33の成長が織りなす 希望描ける愛知の創造

会長所信

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公益社団法人 日本青年会議所 東海地区 愛知ブロック協議会
2019年度 会長所信

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2019年度 会長 金海慶太郎
(一般社団法人 蒲郡青年会議所)

<はじめに>

戦後日本は焼け野原となり多くのものを失いました。しかし、諸外国の誰も想像できない程のスピードで復興を成し遂げました。その背景には、日本古来の強い精神性から心まで失われることなく、自分たちが住み暮らす日本の再建のために奮起する、高い志があったからです。現在の日本は経済の長期低迷化や、少子化問題、各地で起こる天災、東京一極集中による地域格差など多くの問題を抱えています。しかし、多くの問題を抱えているといっても、飢えで亡くなる人がいるわけではなく、随時戦争におびえる生活をしているわけでもない、世界的に見てとても恵まれた国です。しかし、決して忘れてはいけないことは、この恵まれた日本は自然にできたのではなく、先人たちの弛まぬ努力があったからこそ私たちは今を生きているということです。先人から受け継いだ尊いバトンだからこそ、このバトンを絶やすことなく未来に紡いでいかなくてはなりません。それは、今を生き、バトンを受け取った私たちの責務であり、使命であります。しかし、多くの問題を抱えているにもかかわらず、自分自身に直結した、危機的問題であると認識しづらい問題が多いうえ、日本という恵まれた国に住み暮らす私たちにとって、自分事と捉えていない人が多いのが現状ではないでしょうか。しかし、今ある問題と向き合い、その解決に向けた行動を今起こさなくては、今後日本は衰退し、負の遺産を未来に残すことになってしまいます。だからこそ、未来を見据えた思考から、何を今実行しなくてはいけないかを描き、市民を導くことのできるリーダーが必要です。しかし、日本のリーダーという市民にとって遠い存在では、課題解決に向けて先導されても、自分事と捉えることは難しいです。だからこそ、地域という身近な存在の中でのリーダーが必要であり、それはまさしく、日々地域のことを考え、実行している私たちJAYCEEであります。私たちがリーダーとして地域を牽引していくという気概と覚悟をもって、地域の未来を輝かす道しるべを示し、その光が愛知県各地で輝くことで、未来に希望を描ける愛知を共に創り上げていきましょう。

あなたにとってJCとは何でしょうか。
あなたにとってJAYCEEとはどのような人物でしょうか。
あなたにとって明るい豊かな社会とはどのような社会でしょうか。

私たちは市民意識変革団体であります。しかし、市民の意識を変えるためには、何よりも本人の意識が変わらなくては、市民の意識を変えることなど到底できません。私たちは、明るい豊かなまちづくりを念頭に活動を展開していますが、はじめからそのような想いをもって入会した人は、ほとんどいないのではないでしょうか。しかし、多くの同志と出会い、たくさんの原体験を経験することで、知らず知らずのうちに、自然と自分の住み暮らす地域のことを考えるようになっています。それがJCであり、それこそが成長であります。そして、学び舎であるJCには成長に必要なチャンスがたくさん溢れています。しかし、仕事や家族やプライベートがある中で、多くの時間を費やすJCにおいて、そのチャンスをつかむためには、まわりの理解と自分自身の覚悟が必要であります。40歳までと限られた時間の中で、未来の自分、仕事、家族、子供、そして何よりも地域のために、覚悟をもって自ら積極的にチャンスをつかもうとする、その向上心をもった人こそが本当のJAYCEEであります。メンバー一人ひとりの成長は地域を変えていく原動力となり、市民の意識を変えることにつながります。意識の変わった市民は、自分の住み暮らすまちのことを真剣に考え、まちのことを自分事と思い行動するようになります。意識が変わる市民が少数であっても、その行動の積み重ねが、次の市民に伝播し、その波紋が広がっていきます。その広がりが地域の未来を創り、市民は希望に満ちた未来を思い描くことができるでしょう。そしてそれこそが、私たちが理想とする、明るい豊かな社会であると考えます。

