【開催報告】LOM間連携を強化!関東地区29LOM合同 災害対応・広域連携訓練を実施
開催日: 2024年10月05日(日)
主催: 公益社団法人日本青年会議所 関東地区埼玉ブロック協議会
去る10月05日(日)、日本青年会議所関東地区埼玉ブロック協議会は、「LOM間の防災時連携強化」をテーマに関東地区埼玉BCの29LOMが一堂に会し、大規模災害を想定した実践的な災害対応訓練を実施いたしました。
南海トラフ地震(静岡県沖を震源と想定)の発生という緊張感のある設定のもと、広域連携の初動から支援体制構築までの流れを体験的に学び、各LOM(各地青年会議所)の防災力向上と連携強化を目指しました。
午前:発災時初動とロジスティクスを学ぶ実践訓練
午前中は、「南海トラフ地震」発生を想定した実践的な訓練が行われました。
- 安否確認訓練:初動のスピードと正確性を検証
「災害時における救援相互運営規程」に基づき、発災直後の初動対応を確認しました。ブロック会長への災害発生報告、各LOM理事長への安否確認要請伝達、そして各LOMでの安否確認実施とブロックへの報告までの一連の流れをシミュレーション。
この訓練を通じて、**「情報の正確な伝達」と「初動の迅速性」**が、広域連携における最も重要な課題であることを参加者全員が認識しました。
- 支援物資収集訓練:ロジスティクス体制の確認
続いて、被災LOMからの支援物資要請に対し、広域ブロックとしての支援体制をシミュレーション。各LOMメンバーは、あらかじめ設定された**3つのエリア(レッド、ブルー、グリーン)**の収集場所へ集合し、支援物資の「集積・運搬」における最適な場所選定や、エリア担当制による効率的なロジスティクスの仕組みを検証しました。
(※本事業では、物資収集の代わりに集合訓練を実施。)
午後:能登の経験から学ぶ「JCの役割」と訓練の徹底的な振り返り
昼食・移動を挟んだ午後の部では、被災地での実践経験に基づく貴重な講演と、訓練の徹底的な振り返りが行われました。
講演:「災害時におけるJCの役割」
能登半島地震で被災された一般社団法人七尾青年会議所 第66代理事長 龍香織君、同直前理事長 壁屋俊輔君にご登壇いただき、「令和6年能登半島地震の経験」をテーマにご講演いただきました。
発災直後の混乱、支援の受け入れ、そして復興に向けた活動のリアルな課題と、JCの持つネットワーク、機動力、そして地域に対する責任といった役割について深く語られ、災害対応の「現場のリアル」を深く理解する貴重な時間となりました。
情報共有と振り返り:マニュアルの最適解へ
訓練の締めくくりとして、各エリアに分かれて詳細な情報共有と振り返りを実施。「安否確認」と「支援物資の収集」における問題点や改善点を抽出し、現状のマニュアルを参照しながら「埼玉ブロックとしての最適解」を追求しました。この知見は、次年度へ提案し、災害発生時の行動マニュアルとしてブロック手帳への記載を目指すことが確認されました。
本事業を通じ、関東地区埼玉BC29LOM間の連携はより強固なものとなり、ブロック全体の防災力が大きく向上いたしました。
本事業をきっかけに、ブロック協議会、各LOMの防災マニュアルを再度見直す契機とされていましたが、関東地区協議会の各ブロック協議会、LOMにおかれましても、
メンバーに過去に制定したマニュアルが浸透できているか?
現状に即した内容となっているか?
改訂の必要はないか?
など、是非この機会に皆様のLOMでも防災マニュアルを見返してみてください。
この貴重な学びを活かし、地区全体の防災意識向上へ尽力してまいります。
埼玉新聞https://news.yahoo.co.jp/articles/d642d1d0b48f1e42ccda83f21a27419b1f84ffa4
青年会議所の災害時における被災地復旧支援、地域の防災活動公益社団法人日本青年会議所https://www.bousai.go.jp/kyoiku/keigen/torikumi/ssh19005.html