地域間連携とイノベーションによる
人がつながる北陸信越の実現
北陸信越が抱える人口減少や高齢化社会の問題は、地域で生活することへ希望が描けず
に各県ともに転出者数が増加する一方、GDPに占める割合の高い製造業や地域資源の既
存価値を高めることが求められています。覚悟をもって挑戦する我々は、就学や職業、老
後において安心して生活ができる北陸信越の実現に向けて、異なる地域の人がつながり、
既存の資源と技術をつなげるイノベーションを市民とともに先導していく必要があります。
まずは、安心して暮らせる地域を描き出すために、地域と連携してシニア世代の経験を
伝えるコミュニティを企業、若者、社会人とともに設立し、人のつながりによる地域社会
で活躍する人財を増やします。そして、人口減少と高齢化社会に対応した社会を実現する
ために、コンパクトシティ化の事例について研究と発信を行い、JC版コンパクトシティ
構想による将来へ目を向けたまちづくり環境を整備します。さらに、防災安全保障ととも
に発災時の対応を迅速化するために、市民討議会やセミナーを開催し、ネットワークを再
整備することで、地域間連携と市民の意見を反映した防災とインフラ整備の実現を果たし
ます。また、地域資源の既存の価値を高めるために、各県の魅力を俯瞰的にみることがで
きる地域エキスパート組織を設立し、観光資源として地域間で連携して発信をすることで、
地域資源や製造業の技術をブランド化します。そして、地域の未来へ向けてLOMが市民
と協働するために、本年度の成果の共有と市民参画による各種フォーラムや地域の魅力を
発信する機会を設置し、JC運動に対する社会的信頼の獲得と会員の成長を果たします。
地域を牽引する人財や企業とともに地域の発展に寄与する我々は、人と技術のつながる
イノベーションから既存価値の向上が果たされ、人口減少や高齢化社会に対応した環境の
整備とともに、未来への希望がもてる北陸信越より愛と希望溢れる国 日本を創造します。
公益社団法人 日本青年会議所 北陸信越地区協議会
2018年度会長 市川将明