横溢に先駆けよう。未来なる次代へ。

会長所信

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【スローガン】

横溢に先駆けよう、未来(あす)なる次代へ!

 

【基本理念】

次代を彩る21の「和」が導く、愛と希望溢れる神奈川の創造

 

(1年後の姿)

神奈川ブロック協議会は、県内21会員会議所ならびに会員1,400名と共に、防災安全保障と地域間連携に資する国土強靭化を推進し、挑戦と調和による地方創生に献身します。また成長戦略を喚起する国家戦略特区への指定と、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催会場という優位性を活かし、世界との普遍的つながりを醸成します。そして官民連携から紡がれた教育再生により、神奈川の多様性に溢れる人財が導く政策の確立を掲げ、愛と希望溢れる神奈川を創造いたします。

 

【基本方針】

1:神奈川を牽引する志に溢れた先導者の育成

2:官民との連携強化による地域共育の確立

3:国益に資するJC運動に神奈川から寄与する連携の推進

4:郷土愛の魅力がつたわる神奈川の発信

5:地域への感謝が漲るブロック大会の運営

6:次代を担う逞しいJAYCEE涵養の実践

7:これからの50年を先駆ける盤石な組織の構築

 

【運動が歴史になる】

日本の青年会議所運動の始まりは、戦後の復興運動が原点とされている。有史以降、戦後と称される時期に於いては、どの時代の国家でも敗戦を経た社会や経済が戦後混乱期を回避する術は持ち合わせていなかった。日本も同様であり、世界中の「戦後」を見渡せば必死に戦後復興を目指しながらも、その混乱の中で機会が得られずに頓挫した戦後も多く存在している。戦後復興とは、その時代を生きる人々の憂い描いた足跡が刻まれるか否かは、後世に結果が出るまで真価が証されない暗中模索の究極の国民運動であると言われる。
その暗闇に一つの篝火が照らされる。荒廃した国内を揺りかごに、日本が生き抜く為の戦後復興を目的として青年会議所が懸命なる産声を上げたのである。先が見えない闇を払うには類稀なる知恵や勇気が要ったに違いない。国内に於いては、初めて青年会議所運動が先駆けた瞬間であった。結果、先達の弛まぬ運動は実を結び、今では戦後復興期の現出として評価されている。諸外国から「奇跡の復興」と賞賛され、青年会議所運動が資した復興運動が大きく刻まれた歴史の一ページであった。
今を生きる私達は、これまでの生かされている事への感謝を忘れてはならないだろう。その歩みへの感謝と共に、これからの運動を歴史に刻む、生き抜く力が試されている。

 

【神奈川を結ぶ若き力】

内閣府が掲げる政策に地方創生がある。首都圏の一極集中を是正し、地方の人口減少に歯止めをかけ、日本全体の活力を取り戻す事を目的とする施策だ。総務省統計局によると、2010年・第19回国勢調査と2015年・第20回国勢調査との比較では、僅か五年で約107万人の人口減少が示された。例えるならば人口規模20万人強の都市が毎年連続で消滅した計算となる。大幅な国力低下を招く人口減少社会と、極度の人手不足が到来している社会構造は、過疎化が進行する特定地方のみならず、首都圏近傍に位置する私達も一国民として共有する必要がある。
これからの時代、一つの地方である広域自治体として、神奈川県が明るい豊かな社会の実現を持続可能とする為に、人間一人ひとりに対する生産性がこれまで以上に求められる。確かな人材創出に向けて、その汗や努力を惜しまずに、主体的に行動する瞬間を迎えた。今此処に、青年期を生きる私達には大いなる責務が課されているのだ。
神奈川ブロック協議会として、これからの神奈川を牽引し、未来を切り拓く多様性に溢れる人材集団を輩出すべく、不変なる志や品格ある国家観に彩られる事業を構築したい。また多様性の育みは、先ずは県内各地の特性や価値観を活かし切り、個性が共鳴する相乗効果を生み出す事から始まる。その掛け合せには、地域毎が抱える政策的課題や要望と向き合い、その解決へ向けてのプロセスや情報提供が提示可能なハブ機能が必要とされる。県内21会員会議所との間では「AEGISネットワークKANAGAWA」も結ばれ、神奈川県行政とも「災害時相互協力協定」が締結された。これにより神奈川ブロック協議会を媒体とする、県内21会員会議所から神奈川県行政までが連携する巨大防災網が誕生しており、災害時に機能する体制運用も訴求されている。その社会的要請の順守の為にも、神奈川ブロック協議会はハブ機能としての責務を果たさなければならない。政策面と防災面に積極的に踏み込んだ懇話会を実施し、その双方が官民連携する連絡体制を整えたい。

