33の熱きPRIDE~志高き挑戦による逞しい愛知の未来の創造~

会長所信

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公益社団法人日本青年会議所 東海地区        愛知ブロック協議会
2018年度  会長所信

Asano Hiroyoshi

2018年度  会長  浅野弘義

(公益社団法人名古屋青年会議所)

 

戦後復興最中の1949年、「新日本の再建は、我々青年の仕事である。」と志を掲げ、日本青年会議所を発足させた我々の先達は、日本固有の「和」の精神性を根底に、国内経済の再起と国際経済との連携を目指し、幾多もの苦難を乗り越え、数々の運動を展開した。それから10年後の1959年、愛知県下7つの青年会議所によって、「愛知は一つ」という志の下、各地青年会議所の相互理解と協力の場として、地域社会の紐帯となって産業・文化の現状に即したJC運動が展開できるよう、県内LOMの意思統一やLOM間の親睦、情報交換を目的とし、愛知県協議会が産声をあげることとなる。どちらも当時の先達は、利他の精神による調和から各々の力を掛け合わせ、想像以上の実行力を生み出し、いくつもの大きな壁に正面から立ち向かってきたのである。その後60年、バブル崩壊後から失われた30年や多くの自然災害による国難が続く今だからこそ、我々Jayceeが真に目指すべき運動とは何であろうか。

自動車産業や航空宇宙産業など日本有数の技術力・開発力によるものづくりを中心とした強い産業集積地である愛知県は、国内だけでなく世界の中でも存在感を発揮している。また県内には豊かな自然や多種多様な歴史文化、豊富な農産物、独自の食文化などがあり、ものづくりの拠点としてのイメージに加え、多様な魅力も併せ持っている。今後2027年のリニア中央新幹線開業により、愛知は首都圏から中京圏に及ぶ人口5000万人規模の巨大な大交流圏の西の拠点となり、人、モノ、カネ、情報が集積し、国内だけでなく世界からの注目を集める地域になり得る可能性があり、またそうすることが愛知に住まう我々に課せられた使命である。2018年度で60年という節目を迎える愛知ブロック協議会が、この10年後の大きなターニングポイントを視野に入れ、逞しい愛知の未来を創造していく必要があるのではないだろうか。

 

~不易流行~

60年間に亘り数々の歴史を刻まれた先達に敬意を表すると共に、受け継がれてきた本質的な伝統を継承し、10年後を見据えた斬新的なエッセンスを加え、持続可能な逞しい愛知の創造へ向けた意識変革を起こしていこう。

 

主権者教育

我が国は民主主義国家であり、主権は国民にあり、基本的人権を基本原則として持っている。しかし政治家を選挙で選ぶことを通じて政治を動かす間接民主主義は、時に国民に当事者意識が芽生えず、政治家や行政に地域の課題を任せ過ぎている状態に陥りやすい。一方、政治家が国民の代表でありながら国民の意思をしっかりと体現できていないケースもある。その結果として国民は声を直接届けようとデモを組織したり、またネットやソーシャルメディアで個人的な意見を拡散したりすることも見受けられるが、国民が政治に対して不信を募らせる前に、国民自身が政治に関心を持ち、参画する必要があるのではないだろうか。そのためには、地域が抱える課題を抽出し、当事者意識を持って行動し、政治や行政と一緒になってそれらを解決に導く「Active citizen」の育成が必要不可欠である。

そして、平成27年の公職選挙法の一部改正から、満18歳以上に選挙権が引き下げられ、若者の政治教育がその後の主権者意識に密接に関わっていると考える。

また、昨今の東アジアにおける緊張が続き、我が国の防衛安全保障の危機が深刻化してきている。戦後、GHQによって制定された現行憲法を70年以上も妄信的に守り、恒久的な平和が約束されていると我々国民は思い続けてきた訳である。しかしながら、今まさに危機に瀕し、憲法改正の是非について議論する必要があるのではないだろうか。特に国会議員の3分の2を与党が占め、憲法改正の発議が可能な今だからこそ、我々国民がしっかりと理解し、決断しなければならない。憲法第9条だけに限らず、憲法の本来あるべき姿を模索し、国民が当事者意識を持って議論し、逞しい日本の未来を創造していきたい。

 

経済再生

アベノミクスの経済政策において重要な課題の一つであるデフレだが、未だ完全脱却できず、経済再生は急務であると考える。生産年齢人口減少の歯止めが利かない昨今、企業活動の生産性を高めるための手法として交通インフラの整備は重要である。またこの地域は南海トラフ巨大地震がいつ発災してもおかしくないことから、防災の視点からも災害発生時の至急補給ラインなど交通インフラの整備は必須である。2017年度は、愛知ブロック協議会として名岐道路の早期開通を訴えてきた。地域住民の世論を動かした結果、国土交通省からの調査費用が下りることとなった。2018年度は、2017年度の運動を止めることなく、引き続き名岐道路の早期開通に向けて世論を動かしていきたい。また、名岐道路以外にも当地域において必要あるインフラ整備についても考えていきたい。

 

国際都市Aichiへ

2027年までのこの先10年間で増加し続けると予想できることがある。それは国際の機会である。突発的な国際的問題がなければ、世界は益々身近で、そして密接な関係を構築する必要がある時代へと変貌を遂げていく。だからこそ、今後人口の増加が見込めない愛知にとって、世界とのつながりは、経済的な視点からも今以上に考えていかなくてはならない。県内では、2019年にセントレアにLCC の新ターミナルが完成し、2027年にはリニア中央新幹線開業だけでなく、セントレアに2本目の滑走路が建設される予定だ。また2019年のラグビーワールドカップや2026年のアジア競技大会など世界的な大規模イベントが開催されると共に、2019年には愛知県国際展示場がオープンする。この愛知が世界でも屈指の国際都市になるためには、これらインフラの整備だけでなく、この国際の波に先駆けの精神をもって運動を起こし、世界にインパクトを与えることのできる人財の育成が必要である。幸運にも我々Jayceeは世界約130か国に会員がおり、いつでも民間外交ができる機会がある。

