夢と情熱を持った人財で溢れる山梨の創造

会長所信

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夢と情熱を持った人財で溢れる山梨の創造

~はじめに~

2020 年から始まった新型コロナウィルスの全世界的な蔓延は、社会の仕組みを大き
く変化させました。経済と産業を停止させ、国や県から行動の自粛を求められるとい
った、大きな衝撃を世の中にもたらしました。また、2022 年 2 月 24 日にロシアによ
るウクライナ侵攻が起こり、世界平和の危機とともに世界経済の成長減速とインフレ
加速をもたらしました。このような不安定な情勢の中でもこの山梨県は、世界文化遺
産である富士山を代表とする観光資源、世界に誇る果樹王国、戦国武将で有名な武田
信玄公など、世界に誇れる不変の魅力に溢れています。山梨県の強みは災害が少な
く、豊かな自然環境に囲まれながら、大都市へアクセスしやすい立地環境にありま
す。2027 年のリニア中央新幹線の開業も計画されており、今後は東京から山梨県内へ
の移住者が増えることも予想されます。このような県の強みを活かしながら、山梨ブ
ロック協議会では、11LOM の力を結集し、個々の力を遥かに超えた大きな力で、山梨
県の未来を切り拓いていきます。

~自らの成長に貪欲であり、人が自然とついてくるリーダーの育成~

JC には修練・奉仕・友情という三信条があります。その中でも私は修練という言葉
に重きを置いております。JC は不得意な事を率先してやるべきであるという事を、私
は JC の先輩から教えてもらいました。JC に入ると様々な機会に恵まれます。自分が
苦手だと思うことこそ、何度も経験していくことで自己成長に繋がっていきます。特
に事業を行うための計画書作成能力やその過程で身につく文章能力、IT スキル、計画
や検証結果を的確に伝えるプレゼンテーション能力、実行するための指導力や統率力
など様々です。これらを実践していくことで自然と能力が身についていくのです。修
練という言葉は、時として後ろ向きに考えてしまう人もいるでしょう。しかし、人間
の筋肉と一緒で成長とは自分に負荷をかけないとその分野の能力が向上することはあ
りません。そして、JC はリーダーシップを学ぶ場であると考えています。JC には企業
の経営者もしくは後継者、会社の幹部社員など、企業や地域においてもリーダーとし
て期待されている会員が在籍しています。職業も年齢も入会動機もそれぞれに異なる
会員が、切磋琢磨して事業を構築し、その過程でリーダーシップを学ぶのです。私が
考えるリーダーシップとは人々に心の底から湧き出てくるような目的意識を与え、周
囲の人間にやる気を起こさせる能力のことです。常に明確なビジョンを掲げ、メンバ
ーが活躍しやすい環境を整え、自ら先頭に立って行動していく。そして、その姿勢か
ら溢れ出る情熱や意気込みは必ず周囲の人間に伝播していきます。そんなリーダーシ
ップを持った人財を育成するために、山梨ブロック協議会では、LOM を超えた関わり
合いを通して自分自身を磨くリーダーシップ研修を行っていきます。

~若年層世代(20 代・30 代前半)に特化した拡大~

会員拡大は JC が設立されてから、私たちの運動展開にとって重要な柱の一つです。
会員拡大の目的は、自分が活動する地域の未来を本気で考え、一緒に行動できる同志
を増やし、青年会議所運動をより発展させていくことです。JC には自分を高めてくれ
る人、自分を変えてくれる人との出会いが必ずあります。人は人によって磨かれると
いう言葉がありますが、向上心を持った人同士が磨き合う事で、その輝きは一層増す
のではないかと考えます。つまり、互いに刺激を与えあうことのできる同志を増やす
ことは、それぞれの人生において唯一無二の財産になるはずです。JC の特徴として 20
歳から 40 歳までしか在籍できないという年齢制限があります。私は 29 歳の時に JC に
入会しましたが、当時 30 代後半の方達との触れ合いは、非常に重要な経験となりまし
た。特に仕事の考え方や、会社における自分の役割などの話を聞く機会に恵まれ、そ
の経験が今まさに活きていると実感しています。近年はアカデミー会員と言われる入
会 3 年未満の会員が 6 割で、卒業するまでの在籍平均年数が約 4 年半と言われていま
す。入会から 2 年、3 年の在籍期間で卒業していった先輩方からは、「卒業を迎える
頃になってようやく JC の楽しさがわかってきた。もっと早く入ればよかった。」とい
う声を聞くことが多くあります。JC は単年度制度であり、毎年役職が代わります。在
籍年数が多ければ多いほど、色々な役職を行うことができるとともに、出会いの数が
増えていきます。また卒業間近になった会員にとっても、若年層世代の方が JC に入会
することは、普段あまり接点のない世代と関わりを持つという意味で非常に有益で
す。地域を活性化するには、いつの時代も若い力が必要です。若年層世代の会員を増
やすためには、まず私達が青年会議所活動について自信と誇りを持ち、若年層世代を
巻き込んでいけるような事業を展開していくことが不可欠です。