希望描ける愛知の創造

「地方創生」この言葉をよく耳にすることであると思います。第2次安倍政権で掲げられた、東京一極集中を是正し、地方の人口減少に歯止めをかけ、地方から日本全体の活力を挙げることを目的とした政策であります。しかし、それを実行するのはあくまで「人」であります。良いことであると分かっていても、やるべきことであると分かっていても、それを実行するためには、未来を見据えた戦略とアプローチが必要であり、それを先導していくリーダーが必要であります。知識と見識を兼ね備えたリーダーが愛知の各地に存在することで、愛知県下隅々の市町村から未来に向けて希望描ける愛知が実現し、その活力が全国の地方を引き上げ日本全体に活力を与えることにつながると考えます。

地域に愛され必要とされる団体

自分の近くの人の意識でさえ、その人の意識を変えることは容易なことではございません。では、JCのことを知らない、JCの活動を理解していない市民の意識を変えることはできるのでしょうか。それは難しいことであると考えます。では現在、発信の主流となっているSNSなどにおいて、事業PRや政策発表を発信した時、事業内容が良くても、私たちをあまり知らない市民から共感を得ることが本当にできるのでしょうか。私たちは、もっとJCのことを知っていただき、理解していただく必要があります。そしてそのためには、議案上で広報に関する目的を設定し、それも含めた事業構築を行っていくことが必要であると考えます。また、効果的に発信するためには、まずは会員に共感を得ていただき、会員から市民へとつなげていくことで、より顔の見える発信につながると考えます。JCが認知、理解され、市民から共感されることで、地域から愛され地域に必要とされる団体となり、JCの価値が高まると考えます。
愛知ブロック協議会は、33LOMのメンバーによって活動を可能とする組織であり、LOMにとって一番近い日本JCであります。その懸け橋となり、33LOM内の情報だけでなく、全国の有益な情報も共有していきます。多くの課題がある中で、共通の切実な課題は会員拡大であると考えます。愛知ブロック協議会では、33LOMすべての拡大に関する事柄を自分事と捉え、共にLOMの課題を解決できる糸口を見出し、多くの同志を獲得していくことも重要な責務であると考えます。

愛知ブロック協議会最大の発信の場は、ブロック大会であります。主管LOMと密に連携を図り、共に大会を構築していくことはもちろんのこと、一年間の成果をより市民に発信できるよう一般市民が参加しやすい空間づくりを意識し、一般市民の目線に立ったブロック大会を構築していきます。

次世代を担う人材育成

JCへの入会理由は千差万別でありますが、入会当初から自分の住み暮らすまちを良くするのだと考え、入会する人はあまりいません。しかしそれは当然であります。JCで活動する中で多くの仲間と出会い、多くの経験をする中でまちを想う心が養われていきます。だからこそ、まだスイッチの入っていない入会3年未満の同じ目線で物事を捉えることのできる仲間の存在は、JCを続ける上で、本当に助けになります。愛知ブロック協議会における、伝統あるブロックアカデミーで、多くの一生の仲間と出会い、LOMの垣根を越え、市民が共感をもてる共通の事業を通して、共に切磋琢磨し、成長し続けていくためのスタートとしていただきたいと考えます。

東海地区協議会で継続事業として開催される第46回JC青年の船「とうかい号」では、各ブロック協議会から選抜された東海アカデミー生をチームリーダーとして乗船していただきます。一般乗船者の指導員という立場だけでなく、チームリーダー自身の教育にもつながることで、より未来を見据えた人材育成をすることができると考えます。また、とうかい号のメインテーマとなるSDGsを一般乗船者に理解していただくために、研修プログラムを構築し、まずはとうかい号のチームリーダー候補者にSDGsを理解した上で、乗船していただくこともリーダーとして重要なことであると考えます。現在世界中で注目され日本でも多くの企業がSDGsの実現を目指しています。だからこそSDGsを一般乗船者に理解していただくことは、輩出企業にとっても今後の自社発展に向け大きなチャンスとなる事柄であると考えます。

