わらず休み返上で支援物資の調達に奔走するメンバーの姿、自発的に街頭募金を実施するメンバーの姿がありました。この姿を見て私は、入会当時強い衝撃を受けた先輩方の姿を思い起こし、自らの想いを改めて奮い立たせることができました。

ライフスタイルの多様化が進み、地域やメンバーから求められる組織の形が急速に変化していくなかで、青年会議所も誰もが活躍できる組織へのアップデートが強く求められています。戦後の荒廃から「新日本の再建は我々青年の仕事である」という高い志のもと立ち上がった不変の想いを受け継ぐ覚悟と、変化を恐れず時代に合わせ、アップデートを繰り返す勇気を持ち、次世代が希望を持てる東北の実現に向け運動を展開していかなければいけません。

 

【東北地区協議会の存在意義】

2013年に入会し、これまで12年の青年会議所活動の中で、私は5回の東北地区協議会出向の機会と東北青年フォーラム主管LOMの理事長という貴重な機会をいただきました。そこで得た東北各地のメンバーとの出会い、そして様々な経験は今のわたしの運動の原動力になっています。

「地区協議会およびブロック協議会は、LOM支援という協議会の最も重要な役割に原点回帰するため、日本青年会議所本会と一体となって現状の課題を改善し、時代に応じた機能と形態へアップデートすべきである。」これは2020年に日本青年会議所本会で作成された「2020年代地区協議会・ブロック協議会モデル答申書」に記された結論です。全国的な課題となっている会員減少は東北地区においても例外ではなく、出向者の輩出がLOMの負担となっている現状があります。また地区協議会とブロック協議会の役割の明確化についても近年活発に議論されており、本来成長の機会となるはずの出向や協議会の運動がLOMの負担になっている課題を解決していかなければいけません。

また東北地区協議会の会議は物理的に移動距離が大きく、出向者にとって少なくない負担となっていました。長距離移動の負担が足かせとなり出向の機会を逃してしまうのは、これほどまでにもったいないことはありません。これまで東北地区協議会が築き上げてきた歴史や伝統は財産として受け継ぎ、改善できる部分はいまの時代に合わせアップデートしていく必要があるのではないでしょうか。もちろん直接顔を合わせ、膝を突き合わせながら行う会議は非常に有意義なものではありますが、デジタルトランスフォーメーションの波が世界的に、そして急速に波及するいま、コロナ禍を経て一般化したWEB会議などの手法を活用し、より密度の高い会議運営を行うことで、東北地区協議会の運動を最大化してまいります。

これまでも答申書をもとにコンパクトでインパクトある東北地区協議会が組織され運営されてきました。それらの歴史と答申書に則った運営をしっかりと踏襲しながらも、私がそうであったように、東北地区協議会に成長を求め出向してくるメンバーに最大限の気づきの機会を提供できる、LOMの実情に即した東北地区協議会を確立します。

 

【圧倒的な組織力で備える防災連携】

2024年元日、能登半島を中心に最大震度7の大きな揺れが襲いました。「災害はいつどこで、どのようなかたちで起こるか分からない。」そう思っていながらも、新年を迎え和やかに過ごす団欒中に鳴り響いた警報、テレビに映し出される「津波」の文字、アナウンサーの「いますぐ避難してください」の声はその和やかな雰囲気を一変させました。当時福島ブロック協議会の会長を務めていた私は、県内の状況確認に追われ、県内に大きな被害がないとわかり安堵すると、今度は震源地に近い能登地方での甚大な被害が徐々に明るみになり、ことの大きさを改めて実感することになりました。その翌日、1月2日、東北地区協議会を通し、日本青年会議所から支援物資の協力依頼がありました。それらをすぐにブロック内で共有すると、その日のうちに多くの物資が県内各地から届けられました。1月2日、本来であれば家族と和やかに過ごすはずのその日に、他者を想い、自らの地域を駆け回り、物資を集め届けてくれたのです。さらに同時並行で東北地区協議会が物資運搬の段取りを行い、各ブロックが集めた物資をまとめて被災地に届けてくれました。地震発生からわずか3日までの間に、これらすべてが流れるように自然と行われていました。私はこの経験を通し、他者を想う東北人としての結いの精神と、青年会議所の圧倒的な組織力、機動力、地域を超えた組織の絆を強く実感しました。自然豊かな東北、その豊かな自然が持つ力は時に私たちの脅威に変貌します。あらゆる自然災害と隣り合わせであるからこそ、東北地区内で蓄積された防災や減災についての知識と経験を活かし、東北地区内6ブロック協議会並びにあらゆるパートナーと共に圧倒的な組織力で防災対策を発展させてまいります。