~グッドルーザーの精神を伝えるスポーツ大会~

日本青年会議所では青少年育成を目的として、2015 年から JC カップ U-11 少年少女
サッカー大会を開催しています。当初は 2019 年までの 5 年間のみ開催する計画でした
が、地域や関係団体からの共感の声が多数寄せられたため継続事業となり、2023 年に
は 8 回目を迎えます。山梨ブロック協議会においてもただのサッカー大会ではなく、
地域の未来を担う子供たちに「グッドルーザーの精神」を伝えることによる道徳心を
持った人財を育てることを最大の目的として開催してまいりました。近年は新型コロ
ナウィルスの影響により、参加チーム数を縮小しながらも開催を続けてきました。
2023 年度は新型コロナウィルスの状況を考慮しつつも、より多くの山梨の未来を担う
子供たちに JC カップ U-11 少年少女サッカー大会に参加していただきます。
【リニア中央新幹線開業に向けて】
2027 年にリニア中央新幹線(以下「リニア」という。)が品川・名古屋間を開通
する予定となっており、本県にはその中間駅が設置されます。このような好機に対し
て我々山梨ブロック協議会では、2017 年度に県内の若者とともに行ったグループディ
スカッションでの意見聴取をもとに山梨県に対して提言書を提出しました。2017 年当
時の山梨ブロック協議会が思い描いていたシナリオと、2023 年になったリニア開発の
現状との相違点を洗い出しつつ、年月を経て新たに浮き彫りになった課題も盛り込み
ながらこのシナリオを再構成していく必要があります。また、所々の問題によるリニ
ア中央新幹線開業の遅れを是正していくことが非常に重要になると考えています。リ
ニア開業の遅れは、生産年齢人口の増加や商業の発展にも大きく影響してくると考え
られます。リニア開通による東京や大阪などの大都市圏への移動時間の短縮は山梨の
経済発展と県民の利便性の向上において大きな意義を持ち、必ず山梨の未来を明るく
輝くものとしてくれると私は信じています。だからこそ山梨ブロック協議会として
も、本県の発展につなげていくためにリニア開業を推進していきます。

~夢を描く山梨ブロック大会の構築~

山梨ブロック大会は、公益性の高い地域住民参加型の大会として会員同士の情報交
換や主管青年会議所の成長を生み出すとともに、多くの地域住民を巻き込んでいかな
ければなりません。2023 年の山梨ブロック大会は 52 回目を迎え、今年度の主管は一
般社団法人甲府青年会議所になります。甲府青年会議所の活動エリアは甲府市、甲斐
市、中央市、昭和町と広範囲に及びます。前述に記載したリニア中央新幹線の停車駅
も甲府市に建設される予定であり、甲府市とその近隣に位置する甲斐市、中央市、昭
和町は、山梨県の発展を目指すうえで非常に重要であることは間違いありません。
2023 年度の山梨ブロック大会は、山梨の未来を担う若者達や行政と地域の関係諸団体
と協力して産学官民の力を結集し、山梨県の魅力や文化を発信していくとともに、
2027 年に開業予定であるリニア中央新幹線の開業を見据えた夢のあるまちづくりの機
会になるような大会構築を行っていきます。

~山梨ブロック協議会の使命~

山梨ブロック協議会の役割は、11LOM それぞれが必要としている LOM 支援を行って
いくことにあります。山梨全体での会員拡大の推進を目的とした LOM を越える入会見
込み者の紹介や小規模 LOM が単体で行うことが難しい例会への協力など、ブロックが
積極的に LOM 支援の仕組みづくりを行っていかなければなりません。そして、ブロッ
ク協議会は、各 LOM からの出向者で構成されることから、出向者の成長を通じて LOM
へ出向益をもたらさなければなりません。県内の他 LOM のメンバーと県を対象とした
大きな事業を構築し、切磋琢磨しながら絆を育んでいく。このような 1 年間の経験が
出向者個人の成長に繋がることで、個々の出向者の成長を LOM の運動へより良い変化
として還元させていく起爆剤になります。山梨ブロック協議会では、青年会議所とい
う組織において、もっとも身近な出向先として、メンバーに大きく成長することがで
きる機会を創出できるような協議会運営を行っていきます。

~結びに~

「JC を頑張り続ければ、必ず自分の成長に繋がるから」
この言葉は 2017 年に山梨ブロック協議会で委員長をしていた時に同じ役員の先輩に
言われた言葉です。当時、計画書を書くのが辛く、委員会のメンバーと上手に協力し
合うことができずに一人でもがき、苦しみ、逃げ出したいと思っていた時にかけられ
た言葉です。この言葉を信じて、1 年間歯を食いしばって頑張り続けた先には、本当
に信頼できる仲間を得たのと同時に、自らの成長を感じました。この経験がなかった
ら、私がこの場に立っている事はおそらくないでしょう。青年会議所活動を行ってい
ると、必ず自分を変えてくれる出会いがあります。言葉があります。事業がありま
す。自己の修練を行い、培われた力を用いて地域に奉仕をする、その修練と奉仕の中
で友情が生まれる。これが JC の三信条です。JC と自分を信じて勇往邁進していきま
しょう。
私は 2023 年度山梨ブロック協議会の会長として、2019 年度に理事長をさせていた
だいた時のスローガンである JUST DO IT「行動あるのみ」という言葉をまずは自分自
身に向け、活動していきます。

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