公益社団法人日本青年会議所 関東地区 千葉ブロック協議会 2019

事業計画 意見書

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【意見書】

はじめに

我々が住み暮らす千葉は首都圏に位置し、風光明媚な自然と共存し、魅力ある多くの観光資源や優れた都市機能、日本の玄関口である成田国際空港を有します。また、全国屈指の農林水産業、商工業によるバランスがとれた産業構造を有しており、多様性という大きなポテンシャルを秘めています。そして、2020年には東京オリンピック・パラリンピックの8競技は千葉での開催が予定され、更なる成長が見込まれます。それらの好機を活かし、各地から共生社会づくりを推進し、地域を活性化させることで、千葉発展の基盤を創り上げる必要があります。

魅力溢れる千葉ではありますが、少子超高齢社会の波は確実に押し寄せており、合計特殊出生率は1.35%と全国平均1.43%に比べ下位に位置します。そして、人口は2010年の621万人を境に減少傾向に入り、2040年には537万人になると予想されます。また、高齢者人口の割合は急速に高まっていく一方で、生産年齢人口の割合は大きく減少することが予想されます。これらの統計データから県内経済は需給両面で縮小し、経済活動の停滞が懸念され、社会保障費は増大し、20代から40代の収入は減少し、子供を生み出す力は一層弱まります。このような社会、経済環境の変化によって、市民の意識は人とつながらずに生活するという意識になり、市民と地域との社会的つながりは弱まっていきます。

明るく豊かに生きていく上で最も大切なことは「どれだけ良い人間関係を築き、地域とどれだけ強いつながりをもてるか」ではないでしょうか。JCは創立以来、地域に根ざし、市民と協働し、人と人とが磨き合う中で、修練、奉仕、友情の三信条を育んで参りました。市民と地域とのつながりが弱まった現代だからこそ、我々は地域の希望となり、明るい未来を描き続ける必要があります。そして「世のため人のためが自分のため」を実践する我々が、ポテンシャル高き千葉を有機的に結びついた同志と共に、社会の壁を越え、市民の意識を変え、政治を動かし、地方創生を果たすことで、より良い千葉、幸せな千葉を創造して参ります。

メンバーを開発する

JCIMissionには「青年に発展、成長の機会を提供すること」が使命と明言されています。このことからJCは、「個人の成長」に非常に重きを置いている組織であることが分かります。また、JC運動に真剣に打ち込んだJAYCEEは全て、成長します。現役中に成長し続けるJAYCEEもいれば、卒業後大きく飛躍するJAYCEEもいます。20歳から40歳までの青年期に、創造的で情熱的な一人の人間として大きく成長させることは、「学び舎」であるJCの大きな目的であります。

まずは、「個」を確立するために、JCの意義、目的、必要性、即ちJCの本質を学ぶ事業を展開します。そして、人口減少による財政の逼迫やインフラの適正配置を考慮した上で、地域の課題を的確に捉え、地域経済を強く牽引する人財を育成するために、青年経済人としての資質を向上させるアカデミー事業を開催します。

JCの目的を正しく理解し、地域経済に関する優れた知見を備えた青年経済人たるJAYCEEが、地域特性を踏まえ、自由な発想で経済活動を行い、より強い地域経済を創造します。また、和の精神性を備えた魅力溢れるJAYCEEが、地域の希望となり、人が人を呼ぶという好循環が創造され、地域市民との調和が生まれます。

組織を拡大する

ここ数年、国内のJCメンバーは減少傾向でありますが、県内全体としては純増を保っております。会員減少のLOMと会員増加のLOMとの相違を今一度検証し、一人でも多くの同志を増やす必要があります。なぜならJCは「40歳で卒業」というルールにより、常に創造的で情熱的な新入会員を求める必要があるからです。そして、JCには魅力的な多くの会員がおりますが、会員が素晴らしいと見られるときJCは素晴らしいと見られます。つまり「会員拡大は会員の資質が評価されること」であり、だからこそ会員拡大には一個人の資質向上が必要なのです。更に、7.6%の低い女性会員比率は、多様性が求められる現代社会において運動の障壁となります。

純増となる会員数40%以上の増加、及び女性会員比率20%以上を達成し、同じ志をもった多くの会員が地域に関わることで、JC運動を効果的に地域に波及させ、確実にその地域はより良いものへと変革されます。

連携推進について

25LOMが地域で効果的な運動を行うためには、しっかりと連携する必要があります。なぜなら、25LOMが一貫した政治に対する姿勢をもつことで、政治を動かすことが可能となり、一つのLOMでは解決が困難な課題でも解決が可能となるからです。そして、主権者教育には、投票率向上を意識しつつリテラシーを養成することが必要です。しかし、我が国の教育現場では2017年3月の学習指導要領の改訂まで政治教育はタブーとされてきたため、政治をどのように教えたら良いか困惑している状況があります。民主主義を有効に機能させるためには「一身独立なくして一国独立なし」の精神性を若者から伝播させ、社会への参画意識を醸成することが必要であります。

まずは、民主主義という制度を理解した上で主権者意識を醸成するために、主権者教育事業の実施、支援を千葉県内で展開して参ります。そして、政治に対し市民が自主的かつ積極的に参画していくために、立候補者のネット討論会、公開討論会の開催、支援により、政治イコール生活であることを認識し、より政治を身近に感じることで、政治に対する市民意識の喚起を促す機会を提供して参ります。