 

【これからの組織に必要とされるリーダーの育成】

JCI Missionの和訳には「青年が社会により良い変化をもたらすためにリーダーシップの開発と成長の機会を提供する」とあります。責任世代として、地域課題に向き合う私たちはその過程を通して、自らリーダーとしての資質を向上させていく必要があります。青年会議所にはリーダーシップ開発のためのプログラムとして、日本本会の有益なプログラムや、これまで先輩方が築いてこられたLOMやブロック協議会独自の教育プログラムが存在します。そして東北地区協議会にもこれまでの歴史の中でアップデートを繰り返し、多くのリーダーを輩出してきた実績のあるリーダー育成のための委員会が存在してきました。このように地区協議会、ブロック協議会、LOMでそれぞれ目的を持ったリーダーシップ開発、育成のためのプログラムが多数存在する中で、答申書にもある通り、それぞれの役割の明確化が求められています。広域かつ、様々な環境、多様な価値観を持ったメンバーが多く存在する東北地区協議会だからこそ提供できる、LOMやブロック協議会から求められる教育プログラムのもと、自己の成長をLOMや地域に持ち帰り、地域の課題解決や活性化につなげることができる次世代のリーダー育成の機会を創出します。

 

【東北青年フォーラムの開催】

2021年、私は東北青年フォーラム主管青年会議所の理事長を務めさせていただきました。当時はコロナ禍真只中にあり緊急事態宣言や蔓延防止等重点措置が繰り返し発令される極めて困難な状況の中、どのようにすれば開催できるか、当時の東北地区協議会と共に何度も議論したのを覚えています。当時の東北地区協議会には最後まで私たち主管青年会議所に寄り添っていただき、通常開催とはいかないものの、その時できる最大限の方法で開催していただきました。これらの経験を通し、私が所属する郡山青年会議所は、地域、行政、市民をはじめ、大会構築に関わる全ての皆様とのつながりを深めるとともに、LOMとしても大きな発展を遂げることができたと考えております。

2025年度、第73回東北青年フォーラムは、一般社団法人秋田青年会議所が主管となり開催します。秋田市は、秋田県のほぼ中央部に位置し、東には出羽山地、西には夕日の美しい日本海が広がる緑豊かなまちです。「あきたこまち」に代表される米どころとして全国的に知られており、米作の他、醸造業も盛んで、市内には多くの酒蔵があります。また、東北3大まつりの一つ「秋田竿燈まつり」でも知られており、秋田市には、温かい人々、豊かな自然と食文化、日本一の数を誇る無形文化財など、多くの誇れるモノが存在しています。

秋田青年会議所は2022年に創立70周年を迎えられた歴史のあるLOMであり、これまでの長きにわたり地域のため、地域を想う人財の育成のために運動をされてこられました。東北青年フォーラム主管の経験を通じて、地域の行政、企業、市民の皆様との関係をさらに深め、持続可能なまちづくりに向け運動を加速できる、そんな機会にしていただきたいと考えております。秋田市は、令和元年度に市民を対象とした意識調査の結果、74.4%の市民が「秋田市に住み続けたい」と回答しています。秋田市民は、自らの住まうまちを愛し、誇りを持っていることが伺えます。まちを良くするためには、まずそこに住まう市民が地域を愛することから始まります。秋田の地を愛する秋田青年会議所メンバーと共に東北青年フォーラムを構築する過程を通じて、出向するメンバーや東北地区協議会に関わっていただく方々に地域への愛を醸成する機会としてまいります。

東北青年フォーラムの開催を通じて、東北地区協議会が発信する運動と秋田青年会議所が地域のために起こす運動の折衷点を高い次元で模索し、東北中のメンバー、大会に関わる全ての皆様、さらには東北の発展へとつながる大会を構築いたします。