LOM連携

他団体、企業から見たJCの強みは、全国各地にLOMがあること、そしてその中でも愛知は33LOMがある大きなブロック協議会であります。このスケールメリットをもっと活用するためには、愛知県内のつながりを強化させることは勿論のこと、LOMに一番近い日本JCとして日本JCが保有する全国各地の情報をLOMに提供し、より強固な組織構築、より高度な事業構築に役立てていただくための調整機関にならなくてはいけません。そのため、地域特有の課題だけでなく日本全体で取り組む事業に対しても積極的に取り組む必要があります。2019年度日本JCとの連携事業である社会保障制度や多子社会に関しましては、地域によって課題も大きく異なります。そのため、地域に則した課題解決を模索し、実施していくこともブロック協議会として大切なことであると考えます。また、日本JCが推進するJCプログラムはJCのみならず、人材育成プログラムとして、大変効果的なものであります。未来を担うメンバーとして専門知識を兼ね備えた人財となるため、33LOMに推進していきます。

日本は世界から見て大変災害の多い国であります。2018年7月に発災した西日本豪雨災害では、多くの方々の命を奪い、たくさんの被災者が出る大変大きな災害でありました。日本の風土や地理的立地により災害が発生することは仕方ないことかもしれません。しかし、災害に対してどう向き合い、どう準備し備えておくのかによって、その後の復興に大きな影響を及ぼします。また、実際に災害が発災した際、今まで多くの天災を経験している日本JCには、どの組織よりも早く正確な情報が集まります。その情報を愛知ブロック協議会としてしっかりと集約し、調整していくことは、愛知ブロック協議会の役割として重要なことであると考えます。

次世代教育の選択

私たちの未来において子供の存在というのは宝であります。今の日本を創りあげていくことが青年世代であるのならば、そのバトンを託すのは今の子供たちであります。今、社会は大きく変わり始めています。日本政府も提唱している第5の新たな社会Society5.0(ソサエティー5.0)では、今までとは比べ物にならない革命的な大きな可能性を秘めている社会が実現するとされています。社会が変われば教育も変わり「学びの在り方の変革」も打ち出されている中、この未来を見据えた新たな教育を私たちもしっかりと理解し、今後の次世代教育に備えること、そして今の社会を生きる私たちが、子供たちの未来に何が必要で、何を伝えていくべきかを考え、打ち出していくことも青年世代であるJAYCEEの務めであると考えます。
2015年に改正された公職選挙法により、選挙権が18歳以上に引き下げられました。まだ社会に出ていない若者であっても、選挙権がある限りもっと政治に関心をもち、自分の住み暮らす地域のリーダーを選出する一票の重み、そしてその自己責任を理解し、積極的に政治に向き合うことは大変重要なことであります。またJCが行う公開討論会は、市民からの認知度も高く、私たちの活動を知っていただく場としても大変効果的であると考えます。愛知ブロック協議会としても、今後も公平且つ市民が判断しやすい場を設けるため、33LOMと連携して取り組んでいきたいと考えます。

結びに

JCで学べる時間は限られています。だからこそ、もっとJCを使い、自己成長のチャンスを掴み取って下さい。JCを卒業し組織の一員ではなく、個の存在となった時、地域のために自分に何ができるか、何をすべきか、真剣に考え行動できてこそ、JCから成長し何を学んだか、その真価が問われる時です。JCは「ごっこ」ではありません。だからこそJCと社会、仕事をリンクさせて下さい。JCの常識、JCだからできる。それでは駄目なのです。ここで学んだことや成長した自分を、応用させて社会に適応することで、始めて市民はメンバーを認め、JCの価値が高まります。そうしなければ、市民の意識は変わることなく、自分の住み暮らす地域の未来に希望を描くことなど到底できません。地域の未来はメンバーの成長に掛かっています。

「未来に誰もが希望を描ける愛知を創造しよう。」

未来を予想することはできても、未来を予知することはできません。しかし、その未来を創り上げるのは青年世代であり、そのリーダーはまぎれもなく私たちJAYCEEなのだから。

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