有機的に結びついた25LOMは地域で一層信頼される団体へと変貌し、地域の課題を連携して解決することが可能となります。また、リテラシーを備えた主体的で自律した市民は、政治は生活に直結した身近なものと捉えることができ、個人主体の観点から自身の地域において「自分にできること」を考え、地域のより良い未来を考える気運が高まります。

SDGsと地方経済の充実

今までの日本は、地方が人材や製品を都市部に供給し、都市部が多くの収益を上げ多くの税を納め、富を地方に分配することで日本全体を発展させる構造でありました。しかし、競争と淘汰、経済優先による東京一極集中は少子超高齢社会を進行させ、千葉県内には27もの自治体が消滅可能性都市に認定されています。バランスの良い地方と都市との好循環による共生社会づくり、持続可能な地域社会こそが、幸せな地域社会を生み出します。そのため、地域経済の衰退は地方の問題であるばかりでなく、日本全体の問題につながるのです。

まずは、社会改善の指標であるSDGsを推進し、千葉県内で行われるJC運動の意義を高めます。そして、地域ごとの特色を今一度調査、研究し、地域の魅力や特産物を、千葉ブロック協議会の運動をSDGsと関連させ発信し、JCのブランド力の向上に寄与します。さらに、子供を育む未来を希望が満ち溢れる社会にするために、市民の意識を変え、実態に即した人口増を描く議論を進めます。また、財政出動によるインフラ整備の重要性を啓発することや、人口動向を見据えたインフラの適切な配置、地域の構造的な変化に対応するという考え方や、観光産業などによる地方の稼ぐ力を増強することを学び、各地の運動に反映することで、地域の生活基盤の確立に寄与します。

国主導ではなく、地域主導、千葉県内のJC主導によって地域市民と協働し、市民の意識を共生社会づくりの意識へと変革し、持続可能な地域社会に改善され、地方創生が達成されます。

ブロック大会について

千葉ブロック大会の開催は、開催地の魅力を掘り起こし、千葉県全域に運動を発信する絶好の機会であります。また、地域を知ること、地域にJC運動を発信すること、地域市民の意識変革へとつなげること、これらの観点から、千葉ブロック大会こそが千葉ブロック協議会の集大成であると言えます。そして、千葉県内のJAYCEEが一堂に会する千葉ブロック大会を契機として、県内25LOMが一丸となって取り組むことが、一層県内25LOMの結びつきを強固なものとします。

まずは、市民に対し郷土を愛することから生まれる学びと気づきを得られる機会を提供し、市民との協働体制を構築します。そして、開催地の地域性を調査、研究した上で、地域経済を持続的に成長させるために、地域の新たな可能性に対し、若者が関心をもてるような機会を提供することで「帰ってきたいまちづくり」の達成に寄与します。さらに、その施策は他地域でも実施できる政策にパッケージ化し、それを地域背景に合わせて運動として展開することで、千葉の地域益、各LOM益を創出して参ります。

主管LOMとの有機的連携によって、千葉ブロック大会を開催することで、千葉ブロック協議会及び開催地LOMは組織として一層強化され、開催地LOMと地域市民との一体感が高まります。

広報と健康について

近年、飛躍的に進化する情報技術の普及、発展は、JCの広報を大きく変化させました。情報技術は時代にあったものを使用すべきですが、広報には発信者の意識が重要です。まずは、多くの市民にJC運動を理解していただくために、JC運動の熱意までも確実に伝わる広報を実施します。そして、千葉ブロック協議会のスケールメリットを活かした県内25LOMとの横断的な発信によって、広がりある広報を目指します。

また、我々は普段、JC運動に仕事に家庭にと多忙な中、自身の健康管理は後回しにする傾向にあり、平均寿命と健康寿命の差は広がりつつあります。まずは、健康に対する意識を高めるために、健康増進に関する事業を実施し、JC運動の質が向上します。そして、健康づくりの重要性を認識するために、健康管理を経営的な視点で考え、実施し、生産性向上による健全な企業経営に寄与します。

これらの運動によって、JCの認知度の向上のみならず、JCの理念を共感してもらうことで、市民との協働の気運が高まります。

結びに

ひとりで見る夢はただの夢、みんなで見る夢は現実になる。千葉1,000名の同志が同じ夢を見れば、それは現実になります。会員一人ひとりが自身の役割を認識し、JCの理想に自分の理想が重なりあい、地域の課題に対し我がこととして責任感をもって関わると覚悟したとき、真にこの千葉は変革されます。

JAYCEEであることに誇りをもつこと、受けた役職に対し責任をもつこと、地域を必ず変革するという強い信念をもつこと、私はそれらをJCで学びました。青年会議所組織は利害のない非営利組織でありますが、時に、仕事以上に大きな負荷がかかり、多くの努力が必要となります。そして、JCには、利他の精神で懸命に運動を行うJAYCEEがおります。では、利害が絡まずなぜ人は動いてくれるのか。それはJAYCEEの志や信念、熱意に共感したからなのです。私はJC運動を行う中で、誰よりもこの国のことを想い、地域のことを想う「世のため人のためが自分のため」という和の精神性を備えたJAYCEEに出会いました。ただ純粋にこの地域を明るくしたい、社会をより良いものにしたい、その真剣さ、純粋さに人は心を動かされるのだと思います。

我々が住み暮らすこの千葉を変える先導となりえるのは、JCしかありません。千葉1,000名のために何ができるのか、どのようにしたらこの千葉を盛り上げることができるのかを、誰よりも深く考え、誰よりも果敢に行動します。そして、会員に対する深い敬意と信頼をもとに、全身全霊をもってこの青年の運動に邁進し、幸せな千葉を創造します。

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