 

【地区協議会に求められるLOM・ブロック支援】

現在、東北地区には72の青年会議所が存在し、様々な課題を抱えながら明るい豊かな社会の実現に向け、日々運動を展開しています。なかには会員減少に歯止めがかからず、存続が困難なLOMも存在するなど、地域性やLOMの規模により、72LOM、72通りの課題があると考えます。地区協議会会則にある目的に「本協議会は本会の定款で定める目的達成の為、当該地区内ブロック協議会の意見を総合調整し、青年会議所の発展に寄与することを目的とする」とあります。つまり、地区協議会が行うLOM支援で重要なことは、LOMに一番近いブロック協議会との連携による支援であると考えます。日本本会とLOM、ブロック協議会の懸け橋となることで、トップダウンのような上からの支援や一方的な押し付けではなく、72LOM、6ブロック協議会に寄り添った、東北地区協議会ならではのネットワークを活かした支援を行なってまいります。

 

【結びに】

東北は自然災害の頻発化や急速に進む人口減少と少子高齢化、産業の低迷や地域経済の縮小など多くの課題を抱えています。青年会議所は地域研究を行い、課題を自ら発掘し、解決策を模索し、実行、効果の検証までを行い、次の世代につないでいく無限の可能性を持った組織です。東北各地の青年会議所が地域に根差した運動を展開することで、地域の発展につながり、それぞれの地域の発展がその集合体である東北の発展につながります。私たち一人ひとりのJAYCEEとしての挑戦が、東北を、ひいては日本を動かす原動力となるのです。

 

青年会議所は私の価値観を大きく変えてくれました。時に自分の器を超えるほどの機会や刺激的な出会いを与え成長させてくれました。これらは挑戦するJAYCEEすべてに与えられる成長の機会です。成長を求め出向してくるメンバーや東北各地で地域を想い挑戦するメンバーが、自らの成長をもってより良い地域の創造につなげられるよう、全身全霊も持って東北地区協議会を運営してまいります。

 

挑戦を原動力に東北の未来を切り開いてまいりましょう。

次世代に誇れる東北の実現のために

組織図

組織紹介

東北LOM支援委員会

委員長 森 舜亮
(所属:公益社団法人青森青年会議所)

持続可能な東北開発委員会

委員長 菅原 和樹
(所属:一般社団法人泉青年会議所)

東北ゼミナール委員会

委員長 大森 啓正
(所属:一般社団法人能代青年会議所)

東北青年フォーラム運営委員会

委員長 鈴木 俊将
(所属:公益社団法人鶴岡青年会議所)

総務広報委員会

委員長 和久 未明
(所属:公益社団法人仙台青年会議所)

財政規則審査会議

議長 山口 大輔
(所属:公益社団法人会津青年会議所)

東北地区協議会2025の青年会議所
ブロック協議会

岩手県

[038] (一社)盛岡青年会議所

[078] (一社)一関青年会議所

[128] (一社)花巻青年会議所

[253] (一社)北上青年会議所

[368] (一社)久慈青年会議所

[419] (一社)大船渡青年会議所

[434] (一社)カシオペア青年会議所

[442] (一社)釜石青年会議所

[480] (一社)遠野青年会議所

[520] (一社)陸中宮古青年会議所

[544] (一社)陸前高田青年会議所

[788] (一社)奥州青年会議所

会議体・委員会紹介

東北LOM支援委員会

委員長 森 舜亮
(所属:公益社団法人青森青年会議所)

持続可能な東北開発委員会

委員長 菅原 和樹
(所属:一般社団法人泉青年会議所)

東北ゼミナール委員会

委員長 大森 啓正
(所属:一般社団法人能代青年会議所)

東北青年フォーラム運営委員会

委員長 鈴木 俊将
(所属:公益社団法人鶴岡青年会議所)

総務広報委員会

委員長 和久 未明
(所属:公益社団法人仙台青年会議所)

財政規則審査会議

議長 山口 大輔
(所属:公益社団法人会津青年会議所)

公益社団法人日本青年会議所
東北地区協議会2025

〒980-0014
宮城県仙台市青葉区本町2丁目16-12仙台商工会議所8階
TEL : 022-222-9788 / FAX : 022-222-9786