公益社団法人 日本青年会議所 東北地区
山形ブロック協議会 2022年度 会長
岩田 雄治
(所属 公益社団法人山形青年会議所)
かけがえのない仲間と共に挑戦しよう!
〜夢と笑顔溢れる「やまがた」の実現に向けて〜
はじめに
私たちが住み暮らす「やまがた」は、昔ながらの原風景が色こく残り、四季折々の美しい移り変わりに風土を感じ、豊かな自然と共に育まれた様々な文化と、何より住み暮らす県民の郷土愛、他を慮る利他の精神を脈々と受け継がれてきたかけがえのない地域です。これからも私たちが思い描く未来に向け、人と自然が調和し心の豊かさを育み、県民が自ら夢を描き見回す限り笑顔が溢れる「やまがた」をかけがえのない仲間と共に創造して参りましょう。
現在私たちを取り巻く新型コロナウイルス感染症の影響は大きく、県内でも終わりの見えない閉塞感や行動制限に加え人々は将来への不安や感染への恐怖が未だ蔓延しています。私たち、青年会議所の運動や活動も同様に制限を強いられています。思うように活動ができないことへのもどかしさを感じながらもWebを活用した事業や会議の導入など、ありとあらゆる可能性を模索してできる限りの活動を展開しております。また、コロナ禍において、私たちは様々な環境下の中で活動を行なっています。環境が違えば、JC活動に対する考えも三者三様であり、活動の手段としても事業を対面形式で行うのか、非対面形式で開催するのかなど悲観的、楽観的意見が交錯しています。今こそ目先の手段に捉われず多様な考えを受け入れ私たちの本来の目的は何か、私たちはなぜJC運動を展開しているのか、JCの理念を再度共感し独創的で多角的な視点で運動を押し進めることが重要です。そして、青年会議所の不変のテーマである「明るい豊かな社会の実現」に向け、かけがえのない仲間と共に青年として大いなる気概を持って挑戦し続け、この新たな時代を切り開いて参りましょう。
求められる的確な支援からより盤石な組織へ
山形ブロック協議会の最重要任務はLOMの支援です。現在各LOMに於いて山形ブロック協議会に求めるものは千差万別(せんさばんべつ)であると考えます。LOMに寄り添い、対話を重ねることで多角的な視点で各LOMの現状に適した、必要とされ求められる支援を確立します。各LOMの運動が活発化することで各地域がより輝きを増し引いては県域が繁栄するものと確信しています。また、各LOMの運動が最大化されより効果的な運動の発信に繋げるために、理念共感をベースとした基盤強化のプログラムを実施します。そして、このような時代の中においても、私たちがより良いまちの実現に向けて運動を推進するためには、ビジョンという共通の目標を掲げることが効果的です。各LOMによるまちの中期ビジョン作成を推進し青年の視点でビジョンを描き共通の行き先を示すことで、組織内の共通意識が生まれ成果をあげることにつながると考えます。また、ビジョンがあることでバックキャスティングの視点での効果的な事業構築や運動推進につながると確信しています。
理念共感による会員拡大とさらなる連携の強化
どんなに良い団体があってもそこに会員がいなければ何も起こりません。私たちは社会に山積する課題を解決へ導くために、様々な運動や事業を行なっておりますが、会員の拡大は、私たちの運動の原点と考えます。私たちの理念に共感いただき活動を共にしてくれる同志を拡大し、運動の発信の幅を大きくすることでより効果的に運動を伝播できると考えます。近年、会員の減少や在籍年数の短期化などの原因により、青年会議所本来の理念が的確に継承されない現状があります。私たちは、如何なる時でも青年会議所の理念を自らの言葉で語ることで同志を拡大しなければなりません。会員全体で再度理念を熟知し理念共感に基づいた会員拡大が展開できるよう支援して参ります。また、ブロック協議会全体がかけがえのない仲間として、各LOMの間でも互いに助け合い手と手を取り合いながら会員の拡大が行えるよう、思いやりのある連携の強化を図って参ります。また昨今異常気象の多発により本県でも豪雨災害などの自然災害が発災しています。これまでブロック協議会で培った防災連携をしっかり機能させ、初動対応の遅れのないようにさらなる連携を深めて迅速な災害支援を行えるよう周知、運用を行って参ります。
持続可能な社会の実現