 

【子は親を写す鏡、次代は地域を写す鏡】

文部科学省は教育委員会制度改革を2015年より施行した。地方教育行政と教育現場の在り方につき、これからは共育へとシフトするターニングポイントとなった。新制度の下、自治体首長が指名する教育長が教育委員会委員長を兼任するまでに至っており、幾度となく閉鎖的構造が指摘されてきた教育委員会は、各自治体の地域性に開放される組織へと変貌している。
未だ過渡期ではあるが、地域連携を軸とするコミュニティスクール等の施策も既に進捗しており、共育運動を展開する絶好の機会が此処に到来している。私達は運動旗手として、教職員や保護者等の教育権を持つ主体者を限定する事なく、多様性溢れる立場や領域に関わる人々が連携して教育を担い、教育を受ける側と行なう側が共に成長可能な、即ち「共育」を確立する必要があるのだ。
日本青年会議所の共育事業には「みらいく」があり、神奈川ブロック協議会では特別支援学校、夜間中学校、短期大学校での取組を実施した。その多様性は高く評価されており、今後は全ての教育現場での実施を目指したい。独自事業の「かながわハイスクール議会」では神奈川県行政や県議会を共催者に迎え、神奈川県ケーブルテレビ協議会との連携も進む。年々高められた協力体制を背景に、更に拡がる取組を構築したい。一つには高校生議員の募集に係り、これまで地域からハイスクール議員を送り出して頂いているプロセスに対しては、これからの着地点として、成長した高校生人材を地域へと還元可能な制度設計を図りたい。ついては人材還流のサイクルに寄与するハイスクール議会報告会を実施していく。私達が育んだ若者が、未来なる次代に活躍する瞬間を共に見届けよう。

 

【足並みを揃えて】

第24回参議院議員通常選挙が2016年に執行されて以来、日本は時代の転換期を迎えた。日本国憲法の在り方に係り、戦後憲政史上としては初めて改憲勢力が衆議院・参議院の立法府に於いて憲法改正を発議可能な議席数を確保するに至った。既に国民投票法が整えられた状況では、国民投票が実施される可能性が極めて現実的なものとなっている。
日本青年会議所でも憲法改正については力を注ぎ「美しい日本の憲法をつくる国民の会」との協働運動が進められてきた。全国各地ブロック協議会でも憲法事業に係る連携推進に努めた背景があり、その動きには加速度的な進捗が見られる。神奈川ブロック協議会として、そのスピード感に伴う準備を整える必要が生じている。これまでの自主性を活かし、他団体とも連携可能な協働運動に軸足を据える必要があるだろう。本会発信によるブロック連携推進運動は、憲法事業に限らず存在する。遠慮がちに受け止める事なく、その主体性を貪欲に発揮する体制が此処に求められている。
様々な諸運動の参画に向けて会員間交流から育まれる足並みの揃えは必要不可欠である。神奈川県という地域性に着目すれば、来たる2019年ラグビーワールドカップ、2020年オリンピック・パラリンピックへ向けて県民の機運醸成を狙いとした「神奈川県スポーツ推進条例」が制定された。いのち輝く地域社会の実現が目的に掲げられ、県内全域での身体的協働を責務として附したものである。条例精神に則り、神奈川ブロック協議会としてネットワーカーズ交流事業を開催したい。身体的一体感と精神的充足感から涵養される足並みの揃えを意識して、青年会議所運動が国民運動へ資する主体変容を推進しよう。

 