また世界には未だに貧困や人種差別に苦しむ人々が存在し、この瞬間も世界からの支援を待っている開発途上国がある。古来より私たちの心中にある利他の精神を基に、この愛知から国際社会の課題を持続的に解決へと導くリーダーを輩出する必要があるのではないだろうか。持続可能な国際都市Aichi への一歩として、会員や愛知県民のために国際と触れ合う機会を創出し、原体験に基づいた意識改革を起こしていきたい。

 

人財の育成

青年会議所は学び舎である。1歩を踏み出さない者には何も与えてはくれないが、1歩前に踏み出した者へは多くの学びが与えられる。それは利害関係のない会員同士が、本気で一つの目標に対して取り組むからである。人は人によってしか磨くことはできない。ぜひ1歩踏み出し、多くのJayceeと多くの時間を共有し切磋琢磨することで、自分の中の枠を広げ、新たな価値観を創造してほしい。愛知ブロック協議会には、入会3年目までの会員向けの人財の育成プログラム「ブロックアカデミー」が存在する。入会から間もないタイミングで出向し、他LOMの会員と触れ合うことは新たな発見にもなり、その後の会員が行う活動の可能性を広げることにもつながる。県内33青年会議所から集まる仲間が、横のつながりを強固にすると共に、各地域をけん引し、未来を切り拓く人財へと成長することを切に願う。

また東海地区協議会が主催する第45回目となるJC青年の船「とうかい号」では、一般乗船者は1 週間の船内研修や国際交流活動によって新たな価値観を身に付け、それぞれの企業で活躍する人財へと成長する機会を、JC団員は一般乗船者が少しでも多くの学びや気づきを持ち帰るために設営することで、大きく成長する機会を得ることができる。日本でも有数の伝統ある人財の育成プログラムであり、しっかりとした広報計画を構築し実施することで、一般乗船者を募り、人財の育成を行い、研修後は2 次広報を実施し、結果として青年会議所のブランディングにつなげていきたい。

 

会員拡大

県内33青年会議所には、各地域なりの課題があり、33色の目的を掲げ運動を行っている。県内33青年会議所が、その目的のために少しでも愛知ブロック協議会を活用してもらえるよう、密に情報交換を行い戦略的に活動していく。その中でも、県内33青年会議所において一番の共通課題は、会員拡大だと考える。2016年度より日本青年会議所本会から各ブロック協議会に移された会員拡大だが、近年はこの愛知においても残念ながら会員数は減少傾向にある。2020年をピークとした愛知県民の人口減少も会員減少に拍車をかけることだろう。しかしながら、県内そして全国にはまだまだ会員拡大に成功している青年会議所がある。それぞれ課題を共有し、全国の成功事例の情報集約を行い、県内33青年会議所の目標を愛知ブロック協議会の目標と捉え、当事者意識をもって未来の同志を1人でも増やせるよう運動を起こしていきたい。また、会員拡大以外の多くの課題についても愛知ブロック協議会内で共有し、解決へと導いていきたい。愛知県協議会創設時の先達が掲げた「愛知は一つ」という想いを受け継ぎ、横のつながりを今以上に強靭な帯へと導く。

 

愛知のプライド

愛知ブロック協議会は県内33青年会議所に最も近い日本青年会議所本会の組織である。従って、日本青年会議所の方針を理解し、この愛知の特性にどうマッチするか検討した上で、運動を展開していかなければならない。またLOM数、会員数ともトップクラスの協議会であり、リーディングブロックとしてのプライドを持って先述した会員拡大だけでなく、褒賞事業への支援も行っていく。そして県内33青年会議所の横のつながりを構築するため、情報が共有できるよう広報活動を行うと共に、愛知ブロックの運動の事前広報や2次広報も連携していく。そして全ての事業・運動が過ちなく、また公益社団法人としての規律に反していないことを確認する必要がある。

さらに2018年度の最大の運動発信の場としてブロック大会を開催する。2017年度に第50回の節目を迎えたブロック大会だが、新たな形で地域に根差し、地域の発信、ブランディングにつなげ、そして何より県内33青年会議所にとって有益な大会構築を行う。

 

最後に

青年会議所の1年間は、全ての会員にとって平等である。その限られた時間の中、挑戦し続けた者だけに見ることを許された景色が存在する。我々の成長に、挑戦は絶対条件である。これまでの豪傑と呼ばれた先達は、多くの困難に果敢に挑戦してきた。たとえその時は周りから非難されようと、未来を見据えた志は、ブレることなく一心不乱に運動に注がれてきたのである。

思慮深い献身的な市民の小さなグループが世界を変えられることを決して疑ってはならない。それはまさに起こったことなのだ。

マーガレット・ミード

我々は世論を喚起し、地域、行政、政治を動かす、唯一無二の政策立案実行団体として今後も昇華し続けなくてはならない。愛知ブロック協議会として60年を通過点と捉え、次の10年に向けて一歩を踏み出そう。愛知を愛し、本質を見極め、類い稀な行動力で逞しい愛知の未来を創造しよう。志があれば、恐れるものは何もない。

Where  there‘s  a  will, there’s a  way.

Abraham  Lincoln

~33の熱きPRIDE  愛知を想う志高き挑戦が、持続可能な未来を創造する~

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