本県は少子高齢化や若年層の県外転出など人口の自然、社会減少がともに加速し、昨今では年間約1万人の人口が減少しています。出生数を切り出しても年々減少傾向にあり歯止めがかからない状況です。長期的には本県の存続にも関わる重大な社会問題であると考えます。持続可能な社会へ向けこの社会問題によき潮流を生み出すべく「子供を産み育てたい社会」を作ることを目的に、企業や行政と連携し子育て世代の視点からより良い社会環境を生み出す運動を展開して参ります。また、青年会議所はこれまでに公開討論会を中心とした政治参画意識向上につなげる事業を展開してまいりました。子育て世代が積極的に当事者として政治に参画し子育て世代の声を政治に届け、政治を動かし子育てしやすい社会を実現することで少子化克服へつながるものと考えます。
かけがえのない仲間と共に情熱を焦がし挑戦
個人の成長は組織の活性化に直結すると考えます。ひとつひとつの活動や事業からこれまで以上に、アカデミー生の成長を追求して参りたく考えます。成長とは単に「議案作成が出来るようになった」や「会議の運営を学んだ」のように、出来なかったことが出来るようになることを指すだけではなく、損得、苦楽で物事を判断せず利他の心で行動に移せるような、根本的な思考の成長が重要だと考えます。今一度、心の成長を促し、かけがえのない仲間と共に、心が震えるような大きな挑戦やLOMでは感じ得ない出向独自の体験から、多くの学びを得て、情熱を焦がし挑戦し続ける会員を育みます。また、JC I日本の共通プラットフォームを活用し、アカデミー生に対して青年会議所の理念や志、運動の本質を学ぶ機会をつくることで地域社会に求められる人財として資質を身につけ、情熱を焦がしまちづくりに取り組める会員の育成に取り組んで参ります。
時代に即した新たな取り組みへ
ブロック協議会最大の運動発信の場であるブロック大会は、主催者、主管者の綿密な連携のもと地域益、主管益、参加者益、主催者益、社会益を追求すると共に開催地の特徴を最大限活かし、持続可能な地域創造の契機となる大会構築を行って参ります。さらに、今後のブロック大会が主管LOMや地域が変わっても持続的に県民と地域により良いインパクトを与え続けられる大会構築の仕組みを考える必要があります。ウィズコロナといわれる時代の中でも多くの企業、行政のご理解、ご協力のもと、かけがえのない仲間と共に固定観念に囚われない時代に即した新たな取り組みを模索し実施して参ります。そして新たな取り組みの中から私たちの運動を効果的に伝播し目的達成に導ける今後のロールモデルとなる大会を構築します。
JCI日本の連携・推進事業
ブロック協議会は各LOMに一番近いJCI日本と言われ、日本青年会議所の掲げる方針や運動を県内各地域で推進する役割があり、各LOMに対して運動の目的や得られる効果を分かりやすく伝え地域の発展に向けて協力体制を築いて参ります。
また、ブロック協議会はJCI日本と各LOMをつなぐ重要な役割も担っており、相互の迅速かつ正確な情報の伝達に加えJCI日本が発進する理念共感拡大グランドデザインの推進や良質な情報の収集によるより良い運動を展開出来るよう支援して参ります。さらに社会情勢を鑑みたタイムリーな運動や推進事業、また各種プログラムの的確な紹介を行いさらなるLOMの発展に尽力して参ります。
結びに
新たな1ページを共に歩むかけがえのない仲間へ
私たちには、これまで先輩諸氏より紡いでいただいた地域に対する熱い情熱があります。その想いは今日まで決して変わることはありません。そして、故郷がある限りこの熱い情熱の火を絶やすことはありません。この情熱の火を大きな炎に育て、次の世代へ引き継いでいきましょう。
私たちには、県内に志を同じくする多くの仲間がいます。より多くの仲間と活動を共にする時間にこそ価値があります。正面から向き合い偶然ではなく、必然的に出会った仲間と運命をも変える時間を過ごしましょう。
青年会議所の運動、活動は「できるか、できないか」ではなく「やるか、やらないか」です。
迷ったときは挑戦しましょう。
失敗を恐れず挑戦しましょう。
かけがえのない仲間と共に情熱をもって挑戦しましょう。
私は、これまで出会った多くの皆様と、誠心誠意お付き合いをさせていただいております。そして、自分で決めたことに責任をもって最後までやり抜くよう努めて参りました。その姿勢は信頼を生み、やり抜いた後の充実感や達成感は、必ず人を成長させると信じているからです。1年間私たちに課せられた担いを共に全うしましょう。そして、私たちに関わる全ての皆様と誠心誠意向き合い、自分の人生においてかけがえのない仲間と共にまだ見ぬ未来を切り開いていきましょう。