【スケールメリットへの昂ぶり】

2003年晩夏の事である。当時は未だ会員大会と呼ばれていた頃、神奈川ブロック協議会最大の運動発信の場が綾瀬の地で開かれていた。私は新入会員として、初めての大会を経験した。その頃は青年会議所運動への理解を深く持たない頃であったが、先輩の「とにかく来てみなさい」という一声だけが私の背中を押していたのだ。訪ねた地では大きな大会が終日開催されており、その熱気のまま交流会まで身を委ねた自分が居た。その迫力を間近に「青年会議所の大会は何て凄いのだろうか」と衷心より感嘆した事が鮮明に思い起こされる。私の心は衝き動かされ、気持ちのスイッチが昂る分水嶺となった。圧倒的スケールメリットとの出会いだった。
第46回神奈川ブロック協議会ブロック大会・大和大会では醍醐味溢れる最大の運動発信を目指したい。近年では会員大会としての役目を終えて、地域市民に開かれるブロック大会へと進化を遂げた。会員のみならず全ての来場者に向けて、どの様な設えが敷けるのか追求しなければならない。
時を遡れば醍醐味の語源となる催しが存在する。安土桃山時代の覇者として君臨した豊臣秀吉が主催した「醍醐の花見」である。桜の下での宴として、記録に残る限り初の試みであったと伝えられている。往時の文化を一大事業として挙行し、主催者として利益や効果を狙った宴であった。この催しの下に創出された様々な「益」に対して、主催者のみならず、大勢の関係者や招待者が味を占めた事から「醍醐味」として後世にも伝わっている。ブロック大会の醍醐味は会員だけが浸る事なく、より多数のステークホルダーや世代層に向けられるべきであり、会員皆様には御家族や御友人との来場も促したい。大和市は県央に位置し、まさに地の利を得た開催地であろう。一般社団法人大和青年会議所の主管益を通じ、大和の地に対する地域益創出に心を砕きたい。素晴らしいブロック大会の開催は、神奈川ブロック協議会の主催益にも直結するのだ。2018年度の最大の運動発信は、大会当日に至るまでのプロセスもプレ事業として構築する事で、主管益・地域益・開催益を始めとする全ての益に溢れる運営を目指したい。より大勢の来場者と、より多くの世代に共感される大会レガシーを伝えよう。

 

【会員ファーストへの奉仕】

一定の成果を得るに際し、尽くす事はサービスと表現される。青年会議所に於いては三信条の一つ「奉仕=Service」として掲げられたものである。サービス精神の情愛や普遍性は限定されるべきものではなく、その奉仕が向かう先には、内外に関わらず様々なベクトルが存在する。私達は対外的な社会貢献は勿論、対内的な会員貢献にも尽くして参りたい。
青年会議所運動の源泉は、その最前線に於ける会員各人の日々の活動に大きく頼られる。逆も然り、個々の活動が停滞をすれば、その運動展開への影響は否めない。また私達には卒業と呼ばれる定年制度が存在しており、継続的な組織活性に向けては、新入会員の存在が必然となる。生物学上で議論される進化論と同様、変化できる者が生き残り、変化なき者には世間からの退場が迫るのだ。新入会員という新陳代謝こそ私達の命題となっている。
神奈川ブロック協議会はベーシック研修開催規定を定め、新入会員の人間力向上を目的に据えている。原点へと立ち戻り、本規定に則す研修事業を開催したい。青年会議所の伝道者として、会員一人ひとりが逞しく成長する事を心から願うものであり、強かな人材に裏打ちされた運動は、周りへと伝播する情報感度が自ずと備わる。その機会を見極め、流動性溢れる広報手法を添える事も忘れてはならない。神奈川新聞社との協力による「新・青年会議所物語」が既に刊行している。これからも活字メディアとの連携は活かしつつ、次なる一手としてテレビやラジオ等の電波メディアへの戦略を構築したい。魅力的に映える運動発信は会員拡大の動きにも繋がる為に、県内21会員会議所への拡大支援とも連動を図りたい。此処に、人が人を磨き上げる、研修・広報・拡大の実践が有機的に結びついた会員資質の向上を共に育もう。

 

【結びに】

私達の「活動」と「運動」の違いは何処にあるのか。そこでは「個」と「組織」がどの様に関わっているのか。此処に私の想いを伝えたい。活動とは会員一人ひとりが行なう独立した行動を指しており、対内的に向けられた「個の動き=人間の開発=自律」を象徴する。これが青年会議所活動と呼ばれている。運動とは会員多数が何かの為に連帯する行動を指しており、対外的に向けられた「組織の動き=社会の開発=共助」を象徴する。これが青年会議所運動と呼ばれている。だからこそ、一つの目的達成へ向けて個々の活動が共に動き出せば、それら活動と活動とは幾つもの有機的な結び付きを迎えて、最終的には力強い運動体へと姿を変える。仲間と共に支え合う青年会議所運動とは、個人独力では決して成立する事がない尊い財産なのである。神奈川を結ぶ多くの仲間と共に足並みを揃えて行こう。新時代の幕は大きく開かれた。個々に紡がれた活動が、神奈川ブロック協議会という運動へと昇華し、半世紀という歴史を刻んだ。一つの時代を超えて、これからは私達の生き様が問われる。
横溢に先駆けよう。未来なる次代へ。

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